174 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 10:44:41.74 ID:W3eDTRKwO
~第3話・堕ちた天才 孤高のレーサーショボン~
流石兄弟との激闘に勝利した4人はモナー博士の研究室に戻った。
('(゚∀゚∩「博士!勝ちましたよ!」
\(^o^)/「僕の おかげです」
( ´∀`)「2人ともよくやったモナ。モニターで見てたモナよ。…そうだ、ドクオくん、ブーンくん、2人のマシンの修復が完了したモナ」
( ^ω^)「本当ですかお?」
('A`)「ありがとうございます!」
( ´∀`)「さあ、このケースの中モナ」
モナーに促される2人。
( ^ω^)「じゃあブーンから…おっお、すっかりきれいに直ってるお!」
( ´∀`)「修復ついでに強度もあげておいたモナ。これでちょっと小突かれたくらいじゃ壊れなくなったモナよ」
176 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 10:56:11.09 ID:W3eDTRKwO
( ´∀`)「さあ、ドクオくんも」
(;'A`)「は、はい」
おそるおそるケースを開けるドクオ…
(;'A`)「おおっ!」
そこにあったのは、ひとまわり大きく、力強いフォルムになったエンペラーだった。
( ´∀`)「損傷がひどかったから、エンペラーPROと融合したモナ。気に入ってくれたモナ?」
たしかによくみると普通のエンペラーPROではなく、かつての名残が随所に残っている。
('A`)「は、はい!ありがとうございます!あ、これは…」
ドクオはマシンのノーズに目を留めた。そこには本来あるはずの496(四駆郎)という数字ではなく、190(ドクオ)という数字が入っていた。
( ´∀`)「それはちょっとしたサービスモナ。そのマシンは世界に一台しかない、ドクオくんだけのマシンモナよ」
('A`)「ありがとうございます、モナー博士!」
178 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 11:06:56.85 ID:W3eDTRKwO
( ^ω^)「早速テスト走行したいですお!」
( ´∀`)「じゃあ研究所のコースで…といいたいところだけど、さっきの流石兄弟とのレースでところどころ壊れてるから今修復中モナ」
('A`)「じゃあどうしましょう…」
('(゚∀゚∩「町に出るよ!ついでに優秀なレーサーも探すよ!」
( ´∀`)「そうしてくれると助かるモナ」
\(^o^)/「ドクオくんとブーンくんはそれでいいですか?」
('A`)「はい!」
( ^ω^)「楽しみですお」
こうして4人は町に出た。
179 名前: 【中吉】 :2008/11/01(土) 11:16:38.63 ID:W3eDTRKwO
('A`)「さて…どこにいきましょう」
('(゚∀゚∩「あっちの広場にコースがあったはずだよ!」
\(^o^)/「いきましょう」
広場に着くと、コースはすでに大勢のミニ四レーサーで賑わっていた。
( ^ω^)「ブーンたちもいくお!」
('A`)「うん」
前のレースが終わったのを見てスタート地点にいく。
( ^ω^)「おっお、ホライゾンがんばるお!」
('A`)「エンペラー…どれだけパワーアップしたんだろう…」
そこへ1人のレーサーがやってきた。
「失礼。僕も走らせていいかな?」
途端に周囲がざわめきだす。
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/01(土) 11:24:01.17 ID:W3eDTRKwO
(´・ω・`)
「ショボン…ショボンだ!」
「あの有名レーサーの?」
「ああ、すっげー速いんだぜ」
(;'A`)「ショボンってこの前VTRで見た…」
(;^ω^)「おっお、覆面レーサーに最後まで食い下がってたレーサーだお」
覆面レーサーという言葉にショボンが反応する。
(´・ω・`)「あのレースを見たのかい。あのときの僕とはもう違うさ」
(;'A`)「す、すみません」
