紅井 叫司(あかい きょうじ)


■性別
男性

■学年
2年

■所持武器
ピアノ

■ステータス
攻撃力:10 防御力:0 体力:3 精神力:3 FS:14

■FS名
音楽性

特殊能力名:ファントム・レクイエム

効果:遠距離通常攻撃 60
範囲+対象:周囲1マス敵全員 x2.1
時間:一瞬 x1.0

タイプ:瞬間型
スタイル:アクティブ

FS:14 x2.4

消費制約:自分死亡 55
非消費制約:敵エリアでしか使えない x0.9

効果数値:60*2.1*0.9=113.4
発動率:(100-113.4+55)*2.4=99.84≒100%

発動率:100% 成功率:100%

能力原理

敵エリアへとピアノを持って殴り込み、持てる全ての力を振り絞って叫司の想像する『あの映画』に匹敵する絶望と苦悩と悪夢を振りまく音楽を創造する。
現在の叫司の音楽性ではあの映画のせいぜい100分の1程度しか引き出せないが、
それでもそれを聞いた周囲の耐久力の低い人間は皆世の中に絶望して、果てる。
演奏後、叫司自身も力を使い果たして全身から紅い血を吹き出して死ぬ。

キャラクター説明

希望崎学園音楽部、部長。
一見知的で中性的な雰囲気を漂わせる、眼鏡男子。
小さいころからベートーヴェンにも匹敵する音楽の才能があると謳われた神童で、数々の音楽コンクールで賞を総ナメにしてきた。

こことは別世界の話だが、第10次に参加した紅井涙子とは親戚にあたる。
紅井涙子は、別の世界においては小さい頃の両親の事故死、更にとある映画による関西滅亡に巻き込まれ、悲惨極まる人生を送ったが、この平和な世界においては、両親も死んでおらず、本人もいたって普通の女の子のままである(魔人ではあるが)。
あの映画も、災厄を撒き散らす映画などではなく、原作への愛に溢れた素晴らしい映画であり、とても練り込まれたストーリーと原作を適度に捉えた巧みな演出により、多くの人々から絶賛される内容となった……。















はずだった。
ある時、関西でのコンクールを終えた紅井 叫司はふとしたことから、会場である美術館の奥底に眠っていたある映画と出会ってしまう。


「なんだこれ? ……封印バージョン……?」
「あ、これ。あの漫画の映画じゃん。俺、あの漫画も、あの映画も、大好きなんだよな。親戚の涙子ちゃんも凄い感動してた」
「けど、封印……ってなんだ? 別バージョンってことだろうけど、ディレクターズ・カットとか」
「あの漫画、結構エグいシーンもあるから、規制とかが入ったのかな? ちょっと見てみるか」







「う、うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!! なんだ、これはぁーーーーーーーーーーーー!!」










そして、彼の人生は一変する。
その映画を見たことで、彼の心の中にあった芸術というものは砕け散った。


「駄目だ……こんな、こんな音楽じゃあ、あの映画が引き出した感情に匹敵することなんてできない!!」
「美しい、綺麗なだけの音楽が一体何だっていうんだ!! そんなもの……意味がない! 粉々にされてしまうんだ、あの映画によって」
「もっとだ……もっと……俺が求めるべきは、人間の精神を、その尊厳を完全に踏み砕いてしまう音楽! あの映画のように!!」
「もっと絶望を!! もっと苦悩を!! もっと悪夢を!! もっと闇を!!」


人々の心に平和と明るさを振りまいてきた彼の音楽は、完全に反転した。
コンサートを開くたび、精神に重傷を負う観客が続出。彼は永遠に音楽界を追放され、魔人へと覚醒。
そして希望崎学園へ流れついた彼は、軽音部をのふるゆわ系女子4人組をその音楽で全員即日精神病院送りにした後、その部室を占拠。
以降、軽音部を音楽部とした後で、あの映画の領域を目指して、部室から延々と人々を退廃へと導く音楽を垂れ流し続けている。

あの映画に染まった彼にとって平和な希望崎学園など、唾棄すべき存在であり、そして彼の望みに応えたのか、それとも彼がその音楽で誘導していたのか、
今回の大戦勃発には「遂に俺の望む狂気と混沌に染まった時代が来るのだ! 俺の音楽でそれを奏でてやる! そしてあの映画のような光景を!」と、
喜び勇んで前線に立っている。