「えー、朝です。起床時間ですよ~。では今日からはりきって参りましょう」
あたしはそんな無粋な声によって叩き起こされた。
頭が痛い。頭がぼんやりとする。
ていうかこんな森に寝てあたしはなにしてたんだっけ?
…………。
そうだった。
頭が痛い。頭がぼんやりとする。
ていうかこんな森に寝てあたしはなにしてたんだっけ?
…………。
そうだった。
「…………殺し合い……」
あたしは無意識のうちに呟いていた。
そうだった。
そうだったんだっけな。
あたしはだって信じたくはない。けどさ、あんなもの見せつけられて、信じれないわけがないじゃんかよ。
おしおきっつってたけな。
そうだった。
そうだったんだっけな。
あたしはだって信じたくはない。けどさ、あんなもの見せつけられて、信じれないわけがないじゃんかよ。
おしおきっつってたけな。
「…………くそっ」
頭がガンガンする。ムシャクシャするぜ。
あの時、あたしは何もできなかった。声を荒げることすら、できなかった。
情けない。マジで情けねぇ。
雰囲気に気負けしちまった。
後悔が渦巻く。ったくよく今までこんなんで正義とか名乗ってたな、あたしは。
あの時、あたしは何もできなかった。声を荒げることすら、できなかった。
情けない。マジで情けねぇ。
雰囲気に気負けしちまった。
後悔が渦巻く。ったくよく今までこんなんで正義とか名乗ってたな、あたしは。
「……はあ」
ため息が漏れる。
こんなやるせない現実を前にして。
こんなありえない幻想を前にして。
あたしの思考は、停まる、留まる。
こんなやるせない現実を前にして。
こんなありえない幻想を前にして。
あたしの思考は、停まる、留まる。
…………。
まあ。
「あーやめだやめ。こんなのあたしのガラじゃねぇーっつーの」
だからといって、くよくよしちゃーあたしじゃねぇよな。
そうだぜ。
ここで挫けてちゃ、あたしは駄目なんだ。
みんなを守りながら、みんなと戦いながら、あのふざけたやつをぶっ飛ばすぐらいしねぇとな。
ガクエンイエローじゃねぇけど、あたしは悪に屈する気はまったくねぇぜ!
少なくても、人を殺すなんてあたしが許すはずがねぇ!
そうだぜ。
ここで挫けてちゃ、あたしは駄目なんだ。
みんなを守りながら、みんなと戦いながら、あのふざけたやつをぶっ飛ばすぐらいしねぇとな。
ガクエンイエローじゃねぇけど、あたしは悪に屈する気はまったくねぇぜ!
少なくても、人を殺すなんてあたしが許すはずがねぇ!
やらなければいけない時だからさ。
正義として。漫画の様な正義として、やらなければいけないときだから。
正義として。漫画の様な正義として、やらなければいけないときだから。
だからあたしは、拳を握り、声を空に吐き捨てる。
「テメェだけは絶対にゆるさねぇからなッ!!」
声は、空に響いた。
決意は、身に響いた。
決意は、身に響いた。
燃えてきた。
俄然燃えてきたぜ。
俄然燃えてきたぜ。
あのクマ野郎、直ぐに叩き潰してやる!
*
「おう! サコだ。よろしくなっ!」
「あたしは椎名深夏だ。こっちこそよろしくな!」
「あたしは椎名深夏だ。こっちこそよろしくな!」
ハイテンションである。
実にノリノリだぜ。
実にノリノリだぜ。
なんてわけで、あたしはあれから適当にルールを眺めながら歩いていた。
いささか警戒心にも欠けるけど、まあ大丈夫かなって。
さすがに銃とかでてきたらそれはそれであたしにも対処は難しいし。
むしろ味方を集めたいなら下手な武装をしているよりかはましかなって魂胆だ。
実際、この子、サコともなんの問題なく接触できたしな! 結果オーライだぜ。
別に何も考えてなかったとかじゃねぇ!
会長さんとは違うのだよ。会長さんとは!
いささか警戒心にも欠けるけど、まあ大丈夫かなって。
さすがに銃とかでてきたらそれはそれであたしにも対処は難しいし。
むしろ味方を集めたいなら下手な武装をしているよりかはましかなって魂胆だ。
実際、この子、サコともなんの問題なく接触できたしな! 結果オーライだぜ。
別に何も考えてなかったとかじゃねぇ!
