提督×北上3-267

前回の続き

 

「やー提督ー」
「お、北上か。ちょうどいいところに」
「ん? あたしに何か用事でもあったの?」
「いや、この間の事なんだけどな」
今言っているのは以前大井に北上から好意を向けられていると勘違いされた件だ。

「……本当にちゃんと説明したんだろうな」
「あーそれがさぁ」

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「あーいたいた大井っち。昨日のことなんだけどさぁ」
「きっ北上さん!? いいの!何も言わないで!!」
「大井っち?」
「わかってた……わかってたのよ私だって!!」
「あ~わかってたんならいいや」
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「って感じでわかってたらしいよ?」
「いや、それ絶対わかってないだろ」
「そうかな? なんかあったの?」
「遠征の旗艦に任命したら殺されそうな視線で睨まれてな」
「ほうほう」
「『私を遠ざけている間に北上さんを手篭めにするつもりね!?』とか泣き叫び始めてな」
「わーお」
「駆逐艦の連中がドン引きしてたぞ」
「災難だねぇ」
「いや、半分位お前のせいだろ」
「あははー、どうしたもんかねー」
「どうしたもんかねーってそれ俺のセリフだよ。とりあえず大井に寝首を掻かれるのは勘弁願いたいんだが」
「あたしもアブノーマルな趣味じゃないよーってことは言っておいたほうがいいよねぇ」
「どうしたもんかなぁ……」

しばらく二人で頭をひねる。
「お、そうだ」
北上がポンと手を打つ。
「なんか妙案でも思いついたか?」
「うん、あれだよ。あたしと提督が付き合っちゃえばいいんじゃない?」
「はぁ?」
「公認てことになればさすがに大井っちも自重するだろうし、あたしも変な誤解されずにすむしさ」
「いや、ていうかお前それでいいの?」
「ん? 別に嫌じゃないよ? ああ、提督が嫌だった?」
「いや、別に俺も嫌じゃないけどな」
「じゃあ、それでいいんじゃない?」
「なんだか微妙にコレジャナイ気がするんだが……まぁいいか」
かくして提督LOVE勢が発狂しそうな過程を経て北上と付き合うことになったのであった。

「で、付き合うことにしたわけだけどどうすんの?」
「どうすんのって言われてもなぁ」
恋人的な触れ合い……
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提督「ははは~待ってよマイハニ~」
北上「うふふ~捕まえてご覧なさい~」
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「ないわー」
「だよねー」
そもそ北上とイチャついているという画がイマイチ想像できない。

「やっぱり私の思っていた通りね!!」
その声と同時に反射的にしゃがんだ瞬間、頭のあった場所を砲弾が通りすぎる。
「あ、大井っちおかえりー」
「ちょっと待て、殺す気か」
「はい、まさか避けられるとは」
「あっさり肯定するな! っていうか予定より3時間くらい帰ってくるのが早いだろ」
「ええ、北上さんを提督の毒牙にかけさせないように全速力で往復してきましたから」
「全速力って……それ持ち帰った燃料分消費してるだろ」
大井の後ろで第六駆逐隊の面々が地面にへばって死にかけている。
「はい、北上さんの身の安全には変えられませんし」
「遠征の意味がねぇ……」
頭を抱えたところで北上が口を開く。
「あーそうそう、大井っち。あたし提督と付き合うことになったから」
「え!? い、いつの間に!?」
「えーと、5分くらい前?」

ピシッっという音ともに大井が石化する。
「だからさー大井っちも親友なら祝福して……って大井っち?」
「だめだこりゃ、完全に固まってる」
大井の目の前で手を振るが彼女は全く反応しない。
「しかたない、一息ついたらドックに放り込んどいてくれって……うわっ!?」
さっきまで息絶え絶えだった駆逐艦たちが目を輝かせたり潤ませたりしながら詰め寄ってくる。
「し、司令官と北上さん付き合ってたの!? ど、どこまでしたの!?」
「司令官もなかなかやるね」
「お、大人なのです……」
「グ、グスッ……あ、暁は一人前のレディなんだからそんなこと聞いて取り乱したりしないんだからっ!」
「いや、どこまでも何も5分前の出来事だと……」
「やっぱ駆逐艦うざいわー……」

