13-0506

昨日は子供の日だったということで、今日は鯉のぼりについてお話しようかなと思いますっ!鯉のぼりが始まったのは江戸時代でした。中国の古い言い伝えである「鯉の滝登り」から武士の立身出世を祈願して、鯉の絵が書かれた吹流しを武家が飾ったのが始まりと言われています。(続く)

意外なことですが、江戸時代には鯉のぼりは関東地方でしか行われていなかったそうです。鯉のぼりは古来からずっと日本にあって全国で行われていたような気がしますが、由来が中国なら成立も江戸時代、しかも日本の一部でしか行われていなかったんですね。(続く)

現在の鯉のぼりはカラフルなイメージがありますが、江戸時代では黒の真鯉しか揚げておらず、明治に入ってから黒の鯉に赤の鯉や青い鯉が添えられ、家族を表すようになったのだそうです。ですが近年はマンションなど集合住宅が激増し、鯉のぼりの姿を見ることは珍しくなりましたね……。(続く)

現在でも鯉のぼりが見られる有名どころといえば、群馬県館林市の鶴生田川で行われる「世界一こいのぼりの里まつり」です。2005年にはなんと5283匹の鯉のぼりを揚げギネス世界記録に認定されたそうです。

また、埼玉県加須市は鯉のぼりの生産量が日本一で、1988年には全長100メートル、350kgとなる世界最大の鯉のぼりを制作し、毎年5月に開催される市民平和祭で利根川に飾られるそうです。あまりに大きいので、クレーンで吊るされるのだとか。

また、埼玉県の矢納地区では、かつて平将門が逃げ込んだ際に民家に揚げられた鯉のぼりのせいで居場所が知られ、戦に敗れてしまったそうで、「鯉のぼりを揚げるとその家が不幸になる」と畏れられ、鯉のぼりを決して揚げないのだそうです……。平将門は祟り神と畏れられていますからね……

 

最終更新:2013年05月08日 09:49