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No.23


 Hello People! 緊急リポートです。
 とうとう聖杯戦争が始まったわ。
 しかも、ピュアアムドライバーからも参加者が出ているらしいの。
 ピュアアムドライバーはピープルの為に戦うアムドライバーなのに……
 これからどうなってしまうのかしら。

――ああ、みんな笑ってるぜ。
――誰を憎むことも、誰かが憎まれることもなく……これが、平和って奴か。
――悪くないぜ……そう、悪くない……

ロシェに刺された。
キャシーを止めに行って、その結果が二人まとめて刺されての死。
あまりにも笑えない終わり方だ。結局死ぬ以外の終わり方をさせてやれなかったんだからな。

俺は死ぬ。胸を刺された以上、もう助からない。
ジェナ、俺よりもっとでっかくなれ。約束だ。
セラ、すまねえ。お前の未来を守れなくなっちまった。
みんな、俺はここでリタイヤだ。後の事は頼むぜ。
KK、頼む。ロシェを止めてやってくれ。
……ああ、畜生。最後の最後で未練ができちまった。
あいつらの作る、平和になった世界を見たかったな……

――――だから、聖杯に願っちまった。平和になった世界を、この目で見たいと。

――いい気味だ。何度も、何度も僕の邪魔をするからだ。
――ざまあみろ、動けなくしてやった。
――フフ、ハハハ、アハハハハハハ!

あの日、ロシェットに大切な人を奪われた。
邪魔をした、ただそれだけの理由で、あいつはシシーを撃ち殺したんだ。
あいつが憎い、俺からシシーを奪ったあいつを絶対に許せない。
一時は絶対に殺してやろうとも思ってもいたが、俺にはそれができなかった。
ニルギースが俺を止めて、ジェナ達の所に連れ戻したんだ。

一番に守りたかったものを、俺は守れなかったんだ。
俺にはもう、守るものは何もない。戦う理由が分からなくなっちまった。
だから、ケーナに着いたらアムドライバーをやめて出て行った。もう俺は戦えない……はずだった。

それなのに、俺の前に希望が見えたんだ。
聖杯戦争。最後の一組になれば、どんな願いでも叶えられる。
シシーが死ぬ前の俺なら、きっと「こんな殺し合いみてーなマネ、できっかよ!」とか言って逆らってたかもな。
だけど、今の俺はそうじゃない。シシーにまた会えるんなら、何だってやってやる。

――――だから、聖杯に願った。もう一度シシーに会いたいってな。


――――そうして、戦友は再び出会う。
かつてとは違う形で、かつてとは違う願いを胸に。

ラグナ・ラウレリアが扉を越えて出た先は、市街地のような場所だった。
何も知らないであろうピープルが、日常を謳歌している。ラグナにはそう見える。
もしシシーが殺されていなかったのなら、このように平和に暮らすピープルを守るためにアムドライバーでい続けたのかもしれない。
だが、今ここにいるのはアムドライバーのラグナ・ラウレリアではなく、大切な人を取り戻したいと願うただのラグナだ。
だから聖杯戦争に乗る。この戦いに勝ち残り、シシーと再会する。
ギアやバイザーは無いが、それでもだ。ラグナにとって、シシーとはそれ程までに大切な人だったのだから。

「……悪ィな、ジェナ。けどよ、俺はまたシシーに会う。どんな手を使ってでもな」

ジェナス達が見たら、間違いなく怒るだろう。シシーだって悲しむかもしれない。だが、それでも構いはしない。
さすがに無関係な者まで巻き込む気はないが、それ以外の手は選ばない。
そう意気込み、聖杯戦争に参加するという意思を改めて固める。
……と、そんな中。どこからか車の走る音が聞こえた。
その方向を見ると、見覚えのある緑色のトラックがラグナの方に走って来る。
緑色のトラックはラグナの前で止まり、そこから運転手とおぼしき人物が降りてきた。
その人物は、両腕と両肩に合計4基のミサイルポッドを背負った緑色のアムドライバー。
ラグナもよく知る、あるピュアアムドライバーと同じ装備。

「お前が俺のマスター……ってお前、まさかラグか!?」

緑色のトラック……いや、ランドバイザー・ベヒモスから降りてきたアムドライバー。
装備からまさかと思っていたラグナも、認めざるを得まい――――

「What!? 何だってシーンがこんなトコに……もしかしてお前が俺のサーヴァントだってのか!?」

――――自身のサーヴァントが、先程別れたばかりの戦友……シーン・ピアースであるという事を。
そしてラグナは知らない。目の前のシーン・ピアースが、少し先の未来で死んだ後のシーン・ピアースであると。


【参加者No.23:ラグナ・ラウレリア@GetRide!アムドライバー】
【サーヴァント:アーチャー(シーン・ピアース)@GetRide!アムドライバー】
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