「納 得 い き ま せ ん !!」
「うぉっ!? 意外と復活早かったな」
「北上さんの言葉は信じますが提督の言葉は全く信用できません!!」
「いや、そこまで言いきられるとさすがに傷つくんだが」
「ならばその証拠をここで示してみてください!!」
「いや、具体的には?」
「北上さんを本当に愛しているのなら魂の篭った言葉を私に見せてください!!」
「え、それでいいの?あーじゃあ『北上愛してるー(棒』」
「わーい(棒」
「全っ然ダメです!」
駆逐艦達がキャーキャー言う中あっさりとダメ出しされる。
「魂どころか気持ちの欠片も篭っていないじゃないですか!!」
「ああもう、めんどくさいな……北上ー好きだー!」
「全くなってません!!」

────10分後
「そうだ! どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
北上!
好きだァー! 北上! 愛しているんだ! 北上ィー!
鎮守府に来る前から 好きだったんだ!
(省略されました。全てを読むにはここをクリックしてください) 」
「クッ……」
「ゼーゼー……」
肩で息をしながらどこかで聞いたことのあるような長い上にこっ恥ずかしい告白セリフを言い終える。
「フッ……私の負けね……北上さん、提督はどうでもいいですけどあなたの幸せを祈っているわっ!!」
「ちょっと待て、あそこまで言わせておいてこっちはどうでもいいのか……」
走り去る大井を顔を真っ赤にして告白を聞いていた駆逐艦の面々が追いかけていく。

「はー……疲れた」
「あははー、お疲れ様。でもさー、さっきのはさすがに恥ずかしいかなー」
「言ってるこっちはもっと恥ずかしかったと思うぞ」
「まーそうだよねー」
「そうだよねって……わっ」
突然北上が胸のしがみついてくる。
「おい、北上?」
「まぁでも、ちょっと嬉しかったかな?」
そう言うと顔を上げて笑う。
(あれ、なんか可愛いぞ……っていうかコイツこんな顔も出来たんだな)
不意に見せられた北上の笑顔にドキっとしてしまう。
「まー誤解も解けたみたいだしめでたしめでたし。んじゃお礼」
「お礼?」
「そ、今度は唇にチューしてあげる」
「いいのか?」
「まぁ付き合ってるんだしいいんじゃない?」
「そっか」
流れに任せて北上に顔を近づけると北上が目を閉じる。
そのままこちらも目を閉じて柔らかな唇にこちらの唇を合わせる……

カシャッ!

「!?」
「青葉、見ちゃいました!!」
口付けの態勢のまま固まる、さすがに北上も固まっている。
「昼下がりの情事! 北上さんをめぐる提督と大井さんのドロドロの三角関係!!
こ、これは大スクープですよ!?」
静かに顔を離し、笑顔を作って青葉に声をかける。
「青葉、お前これから解体な」
「20射線の酸素魚雷、2回いきますよー」
「えっ、ちょ、まっ……キャー!!」
そんなこんなでかろうじて青葉の口をふさぐことには成功したのだった。
 

北上と付き合うことになってから1ヶ月、特に変わったことはない。
最初のうちこそ結構な注目を浴び
大井はなんとか諦めてくれた変わりに何故かその他複数の艦娘から殺気を感じていたりもしたが
二人共特に何かするでもなくこれまで通りだったため、いつの間にか普段の日常に戻っている。
以前と変わった点といえば……

ガチャ
「おかえりー」
「おー、ただいまー」
ここ2週間くらい前からたまに北上が私室に勝手に入り浸っていることがあるくらいだ。

最初に見たときは部屋を間違えたのかと思ってかなり慌てたのだが
「何してんの」
「こっちの部屋の方がくつろげるし」
とのお言葉を頂戴した。
まぁ確かに仮にも提督の私室なのだから寮よりは広いし床も絨毯引きだ(寮はフローリング)。
「あんまりそういうの良くないんじゃね?」
「いーじゃん付き合ってるんだし」
と任務が終わった後とかに勝手にゴロゴロされている。
まぁこちらも着替えは更衣室で済ませるし
取られたり見られて困るようなものがあるわけでもないので面倒なので放置している。
重要書類なんかは執務室で施錠して保管しているので問題ないだろう。
そんなわけで帰ってきたら北上が部屋にいるのも慣れてしまっていた。

