『番長Gの日常 ~漢サイド~』


この物語は(中略

「一年生は元気でいいのう」

とまるで肉親を慈しむような目で見ているのはまるで大岩のような巨躯をもつ

相馬結城だった

「まーたいつもの病気が始まったぜ」

とやれやれといった調子で言い放つのは浪田漏太郎であった。

「病気とはいうてくれるな、可愛い可愛い後輩を可愛がるのは先輩の役目だろに」

「おまえが見てるのはあの一年たちじゃなくて妹をダブらせてるだけだろうが」

「それの何が悪いんじゃい!そもそもお前だってなんだあの格好は!あんな小さなビキニパンツ

 一枚で女の子らの前にでるなんて変態じゃないか!」

「変態じゃねー!変態という名の紳士だ!」



日本中から(中略



「なぁ!お前らはどう思う!」

バッ!とその巨躯をひるがえし、後ろでわいわいと弁当をつまんでいた小集団に声をかける。

「いやぁ、女の子はやっぱり強くなくちゃね、浪田先輩の恥ずかしい格好にも動じない強い女の子がぼくはいいです」

と一番最初に口を開いたのはどこかの老師かと思えるような風貌の柳協志であった。

「女性のためにどんなことでもする浪田先輩は立派だとおもいます!」

と続いたのは愛嬉 徹だった。

「ギザ歯であればなんでもいいぜー!」

と叫ぶギザ歯教団の面々。

「ぼくの鎧を来てくれればどんな人でもいいよ・・・」

と機械鋼・刹羅。

「そんなことより たからのはこ は どこだ」

テレーポッターは興味がなさそうにつぶやく。

「くっ!地獄の業火にやかれた両腕が!」

山本和夫【リターン・オブ・ヘル】は苦しそうに両腕を抱いている。

「・・・」

今日もナガセの昼食は日○のカップヌードル。

「ゲェー!後半もはや質問に答えてすらない!」

と驚いて見せるのはJr。



似たようなやりとりはほぼ毎日繰り返される。

それが平和の証だと言わんばかりのように。