('A`)ミニ四駆と隣り合わせの青春のようです 第4話


※このお話は『('A`)がミニ四駆をふたたび走らせるようです』の続編です
※このお話はベニー松山氏及びウィザードリィには一切関係ありません。

142 : ◆ItodYKFaCM:2013/02/05(火) 15:42:17 ID:yWWl90cc
  ―2011年春―
  ( ´ω`)「おっお、この電池たちどうすればいいんだお……」
  ('A`;)「レギュ変更なんてついてないなあ」
  俺は今日も荒巻模型店に来ていた。そしてブーンの愚痴を聞いていた。
  (´・ω・`)「二人とも渋い顔してどうしたんだい?」
  そこへショボンも顔を出す。
  ('A`)「あ、ショボン」
  ( ´ω`)「おっお、ブーンの育成したニカド電池が公式大会で使えなくなったんだお……」
  (´・ω・`)「ああ、今年から公式レギュレーションが変更されてタミヤ製以外の電池が使用禁止になっちゃったんだよね」

  ( ´ω`)「そうだお……。ブーンの電池はサンヨー製だから使えないんだお。公式大会以外で使えばいいんだけど……」

  そういって割り切るには痛い出費だろう。ブーンはこれまでニカド電池、充電器に結構な金額を注ぎ込んでいる。
  以前俺と一緒に秋葉原に行ったときも、7000分の電池をまとめ買いしていた。

  ξ゚⊿゚)ξ「あら、ブーン、タミヤ製の充電器と充電池が入荷したわよ。これ買っていったら?」

  そういって荒巻模型店店長の孫娘、ツンさんが商品を持ってきた。

  (´・ω・`)「あ、ネオチャンプだね」

  ('A`)「ネオチャンプ?」

  (´・ω・`)「去年の12月に発売されたタミヤ製のニッケル水素電池さ」

  ( ^ω^)「お?ミニ四駆にニッケル水素電池を使うのは禁止じゃなかったかお?」

143 : ◆ItodYKFaCM:2013/02/05(火) 15:46:13 ID:yWWl90cc
  そうなのだ、今までミニ四駆の箱にはニッケル水素電池の使用を禁止する文章が書かれていたはずだ。
  (´・ω・`)「理由は公表されてないけど、ネオチャンプに限っては使えるみたいだね」
  ( ^ω^)「なんだか変だお」
  (´・ω・`)「まあ、ニカドよりニッケル水素の方が使いやすいし、環境にも優しいからよしとしようか」
  ξ゚⊿゚)ξ「……で、ブーン、買うの?買わないの?そうだ、あんたたちも買う?充電池2本と充電器のセットで3570円よ」
  ツンさんはいつも荒巻模型店の売上を気にしているから、単価の高い充電器セットを売りたいのだろう。
  (;^ω^)「う~ん、迷うお……」
  煮え切らないブーンに痺れを切らし、ツンさんが畳み掛ける。
  ξ゚⊿゚)ξ「そうだ!うちで開くレースもタミヤのレギュレーション準拠にした方がいいわね」
  (;^ω^)「お……。ここでのレースくらい今までに育成したニカド電池を使いたいお」
  (;'A`)(;´・ω・`)(ツンさん売る気満々だなぁ……。)
  ('A`)「あ、俺は買おうかな。毎回アルカリ買うよりは安くつくし。それにニカド電池よりは扱いが楽なんでしょ?」
  実際電池代は馬鹿にならない。大会のときだけならいいけど、普段もアルカリ電池を使うとかなりの出費だ。
  (´・ω・`)「僕も買おうかな。1セット持ってても損はないしね」

