提督×夕張4-158

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夕張ちゃんアブノーマル! 後編

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「そうか。夕張はまだ、潮を噴くくらいじゃ足りないか」

って言いながら、ヒザに座ったあたしの太股のあいだに、また提督の手が入ってくる。
それを感じて脚を開くときって、ああ。またあたし気持ちよくさせられちゃうって思えて、背筋が震えちゃう。
でも今度は、あたしも提督のおちんちんにイヤらしいことしてあげたいの。
だって、あたしが遠征から戻るまで三日も溜めてくれたんだから、たっぷり射精させてあげたいし。

そう思ったらあたしの指は自然に、パンパンに張った提督のスラックスのジッパーを下ろして、
苦しそうなおちんちんを出してあげるんだけど、下着の中から硬く反ったおちんちんがブルンッて出るともう、
なんて言うのかな。あたしのおまんこもお尻も、全身の穴が急にトロッとしだすの。
もう条件反射よね。提督のおちんちんを見ただけでもうこれ欲しいって、頭の中そればっかりになっちゃう。

「夕張、また濡れてきてるぞ。俺のチンポを見ただけでこれか?」

耳の穴を舐められながらこんなふうに言われて、あたしの体のエッチなギアが、また上がってくる。
あたしも提督のおちんちんにいっぱいご奉仕したいのに、これじゃまた、指だけでイカされちゃう。
だってもう提督の指、またあたしのおまんこにクチュクチュって出入りしてるんだもん。

「あっだめ、もう指、だめぇ。あっああっやだっ……ああっ……はい、夕張は……おチンポをみ、見るだけで……」
「見るだけで、どうなんだ?」
「いあっひッ! そこ、こすっちゃダメ、だめぇ……イクの、そこすぐイクからぁっ」

さっきからものの十分もたたないうちに指を入れられて腰をうねらせて、またイキそうになるあたしの体って、ほんとにエッチ。

「あっや、いっ。いっ、イクのいや、いやっ……おちんちん、気持ちよくさせたいのにぃ……」

提督のおちんちんはもう、透明なおつゆがさきっちょからいっぱい出てきて。
あたしがしごくたびにニチャッニチャッって、泡立った粘り汁の音をさせてるの。それにおちんちん周りの男臭い匂いもすごくて、
きっとあたし、このおちんちんをフェラしながらクリオナニーしたら、何回イケるかわかんないかも。

「そうか。じゃあ、ここでもう一度イッたら、好きなだけしゃぶらせてやるからな」
「いっ、は……い、いやっ。いやぁ、そんなのいっ、意地悪ぅ……あっ! あっああんっまたイッ、あふっ。んっんんっ、んーっ!」

二本に増えた指で、すごい速さで気持ちいいところをこすられて、あたしまた簡単にイかされちゃった。
また、潮噴いちゃったかな。ちょっと心配。でもキスされながらイクのってものすごく気持ちいいの。
あたしのおまんこが勝手にくにゅくにゅ動いて、提督の指に吸い付くのがわかるくらい。

「いい子だな、夕張。本当にお前はスケベで、いい子だ」

イッたあとの震えがおさまらなくて、ヒザの上で放心したあたしを抱いて、
提督が髪を撫でたりキスしてくれる。イッてすぐで感じやすいから、これだけでもちょっと声が出て、ピクピクしちゃう。
ああん……もう今夜二回もイカされて、あたしどうなっちゃうの。

「さて、これ以上ここにいちゃ、お前が風邪をひくな。風呂に行くぞ」
「……あ。はい。って提督、なにを……きゃあっ!?」

提督が急にあたしの身体をぐわっと抱き上げて立つから、あたしびっくりして提督の首にしがみついちゃった。
いわゆるお姫様だっこの形。これって、女の子としてはけっこう嬉しいの。
そのまま提督はあたしを抱いて、執務室から提督のお部屋につながるドアを開けて、ずんずんお風呂に直行。
脱衣所で床に下ろしてもらったあたしは、何も言われなくても、提督が脱ぐのをお手伝い。
上着のボタンを外して脱がして、シャツのボタンを外して脱がして。
もちろんその間も、おたがいの股間を軽く触りあってるから、お手伝いは片手でしてるんだけど。

シャツを脱いだ提督の身体は胸板もけっこう厚くて、かなりたくましいの。腕もしっかり筋肉が付いてて、
だからあたしをお姫様だっこするのも軽々してくれるし、セックスもたくさんしてくれる。

