『バナナ伝 ゴリラの帝王~ウホローン・保証ゴリラの落とし穴~』

ドラマチック・ゴリラシナリオ

『バナナ伝 ゴリラの帝王

~ウホローン・保証ゴリラの落とし穴~』

作:きょういち ツイッター:(@ayusawa)


シナリオ概要

◎推奨レギュレーション:GR1(所謂、初期作成)
◎GCLは4のドラマティック・ゴリラとする(詳細は、今回の世界観にて)
◎推奨ゴリラ数:3匹


◎今回の世界観

ここは、ウホサカのサウス。ゴリラたちの欲望が渦巻く街。
今日も負けゴリラたちがはじき出されていく。
愚かなゴリラはやさしさの中で全てを捨てて通り過ぎるだけ。
それでも、見果てぬ夢を求めてネオンの街を歩く。

◆今回のバナナ貸しについて
今回のPGたちはバナナ貸しです。
通常のバナナ貸しは貸バナ法の上限までの利息で、年収(年間のバナナ収穫量)の3分の1までしか貸しません。
しかし、通常のバナナ貸しからはバナナを借りられないゴリラたちも存在します。
そんなゴリラたちに法外な利息でバナナを貸すのが今回のPGたちです。
ただし、ただの暴利なバナナ貸しではなく、以下のように情に厚い部分があります。

PG1の情にあついゴリラエピソードの例
債権ゴリラの父親の葬式に赴き、香典をバナナ返済のために回収。
ただし、本数を数え借金の返済にあてた後、借主の母親に自分からの香典として丸々回収したバナナを渡す。

GMはPG2とPG3に上記以外にもPG1の適当な情に厚いゴリラとしてのエピソードを捏造し、PG1を持ち上げることを進めましょう。
エピソード1つ付けるごとにGMはバナナを振舞いましょう。


■ハンゴリアウト(所謂、ハンドアウト)

●PG1
あなたはウホサカでバナナ貸しを営むゴリラだ。
10日で1割の利子が付くトイチで借りられる暴利のバナナ貸しである。
貸した金は手段を選ばず回収するので、「サウスの鬼」と呼ばれる。
しかしバナナ回収のためといいつつ、情に流されるところもある。
今日もバナナの回収のため、追い込みに行くと債権ゴリラであるゴリ吉が首を吊ろうとしていた。


●PG2
あなたはゴリ金融で働くゴリラだ。
「サウスの鬼」といわれながらも情に厚いPG1を尊敬している。
PG1のことを尊敬しており、舎弟として今日も追い込みについていった。
すると債権ゴリラであるゴリ吉(ごりきち)が首を吊ろうとしていた。


●PG3
あなたは、ゴリ院(孤児院)の子供である。
あなたはゴリ金融で働くゴリラだ。
「サウスの鬼」といわれながらも情に厚いPG1をサポートすることを生きがいにしている。
PG1のよき理解者として、働いていた。
最近、ウホサカによくない噂があるウホローンが進出してきていた。


◎今回予告

今日もウホサカのサウスではゴリラたちの欲望が渦巻いている。
ゴリラのいいものは損をする。そんなことが日常だ。
自分の債権者のゴリ吉がまさにゴリラのいいゴリラだった。
彼を救い、バナナを回収することはできるのか?

ゴリラTRPGセッション
『バナナ伝 ゴリラの帝王~ウホローン・保証ゴリラの落とし穴~』
友を信じたものに明日はあるのか?


オープニングフェイズ

シーン1 追い詰められたゴリラ

登場PG1:PG2
PG1とPG2が取り立てのため、ゴリ吉のアパートに行くシーン。

描写
普段、返済が遅れたことがないゴリ吉が珍しく返済の連絡が来ない。
おかしいと思ったPG1とPG2はゴリ吉の営むバナナようかん専門店に向かう。
※車中等をRP

そして、店に着くと中から悲鳴が・・・
ゴリ吉が首をつっているところだった。
→助ける:何とか一命をとりとめる
→助けない:ゴリラにそんな選択肢はない

ゴリ吉を病院に運ぶところでシーン終了。


シーン2「病院と奥さんと借バナナと」

登場PG:全員
描写
PG3も病院に駆けつけて、ゴリ吉の奥さんから事情を聞くことになる。
ゴリ子「友ゴリに頼まれて、別のバナナ貸しで保証ゴリラになったんですが、友ゴリが逃げてしまったようで…」
   「取り立てが厳しすぎて、もう店も売っても足らず、保険バナナでどうにかしようと…」
    ※ちなみに借バナナは3000万本

