兵主神社

 今日ご紹介するのは、兵庫県丹波市にある兵主神社(ひょうずじんじゃ)ですっ!兵主とは「つわもののぬし」という意味ですね。日本にはいくつか兵主と名の付く神社があります。八千矛神(やちほこのかみ、戦いの神様)を祀る神社がそうです。

 

 

八千矛神は大国主命(おおくにぬしのみこと)の別名です。日本の広い範囲で信仰された神様で、それゆえ多くの別名と奥さんが居て子供がいます。子供の数は180なのだとか。シンデレラガールズぐらいいますね……。

 

丹波市の兵主神社は奈良時代、746年に建てられました。ものすごく歴史がありますね。また境内は鎮守の森となっています。鎮守の森とは神社を囲むように維持されている森で、基本的に神社設立時そのままの姿を残しています。そのため学者さんたちにとっても大変重要な調査対象なのだそうです。

 

もともと神道には自然そのものを信仰する考え方があります。険しく高い山、深い森は日常の世界と切り離された神様の住まい、または死者の世界と考えられ崇拝されてきました。神社の社の字が「もり」とも読まれるのもその当時の名残なんです。

 

兵主神社の鎮守の森は緑地保全地域、天然記念物に指定されています。ですが近年では鎮守の森はそれほど信仰の対象にならず、他の神社では道路や公的な施設の為に伐採されてしまうことも多く、自然が失われています。日本が発展するためには仕方がないのかもしれませんが、難しい問題ですね…。

 
最終更新:2014年04月13日 19:24