「そういや雑誌届いてなかったか?」
「あーこれ?」
「それそれ、って人の荷物を勝手に開けるな。しかも読むな」
「まーまー気にしない気にしない、っていうか提督もこういうの読むんだねぇ」
「いや、どういうのだよ」
「『闇に隠された悲劇 艦娘へのセクハラ疑惑を追う!』」
「俺が読んでるのは連載されてる漫画だ」
「ああ、この『ファム痛クリアコミック GUNこれ』って奴?」
「そうそれ」
北上が読んでいる雑誌は定期購読している雑誌で内容は基本的にくだらないゴシップ誌なのだが
連載されている漫画が好きなので月一で送ってもらっている。
銃から転生した漢達の熱くもくだらない日常を描いた漫画だ、面白いぞ、本当だぞ。

「というわけだからそれをよこせ」
俺専用座椅子に座って北上に催促する。
「えー、あたしも今読みはじめたばっかなんだけど」
「そもそも俺が買った雑誌じゃないか」
「ん~、じゃあ一緒に読む?」
「まぁそれでもいいけど」
「ほい」
そう返事をして北上が近づいてきた。

ポフッ

「んじゃ読みますかー」
「おい、人を座椅子替わりにするな」
「仕方ないじゃん、座椅子それ一つしかないんだし」
人を背もたれにした北上が悠々と雑誌を開く。
北上は背も低く雑誌を読む分には特に問題はないので諦めることにした。

「おおっ、なんかわけわからない理由で争いが始まったんだけど?」
「一応史実ネタが入ってるらしいからそれなんだろ、詳しくは知らん」
そんなやりとりをしつつとりあえずGUNこれは読み終わった。

「じゃあ目当ては読み終わったからどいていいぞ」
「えー、こっちのほうが本読むのに楽なんだけど」
「ふてぶてしいなおい」
「まーまー、読み終わったらどくからさ」
「まぁたまには他の記事も読んでみるか……」
そんなこんなでどかなさそうなので一緒に記事を読むことにした。

「ん、どうかした?」
「いや、なんでもない」
(しかしやっぱつまらん記事が多いな……それにしてもちょっとマズイ)
記事がつまらないのは予想の上だったので特に問題はない。
問題なのは今更ながら気づいたこの態勢だった。
さっきまでは漫画に気を取られていたからいいのだが
よくよく考えると思いっきり北上と体を密着させていた事に気づく。
しかも膝の上とかではなく文字通り密着しているため、股間の上にちょうど北上が座っていることになる。
記事がつまらないので余計に北上の体温やら体つきが気になってしまい
さらに間の悪いことに最近処理していなかったせいで少しずつ股間に血が集まり始める。
(とりあえず我慢だ俺……我慢我慢)
読み終わればどいてくれるだろうから……そう思っていると北上の手が次のページをめくった。

『闇に隠された悲劇 艦娘へのセクハラ疑惑を追う!』
(おいぃぃ!?)
記事の内容はとある鎮守府で一際激しいセクハラを受けたという
匿名M型駆逐艦2番艦Kさんという艦娘へのインタビューだった。

───ではKさん、普段の言動を曲解した提督が激しいセクハラを行ってきたと?
K「はい『ああ、お前の言うとおり俺は好きモノだぞ? へっへっへ……いつでもいいんだろう?』
なんて言いながら毎日のように執務室で体中をまさぐられていました……」

───執務室でですか!? 職場で取る行為とはとても思えませんね
K「はい、でもそれだけじゃなくてドックでお休みしようとするとベッドの中に侵入してきたり」

───公僕であるというのにそのような振る舞い、それ以前に人として言語道断ですね
具体的にはどのような行いを?
K「はい、背後から太い魚雷(意味深)をグリグリ押し付けながら
逃げられないように押さえつけられて執拗にお尻を撫でながらそのまま指をずらして私の恥ずかしいところを(以下略)」

「提督ー……」
「……うん、言いたいことはわかる。すまん」
すっかり元気になった息子が北上のお尻、というかアソコのあたりをグリグリ押している。
なんでよりによってこのタイミングでこの記事に当たるんだろう。

