2012-12-30

 

さて、今日の神社紹介は……!元日直前ということで、初詣(はつもうで)講座をしようかと思いますっ!

皆さん初詣は日本古来の文化だと思っているかもしれませんが、実は初詣が定着したのは明治維新の後なんですっ!それまで日本人はお正月に氏神(うじがみ:地域、地元の神様)参りと言って、氏神様のいる寺社に行っていたんですっ。(続く)

または、氏神様がいないときはその年の恵方(風水でいいとされる方向)の寺社に行く事が多かったのですが、あまり恵方を来にせず大きい神社や古い情緒あるお寺に自由に行くスタイルとなり、現在の初詣の形になっているんです。ちなみに初詣はお寺でも神社でもどちらに言っても大丈夫ですっ。

お寺でも神社でもいいというのは、前にお話した神仏習合(どこの神様もみんな友だち)という思想があって、かつては仏教も神道も同じものとみなされていた名残なんです。

さて、初詣といえばお賽銭を入れて、おみくじを引く。この2つのイメージが強いかなと思いますが、厳密にはもう少し手順があります。まず手水舎で手を洗い、お賽銭を入れ、神社ならば玉串を捧げる、というのが大きな流れです。(続く)

初詣の本懐は「今年一年がいい日でありますように」と祈ることです。なのであまり手順や作法だけにとらわれるのもいいとは思いませんが、こういった儀式の時に作法があると身が引き締まってさっぱりすることもありますので、余裕があれば正式なやり方も試してみてくださいね。

それでは、参拝の手順の追っていきますね。まずは手水舎で手を洗う……その前に!鳥居をくぐるとき一礼しましょう。鳥居から先は神様のお家ですからねっ。また参道の真ん中を通るのもよくありません。境内は神様のお家ですから参道は神様が通る道だからですっ。そして、手水舎に行きましょう。

手水舎とは、こういう柄杓が置いてある場所ですっ。神様に会いに行くのですから手を洗いましょうという場所です。神社やお寺によってはないところもあります。(続く)

手の洗い方は、1.右手で柄杓を持ち左手を洗う 2.柄杓を左手に持ち替え右手を洗う 3.右手に柄杓を持ち替え左の手の平ひらに水を入れて口をゆすぐ 4.柄杓を縦に持ち柄に水をかける 5.柄杓を伏せて置く(終わり)ですっ。難しそうですが、柄杓を汚れないようにとすれば大丈夫なんですよ。

手を洗ったら次にお賽銭を入れに行きましょう。お賽銭の謂われには2つ説があります。明治以降、資本主義と貨幣経済が流れ込んで、人々が金銭に邪を託して預けようとした説(明治より前は神社には米や魚を奉納していたんです)と、小銭を投げ入れる音が鈴の音に似ているから、という説があります。

お賽銭にはいいご縁があるように5円玉、という説もありますが実際には金額はいくらでも構わないでしょう。ですがお賽銭を入れるときはそっと入れましょう。遠くから投げたり乱暴に入れては神様に失礼ですし、危ないです。そしてお賽銭を入れたら鈴を鳴らしましょう。この鈴が厄を祓ってくれます。

鈴を鳴らしたら、お祈りをします。神社の場合は再拝二拍手一拝(一礼して2回手を叩いてお祈りし、最後にまた一礼する)、寺院の場合は手を叩かず合掌して終わりです。ですが寺社によって細かく異なることがありますので看板などで指示があればそれに従いましょう。

最後に玉串礼拝というのがありますが、参拝者が玉串礼拝が出来る場所は稀です。玉串(たまぐし)というのは神前に捧げる、紙垂(しで)や木綿(ゆう)をつけた榊(さかき)の枝です。胸の高さにかざし、枝の方を神様に向け置き、再拝二拍手一拝ですっ。

以上が必要なステップで、後はおみくじを引いたり破魔矢やお守りを買いましょう。破魔矢とは矢と付くものの、破邪、退魔のための道具であり、実際に矢じりがついている必要はないんですよっ。

ちょっと長くなってしまいましたがどうだったでしょうか。一度大晦日に一度お参りして、元旦に再び参拝する二年参りという参拝の仕方もあります。大事なのは一年を新しい気持ちで迎えることですっ!ちょっと意識してみてより新しい気持ちが迎えられたらいいですねっ、それでは今日の紹介は以上ですっ!

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最終更新:2013年05月06日 18:05