ミニ四レーサー('A`)のようです 第4話


199 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 12:32:38.95 ID:W3eDTRKwO
~第4話・特訓!必殺技を習得せよ~

――ニダー研究所――

ここはとある山奥にあるニダー研究所…。そのトレーニングルームに3人のレーサーがいた。

ミ,,゚Д゚彡「よお、ショボン、お前この前ドクオとブーンと走らせたんだってな」

(´・ω・`)「ああ、それがどうかしたかい?」

ミ,,゚Д゚彡「圧勝したんだろ?なんでぶっ壊さなかったんだよ」

(´・ω・`)「勝てばいいんだろう?…それに僕のマシンの必殺技は相手の後ろをとらなきゃ使えないからね」

从 ゚∀从「自分のマシンは絶対に抜かれないってか?言ってくれるねぇ」

ミ,,゚Д゚彡「ショボン、お前ニダー研究所に来てから一度も相手のマシンを壊してないだろ。…お前がモナー研究所のスパイじゃないかって疑ってる奴もいるぜ?」

(´・ω・`)「くだらないことを」

ミ,,゚Д゚彡「だからよ、次のレースで奴らのマシンぶっ壊そうぜ。俺のレイスティンガーのと対をなす必殺の槍、ニダー博士からもらったんだろ?」

(´・ω・`)「ふん…まあ、彼らも少しだけ気になるところはあった。次は楽しませてくれるいいが」

202 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 12:52:36.54 ID:W3eDTRKwO
――ニダー研究所・所長室――

~<ヽ`∀´>「…どういうことニダ?」

(´<_` )「言葉の通りです…ニダー研究所を辞めさせていただきたい」

( ´_ゝ`)「弟者、本当にいいのか?俺のわがままで…」

(´<_` )「ああ…彼らとのレースで感じるところがあったのは、兄者だけじゃないさ」

( ´_ゝ`)「彼らの走り…ミニ四レーサーとしての強い信念を感じた」

(´<_` )「最後にツヴァイフリューゲルを撃たなかったのも、本当は正々堂々と勝負したかったからなんだろ?」

(*´_ゝ`)「テヘ、弟者にはバレちゃったか」

(´<_` )「当たり前だ。俺たちは一心同体だからな」

~<ヽ#`∀´>「おい、ウリを置いてきぼりにするなニダ!…で、研究所を辞めるということは、それなりの覚悟はできてるニダね?」

(´<_` )「承知の上です」

~<ヽ`∀´>「…ふん、これから貴様らはニダー研究所のレーサーの標的になるニダ。覚悟するニダ」

( ´_ゝ`)「それでも俺たちは自分の信念を貫く。彼らが気づかせてくれたから」

(´<_` )「…失礼します」

205 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13:06:29.21 ID:W3eDTRKwO
~<ヽ`∀´>「…しかしここで流石兄弟の離脱は痛いニダ。次のレース、お前の出番ニダ」

( _ )「………」

部屋の隅に控えていた覆面のレーサーが無言で頷く。

~<ヽ`∀´>「さて、あとは新レーサーのスカウトニダね…」

208 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13:17:44.31 ID:W3eDTRKwO
――モナー研究所・レース場――

('A`)「ふう…」

( ^ω^)「おっお、疲れたお」

ドクオたちはニダー研究所でのレースに向けて、特訓をしていた。

('(゚∀゚∩「2人ともかなり速くなったよ!」

なおるよの言葉通り、2人のマシンの速度は飛躍的にのびていた。

('A`)「でも…」

( ^ω^)「だおね…」

ドクオとブーンは浮かない顔をする。

\(^o^)/「どうしたんですか」

('A`)「必殺技が出せないんです」

そう、2人はまだ必殺技を出せないでいた。

('(゚∀゚∩「う~ん…そんなに焦って身につけなくてもいいと思うよ?」

('A`)「だけど…」

ドクオは思い出す。ハインリッヒのマシンの凄まじい攻撃、流石兄弟の加速と攻撃が一体になった必殺技、そしてそれを破ったオワタとなおるよの技。

211 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13:26:44.16 ID:W3eDTRKwO
('A`)「奴らの必殺技に対抗するために、やっぱり必要だと思うんです」