「提督ってもしかして欲求不満だった?」
「まぁ……最近は少し」
隠してもしょうがないので正直に答える。
数秒間お互いに沈黙。
「あー……うん、あれだ。抱き枕のマネくらいならしてもいいよ」
そっぽを向きながら答える北上の好意に甘えて腰に手を回して少し強めに抱き寄せてみる。
テントが北上の下着と擦れ、下着と太もものあいだに位置を移動する。
ちょっとだけ北上の体がビクっとはねた。
「……北上?」
呼んでみるがどこか心ここにあらずという感じで雑誌を見つめている。
見てみると頬がほんのり赤く染まっている。
「北上」
もう一度呼ぶと体をビクッと反応させながらこっちを向いた。
「な、なにさ。ていと───ンっ」
振り向いた北上の唇を塞ぐ。
硬直する北上の体だが、片手で頭を撫でてやるとだんだん力が抜け始める。

唇を離すと数秒間惚けていた北上が抗議の言葉を口にする。
「提督ー……いきなりするとかちょっとずるいよ?」
「悪い、やたら可愛かったから」
「いや……あたしはその、可愛いとかいうガラじゃ……いや、嬉しいけどさ」
「嫌だったか?」
「いや……あ、そう言う意味じゃなくてその……嫌じゃなかったけどさ、ただ」
「ただ?」
「この態勢だと首が痛い」
「じゃ正面向くか?」
「……ん」
腕の力を抜くと体の上で器用に態勢を変えてこちらに抱きつく格好になる。
動きが落ち着くのを待ってからもう一度北上の体に手を回す。
「なぁ」
「ん?」
「続きがしたいって言ったら怒るか?」
「……別にいいよ……嫌じゃないし」
「そっか」

そう言いながらもう一度唇を塞ぎゆっくりと北上の口内に舌を入れていくと
おずおずとした感じで北上の舌がそれを迎える。
「ん……ちゅっ……レロッ……ちゅぱ……」
北上の舌の感触を楽しみながら彼女の背中を優しく撫でつつその手がだんだんと下に降りてゆく。
(雑誌だとこんな感じだったか……)
北上の小ぶりな尻をそっと、だが執拗に撫で回す。
時折体を震わせているが特に抵抗しようとはしていない。

(次は……)
尻を撫で回していた手を止め、中指を下着の上から北上の割れ目に滑らせる。
北上の体がビクっと反応し、尻肉よりも柔らかでそして少し湿った感触を指先に感じる。
(やっぱりさっきので少し興奮してたのか)
まぁ硬くなったものを押し付けられながらあんな記事読んでれば多少なりともこういう反応にはなるのかもしれない。

ゆっくりと焦らすような動きでしばらく割れ目をなぞっていると北上の腰が微妙に動き始める。
おそらく無意識の動きなのだろうが、まるでアソコを指にもっと押し付けようとしてるようだ。
(ではご期待にお答えして)
下着をずらしながら人差指と薬指で割れ目を広げ、既に愛液の染み出している柔肉の内部に中指の腹を擦り付けてやる。
「ッ────!!」
その瞬間北上が唇を離し、大きく体を仰け反らせる。
そのまま指に愛液を絡みつかせながら秘裂をゆっくりと往復させると
北上は崩れ落ちまいとこちらの首に手を回し顎を肩に乗せて必死に歯を食いしばる。

「ぁっ……くぁ……っふぁ……んんっ……!」
北上の髪の感触を頬に感じながら十分に愛液に塗れた指を肉芽に伸ばす。
丁寧に皮をむいて指先で刺激してやると腰が浮き、北上の口から懇願が漏れる。
「て……とく……そこ……ダ、ダメだっ……あうっ!!」
だが断る、と言わんばかりに小刻みな動きで責め続け
ダメ押しに人差し指と中指で挟んだ瞬間。

ビクッビクッ!

北上の体が一際大きく跳ね、こちらの手を愛液で汚しながら脱力した。

「……あー、死ぬかと思った」
「悪い、やりすぎた気がしなくもない」
脱力した北上から聞こえてきた声にちょっと罪悪感を感じながら謝る。
「ホントだよ……って、わっ」
北上の視線を辿るとそこには先ほどより更に膨らみ、今にもズボンを突き破らんとする勢いのテントが立っていた。
あんな痴態を見せられたのだ、こうもなるだろう。

「えーと、とりあえずどうすればいいのかな」
「よければ手でして欲しいなー、とか」
「うー、仕方ないなー。まぁさっきの仕返しもしたいし」
そう言いながらチャックに手を伸ばす北上、多少手こずったが口を開けて取り出すことに成功する。

ブルンッ!

