身長:133cm 体重:34kg B/W/H:61/47/62 イメージカラー:銀
誕生日:11月20日 好きな物:雪、士郎のエプロン姿 苦手な物:寒いところ、猫
天敵:間桐桜
『Fate/stay night』の準ヒロイン。バーサーカー(ヘラクレス)のマスター。
アインツベルンが外部から招いた魔術師とアインツベルンの血が交わることで生まれた、より戦闘向きな後継者。つまりは衛宮切嗣の実子。幼い外見に反して、実年齢は衛宮士郎より少し上である。
厳密には魔術師ではなく、その存在はキャスター(メディア)に近い。生まれてから魔術を習得したのではなく、生まれつき魔術を知っている存在。そのため、魔術師として遠坂凛と比較した場合は比較そのものが困難。だが、単純に『サーヴァントを使役するマスター』としてならば、凛はイリヤの足下にも及ばず、マスターとしての能力は歴代の中でも最高。全身に刻まれた令呪、通常の魔術師を圧倒する魔術回路の数と、聖杯戦争に勝利する為に生まれた存在と言える。
実のところ、彼女の場合、魔術回路が令呪そのものなので、魔力生成=令呪の起動となる。彼女が魔力を解放したら令呪が輝くのはそのため。特別な令呪であるため、通常のマスターならば令呪そのものがキャンセルされかねないバーサーカー(ヘラクレス)の制御を可能としている。
第五次聖杯戦争の始まる2ヶ月前にあらゆるルールを破ってバーサーカー(ヘラクレス)を召喚。そのため、バーサーカー(ヘラクレス)は聖杯の魔力で編まれてない。大英雄である彼を繋ぎ止めているはイリヤの魔力と令呪のみである。
召喚したばかりの頃、自身の魔力のみでバーサーカー(ヘラクレス)を留めることはイリヤに大きな苦痛を与え、その命を削るほどのものであった。その後、訓練とも呼べない拷問を経て、バーサーカー(ヘラクレス)の制御に慣れ、聖杯出現の予兆が出る頃には、それまで襲っていた苦痛からも解放されている。
イリヤが大聖杯起動前にバーサーカー(ヘラクレス)の召喚を可能としたのは、大聖杯に蓄えられていた魔力を少し拝借したのに加えて、アインツベルンならではの越権行為の結果。だが、ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルンとしてもイリヤが2ヶ月も前に召喚に成功するとは思ってもみなかったようである。
その正体は聖杯の器たる小聖杯。聖杯となるように作られた人造人間(ホムンクルス)。より正確言うと彼女の心臓こそが聖杯なのである。魔術師とは魔術回路を有する人間の事であるが、イリヤは魔術回路を人間にした存在、聖杯に人格を与えた存在とも言える。
それによって、彼女は生まれながらにして『願いを叶える』という魔術特性を有している。生命活動と聖杯の機能が直結しているため、魔力を放出するだけで『魔術』めいた奇跡をカタチにできる。つまり、イリヤがしたい事、願う事が彼女の魔力で可能ならば、イリヤ本人がその方法を知らなくても『理論』を飛ばして結果だけを実現させてしまうのである。
生前に奇跡を行い、人々を救い、偉大な功績をあげた英雄が、その死後においてさえ信仰の対象となり、輪廻の輪から外された存在。これには人間だけでなく、動物や機械も含まれる。
『人間を守る力』としては最高位。分類としては亡霊よりも精霊に近い。精霊が人々のイメージという筐を使って具現化する『力』ならば、英霊はその中身までも人々の理想で編まれている。
大きく、伝説上のもの、実在したもの、観測されなかったものが存在する。英雄を作り出すのは人々の想念であるため、神話上の人物であっても問題ない。『こうあってほしい』という人々の想いが英霊を形取り、実在のモノへと祭り上げる。そこに真偽は関係なく、伝説として確かな知名度と信仰心さえあれば英霊は具現化する。
信仰が薄いものは『守護者』という大きなカテゴリーに含まれ、『意思のない抑止力』として使役される運命にある。『Fate/stay
night』に登場する英霊の中で、守護者はアーチャー(エミヤ)のみ。他の英霊たちは、神性が高い、人間側ではなく星側の存在になっている、等の理由から守護者に取り込まれずにすんでいる。
守護者ではない英霊は、単純に後世の人々に力を貸す伝承として扱われる。星寄りになったものは人間と相容れない為、神霊、精霊の類となる。
降霊術や口寄せなど、英霊の力の一部を借り受けて奇跡を起こす、『霊を扱う魔術』も存在する。
通常は全盛期の姿で召喚される。また、英霊の本体を召喚できるのは『世界』のみ。人間では英霊の本体を喚ぶ事はできず、分身であるサーヴァントしか召喚できない。
サーヴァントを構成する情報(魂)は、サーヴァントの死亡と同時に本体へ戻り、本体はまるで本を読むようにサーヴァントの行動を知ることができるのである。
近代兵器をメインとする者は英霊のカテゴリーには含まれ難い。近代兵器は強力であるが、鍛えれば誰にでも使えるが故に、『たった一人の存在』になりづらいのだ。もしも近代兵器に身を包んだ英雄がいるとしたら、それは所有者ではなく『その時代でもっとも優れた兵器』そのものが英霊として祭り上げられた時となる。その場合、兵器そのものに魂が宿る必要があるのだが。