「提督……また、キスマーク……つけていいですか?」
「いいぞ」

裸になった提督の胸に抱きついて、チュッチュってあいさつみたいなキスをして、
チュ~~~ッて強く吸ってあげると、キスの赤い印が浮き出す。
それを3つも4つもつけて、提督はあたしのっ! って自己主張。できたら「ゆうばり」って書いときたいぐらい。

それが終わったら提督と浴室に入って、やっとあたしがご奉仕してあげる番。
あったかい湯気でいっぱいな、ひのき風呂の床にヒザ立ちになって、勃ちっぱなしのおチンポに舌をにゅるにゅる這わせて、
精子が詰まった玉袋を手で柔らかくほぐして、提督のこと上目づかいで見上げながら、おチンポをくわえちゃう。

「ああ……んぅ、提督。ゆうばり、いっふぁいご奉仕……ひまふね……あっふ、んっ……」
「く……ゆっくり味わうんだぞ、夕張。お前のかわいい顔を、よく見せてくれ」
「んふ。ふぁい、ゆうばりのフェラがお、見へくらふぁい……んっ、んぷっ……」

あん。やだこれ、すごい。提督のおちんちん、すごい匂い。
鼻から入ってくる男の匂いに頭の中まで犯されて、一日中でもおちんちんを舐めてたくなるの。
あたしは顔をゆっくり動かしてノドの奥まで深く入れたり、小刻みに浅いところでしゃぶったり、
熱いおちんちんが出入りするたびによだれをこぼしながら、イカせてもらったお返しって感じで、
じっくりと焦らしながら、おしゃぶりしてあげるの。

「夕張……いいぞ。んっ、おう……目も半目にとろけて、すごくスケベな顔だ」
「ここの……玉袋の裏の匂い、らいすきぃ……くるっひゃう……バカになっひゃいまふ……」

よだれでベットベトのおちんちんを手コキしながら、片手で玉袋をめくって、
袋を口にくわえて舌で転がしたり、裏のヒダヒダを味見してあげちゃう。そうすると、
だんだん玉袋がきゅーって上に締まってくるから、提督もイキたいんだなってわかるの。
そしたら、あたしも提督の弱いところ、どんどん責めちゃう。もう何十回もフェラチオしてるからツボは知ってるし。

「夕張、そろそろ……イきそうだが、どうする。飲みたいか? このまま入れて欲しいか?」
「あふぁ……飲むう……飲みたいれふ……ゆうばりのからだに、せいえひ染み込ませて……」

おちんちんの先の穴を舌でほじくって、指で軽く手コキしてあげるのが提督の好みなんだけど、
イクときは提督が腰を使って、あたしの口をおまんこみたいに使うのがお約束。
そうなったらあたしは頭を撫でられながらおちんちんをジュポジュポ吸って、
片手で乳首をつまんで、もう片手でクリをいじって、提督の射精をお待ちするの。

「おっ。く、うっ……夕張。イッ、くぞ……もう、イッ……おお……イッ、くうッ」
「んっ、んんんっ、んーっ、んっ、んっん、んんーっ」

あたしが唇でキュウウッって締めたおちんちんがグッと太くなるのと同時に、口の中に射精がくる。
提督の玉袋に三日も溜まってた精子さんたちが、どろっと熱くて生ぐさい汁にぎっしり詰まって、
あたしの口の中にビュルビュルビュル! って、壊れたポンプみたいに噴き出すの。

鼻から抜けるすごい匂いと、熟しちゃった精液のプリプリした舌ざわりを感じてるあたしは、
ちゃんと彼を気持ちよく射精させてあげられたことが嬉しくて、
首を反らせて震えてる提督の下半身をギュッて抱きしめてあげちゃう。

「よかったぞ、夕張……お前のフェラチオは、ほんとうに……気持ちいいぞ」
「んっ……ちゅぷっ。あふ……はっ、ふぁ……」

おちんちんを抜いてもらったあたしは提督を見上げて、精液を溜めたお口の中を見せてあげる。
下を向くとこぼれそうにたくさんの精液で満たされて、きっとすごくエッチな眺めなんだと思うけど、
まだ自分では見たことなくて。今度、提督に写真撮ってもらおうかな。

