七夕について

今日は七夕ということで、七夕のお話をしようかなと思いますっ!七夕といえば、7月7日に短冊に願い事を書いて天の川を見ながらお願いをする日ですよね。元々は中国の七夕伝説から生まれた文化で中国に関連のある国々の間に広まりましたが、短冊を吊るして願い事をするのは日本だけだそうです。

短冊を吊るす、というのは大宝律令で定められた「大祓(おおはらえ)」という茅の草をくぐる除災行事があるのですが、その隣に並べられる竹に短冊を吊るしはじめたのが今の日本での七夕の原型で、これが始まったのは江戸時代からだそうです。比較的最近に始まったんですね。

中国の七夕伝説の大変有名な話ですのでざっくり話すと、神様の娘に機織りの名人である織姫がいて、年頃なので神様が働き者の牛飼いの彦星を紹介して結婚したら二人とも遊んで働かなくなってしまったので神様は怒って大きな川で二人を引き離し、一年に一回だけ会うことを許したというお話ですね。

この七夕伝説には中国の思想、儒教が色濃く出ています。儒教は~教と付いていますが神様がメインの話ではなく孔子が広めた学問の一種です。かつての中国の実力主義を見直して「仁、義、礼、智、信」という5つの道徳に従って立派な人間の手によって社会をよりよいものにしましょうという教えです。

仁:人を思いやること。義:欲に溺れずすべきことをすること。礼:上下関係を守ること。智:学問に励むこと。信:嘘をつかないこと。このルールを破って遊び呆けてしまう人は罰せられてしまいますよ、という教えが七夕伝説には含まれているんです。

織姫は琴座のベガ、彦星はわし座のアルタイルで、もう一つデネブが加わることで夏の大三角形を作っています。ベガとアルタイルの間には天の川があり、天の川が織姫と彦星は引き離されていると考えていたようですが、残念ながら最近の日本では星が綺麗に見えるところは減ってしまいましたね。

また、現在の7月7日に晴れる確率はなんと23%で、あまり天の川が見られないのだそうです。この現象は織姫と彦星の流す涙だと言われています。しかし旧暦の7月7日(現在の8月7日)は比較的晴れが多く月が沈むのが早いので天の川を見るには旧暦のほうがいいかもしれませんねっ。

そんな訳で今日の紹介は以上ですっ!また本日はシンデレラガールズの桃井あずきさんと赤西瑛梨華さんのお誕生日でもありますっ!お二人の活躍も短冊と一緒にお願いしてくれると渡しも嬉しいですっ!これまでの神社紹介のまとめはこちらですっ! 

最終更新:2013年07月16日 10:38