「うわ、グロッ!」
「グロいとか言うな、一般的にはこういう形のはずだ」
おそらく本物を生で初めて見た北上の感想にため息をつきながら答える。
「んで、コレどうすればいいの?」
「いや、つつくな(これはこれで気持ちいいが)。あれだ、手で握ってしごいてくれ」
「こんな感じ?」
ヌチャッという音とともに北上の手が肉棒を包む。
「なんかヌルヌルするんだけど」
「そういうもんだ、男も女も同じだろ」
そう言って北上の愛液に濡れた指を見せる。

ギュッ!

「イテッ! そんなに力入れるな、痛いだろ」
抗議するが北上はそっぽを向いたまま息子をしごいている。
顔が赤くなってるところからすると割とさっきのは恥ずかしかったらしい。
「じゃあ、仕返しとは言われたが黙ってやられるのもアレだから勝負な」
そう言って気を取り直し、愛液が滴っている北上の秘部に手を伸ばす。
「ヘっ? 勝負って……っ!!」

ツプッ……という音ともに指が一本北上の中に飲み込まれる。
既に充分濡れそぼっていたそこは指をゆっくりと飲み込んだ。
そのまま出し入れを開始する。
「ッ!……先にイッった方の負けな」
北上の手から与えられる刺激に耐えつつ指を前後させる。

ギュッ……

北上を見ると空いた手でこちらの服をつかみ、目をつぶって顔を真っ赤にしながら指の刺激に耐え
必死に肉棒をしごいている。
(ヤバ……かわいい)
普段とのギャップのせいで更に肉棒が大きくなる。
(だが負けん!)
北上の手の温もりに耐えつつ肉壁の中を指で掻き、さらに指をもう一本追加してやる。
北上も断続的に腰を浮かせながら必死に肉棒をしごき
お互い無言で喘ぎ声だけをあげながら相手に快感を与えるために手を動かす。

「……で、出る…!!」
「……くぅっ───!!」
指が性感帯を掻いた瞬間北上の手がギュッとカリを締め上げ
膣内から愛液が吹き出すのと同時に膨張した肉棒から勢いよく白濁液が放たれた。

お互い余韻に浸りながら荒い息を整える。

「う~ドロドロする~」
「そういうものなんだから仕方ないだろ」
精液で汚れた手を涙ながらに見る北上。
まぁ初めて見るものだから仕方ない、そう思ってると北上の視線が泳いでいることに気づく。
「どうした?」
「いや……その」
珍しく歯切れが悪い。
「最後まで……しないのかなーって」
ここまでしておいてなんだがさすがに無理やりするのは本意ではない。
「や……北上が嫌じゃなければしたいかなー……と」
「ま、まぁあたしも提督が嫌じゃなければいいんだけどさー……」
「それはない」
そう言いながら抱きしめる。
「わっ! ちょ! 提督、今汚いって!」
手についた精液のことを言っているのだろうが
「あぁ、明日洗濯に出すから大丈夫」
「そういうもん?」
「そういうもん」

一連の流れのあいだにここしばらく欲求不満だった分身は期待に胸をふくらませて復活している。
北上の腰を掴んで跨らせ、秘裂に先端をこすりつける。
「んっ……」
「とりあえずできるだけ力を抜け、こっちもなるべくゆっくりするから」
「うん」
そう言って腰を落としてくる北上の中に先端がぬるりと挿入されていく。
「っく……っつう……!」
やはり結構きついようだ、一旦そこで止めさせる。
「はぁっ……はぁっ……」
目尻に涙を貯めながら荒い息を吐く北上
多少快感を与えて体をほぐそう、と思い北上の上着(改二衣装)をまくり上げる。

「わっ!?」
驚く北上をよそに僅かな膨らみを優しく揉みほぐしながら先端に舌を滑らせる。
腕に固く尖っている乳首を味わうように吸い、歯で軽く挟んで舌で刺激してやる。
不意の刺激にビクビクと反応する北上に対し、ダメ押しとばかりにクリトリスに向かって空いた手を伸ばす。
「ん……ぁっ……! はい…って……くるっ……!」
力の抜けた北上の体がズブズブと肉棒を受け入れてゆく。
体重を支えきれずにそれを迎え入れた膣内の処女膜による抵抗もあっさりと放棄され、結合部から血が流れ出る。
そして先端に当たるトンっという感触が北上の奥まで到達したことを告げた。