どうやら最近できたウホローンの取り立てのようだ。
ウホローンのことを調べに行くところでシーン終了


ミドルフェイズ

「ウホローンの闇」

登場PG:全員

描写
ウホローンは最近できたばかりのバナナローンである。
その実態は闇バナナローン会社である。
PG3に以下の情報をわたし、PG1、2に説明をするシーンとする。
  • ウホローンはイーストから進出してきたバナナ貸しである。
  • 利息は法律内の利率
  • しかし、借りたゴリラが失踪して保証ゴリラへ取り立てることが多いらしい。
→もっと情報を集めたほうがいいという旨をPG3から他PGに提案する

次から情報収集シーンになることを伝えてシーン終了


「情報収集」


「ウホローン」
パワーで8

内容:
ウホローンは利率は普通なのだが、根保証制度を悪用したバナナ貸しをしている。
シーン「ウホローンとの対峙」を行うこと。
ハンドアウト「根保証制度」が公開される


「ゴリ吉の友ゴリ」
力で8

内容:
ゴリ吉の友人はウホ谷(うほたに)というらしい。失踪前、限度いっぱいまでバナナを借りており、
その数は3000万本。そのせいでゴリ吉は返済を迫られて、
→シーン「ウホ谷の捕獲」を行うこと。

「根保証制度」
野生で10

内容:
最初に保証ゴリラになるとそのあと借りたバナナも保証する必要があるという法律。
この法律によって最初は10万本のバナナの保証ゴリラだったのが、3000万本のバナナを返済することになってしまった。
→シーン「ウホサカのやり方」を行うこと。



マスターシーン

シーン「ウホローンとの対峙」

登場PG:PG1、他のPGは任意
描写:ウホローンと初の対面。ゴリ吉の借金について確認という名目で相手の担当者と話をするシーン。

以下、ゴリの介のセリフ例:
ウホローン担当者 ゴリの介「あなたがPG1さんですか。お噂はかねがね」
             「私たちは法律にのっとって取り立てています」
             「保証ゴリラになった以上ちゃんと返してもらいますよ?バナナは命より重いんだ」
             「違法なバナナ貸しの方はお帰りください」
ゴリの介とやり取りをして、策を練るため、退出するところでシーン終了。


シーン「ウホ谷の捕獲」
登場PG:PG2
描写:ウホ谷を捕獲することに成功す。
しかし、債権者は変わってしまっているので、
借バナナは手元に残っておらず、返済させることはできない。
ウホ谷「もうバナナはないんだ。他で借りたバナナを返すのに使っちまった!」


シーン「ウホサカのやり方」
PG全員参加
このシーンでは決戦を行うかどうかを決めてもらう。
ゴリ吉を見捨てると債権の回収はできず、ウホローンをのさばらせることになる。
しかし、向こうは金利の範囲内、しかも法律に守られている。

決戦に行くかそれともゴリ吉の債権はあきらめるか。
それを決定してください。
決戦に行く場合は、ウホローンとの最終決戦になります。
※最後のバナナの稼ぎ時です。

◎PGたちが、法律について議論して先に進まなそうな場合、以下の内容をPGたちに伝えてください。
「法律より力がすべて。それがゴリラです」



クライマックスフェイズ

「未来への活路!」

※ここからは、ゴリリングでバナナは増えないので注意

描写
【クライマックスシーン】
「ゴリラの帝王」
ここからはゴリリングでバナナは増えない。


【描写】
ウホローンに乗り込むと護衛ゴリラと一緒にゴリの介が待ち構えていた。

【内容】
ゴリの介「待っていましたゴリ。荒事は嫌いですが、これがウホサカのやり方なんでしょう?」

そういうとゴリの介のスーツははじけ飛び筋肉がこちらを威嚇している。
かくして、PGたちはPG3、PG2、PG1の順に名乗りを上げて戦闘です。

敵データ
「ウホローン・ボディーゴリラ」2匹
GP1
筋力:4
パワー:5
力:3
野生:2
(回避値):2
HP:15
ゴリ技
ハンドスラップ

ゴリの介(ボス)
GP2
筋力:4
パワー:4
力:5
野生:1
(回避値):4
HP20
ゴリ技
ドラミング
パーフェクトゴリラ
ハンマーヘッドゴリラ


【エンディングシーン】

シーン「ウホサカの日常」
ウホローンをつぶし、ゴリ吉の借金を帳消しにする。
ゴリ吉は店を取り戻し、ハッピーエンドを演出する。

クライマックスフェイズで負けた場合は以下の描写をすること
ウホローンに敗北して、PGたちは負けゴリラとしてサウスの街から姿を消す


◆NPCの設定
  • ゴリの介…ウホローンの社長。イーストでは名の知れたバナナ貸しである。債権者の保険バナナでの回収でも構わないという冷徹なゴリラ。

  • ゴリ吉…PG1からバナナを借りているゴリラ。お人良しですぐに保証人になってしまう。バナナ羊羹屋を営んでいる。実はPG1が彼の借金をまとめて引き取り取り立てていることをPG1以外は知らない。

  • ゴリ谷…ゴリ吉の友達。どうしようもないクズゴリラ



最終更新:2020年06月10日 00:47