どこで買うか
基本的にスポーツ自転車というのは定価で購入するものである。
低価格につられ、安易に通販・オークションで購入すると後で痛い目を見ることになる。
通販で買った自転車の店への修理などの持ち込みは,いい顔をされないか,そもそも断られるかのどちらかなことが多い.
自転車屋の工賃はパーツを見せで買う前提で値段が設定されていることも多いし,ボランティアでやっているわけじゃないのでそれは仕方ない.
おすすめは家から近い店。
大型店
- 大幅値引きを行っている可能性がある
- 常時大量在庫
- 店員によって対応がまちまち
有名店
- 歴史のある店舗なので、一定以上の品質が期待できる
- 店舗ごとに特徴がある
個人店
- 定価売り。値引きは期待できない
- アフターサービスが厚い。ちょっとした事なら無料でやってくれる
- 独特の雰囲気がある
- 店主と仲良くなると、無理難題を聞いてくれたり、おやつをくれたり、いろいろとお得
- 繁盛してる個人店で一台目は買わないほうがいいかもしれない(10万そこそこの自転車屋売ってもあんまり利益にならないからちょっとお店が可哀想)
予算の決め方
5万円から買えるが、15万円あるとかなり選択肢がある。20万円あるとうれしい。
新入生が想定しているであろう「いい自転車」はだいたい5万円くらいなので、10万円、15万円と言うと法外に思うかもしれない。
しかし、合宿や年間の活動にちゃんと参加すれば20万は使うので、三年間通せば5万円10万円の初期投資の差は誤差。
特に,フラットバーは安いが、NUCCとしてガッツリ走りたい人は少なくともドロップハンドルのものにしておくべき。
何を買うか
MTB、ツーリング車、シクロクロス、クロスバイク、ここ数年はロードも増えた。
最低限のことだけ言うと正直何でもいい。
NUCC的にはキャリアさえ付けば問題ないが,最近はキャリアの方が進化して金さえ出せばよっぽど付くような状況だからである。
最近の傾向として、二台目を買った時やチャリ部を引退しても腐らないようにするのが重要視されております。
例えば、一台目に10万円のロードを買ったけど、2台目に30万円のロードを買ってしまうと、一台目の方は合宿専用くらいの感じになってしまい、初期投資の10万円がもったいないです。
また二台目を買わなかったとして、3年間使ったボロボロになってしまったクロスバイクを、大学卒業するような年になっても使うのは社会的にやや辛いものがあります。(もちろん塗り直してパーツも全部換えて奇麗にして乗ってやる、くらいの愛があればいいですが。)
これが"腐る"と言う状況です。
車種と乗り方によっては苦労するけど、見た目が気にいってれば乗り越えられます。
入門者にありがちなのが「コスパは」とか「スペックが」とか言い出す人がいますが、
最初に買う10万程度の自転車なんて大手メーカーになるだろうし、どうせ性能なんて横並びです。
以下にツーリングとしての特徴を書きます。
自転車本来の用途とは違った解説になっています。
マウンテンバイク
MTBと書く事が多い。
予算
5万円から。
NUCCでは10万円弱が多い。
サスペンションとフラットバーと26インチと言うやや小さいタイヤの規格が特徴。
数万円程度のMTBについているサスペンションはツーリングに使うと一年程度で寿命が来る。
遅い
全車種中最も遅い。
積載能力
最近はどのモデルもディスクブレーキとなっているが、そのためにキャリアを特別なものにしなくてはならない。
ツーリング中キャリアが壊れることは多々あるが、NUCCではMTBが一番このトラブルが多い。
走破性は高い
全車種のなかでは一番高い。
しかし「どこでも走れるよ」と勧める先輩がいるが、NUCCの新入生が買う程度のMTBではどこでもは走れない。
「多少がれててもパンクの確率が低いよ」くらいの意味。
これはツーリングに使うMTBはクロスカントリーと言う車種で、平坦な未舗装路を走ることしか想定されていないのと、そもそも安物と言うのがある。
まとめ
効率を求めないチャリ部員としては悪い選択ではない。
ツーリングでの合理性だけで言えば後述のシクロクロスのほぼ下位互換。
機材を楽しむ車種なので、純粋にMTBとしてあらゆるところを走りたい人は、一台目のツーリング用車としては避けて、二台目にしっかりしたのを買おう。
シクロクロス
本来は同名のオフロード競技用に作られた自転車。
見た目がロードバイクに似ていること、比較的安価であることからNUCCでは人気のある車種。
ただし似ているのは見た目だけで、性能や設計コンセプトは別物。
ロード欲しいけど高いから...という人に積極的には勧められない。
でも後述のツーリング車同様,わりと迷ったらコレって感じはある.
