英国Imperial College LondonのAnna-Maria Hartner氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による世界的な予防接種スケジュールの中断のために、ワクチンで予防可能な疾患について回避できたはずの発症率と死亡率を推定するモデル研究を実施。予防接種の中断により2020~30年に4万9119人の超過死亡が起こると予測され、主な原因は麻疹ワクチンの中断によるものだと報告した。また、ワクチンのキャッチアップ活動を推進することにより、超過死亡の約8割を回避できると推定した。結果はLancet Global Health誌2024年4月号に掲載された。
本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。4月8~14日に最もツイート数が多かったのは、JAMA誌の論文「Acetaminophen Use During Pregnancy and Children's Risk of Autism, ADHD, and Intellectual Disability」(妊娠中のアセトアミノフェン使用と子の神経発達障害リスク)で5452件だった。
第28回日本病院総合診療医学会学術総会(2024年3月29、30日。開催地:福岡県)から、「Meet the fascinating general hospitalists!(Vol.5)」のエッセンスを報告します。このセッションは、同学会でシリーズ化しているものです。全国各地で活躍している病院総合診療医のロールモデルを紹介し、総合診療の道を歩む上でのヒントを共有する企画です。今回は、隠岐広域連合立隠岐病院総合(島根県)診療科の小川敦子氏の経験値を紹介します。テーマは「地域を守り、地域で生きる病院総合診療医を目指して」です。