2012-03-25

今日ご紹介するのは山口県下関市の赤間神宮(あかまじんぐう)ですっ。下関といえば壇ノ浦での合戦が有名です。この神社は合戦で亡くなった安徳天皇と平家を祀る柄があり、なんとあの『耳なし芳一』の舞台「だった」場所なのです。(つづく)

阿弥陀寺に住む琵琶法師の芳一が夜な夜な弾き語りをしていた相手が平家の亡霊だった、というのが耳なし芳一のお話ですね。「じゃあ赤間神社じゃないじゃん、しかも寺じゃん」と思う方もいると思いますが、このお寺は廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で壊されてしまい神社になった場所なのです。(つづく)

当時の神社は仏像を飾ることが珍しくなかったのですが、時の明治政府が「神様と仏様は一緒に住めないんだから神社に仏像があるのはおかしい!」という神仏分離令を出し、それがエスカレートしてお寺を壊して回ったのが廃仏毀釈です。その時に阿弥陀寺は壊されてしまったのです。(つづく)

取り壊された後、安徳天皇を埋葬する塚があることから天皇社と改めさせられ、その塚だけは阿弥陀寺塚と阿弥陀寺の名前が残ることになりました。そして天皇に縁のある神社に与えられる「宮(ぐう)」を授かった「赤間神宮」という名前になり、皇室認定の「官幣社(かんぺいしゃ)」となったのです。

以上で今日の紹介はおしまいですっ、どちらかと言うと歴史的経緯のお話になってしまいましたねっ。

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最終更新:2013年04月19日 11:10