二見興玉神社

今日ご紹介するのは、三重県伊勢市にある二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)ですっ!天孫降臨神話と深い関係のある神社で、夫婦岩があることで有名な沖合の神社ですっ。

天孫降臨とはニニギノミコトが葦原中国を統治するために高天原から降り立つという古事記、日本書紀に記されたエピソードです。高天原から葦原中国の間の道案内をしたのが猿田彦神です。猿田彦神は二見興玉神社で祀っている神様の一柱です。道案内を務めたことから導きの神と言われています。

 

猿田彦神の化身である霊石、興玉神石(おきたましんせき)は夫婦岩の沖合700mに沈んでいます。江戸時代に起きた地震により地中に沈んでしまいましたが、もともとは夫婦岩の間から見える大きな岩でした。夫婦岩は猿田彦神を拝むための鳥居だったのです。

 

また、夏至の前後4ヶ月の間は夫婦岩の間から日が昇るため、太陽の化身である天照大御神を拝む鳥居としても考えられています。特に夏至の前後2週間では、海の向こうから見える富士山山頂から太陽が昇り、冬至頃には夫婦岩の間から昇る月を見ることもできます。

 

夏至、つまり6月21日の昨日ですね。二見興玉神社では夏至祭が行われ、白装束の神職と参拝者350人が日の出とともに海に入り禊を行いました。古来、伊勢神宮に参拝する前には二見浦で沐浴をして禊を行う習わしがあったんです。

 

最終更新:2014年06月22日 23:33