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5.1 オブジェクトの操作と視覚化 (1)
オブジェクトを直感的に使う章。
- 前章では音高を6000・6400などと数値で手入力していたが、CHORDオブジェクトにはもっと簡単に入力できるようにエディターが付いている。ここではその使い方を解説。
- CHORDオブジェクトボックスをダブルクリックするとCHORDエディタと付属パレットが起動する。
- メニューバーHelp->Editor Command Keysを選択する、もしくはhキーを押すとエディタで使うコマンド一覧が開く。
- 音高を追加するにはCtrlを押しながら好きな高さの場所をクリック。
- 高さを動かすには、いろいろ方法はあるが、パレットのを選んでおき、動かしたい音をクリックおよび範囲選択で選択してキーボードの↑↓やマウスドラッグで動かせる。
- 複数選択も可能。
- 音符の再生はスペースキーもしくはパレットの再生ボタンで。Pキーは使えない。
- さて、CHORDエディタで編集を行うとパッチエディタ側のCHORDオブジェクトボックスの左上に×印が付く。
(6000 6400 6700)が接続はされているが、この状態でCHORDオブジェクトボックスでVキーを押すなどして評価してもドミソの和音には書き替わらず、最後に計算・編集された値(ここではC-E-G-C-D#-Gの和音オブジェクト)をそのまま返す。
評価モードにはいくつか種類があり、この×印のものをロックモードという。
うっかりVキーを押してしまいエディタでの編集がパーになる、なんてことを防ぐために自動的にロックモードになるように作られている。 - モードの切り替えはBキーもしくは右クリックコンテキストメニューからLock Eval / Unlock Eval選択。
もちろん通常の評価モードで評価を行えばCHORDオブジェクトはドミソに書き替わる。 - エディタの話に戻る。ざっと説明。
- (1) midic:音高、channel:midiチャンネル、dur:音価、dyn:音量、port:midiポート、offsets:発音タイミング
(2) 音符を選択すると(1)の数値がこの欄に出る。欄をドラッグして上下に動かすことで(1)の値を変更できる。下図はドミソのミソだけをチャンネル2に割り当てている図。 - (3) chord:和音表示、arpUp:低音→高音の順に並べる、arpDown:高音→低音の順に並べる、order:入力順で並べる(これが一番重要かも)、offset:発音タイミング順
- (4) 五線譜の種類。F:ヘ音、G:ト音、GF:ト音&へ音、GG:ト音8va上&ト音、FF:ヘ音&ヘ音8va下・・・以下省略。
- (5) 音高の近似。デフォは1/2(半音単位)。例えば6020(20cent高いド)を入力してもmidiには6000(ド)に補正されて送られる。Windowsでは四捨五入で6050(50cent高いド)だと6100(レ)になる。Macだともしかしたら違う。
微分音単位にすることも可能。これは次節で解説。 - (6) midiプレイヤー。デフォはMidishare。MacはMicroPlayerという微分音も扱えるプレイヤーがここから選べるらしい。Windowsには関係ないお話。
- (7) 出力midiポートのモード設定はここから。Notes MIDI portでは(1)(2)を使って各音へ設定したポートで音が鳴る。Set global portでは(1)(2)を使った各音へのポート設定は無視され、入力欄ドラッグ上下で設定したポートで全ての音が鳴る。Default MIDI portでは(1)(2)を使った各音へのポート設定は無視され、デフォルトのポートで全ての音が鳴る(が、なぜかエディタでの再生がきかなくなる)。
- (1) midic:音高、channel:midiチャンネル、dur:音価、dyn:音量、port:midiポート、offsets:発音タイミング
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