「最後まで入ったぞ……」
「う…ん……す…ごい熱い……」
こちらにもたれかかってきた北上を慌てて支えてやる。
「少し……楽になってきた」
「じゃあ、ゆっくり動かすぞ」
「うん」

腰を掴むとゆっくりと持ち上げる。
表情からしてまだ苦痛の色が強いようだ。
きつく締め上げる膣内の刺激に抗いながらまたゆっくりと腰を沈めていく。
それを何回も繰り返す。

「提……督……」
「……なんだ?」
「結構……良くなって……きたかも」
何度も繰り返した抽送でそれなりに中がほぐれてきたらしい。
多少強めに突き入れてやると
「くぅっ……!」
明らかに今までよりもヌルっとした感触が返ってくる。
「これなら……いけるかな」

北上の腰を持ち上げるのではなく、自分の腰を振り始める。
正直既に限界寸前だった。
何度か強めに突き上げてやると腰の上に跨っている北上がしがみついてくる。
全身で抱きしめてくるその体を抱きしめ返してさらに何度も突き上げ、鈴口を子宮に強くこすりつける。
「クッ! イクぞ北上!!」
「あ…たしも……も……無理っ!!」
ギュウウっと北上の中が肉棒を締め上げ、その刺激に反応した先端から吐き出された白濁液が北上の中を満たす。
ブルルっと快楽の余韻に浸りながら、二人は数分間繋がったまま動かなかった。

「はぁ……疲れた」
「大丈夫だったか?」
「ま、まぁ最後の方はだいぶ大丈夫だったよ」
「そうか……ところで……」
「……マジで?」
「スマン」
「はー……仕方ないなー」
中で再び大きくなる肉棒を感じた北上は盛大にため息をつくのだった。

────翌朝

「あー提督おはよー」
「あぁ、おはよう」
「あのさー」
「だいたい言いたいことはわかってる」
「盛りすぎ」
「ごめん」

結局あのあと正常位で一回バックで一回、最後にさすがにきつそうだったので素股で一回。
「割とかなり腰がだるいんだけど」
「うん、悪かった」
「とりあえず汗流したいんだけど」
「……部屋に備え付けの浴槽があって良かった」

「提督ー」
「いや、ほんとごめん」
全然良くなくて朝から2回戦突入、結果北上の腰大破。
汗は流したものの既に朝食の時間だ。
「まー仕方ないか、んじゃ連れてってよ」
「……まぁそうなるよな」
今回は許してもらえた、まぁその今度があるかどうかがこれから決まるわけだが。

北上をお姫様だっこして食堂についた瞬間、無数の視線が突き刺さる。
視線にも種類があって一々列挙していくとキリがない上に精神衛生上良くないので無表情で北上を席まで運ぶ
真向かいの大井から凄まじい殺気が迸っている気がするが必死に勇気を振り絞り北上を席に付かせる。
「やー助かったよー」
「いやーどういたしまして」
うまく笑えてるんだろうか、すごい不安だ。

「ねぇ北上さん」
「んーどうしたの?」
「なんでまた朝からこんな派手な登場するハメになったのかしら?」
嫌な汗が背中をつたう、返答しだいによっては多分この場でミンチにされる。
「あー寝坊して慌てて走ってたら提督に激突して足捻っちゃってさー
それでお詫び兼ねて運んでもらったんだよ」
「(笑)あら、でも私が北上さん迎えに行ったら部屋にいなかったんだけど」
「あーだって提督の部屋で寝ちゃったからさー」

ザワ…ザワ…

あーなんか呼吸することすら困難なくらい空気が固まってるんですケド

「提督の部屋にあった『GUNこれ』って漫画が面白くてさー。
部屋で読んでたらそのまま寝ちった」
「起こすの悪いと思ってそのままにして悪かった」

ナイスフォロー! これで辻褄は合う……はずだ。

「まぁ……とりあえずそういうことにしておいてあげますね提督?(笑)」
「お、おう」

こうしてさしあたっての命の危険は回避した。
命があるって素晴らしい、しばらくは控えよう。
「提督ー『今度から』はちゃんと考えてねー」
「わかってる『今度から』はちゃんと考えてする」
朝飯食い終わったあと、またお姫様だっこで部屋に戻るコイツの顔を見られなくなったらたまらんからな。

おわり

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北上
最終更新:2013年10月30日 20:45