「三日も溜めてたから、濃いだろう? 飲んでいいぞ、夕張」
「んく、んくっ……ぷあぁ……はあ、はあ……すごく粘ってます。提督の精液……」

こんなに濃くって、精子さんたっぷりの精液。ほんとはあたしを妊娠させたくてたまらないはずだけど、
艦むすの体はふつうじゃないから、子作りできなくてごめんね。
でもそのかわり、おいしく飲んであげるから。でもこんなの飲んでたら、そのうち身体から精液の匂いがしそう。

「今度は、ふたりで気持ちよくなろう。いいな? 夕張」
「んちゅっ……ちゅっ。はい、提督。でもその前にちょっと……」
「どうした?」
「やっぱりちょっと冷えちゃったみたいでその……おトイレ」
「そうか。どっちだ?」

トイレが大か小かまで聞いてくるなんて、あたしといるときの提督って、これぐらい変態なの。

「ふふ、ちゅっ……ちゅっ。えっと……おしっこの、ほうです……」
「そうか。なら、ここでしてしまえ」
「えっ?」
「ここですればいい。まだそれは見たことないしな」
「そっそんな。おしっこ見たいなんて……あっ、提督おねがい。トイレに行かせて……」

あたしを後ろから抱いて、お風呂場の床に座り込んだ提督の手が、あたしの股間に伸びてくる。
そのまま指でクリを撫でられて、恥ずかしさで閉じてた脚もすぐ力が抜けて、ぱっくり開かれちゃった。
でも提督に見られながらおしっこなんて死ぬほど恥ずかしいから、あたし必死でおねがいしたの。

「だめ。んふぅッ、そこいじったらぁ……あっおねがい、おねがい。トイレにあっ。ああっ、あっ……」
「大丈夫だ。俺はこんなことで、お前を嫌ったりしないぞ。ほら、出せ」
「あっ、そんな……あっダメ。だめ。ゆるんじゃう。おしっこ出ちゃうの」

おしっこをガマンするのとクリトリスの皮をむかれる気持ちよさがグチャグチャになって、
あたしの腰が、メチャメチャにうねってる。腰の中にちがう生き物がいるみたい。

「だめっ……もうあたしイッ……おしっこしながらイッちゃう。もう、だめぇっ……ふあっ、ああっ……!」

おしっこの穴がゆるんだ瞬間、提督の手があたしの両脚を下から持ち上げて、Mの字に開く。
そうすると、小さい女の子が親に手伝ってもらうときみたいな姿勢になるでしょ?
あたしそのまま提督の体にもたれて、イキながらおしっこしちゃった。

「あああっ……出てる。おしっこ、見られてる……」

あそこからビューって黄色いおしっこが噴き出てるあたしの体を、提督が強く抱いて、キスしてくれる。
それがすごく嬉しくて、なんかもう、提督とならどうなってもいいって思えちゃう。
おしっこの勢いが落ちて、最後のしずくがぴゅぴゅって出たあともキスは続いてて、
そのまま床に転がったあたしたちはシックスナインの体位になって、ペロペロ舐めあうの。

「提督の、またこんなに硬いです……あたしのおしっこ、見たからですか? はむっ、んぅふ……」
「んっ、おぅ……そうだ。夕張のここが、イヤらしすぎるんでな」   
「んぷぁっ! 提督、もう指は……今度はおちんちん、おちんちん入れてぇ……」
「いいぞ。俺もそろそろたまらん。お前の好きな体位になってみろ」
「は、はい……」

そう言われたあたしは、立ってお風呂場の大きな鏡に片手をついて、提督に向かってお尻を向けるの。
もう片手の指をV字にしておまんこを拡げて、クイクイッて腰も振って、ドキドキしながらおねだり。

「あっ。ん……どうぞ提督……夕張のおマンコに、おちんちんを、ぶ、ブチ込んでください……」

あたしのあそこって割と後ろのほうに付いてるみたい。だから正常位とかよりバックのほうが挿れやすいし、
おちんちんが気持ちいいところに当たるの。それのこの体位でされると、
あたしって完全に提督のものなんだなって思えるから、いちばん好き。

「わかった。今夜の一発目は、後ろからしてやる」
「はい。たくさん、射精してくださいね……」

後ろに立った提督のおちんちんを軽く握ったあたしは、ぷっくり丸いおちんちんの先を自分で導いて、
せまいけど、しっかりトロけた入り口にそれを押し当てる。

「んっ、はぁっ……そのまま、挿れて……あっ、あぅ。あああっ。はいって、はいってくるぅ……」

提督はいつも、挿れるときはじわじわゆっくり、が好みなんだけど、
あたしも、おまんこが内側からおちんちんに押し拡げられて、息もできなくなる感じが大好き。
ゆっくり挿れられてくうちに体中の毛穴がぶわっと汗をかいて熱くなって、頭の中もまっしろになって、
イヤイヤって首を振って背中がのけぞって、エッチな声が出ちゃう。

