2013-03-24

 

今日はあんまり早く帰って来られないと思って神社紹介を考えていなかったんだけど、早く帰ってこられたし何か考えようかな……

よし、決めましたっ!番外編っぽい神社紹介をやってみます!ご意見をくださったみなさまありがとうございまっ

突然ですが、問題です!100円玉を思い浮かべてください。100って書いてある面の裏側に書いてある模様は何でしょうか!100円玉を見ずに答えてくださいね!なかなか答えられませんよね。100円玉なんて絶対毎日見てるのに……。今日の神社紹介のテーマがそこには描いてありますよっ!

そろそろ正解を発表しようかな……

……正解は、なんと!「桜」でしたっ!見ているつもりでも、見ていないものって多いんですね。ちょうど桜も満開の今日このごろ、神社紹介は番外編ということで、「日本人と桜」をテーマにお送りしますっ。……100円玉を見ないで答えられた人、どのくらいいましたか?

サクラとはバラ科サクラ属に属する植物で、実は北半球には広く生えています。それでも、桜といえは日本というイメージが世界中で持たれています。諸外国では、サクランボを収穫しやすくするために品種改良したのに対し、日本人桜を鑑賞するために植え、品種改良をしてきたことが理由の一つです。

古文の勉強で習った方も多いと思いますが、和歌において「花」と言えば「梅」または「桜」を指しますね。「梅」を指すのは奈良時代以前、「桜」を指すのは平安時代以降になります。奈良時代は仏教文化を積極的に取り入れた時代だったのですが、平安以降は国風文化が育ち「桜」を指すようになりました。

聖徳太子は仏教を積極的に取り入れていましたが、それは仏教という考え方を取り入れることが当時の先進国の証だったからなんです。ですから、当時建てられたお寺は海から見える場所が多かったようです。海外から来た船に寺院を見せつけ先進国であるとアピールすることが狙いだったようです。

その後遣唐使が廃止されたのをきっかけに、日本独自の国風文化が広まりました。そのような流れの中で読まれた紀貫之の「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花ぞ散るらむ」や、西行法師の「願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ」は有名ですね。どちらの花も桜を指しています。

また、桜は日本人の精神性を象徴していると言った学者もいます。国学者の本居宣長はすぐに散ってしまう儚い桜を日本人の持つ無常感=「もののあはれ」

 と考えました。また、旧日本軍の特攻隊には桜にまつわる名前が多く与えられました。すぐ散ってしまうことが美徳と考えられていたんですね……

このように桜は日本人と深い関係があったんです。大正11年に、5本の桜が国の天然記念物に指定され、それらを「日本五大桜」と呼びます。三春滝桜 、狩宿の下馬桜、根尾谷の淡墨桜、石戸蒲ザクラ、山高神代桜がそうです。画像は三春滝桜ですっ!

さて、以外に知られていないことですが、桜は実は非常に病気に弱い植物なんです。ちょっとした煙で枯れてしまったり、小さな傷から腐り落ちてしまう繊細な植物なんです。これからお花見が始まると思いますが、桜のそばでバーベキューをしたり、枝を折ったりしては絶対にダメですよ!!!

桜が日本人の心であるのと同様にお花見も日本人の文化ですが、桜あってのお花見です。花より団子とも言いますが、花がなければ団子を食べても美味しくありません。以外に忘れがちな桜のこと(100円玉に描いてあっても忘れてましたよね)、ちょっと考えるときっとお花見も楽しくなりますよ。

今日は本当はお休みの予定だった神社紹介ですが、思ったより早く帰ってこられたので番外編ということでお送りしました!また来週もよろしおねがいします!

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最終更新:2013年05月06日 18:11