(´・ω・`)「いや、いいんだ。さあ、レースをしようじゃないか」
('(゚∀゚∩「僕がスターターをやるよ!」
それぞれマシンを構える。
('(゚∀゚∩「レディ…ゴー!」
182 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 11:33:14.08 ID:W3eDTRKwO
(;^ω^)「お…!」
(;'A`)「ちょ…!」
ショボンのマシンは圧倒的な速さで2人のマシンを置き去りにした。一方2人のマシンはというと…
(;^ω^)「う~ん…なんだか…」
(;'A`)「不安定だな…」
修復が終わったばかりのマシンはまだ馴染んでいないのだろうか、どうも不安定なようだ。
\(^o^)/「今日は他のマシンは気にせずに 自分のマシンの調整に集中するといいですよ」
('A`)「は、はい」
その間もショボンのマシンは圧倒的スピードで走っている。
(;^ω^)「すごいお…負けてられないお」
('A`)「調整しなきゃな…少しよくなってきたかな」
ホライゾンとエンペラーも少しずつ安定してきた。
184 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 11:43:20.86 ID:W3eDTRKwO
レースはそのままショボンが圧倒的大差をつけて勝利した。
(´・ω・`)「………」
(*^ω^)「す、すごいお!速すぎるお!」
('A`)「俺たちはモナー博士に頼まれて優秀なレーサーを探してるんだけど、よかったら…」
(´・ω・`)「がっかりだよ」
ショボンがドクオの言葉を遮る。
(;'A`)「え?」
(´・ω・`)「君がドクオ、ホライゾンを使ってる君はブーンだろう?」
(;^ω^)「お…どうしてブーンたちの名前を…」
(´・ω・`)「フサギコとハインリッヒの報告書を読んでどんなレーサーかと楽しみにしてたのに…」
('(゚∀゚;∩「な、なんだって!」
\(;^o^)/「ということは」
(´・ω・`)「モナー研究所…この程度か。ニダー研究所を選んだ僕の選択は正しかったようだね」
(;'A`)「ニダー研究所所属…!」
188 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 11:50:50.48 ID:W3eDTRKwO
(´・ω・`)「今頃モナー研究所にレースの招待状が届いてるはずだよ。期日は1ヶ月後…。それまで精々精進するんだね。僕を退屈させないでくれよ」
そう言い残すとショボンは去っていった。
('(゚∀゚;∩「ショボンくんがニダー研究所の手に落ちていたなんて…」
\(^o^)/「速さを追い求めた結果でしょうか」
(;^ω^)「どんな理由にしろ、とんでもない強敵だお」
(;'A`)「ああ…1ヶ月後か…」
4人は研究所に帰り、モナー博士に報告した。
( ´∀`)「う~ん…ショボンくんがニダー研究所に…これは痛いモナね」
('(゚∀゚∩「ええ。…博士、レースの招待状というのは…」
( ´∀`)「これモナ」
モナー博士が一通の封筒を取り出す。
192 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 12:06:25.95 ID:W3eDTRKwO
('A`)「期日は1ヶ月後…場所は…ニダー研究所!?」
(;^ω^)「あからさまに罠っぽいですお」
( ´∀`)「う~ん…断ってもいいけど…ショボンくんのことが気になるモナ」
('A`)「ショボンのことが?」
( ´∀`)「ショボンくんは人一倍ミニ四駆に真剣に取り組むレーサーモナ。今回はそれが行き過ぎてこんなことになったけど…本当は良いミニ四レーサーだと思うモナ」
( ^ω^)「お、つまり…」
( ´∀`)「君たちにショボンくんの目を覚まさせて欲しいモナ」
('(゚∀゚∩「わかりましたよ!」
(;^ω^)「だけど簡単に勝てる相手じゃないお…」
\(^o^)/「レースまでは1ヶ月あるから」
('A`)「特訓…ですね」
こうしてドクオたちはニダー研究所でのレースに向けて、特訓を始めたのであった。
最終更新:2013年09月06日 14:24