反物質1gが対消滅すると太陽系が消滅する


『反物質』という、当時から今に至るまで神秘的な印象を持たれる物質の都市伝説。

この都市伝説はその膨大なスケールもそうだが、とある番組にて取り上げられた事で有名だ。

その番組とは、皆大好き『世界まる見え!テレビ特捜部』の事である。
月曜日、家族で見ていた人も多いのではないだろうか?

反物質とは、通常の物質と対になる性質を持つ物質。
この宇宙において何かしらの物質と接触することで、対消滅を起こし莫大なエネルギーを発生させる。
質量がそのままエネルギーに変化するため、まさしく天文学的な破壊力だ。

そのエネルギーは、たった1gで大型核爆弾のそれを遥かに凌駕する。

だが、当然1g程度の反物質で太陽系は消滅はしない。
キロ、トンとなれば可能かもしれないが……グラムでは、どう足掻いても不可能だ。

しかしたった1gでも、そのエネルギーを完全に制御できるのならば……数億度といったレベルの熱量を叩きだす事が可能である。


余談だが、現在の人類の最先端技術をもってしても1gの反物質を生成するのには、数百億年かかるらしい。

世界で最初に反物質の可能性について書かれた文書とは、意外にもとある科学者のSF小説。
その科学者は、後にとある賞を受賞した。その賞とは、

『Grand Master Award』

と呼ばれる賞であったらしい。


反物質という人の夢。
宇宙という未知への憧れ。

そんなロマンを詰め込んだ、都市伝説。



初出は第八話。小鍛治健夜が保有する都市伝説。

単純火力と言う面では都市伝説の中でもトップクラス。その威力は街に落ちようとしていた彗星を跡形もなく消し飛ばしてしまうほど。その気になれば街一つを地図から消すことも容易いのではないだろうか。
しかしその余りの過剰火力故、彼女がこの都市伝説を使用するにはお偉方の承認が必要な上に、使いどころがある程度限られてくる。更に京太郎曰く、健夜の体格が貧弱なことや幾らか歳を取ってしまったことから全盛期ほどの制御力は無いらしい。彼女が本気を出さないのは能力のこういった面が理由であり、決して彼女がニート気質なせいではない。きっと、おそらく、たぶん。

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最終更新:2013年05月09日 03:31