予算
10万円から
走行性能
ロードに次ぐものはある。
ツーリングする分には不満は出ない。
走破性
オフロード車なだけあって走破性もあり、日本の道路・林道程度なら困ることはなく、雑に扱える。
過去にカノっていう名前のキモいオタクが,SDA王滝と言う100kmの林道レースをアルミフォークのシクロクロスで完走した
※
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そのぐらいの実力はある.
将来性
ここ数年はシクロクロス競技が流行っているので、一台目に15万円くらいのものを買っておけば将来的にレースの参加も楽しめる。
中には初年度からシクロクロスレースを初めるイカした新入生もいる.
去年のNUCCのシクロクロス班の活動の一例
積載能力
カンチブレーキのものはキャンピーなどが付くが,最近ディスクブレーキばかりになってきた.
クロスチェックなどクロモリのモノは、ルックス的にサイドバッグやキャリアと親和性が高く、
後々パーツ換装してデイリーユースなおしゃれバイクとしてのポテンシャルがあるので、とにかく後悔しない車種。
ツーリング車
名前のとおりツーリングのために作られた自転車。
予算
10万円から
走行性能
ドロップバーで長距離巡航もできる。
フレームは柔らかいのでシクロクロスには劣るが、柔らかい分長距離は知った時体の痛みは少ない。
ロードではカーボンフレームは振動吸収性が〜みたいな意見は大きいが、クロモリツーリング車のクッションとは比較にならない。踏んでも進まないとも言う.
積載能力
キャリアを付けてくださいと言うコンセプトなので、何も考えなくてもだいたいのキャリアが前後ついて荷物がたくさん付けれる。
その他
何かが大きく優れている訳ではないが、ほかの自転車と大きく差別化を図っている点といえば、荷物を積んでも見栄えが損なわれない点である。
ツーリングは雰囲気が大事なので重要なポイント。
まとめ
他の車種を買う積極的な動機が無ければこれを買うべき。
クロスバイク
これがクロスバイクだ!という定義は無く、フロントサスペンションがついたMTB寄りのものからロードのハンドルをフラットにしたものまでいろいろ。
予算
五万円から
走行性能
モノによる。
少なくともロードより低くMTBより高い。
フラットバーなので長距離は向いていない。
デメリット
今となっては「ちょっと速いママチャリ」くらいの感じで、かなり生活に近い部分で普及してしまっている。
そのためクロスバイクに乗っていても俺はチャリ部員だと言うアイデンティティが得られない。
ロードバイク
オンロード競技用。
予算
10万円から。
走行性能
速いが,チャリ部の活動では一番遅い人に合わせて走ることになるため,そこまでメリットは得られない。
小さいギアがないため筋力のない人にとっては踏んだり蹴ったりである。
部活と別にプライベートで高速巡航したい人向けだが、それなら二台目で買うのが望まれる。
積載能力
基本的にキャリア非対応だがまあだいたいなんとかなる。
しかし最近は安いものでもカーボンバックだったりする。
カーボンに荷物を積んだ実例がないので何とも言えない。
ロードは効率化のためにホイールの後ろ三角を小さく作ってあるので、サイドバックを積むとぺダリング時にかかとが当たる可能性がある。
メリット
NUCCでまともに活動するなら、年間では複数人で走る距離より合宿地への自走など一人で走る距離の方が長くなる。
そう言う場合はどう考えても楽。
部の雰囲気としてはおすすめはしないが実際メリットは確実にある。
しかしMTB同様機材の良さを楽しむ側面も強いので、一台目でなく二台目以降にある程度金をかけるのがよい。
前述の通り、ロードはモノによっては積載に不安のあることがあるので、どうしてもロードがいい人は必ず上級生に相談する方がいい。
誰に聞いていいか分からなければTwitterで
@nucc_PRに聞いてみてもよい。
ただシクロクロスでもツーリングレベルなら普通にモリモリ走るので,積極的にロードレースに参加したり,チームで集団練習をするような,ロードレース大好きな人じゃないと持て余すかも.
最終更新:2015年04月26日 13:54