\(^o^)/「それもそうです」

( ^ω^)「ところで必殺技ってどうしたら出せるんですかお?」

('(゚∀゚∩「マシンとレーサーの心がシンクロしたときに生み出されるんだよ!」

('A`)「マシンと…シンクロ…」

( ^ω^)「じゃあ具体的な修得方法は…」

\(^o^)/「ないですね 人それぞれです」

('A`)「う~ん…じゃあとりあえず走らせるか」

( ^ω^)「おっお…そうだおね」

214 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13:35:25.88 ID:W3eDTRKwO
――荒巻模型店――

( ><)「こんにちはなんです!」

ξ゚⊿゚)ξ「あら、ビロードくんいらっしゃい。今日もミニ四駆?」

( ><)「そうなんです!今日はお父さんも一緒なんです!」

ξ゚⊿゚)ξ「え?お父さんって…モナー博士!?」

( ´∀`)「お邪魔するモナ」

ξ゚⊿゚)ξ「こ、こんにちは、モナー博士。どうしてこんな小さな模型店に…」

( ´∀`)「そんなに気を遣っていただかなくて大丈夫モナ。ところで店長さんはいらっしゃいますかモナ?」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、はい、おじいちゃんならお店の方に…呼んできますね」

( ´∀`)「いや、私がいきますモナ。…ビロード、みんなと仲良く遊んでるモナよ?」

( ><)「はいなんです!」

217 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13:43:35.21 ID:W3eDTRKwO
――店内――

/ ,' 3 「いらっしゃい…おや」

( ´∀`)「お久しぶりですモナ、荒巻先生」

/ ,' 3 「ふぉっふぉ、隠居した身じゃ、先生はやめとくれ。久しぶりじゃのモナーくん、ご家族は元気かの?」

( ´∀`)「はい、妻も息子も元気ですモナ」

/ ,' 3 「それはよかった。…それで、今日はいったいなんのようかの?」

( ´∀`)「ドクオくんとブーンくんのGPチップについてですモナ」

/ ,' 3 「ふぉっふぉ、あれかの」

( ´∀`)「あのGPチップ…かつて先生が研究なさっていたものですね?マシンとレーサーのシンクロのみならず、他のレーサー、マシンとのシンクロさえ可能にするという…」

220 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13:53:03.52 ID:W3eDTRKwO
/ ,' 3 「ふぉっふぉ、その通りじゃ。あの2人なら正しく使いこなしてくれると思っての」

( ´∀`)「私もそう思いますモナ。…それはいいのですが、ひとつ気になることがありますモナ」

/ ,' 3 「なんじゃ?」

( ´∀`)「この前私の研究所にニダー研究所のレーサーが2人やってきましたモナ。その2人のマシンが…」

/ ,' 3 「ふむ、そのシステムを搭載していたというわけじゃの」

( ´∀`)「はい。まだ未完成のようでしたが、かなりの性能でしたモナ」

/ ,' 3 「ワシと一緒に研究していたときに興味を示しておったからの。その名残じゃろう。…だがニダーの狙いは別にあるはずじゃ」

( ´∀`)「別、といいますと…」

223 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14:04:37.41 ID:W3eDTRKwO
/ ,' 3 「ワシの研究は複数のレーサーとマシンがそれぞれシンクロし合って共にスピードアップする、そういうものじゃ。だが、ニダーの目指したのは1人のレーサーへの力の集中…!」

(;´∀`)「それはつまり…!」

/ ,' 3 「1人のレーサーのマシンが他のレーサーのマシンの力を吸い上げてパワーアップするんじゃ。シンクロした他のレーサー、マシンの必殺技の使用も可能になる」

(;´∀`)「だけど、そんなことしたら…」

/ ,' 3 「うむ。共有ならまだしも、複数の人間の思考が1人の人間に流れ込むのじゃ。下手をしたらレーサーの心が壊れてしまう…」

(;´∀`)「そ、そんな…!」

/ ,' 3 「ニダーの目論見に気づいたワシは研究から身を退いた。しかし、ニダーの奴は今まさにその研究を完成しようとしている」

( ´∀`)「…あの覆面レーサーモナね」

/ ,' 3 「だからワシもドクオくんとブーンくんに渡したGPチップを完成させたのじゃ。ニダーの野望を阻むために」

225 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14:12:21.01 ID:W3eDTRKwO
( ´∀`)「そうだったモナか…」