「ふぁああっ。あんっあぁっ、おちんちん、気持ちいいっ……いいっ、あんっ。ああああっ」
「くっ……夕張、一気にいくぞ」
「えっ……んあッ! イッふあああぁんッ!!」

きっと、提督もガマンできなくなっちゃったんだと思う。
途中からいっきに入ってきたおちんちんの先が子宮口に思いっきりぶつかってきたから、
あたしもう脚がガクガクして立ってられないの。でもそこから提督が動きはじめてからが最高に気持ちよくて。

「あっあっ! あっふっんっ、あっ、あっ。あんだめえっあっ、あっあっあーっ!」

お風呂場の床に倒れちゃいそうなあたしをしっかり捕まえて、
提督が早く深く、浅くゆっくりおまんこを突いて、ぶっぶぷっぶぶっずぷっずぷって、エッチな音をたてるの。
あたしは舌を出してはっ、はってあえいで、脚を開いて、提督に突かれて体が揺れて、
気持ちよすぎておまんこからあふれた愛液を、床にぽたぽたこぼしてる。
もう何十回もセックスして、何千回もあたしの中に出入りしたはずなのに。
どうしておちんちんって、いつもこんなに気持ちいいのかな。

「んうっ、んーっ。んっ。ぷぁっ……気持ちいい、きもちいい、おまんこいいのぉ……」

背中や唇にキスされて、おっぱいを揉まれて、指でクリトリスをいじられて、
提督との気持ちいいセックスに夢中なあたしの顔や体が、目の前の鏡に映ってる。
あたしこんなにエッチな顔で、たくさん汗かいて腰を振ってるんだ。
でも、それは提督も同じみたい。彼もいっぱい汗かいて、荒い息をしながらあたしをメチャクチャにしてる。
その姿がすごく愛しくて、思わずあたしのおまんこがおちんちんを締め付けちゃう。

「んうっ。くっ……夕張、そろそろ、イクぞ。中に出すからな」
「ああん、だしてっ。夕張のおまんこで、いっぱいイッて……あっんあッあっあっ!」 

スパートをかけた提督に合わせて、あたしは自分でクリをいじって、
あそこをキュッって締めて、おちんちんがこすれるようにして、一緒にイケるようにがんばっちゃう。
セックスでイクのは気持ちいいけど、やっぱり提督と一緒がいちばん気持ちいいから。
あたしの体もそれをわかってるみたいで、意識しなくても

「うあッ、あぅンっ。んっ、てっ提督、ていとく。ゆうばり、イキますッ。いひイっ……くぅ……」
「俺もイクぞ夕張っ……うっ、くあああっ!」

あたしと提督がつながってる部分から、ぶびゅっぢゅぱっぱんっぱんっぶぱっ、て音がしてる。
それがふっと収まって、最後のひと突きがお腹を突き破りそうにぶつかってきた瞬間、
あたしの子宮に、精液がびゅるびゅるびちゃびちゃってぶちまけられるのがわかる。
今夜はそれがいつもよりも長くって、ほんとに最後の一滴まであたしに注いでやるって感じだった。

「んあっ……ああんっ。あっ、あ……あついよぅ……提督の、精液ぃ……んむ。ちゅっ……」
「はあっ、はあ……夕張。ゆうばり……」

提督はあたしの体をおもいっきり強く抱きしめて、背中やほっぺにたくさんキスしてくれる。
二人でいっしょにイくセックスって、やっぱり最高ね。おたがいのこと、ほんとに好きって思えるから。

「提督、このままお風呂……入っちゃいません? いっぱい汗かいたし」
「そうだな。そうするか」

そこでやっと提督はおちんちんを抜いてくれるんだけど、
そのとたんにあたしの中から精液がドポッ、ってこぼれ出てきて。
床にボタボタ落ちるし太股にもトローッて流れるし。二回目なのにこんなにたくさん出るなんて、
やっぱり三日も溜めると、すごいんだ。

「あん。出ちゃってる……ねえ提督。三日分でこんなに出るなら、今度は一週間、溜めてみましょ?」
「それはどうかな。俺はガマンできるが、お前はガマンできるのか。オナニーも禁止だぞ?」
「……無理かも。ぜったい提督のこと、どっかで襲っちゃいます」

