談山神社

 今日ご紹介するのは、奈良県桜井市にある談山神社(たんざんじんじゃ)ですっ!歴史の教科書に出てきた中臣鎌足を祀る神社です。中臣鎌足の長男である定恵が唐から帰国して、父の墓を大和国に移し、十三重塔を建てたのが始まりです。

縄文時代から信仰されていた日本最古の聖地、奈良県桜井市の三輪山(みわやま)の三輪明神を中心として、七福神が宿る7つの神社をめぐる大和七福八宝めぐりの一つに談山神社は数えられています。談山神社では福禄寿が開運出世の福宝を授けてくれるとされています。

談山神社の名前の由来は、中臣鎌足と中大兄皇子が多武峰(とうのみね)で2本の未来像を語った大化の改新の話し合いをして、この山が「談らい(かたらい)山」と呼ばれるようになったことからなのだそうです。

 

談山神社のシンボルの一つである十三重塔は678年に建てられたのですが、1173年に焼き討ちにされてしまいました。現在の十三重塔は1532年に再建されたものです。藤原氏の繁栄が強く感じられる境内の建造物の多くは重要文化財に指定されています。

 

また、談山神社の有名な神事として、蹴鞠祭りがあります。4月29日、昭和の日になると、鹿の皮で出来た白い蹴鞠を烏帽子姿で蹴り合います。この蹴鞠祭りは日本書紀に記されているんです。中大兄皇子が鞠を蹴った時に靴が脱げ、その靴を中臣鎌足が跪いて捧げる場面が描かれています。

 

また、桜と紅葉の名所とされ、春や秋に蹴鞠の庭から眺める十三重塔は大変素晴らしいです。ぜひ奈良県にお越しの際は皆さん見てみてくださいね。そんなわけで今日の神社紹介は以上ですっ!

 

 

 

最終更新:2014年05月26日 22:17