ここはOpenMusicを学ぶための非公式の解説ページである。
ここを読む前に目を通すと良いもの
ここを読む前に、OpenMusic公式サイトおよびチュートリアルには一通り目を通しておくことをお勧めする。
- 本サイトの他の記事(OpenMusic公式サイトの部分翻訳)
- OpenMusic 公式サイト
インストール時にはサンプルパッチが付属する。
OpenMusicのWorkspaceで右クリックしてImport folderを選び、以下のフォルダごとインポートすることをお勧めする。
OpenMusicのWorkspaceで右クリックしてImport folderを選び、以下のフォルダごとインポートすることをお勧めする。
- フォルダ Applications/OM 6.7/tutorials/
拡張ライブラリにもそれぞれサンプルパッチが付属する。もしこれから非公式チュートリアルを読む読者諸氏がOpenMusicの初心者である場合、この非公式チュートリアルで触れて行く時に改めてそれに応じた各ライブラリのサンプルパッチをインポートすることになるので、それまでは早急にライブラリのサンプルパッチまでインポートしなくても良い。
非公式チュートリアル一覧
- 非公式Tutorial 01 note chord chord-seq
- 非公式Tutorial 02 repeat-n omloop
- 非公式Tutorial 03 random
- 非公式Tutorial 04 omif subpatch
- 非公式Tutorial 05 様々なファンクション
- 非公式Tutorial 06 バッハ平均律
- 非公式Tutorial 07 武満徹分析
- 非公式Tutorial 08 multi-seq voice poly
- 非公式Tutorial 09 ディアトニック即興
- 非公式Tutorial 10 メシアン様式即興
- 非公式Tutorial 11 文字列のファンクション
- 非公式Tutorial 12 ハイドンの名によるメヌエット
非公式チュートリアルについて
公式サイトのチュートリアルとは別の角度からOpenMusicを学ぶために記述する。
公式チュートリアルを読んでいることを前提として、補助教材としてあくまで公式と併せてご活用願いたい。
公式チュートリアルを読んでいることを前提として、補助教材としてあくまで公式と併せてご活用願いたい。
日本語でOpenMusicを扱うときの注意点
日本語入力のままv, b, nなどを入力してしまうと、その後の入力を受け付けなくなる。この時は一旦そのパッチを閉じ、入力を半角英数に変えてから再度開くと再び入力を受け付けるようになる。
コメントを日本語で入力すると、OpenMusicは強制終了してしまう。(現バージョン6.6.2では強制終了はしないようだが、command+sのセーブ時にエラーが出る。command+qの終了時にall saveを選んだ時に更新するパッチの中に日本語コメントがあると、エラーが出るか、かなり高い確率で強制終了する。)
コメントは必ずアルファベットで入力すること。フランス語など西ヨーロッパ言語のアクセントは入力できる。
コメントは必ずアルファベットで入力すること。フランス語など西ヨーロッパ言語のアクセントは入力できる。
フリーズしたときの暫定措置
(Mac版)
OpenMusicはバグの多いプログラムである。特に、ちょっとしたオブジェクトを動かしただけで、虹色マークが廻り出し、ターミナルが起動してフリーズすることが良くある。
この場合、OpenMusicを強制終了しなければならないのだが、その前にせっかく今まで編集して来たパッチを無駄にしないでセーブできる暫定処置がある。
この場合、OpenMusicを強制終了しなければならないのだが、その前にせっかく今まで編集して来たパッチを無駄にしないでセーブできる暫定処置がある。
ターミナルのウィンドウが開くので、そこの中で :top と打ち、リターンする。
OpenMusicに戻ると、虹色マークはとりあえず止まってメニューを選択できるようになる。ただしこの時点ではもうパッチの他の部分を編集することは出来ない。
とりあえずメニューからsaveを選ぶかcommand + sでパッチをセーブする。
OpenMusicに戻ると、虹色マークはとりあえず止まってメニューを選択できるようになる。ただしこの時点ではもうパッチの他の部分を編集することは出来ない。
とりあえずメニューからsaveを選ぶかcommand + sでパッチをセーブする。
これでセーブが出来たので、アップルマークから強制終了を呼び出し(または command + opion + esc を押して)、OpenMusicを強制終了させる。
終了した後、改めて再起動させる。
終了した後、改めて再起動させる。
この技を覚えておくと、いざフリーズした時にもとりあえずそこまでの編集をセーブできる。
だたやみくもに強制終了してしまうと、そこまでの編集が水の泡となってしまうので、この一連の動作は覚えておこう。
だたやみくもに強制終了してしまうと、そこまでの編集が水の泡となってしまうので、この一連の動作は覚えておこう。
その他の注意点
Macでスリープ状態(MacBookの蓋を閉じるなど)から復帰するとMidiが鳴らなくなる。OpenMusicを一旦終了して再起動する必要がある。
LISPとは
そもそもOpenMusicはLISPをベースにしたパッチコード・プログラミング・アプリケーションである。
OpenMusicは、歴史的にはEmac Lisp, Scheme, Mac CommonLispなどをベースとして来た。現在はLispWorksをベースとして実装されている。
よって、OpenMusicで公式なマニュアルに書いていないLispWorksベースのファンクションが多数OpenMusicで動く。そのため、LispWorksの公式サイトでリファレンスマニュアルをチェックすることは非常に有用である。特に文字列やファイルの制御には必要な知識である。
OpenMusicは、歴史的にはEmac Lisp, Scheme, Mac CommonLispなどをベースとして来た。現在はLispWorksをベースとして実装されている。
よって、OpenMusicで公式なマニュアルに書いていないLispWorksベースのファンクションが多数OpenMusicで動く。そのため、LispWorksの公式サイトでリファレンスマニュアルをチェックすることは非常に有用である。特に文字列やファイルの制御には必要な知識である。
よってここでOpenMusicをこれから勉強する日本語コミュニティの諸兄には、Lispの基礎知識を得ておくことをぜひともお勧めしたい。特に現在のLispWorksの元となっているCommon Lispの基礎知識を得ておくことは有益である。Lispを学ぶための本やサイトは幾つかあるが、楽しく学べるツールとして、以下のものをお勧めする。
Windows用のソフトウェアであるが、Wine Bottlerを使うことによってMac上でも起動できる。
一見美少女ゲーム風であるが、扱う内容は高度である。特にラムダ関数と再帰構文の理解は、それぞれチュートリアルの後半(34および38以降)の理解の補助となる。
書籍としては『入門Common Lisp』 新納 浩幸 (著) 毎日コミュニケーションズ (2006/09) をお勧めする。ただし数年前に刊行されたものであり、現在は絶版であるがAmazon等通販サイトで中古本を手に入れることは可能である。また近年刊行されたより新しい情報を含む書籍を買うことはより有意義であろう。