会長さんとは違うのだよ。会長さんとは!
ともあれだ。
万が一を考えて。
万が一を考えて。
「まあ、なんつーんだ。こんなこと聞くのもあれなんだけどよ。――――乗ってねぇよな?」
「あたりまえだ! もうサコはよわくない。みんなを救うんだ! 先生に、えらんでもらえた、しんじてもらえたちからがあるんだからな!」
「ん? よくわかんねーけど、むろんあたしも乗ってねぇぜ」
「あたりまえだ! もうサコはよわくない。みんなを救うんだ! 先生に、えらんでもらえた、しんじてもらえたちからがあるんだからな!」
「ん? よくわかんねーけど、むろんあたしも乗ってねぇぜ」
聞くだけ聞いてみたが、大丈夫そうだ。
それよりもなんかあたしには見えない熱い展開が彼女の背後に見えるぜ!
くぅぅ。こんな場所でこんなこと思うのもなんだけど、すげー羨ましく思った。
あたらしらときたら、毎日生徒会室に集まって、駄弁って、駄弁って、……駄弁って。
…………う、うん。楽しいんだからいいんだけどな! 鍵もいるし!!
それよりもなんかあたしには見えない熱い展開が彼女の背後に見えるぜ!
くぅぅ。こんな場所でこんなこと思うのもなんだけど、すげー羨ましく思った。
あたらしらときたら、毎日生徒会室に集まって、駄弁って、駄弁って、……駄弁って。
…………う、うん。楽しいんだからいいんだけどな! 鍵もいるし!!
そんなこと思ってると、今度は向こうから話を振ってきた。
「ところで、ミナツはこれからどうするんだ?」
「まあ、目先の目的は知り合いを探すことかな。なんかいっぱいいるけど。サコはどうなんだ?」
「サコもみんなをさがすことだぞ! そしてころしあいをしてるやつなんかがいたら救うんだ!」
「おう、同感だぜ!」
「まあ、目先の目的は知り合いを探すことかな。なんかいっぱいいるけど。サコはどうなんだ?」
「サコもみんなをさがすことだぞ! そしてころしあいをしてるやつなんかがいたら救うんだ!」
「おう、同感だぜ!」
なんて感じで意気投合して、今度は身の周辺の話をすることとなった。
聞くと彼女も、妹がいるらしい。
聞くと彼女も、妹がいるらしい。
「…………」とあたしは黙る。
「…………?」サコは、不思議そうにこちらを見ているけどいいや。
「…………?」サコは、不思議そうにこちらを見ているけどいいや。
(なんなんだよ! この近親感! まるっきり改心した真冬じゃねーかよ!)
思わざるを得なかった。
なんなんだよ! どこまであたしの大切な真冬は残念な子なんだよ! こんなの絶対おかしいよ!
そのユコ、片木右子とやらは同じく今まで姉に頼る怠惰な子だったらしいけど、なんかこの地図にもあるなんつったけな。
地獄の塔となんか如何にもラノベに出て来そうな塔を登るにつれ、改心したんだってよ。
なんなんだよ! どこまであたしの大切な真冬は残念な子なんだよ! こんなの絶対おかしいよ!
そのユコ、片木右子とやらは同じく今まで姉に頼る怠惰な子だったらしいけど、なんかこの地図にもあるなんつったけな。
地獄の塔となんか如何にもラノベに出て来そうな塔を登るにつれ、改心したんだってよ。
比べ、真冬ときたら。
…………。
………………。
……………………。
…………。
………………。
……………………。
「…………くっ」
「ど、どうしたんだよ、ミナツ!?」
「あ、あたしのことはいい……はやく、……いけ…………」
「いみがわからないぞ!? しっかりしろ! ミナツ!」
「ど、どうしたんだよ、ミナツ!?」
「あ、あたしのことはいい……はやく、……いけ…………」
「いみがわからないぞ!? しっかりしろ! ミナツ!」
なんか無駄に露出の多い格好の幼き少女に心配されて介抱される高校生。
どこで間違ったんだろうな……。真冬の育て方。
あーあ、なんつーか恐れ入るわ全く。
どこで間違ったんだろうな……。真冬の育て方。
あーあ、なんつーか恐れ入るわ全く。
……あれ?