/ ,' 3 「それにしてもニダーの奴もどうしてあんなになってしまったのか…昔は真面目な科学者じゃったのに…」

( ´∀`)「やはり奥さんを亡くしてからですね…」

/ ,' 3 「そうじゃのう…あれもかわいそうな奴じゃ」

( ´∀`)「不器用な男ですからね…」

/ ,' 3 「モナーくん、ここにドクオくんたちに渡したものと同じGPチップが3枚ある。君の見込んだレーサーに渡してやってくれんかの?」

( ´∀`)「…!わかりましたモナ」

/ ,' 3 「君たちならきっとニダーの野望を止められると信じておるぞ!…そしてニダーの奴も救ってやってくれ」

( ´∀`)「…わかりましたモナ!必ず…!」

226 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14:19:31.10 ID:W3eDTRKwO
――荒巻模型店・併設コース――

( ><)「いくんです!ブリッツァーソニック!」

(=゚ω゚)ノ「負けるなょぅ!スピンアックス!」

子供たちがミニ四駆を走らせている。

( <●><●>)「僕が勝つのはわかってます」

( ><)「あっ!」

(=゚ω゚)ノ「抜かれちゃったょぅ!」

( ><)「またワカッテマスくんの勝ちなんです!すごいんです!」

(*<●><●>)「それほどでもないんです」

そしてそれを羨ましそうに眺めるひとりの少年がいた。

(-_-)「………」

230 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14:28:41.53 ID:W3eDTRKwO
( ><)「こんにちはなんです!」

(;-_-)「…こ、こんにちは」

少年は人見知りをする性格なのか、オドオドとしている。

( ><)「僕はビロードっていうんです!」

(=゚ω゚)ノ「ぃょぅだょぅ!」

( <●><●>)「ワカッテマスです」

(;-_-)「え、あ…ヒッキー…」

( ><)「ヒッキーくんですか!ヒッキーくんはミニ四駆持ってないんですか?」

(-_-)「一応…持ってる…と、こっちじゃない」

ヒッキーは一度出しかけたマシンを引っ込めて違うマシンを取り出した。

( ><)「トライダガーXですね!カッコイいんです!一緒に走らせましょう」

(-_-)「え…あ、うん」

(=゚ω゚)ノ「さあ、早くだょぅ!」

( <●><●>)「楽しみです」

234 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14:36:18.81 ID:W3eDTRKwO
( ><)「またワカッテマスくんのビートマグナムの勝ちなんです」

(=゚ω゚)ノ「僕は2位だょぅ」

(-_-)「ビリだった…」

( <●><●>)「まだまだコーナリングが甘いですね」

( ><)「負けちゃったけど楽しかったんです!ね、ヒッキーくん!」

(-_-)「え…」

(^_^)「うん!」

(=゚ω゚)ノ「これでヒッキーくんも友達だょぅ!」

( <●><●>)「これからもよろしくです」

(-_-)「友達…!」

ξ゚⊿゚)ξ(子供はすぐに仲良くなれていいわね)

「お~い、ビロード、そろそろ帰るモナよ?」

235 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14:40:26.47 ID:W3eDTRKwO
( ><)「あ、お父さん!聞いてください、新しいお友達ができたんです!…あれ?」

(=゚ω゚)ノ「いなくなっちゃったょぅ」

( <●><●>)「大人の人に挨拶するのが恥ずかしかったんですね、わかります」

( ´∀`)「良かったモナね。さあ、帰るモナ」

( ><)「みんな、また明日なんです!」


237 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14:46:57.16 ID:W3eDTRKwO
――モナー研究所・レース場――

(;'A`)「やっぱりダメだ…」

(;^ω^)「必殺技…できないお。レースはもう明日なのに…」

('(゚∀゚∩「なんとかなるよ!」

\(^o^)/「ところでモナー博士が交換してくれたGPチップ いままでのとどこが違うんでしょう」

('(゚∀゚∩「今のところ違いは実感できないよ!」

必殺技を修得できないままレースに臨むことになったドクオとブーン。勝負の行方は?そしてショボンの目を覚ますことはできるのか?覆面レーサーの正体とは?次回、全てが明らかになる!



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最終更新:2014年04月14日 00:24