魔法使いキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグが第二魔法を応用して作り上げた、女性限定の愉快型魔術礼装。
そのマスターは過去・現在・未来においてたった2人だけだと言われている。
ステッキの機能、指針、気持ちなどを代弁する人工天然精霊マジカルルビーが宿っている。
ルビーは、ほがらかでイタズラが大好きな、大人だけど少女っぽい、割烹着が似合いそうな女の子の声の持ち主で、声だけは破滅的に可愛らしい。喋る言葉の響きはドイツ語なのだが、意味はフランクな日本語として聞こえてくるのだとか。
血液によるマスター認証、接触による使用の契約、鈍感な意中の男性に対する、素直になれないスーパーオトメ力による起動等にによって契約はなされる。その契約はほとんど呪いのようなものであると、ゼルレッチからもお墨付き。
契約したマスターに膨大な魔力を供給するマジックブースターとしての力と多元転身(プリズムトランス)なる能力を持つ。
多元転身とは、並行世界に存在する別の自分の技術だけをダウンロードし、一時的に借り受ける能力。ただし、ルールとして多元転身した際に使用者はそれに相応しい服装になる必要がある。
例えば、美味しい紅茶を淹れたいならばメイド服の姿に、といった具合に。実際にカレイドステッキと『Fate/hollow
ataraxia』の6年前に契約し、歌の上手い自分になりたいと思った遠坂凛はゴスロリ衣装に変身している。
余談だが、その姿で八十年代風のアイドルっぽく公園でオンステージを開いた凛は、結果として友人関係をリセットされるという悲劇(?)に見舞われしまうのであった。
Fate/hollow ataraxia
とある呪いによって汚染され、変貌すること。
サーヴァントが黒化した場合、その属性と性格が反転する。
確かな使い魔として肉体を与えられる為、より強力なサーヴァントとなる。しかし、肉体を得た代償に、本来のサーヴァントなら無効化できる通常の武器による攻撃を無効化することができない。強力な魔術品なら彼らが纏う黒い影を破ることも可能である。
Fate/stay night
Fate用語辞典
身長:159cm 体重:47kg B/W/H:77/57/80 イメージカラー:赤
特技:あらゆる事をそつなくこなし、ここ一番で失敗する
好きな物:宝石磨き、士郎いじり 苦手な物:電子機器全般、突発的なアクシデント
天敵:言峰綺礼
『Fate/stay night』の正ヒロインの1人。魔道の名門である遠坂の六代目の当主。理想の優等生。純血の日本人ではなくクォーター。
冷酷なようで優しいが、最終的には合理的な選択をする、本人曰く『可愛くない性格』。口調も人を突き放すように攻撃的だが、根は姉御肌で面倒見がいい。ツンデレと表現されることもあるが、正確には『姉御肌の優等生』であり、ツンデレとは似て非なる存在。自分には「女の子」としての部分が欠落している、と思っている節があり、そのことが密かなコンプレックスになっている。
根がいたずらっ子でもあるので、衛宮士郎のような真面目なタイプをからかうの大好きだったりする。
ここぞという時に凡ミスをするのは、もはや遺伝的な呪い。将来、教授になれても名誉教授になれないのはやはりここ一番で大ポカをするから。しかし、晩年にはこのドジ属性の呪いを克服する事に成功し、魔術師界隈では「ある意味、手を出してもいいコトがない大物」として扱われる事となる。
魔術回路の数はメインが40でサブがそれぞれ30。衛宮士郎の最大魔力量が20から30だとしたら、凛は常備500もの魔力を有していることになる。年単位の時間を要するが、外部からの供給源があれば最大許容量は1000にも届くほど。
得意とする魔術は魔力の流動、変換。あまり攻撃には向かない魔術特性であるため、宝石に魔力をストックし、使い捨ての手軽な限定礼装として使用している。護身用のために格闘技も嗜んでおり、その師は言峰綺礼。
長ずれば歴代の魔術協会の中でも百番以内に入るほどの天才で、数値で表現すると、『月姫』のシエルが100、士郎が10(限定条件下なら40)ならば凛は70~100ほど。
このように才能に優れた凛だが、その『なんにでも手を出せる』魔術特性が故に代償を払いまくり、終生まで金欠に悩まされる事になるとか。
言峰(stay night)と戦った場合、スペックでは凛が上回っているのだが、刷り込まれたトラウマの数々によって実力を発揮できずに8割方言峰の勝利となる。仮に、他人同士だったとしても凛は苦戦を免れない。魔術師殺しとして10年以上戦い抜いた言峰の経験は、凛の才能を覆すほどなのである。
奈須きのこ氏の伝奇世界で共通する『魔術』の設定に対して、『魔法使いの夜』の蒼崎青子が「作者に近い側」のシンボルだとしたら、凛は「読者に近い側」のシンボルとしてのキャラクター。
アルコールに対する強さはわりと普通なのだが、躁鬱状態になってしまうこともある。
あるルートの2年後に登場する彼女の服装は、現代に隠れ住む魔女のシンボル的な衣装としてデザインされている。