144 : ◆ItodYKFaCM:2013/02/05(火) 15:50:04 ID:yWWl90cc
  ξ゚⊿゚)ξ「二人ともありがとう。……ブーンは?」
  ( ^ω^)「わかったお、僕も買うお」
  結局流されるようにブーンも購入した。二人は幼なじみだが、ブーンはツンさんにいつまでたっても頭が上がらないようだ。
  ( ^ω^)「ところでツン、レースで思い出したけど次の荒巻模型店主催レースはいつだお?」
  ふとブーンがそんなことを言い出した。
  (´・ω・`)「そういえば最近開催してないね」
  ξ゚⊿゚)ξ「そうねぇ……。いつがいいかしら。やるなら公民館の予約しなきゃ」
  荒巻模型店では時々近所の公民館を借りてレース大会を行っているのだ。

  ( ´_ゝ`)「ちょっと待ったー!!!」

  と、突然お店に兄者さんが飛び込んできた。
  (;^ω^)「兄者さん、びっくりしましたお。何をそんなに興奮してるんですかお?」
  (´<_` )「ブーンくんすまない。兄者、恥ずかしいからおとなしくしてくれ」
  後ろから呆れながら、弟者さんもやってきた。
  ( ´_ゝ`)「はっはっは、細かいことはいいじゃないか、弟者。……今日はみんなにいいアイディアを持ってきたんだ」

  得意げに話し出す兄者さん。どうせろくなアイディアじゃない気が……。
   (´・ω・`)「なんのアイディアですか?」
  ( ´_ゝ`)「次の荒巻模型店のレースのアイディアさ!次のレースはオフロード大会にしようじゃないか!」
   (´・ω・`)「いいですね!!」
   ('A`) 「(オフロードレースなんて子供の時以来だ…。僕にできるのだろうか?)」
 (;^ω^)「ワイルドミニ四駆はありなんですかお?」
  ξ゚⊿゚)ξ「なんか面白そうなことやってるじゃないの。」
 ( ^ω^)「おっお…!おっ…鬼だo(殴
  ドギャ
  ξ゚⊿゚)ξ「ん?な・に・か?(怒」
  俺はツンさんを怒らせるまいと前に決心したのを覚えているから、必死で怒らないようフォローした。
  ('A`)  「い、いや、きっと、『鬼より強く美しいおっおw』っていおうとしたんですよ汗」
  ξ゚⊿゚)ξ「そーお?なら悪いことしたわ。ごめんねブーン。」
 (´<_`)「あ、それで話の続きなんだが、ワイルドミニ四駆はありにしようと思っているぞ。」