そのあとは二人でお湯を掛け合って汗を流してから、ぴったりくっついて湯船の中。
うーん。お風呂でセックスって、われながらいいアイデアかも。でも調子に乗ってると、いつかのぼせちゃうかも。

「ねえ提督。今夜は……これで終わりじゃないんでしょ?」
「まだだな。風呂のあとは、ベッドに行こう。お前が満足するまで抱いてやる」
「んっ。はい……あとで、洗いっこしたいです。夕張をきれいにして、ベッドでまた汚してください……」
「わかった。あとな……今ここで言うのもなんだが……お前にひとつ、連絡がある」
「ちゅっ。んふ、ちゅっ……なんですか?」
「一週間後、お前を艦隊任務から解いて、装備を解体する。退役だ」
「……えっ!? どうして……ですか? あたし」
「まあ待て、話を聞け。これは機密だから黙ってたんだが。お前は、解体された艦むすはどうなると思ってる?」
「消えてなくなって、鉄とか、油しか残らないんじゃ……」
「ちがう。鉄とか油は、解体された装備の残骸だ。艦むすの」

そう言って提督は、あたしの肩に手を置いて、話してくれた。

「艦むすの本体は、残るんだ。それも、ちゃんとした人間の体になって」
「……ほんとですか? それって、本当のことですか?」
「本当だ。今までに退役した艦むすたちは、みんな新しい戸籍と身分をもらって、
ここの外で暮らしてる。全国に散らばってはいるが、ふつうに学校に通ったり働いたりしているんだ」

すぐには信じられない話だけど、この話をされてるあたしは、すごく驚いた。
解体はいなくなること、死ぬことだと思ってたから。でも、なんでそれをみんなに教えないのかな。
教えればみんな、解体を怖がることもないのに。
そう思って言ったあたしに提督は、

「……自分から解体してくれと言う者が、出ないようにするためだ」

って答えてくれたけど、このひとことであたしは理解できた。
戦うことはこわい。自分はあした、大事なひとを残して沈むかもしれない。
そんなところから逃げ出したいと思う艦むすがいたら、解体は幸せに生きられる道だと思うはずだから。

「でも、あたしが抜けた対潜部隊はどうなるんですか? 軽巡隊はみんな優秀だけど」
「二日前、お前の同型艦が進水した。夕張二号、と言ったらいいか。とにかくお前のあとは、新しいお前に任せる」
「……そう、なんですか……」
「そうだ。だから夕張」
「あ、提督……」

湯船の中でいきなりあたしを抱きしめた提督が、耳元で言ってくれた。

「退役したら、俺と一緒に暮らそう。夫婦になって、子供を作ろう」
「……ほんとに? あたし、提督とずっと一緒に……いられるの……?」
「いてくれ。俺はもう、お前じゃないとだめなんだ」
「はいっ……はい……あたし、離れません。ていとくのそばに、そばに、います……」

うれし涙でくしゃくしゃになったあたしにキスして、抱きしめて、髪を撫でてくれる提督。
あたしも抱きしめ返して、キスに応えて。もうこれ以上にうれしい事ってあるの? ってきもち。

「ふふ……どうしよ。嬉しすぎて泣いちゃった。ねえ提督」
「なんだ、夕張」
「今と同じペースでセックスしてたら、あたしきっとすぐ妊娠しちゃいますよ?」
「そうかもな……う゛っ、おい。なんでそこでチンコを握る?」
「赤ちゃんできたらセックス、禁止なんですよ? そのあいだに、新しいあたしに浮気したら許さないんだから」
「いや……夕張型がみんな……お前みたいにド変態ってことはないと思うんだがな」
「ひどーい! あたしをこんなにしたのは提督なのにっ! 責任……あ。取ってくれるから、いいのかな……?」

あたしはこれからも、提督と二人で生きて、たくさんエッチして、幸せになると思う。
それがどうなるかわからないけど、きっとあたしたちは大丈夫。根拠はないけど、そんな気がするから。
あ、ちなみに言っておくとね。あたしたち、このお風呂のあとで三回もセックスしたの。
きっと、ケッコンのことですごく燃えちゃったのかな……。
その事とか、あたしの初めてのセックスのこととかも……教えてあげたいけど、それはまた今度、時間のあるときにね?

以上。兵装実験軽巡、夕張ちゃんでした。じゃあね。


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夕張
最終更新:2013年11月13日 02:28