そういや待てよ。こんなんじゃあたしは。
そういや待てよ。こんなんじゃあたしは。
「…………なあ、サコ」
「ん? なんだ。よくなったか?」
「……あたしさ、結婚して子供産んだら……うまく育ててやれるのかな……?」
「ぶっ!?」
「ん? なんだ。よくなったか?」
「……あたしさ、結婚して子供産んだら……うまく育ててやれるのかな……?」
「ぶっ!?」
なんか噴き出していた。おかしな事言ったかな?
さておいて、そうじゃんかよ……。仮に、ここをみんなと脱出して鍵と付き合って、結婚して、子供産んでも……育てられるのか?
考え出したら不安になってきたぜ……ッ!
さておいて、そうじゃんかよ……。仮に、ここをみんなと脱出して鍵と付き合って、結婚して、子供産んでも……育てられるのか?
考え出したら不安になってきたぜ……ッ!
「み、ミナツ。そういうのはここをみんなで脱出してから考えよう、なっ! なっ!」
「うーん……。まあそうだな! まずは愛する鍵も一緒に脱出しないことには何事も始まらないしな」
「うーん……。まあそうだな! まずは愛する鍵も一緒に脱出しないことには何事も始まらないしな」
ふう、と嘆息するサコを傍らに、あたしはここがどこだか思いだした。
そうだっけ。殺し合いだっけ……。……この調子じゃダメだ。ちゃんと、現実に目を向けないと。
下手すると鍵が死ぬことだって。いや、そもそもあたしが死ぬかもしれねぇんだ。
しっかししねぇとな。
そうだっけ。殺し合いだっけ……。……この調子じゃダメだ。ちゃんと、現実に目を向けないと。
下手すると鍵が死ぬことだって。いや、そもそもあたしが死ぬかもしれねぇんだ。
しっかししねぇとな。
「うん、それがいいぞ!」
そういや、さっき一瞬サコの口調が変わった気がするのは気のせいかな?
「じゃあまあ、ちゃっちゃとあのクマやっつけちまおうぜ! サコ!」
「もちろんだ!! あらためてよろしくな、ミナツ」
「こっちこそ!」
「もちろんだ!! あらためてよろしくな、ミナツ」
「こっちこそ!」
ま、とにもかくにも。
こうしてあたしらは打倒主催を志して、歩き始めたのであった。
こうしてあたしらは打倒主催を志して、歩き始めたのであった。
まってろよ! みんな!
【D-7 森/朝】
【椎名深夏@生徒会の一存シリーズ】
【装備:描写無し】
【所持品:基本支給品(1)、ランダム支給品(1~3)】
【状態:健康】
【思考】
基本:主催(モノクマ)を倒す!
1:サコと行動
2:みんなと合流
【備考】
※杉崎鍵が失踪する直前からの参戦です
※身体能力がすこし制限されました
※サコと情報交換をしました(ただし死者云々の話は聞いていません)
【椎名深夏@生徒会の一存シリーズ】
【装備:描写無し】
【所持品:基本支給品(1)、ランダム支給品(1~3)】
【状態:健康】
【思考】
基本:主催(モノクマ)を倒す!
1:サコと行動
2:みんなと合流
【備考】
※杉崎鍵が失踪する直前からの参戦です
※身体能力がすこし制限されました
※サコと情報交換をしました(ただし死者云々の話は聞いていません)
【サコ@クリミナルガールズ】
【装備:描写無し】
【所持品:基本支給品(1)、ランダム支給品(1~3)】
【状態:騎士、健康】
【思考】
基本:しゅさい(モノクマ)をたおす!
1:ミナツと行動
2:みんなと合流
【備考】
※X層支配者ノ領域クリア後からの参戦です
※能力はある程度制限されています
※椎名深夏と情報交換しました
【装備:描写無し】
【所持品:基本支給品(1)、ランダム支給品(1~3)】
【状態:騎士、健康】
【思考】
基本:しゅさい(モノクマ)をたおす!
1:ミナツと行動
2:みんなと合流
【備考】
※X層支配者ノ領域クリア後からの参戦です
※能力はある程度制限されています
※椎名深夏と情報交換しました
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