145:◆ⅠtodYKFaCM:2021/07/13(火)7:31:20 ID:GhgdykaU
 (゚(゚∀゚∩「やあ!話は聞かせてもらったよ!」
 一同「ぎゃあ」
 (゚(゚∀゚∩「そんなに驚くことないんだよ!僕はランチボJrで出るんだよ!」
 ('A`)  「ワイルドミニ四駆持ってたんですか!?」
( ^ω^)「ずるいんだお!なおさんばっかり!!僕も…!!」
といって売り場に走っていき、戻ってきたショボンさんがもってきたもの、それは…
 ( ´∀`)「ワイルドウイリスJrモナね。」
 一同「ぎゃあ」
 ( ´∀`)「そんなものがいまだに在庫あるって…。荒巻模型店の在庫はすごいモナね」
 一同「あなたが一番すごいです!!」
 ξ゚⊿゚)ξ「うちの在庫は世界一なんだから!!なんだってありますよーだ!」
ツン除くその他一同「へーえ」「たとえば?」「売れ残りなんだおwおっお(殴
 ξ゚⊿゚)ξ「今の一言は拳一発で許してあげるわ…。で?『たとえば?』といったわね?」
ツン除くその他一同「「「は、はい」」」
 ξ゚⊿゚)ξちょっと在庫見てくるから、黙って待ってなさい!!#」
ツン除くその他一同「「「は、はい」」」



~~~~~数分後~~~~~


ξ゚⊿゚)ξ「もってきたわよ」
ツン除くその他一同(ウズウズ)
ツン除くその他一同「うっひょ~~~~!!!」
そう、何を隠そう、持ってきた在庫には…
(゚(゚∀゚∩「当時モノアバンテJrブラックスペシャル!!」
( ^ω^)「…!当時モノホットショットJrだお!?」
(´・ω・`)「サンダーショットブラックスペシャル‼(´;ω;`)」
('A`)「復刻版のエンペラー…( ;∀;)」
( ´∀`)「ブルヘッドJr当時モノモナね。」
(´_ゝ`)「スピンバイパー!?」
(´<_`)「僕だけなんでRCなのk!?ええええええええええええええっ!?!?」
('A`)(^ω^)「どうしたんd」
一同「アバンテ4WD~~(しかも当時モノ)~~!?!?」
一同「なんでこんなものが!?」
(^ω^)「僕買っちゃおうかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ホント?ホントに買ってくれる?」
(´ω`)「d、できれば………………!?」
ブーンが驚いた理由も頷ける。値札にはなんと…
ツンとモナー除くその他一同「6万円!?」
ツンとモナー除くその他一同「モナーさんなんで驚いてないんすか?」
「だってそれ定価モナ。」とモナー。
ツンとモナー除くその他一同「(;゚Д゚)」
( ´∀`)「僕それ買うモナ」
ツンとモナー除くその他一同「(;゚Д゚)」ツン一人歓喜。
ツンとモナー除くその他一同「足りるの!?」
( ´∀`)「足りるよ。ほら」
と、モナーが財布からいとも簡単に6万円を出す。
かくして当時モノアバンテ4WDはモナーさんに納車されることになるのであった。

145:◆ⅠtodYKFaCM:2021/07/13(火)8:50:20 ID:GhgdykaU
(^ω^)「アバンテ欲しかったんだお…。」
('A`)  「まあまあ、モナーさんも時々貸してくれるって言ってたし、良かったじゃん。それより
オフロードレースはどうするの?」
一同「「「忘れてた…。」
(´<_`)「そ、そうだった、ちなみにレースは個人戦だぞ。」
(´_ゝ`)「おう!弟者、それは良いアイデアだな!」
( ´∀`)「やっと話が本筋に戻ったモナ。じゃあ僕は荒巻模型店最速のオフロードレーサーにでもなってみようモナね。」
(・ω・)「モナーさんには負けないよ!」
(^ω^)「ワイルドミニ四駆かあ。僕はあえてコミカルミニ四駆で行くお」
(´く_`)「今回は3000円レギュレーションで行くのだ。」
('A`)  「何か意味はあるんですか?」
(´く_`)「ワイルドミニ四駆とかコミカルミニ四駆は値段が高いから、改造代もそれなりにかかるんだ。」
('A`) 「なるほど。」
確かに、普通のマシンたちは800~900円ほどなのに、オフロード用ミニ四駆たちはほぼすべて1100円
を超えていたのだ。
( ´∀`)「さあ、今日はそろそろ遅いから解散モナ。」
いつの間にか外は暗くなり、時計を見ると6時だった。
('A`)「あ、オワタさんには誰が伝えときます?」
(゚(゚∀゚∩「僕が言っとくよ!」
かくしてこの日は解散。皆オフロード用ミニ四駆を一台ずつ購入し、家で改造してくることになった。
('A`)  「よろしくな…。ワイルドザウルス!」
(^ω^)「頑張ってくれお!ハイラックスサーフ!」
(゚(゚∀゚∩「頼んだよ!、、、コマンドザウルス!」
(・ω・) 「ワイルドウイリスJrと頑張るよ!」
\(^o^)/「スーパーアバンテ ピンク☆くらうんverです がんばってもらうのです」
( ´∀`)「やってもらうモナよ!アバンテJrブラックスペシャル!」
(´_ゝ`)「やっちゃおうぜスピンバイパー!」
(´<_`)「いくぞスピンバイパーPBS!」









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最終更新:2022年10月11日 20:41