気象神社

 今日ご紹介するのは、東京都杉並区高円寺南にある気象神社ですっ!

この神社は、日本で唯一の気象予報の的中を願う神社です!この場所には元々陸軍気象部があって、それでこの地に建てられることとなりました。

 

この神社が出来たのは1944年の4月10日。当時戦争中だった日本で戦闘機の重要性が認識され、大日本帝国軍の陸軍気象部があった高円寺に気象予報士が気象予報の的中を願う神社が作られたのでした。

 

その後日本が戦争に負け、連合会の指揮下に置かれ国家神道の廃止を命じられたのですが、その時の書類の記入漏れにより気象神社は廃止されず残ることとなったのです。

 

この神社が祀る神様は思兼命(おもいかねのみこと)です。あらゆる人々の考えを一人で兼ね備える神様、という意味で、思想、知恵を神格化した神様です。天照大御神が天の岩戸に隠れてしまった時、どうやって天照大御神を外に出すかを考えたのも思兼命と言われています。

 

思兼命は知恵の神、学問の神とであるとされ、気象神社の存在は一般にはあまり知られていないものの、気象予報士を目指す受験生などに知られた隠れた神社といった存在です。気象予報士試験の合格祈願や、快晴祈願などで参拝されています。

 

実はこの神社は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)を祀る氷川神社の奥で小さく鎮座しています。天照大御神が天の岩戸に隠れてしまう原因を作った神様です。天の岩戸が開く時、世界が久しぶりに晴れたとされたことから、思兼命はこの神社の祭神として選ばれたのだそうです。

 

 

最終更新:2014年08月03日 20:37