ミニ四レーサー('A`)のようです 第2話


73 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 21:21:14.94 ID:yr6hkM/lO
~第2話・襲来!ニダー博士の刺客!衝撃の双子レーサー!~

ドクオとブーンはなおるよ達に連れられてモナー博士の研究所に向かった。

('(゚∀゚∩「着いたよ!」

(;'A`)「ここが…」

(;^ω^)「すごく広いお…」

ドクオたちが連れてこられた研究所は、広い敷地内にたくさんの研究設備が置かれていた。もちろんテスト走行もするのだろう、巨大なコースも目につく。

(;'A`)「さすがミニ四駆の権威、モナー博士の研究所だな…」

\(^o^)/「博士がいるのは この部屋です」

(;^ω^)「なんだか緊張するお…」

('(゚∀゚∩「大丈夫だよ!モナー博士は気さくな人だからね!」

( ><)「お父さんは優しいんです!」

('(゚∀゚∩「それじゃあ入るよ!モナー博士、なおるよです!レーサー候補を連れて来ました!」

「どうぞモナ」

(;'A`)「え?ちょ…俺達がレーサー候補?」

(;^ω^)「お、ちょっと待って欲し('(゚∀゚∩「いいからいいから!入るよ!失礼します!」


77 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 21:30:17.03 ID:yr6hkM/lO
有無を言わさず室内に押し込まれるドクオとブーン。そこには恰幅のいい男性が優しげな笑みを浮かべて立っていた。

( ´∀`)「ミニ四VIP研究所へようこそ。私が所長のモナーだモナ」

(;'A`)「ど、童貞ちゃうわ!じゃない!ど、ドクオです」

(;^ω^)「ぶ、ブーンですお」

( ´∀`)「そんなに緊張しなくていいモナよw…おや、ビロードも来てたモナ?」

( ><)「はいなんです!…今日はドクオお兄ちゃんとブーンお兄ちゃんに助けて貰ったんです!」

( ´∀`)「…ほう。詳しく話を聞かせて欲しいモナ」

('(゚∀゚∩「博士、実は…」

なおるよがこれまでのいきさつを博士に語った。

84 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 21:39:07.88 ID:yr6hkM/lO
( ´∀`)「…なるほど。ビロードを狙ってくるとは予想外だったモナ。ビロード、怖かったモナね?すまなかったモナ」

( ><)「平気なんです」

( ´∀`)「ドクオくん、ブーンくん、ビロードを助けてくれて本当にありがとうモナ」

モナーが深々と頭を下げる。

(;'A`)「そ、そんな!俺達なんかちっとも役に立てなくて…」

(;^ω^)「そうですお!頭を上げてくださいお!」

( ´∀`)「…いや、ニダーのスカウトしたレーサーは精鋭揃いモナ。それに挑んでいくなんて、並大抵のレーサーにはできないモナ。なおくん、オワタくん、良いレーサーを見つけてきてくれたモナね」

\(^o^)/「えっへん」

('(゚∀゚∩「2人はまだまだ特訓の余地があるけど、磨けばもっと良いレーサーになりますよ!」

('A`)「あ、そのスカウト云々の話なんですけど…」

( ^ω^)「お、ブーンも気になりますお」

86 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 21:49:19.83 ID:yr6hkM/lO
( ´∀`)「そうモナね。どこから話したらいいモナか…」

('A`)「あの、今日俺達が戦った奴らは…」

( ´∀`)「そうモナね、それから説明するモナ。ニダーが優秀なレーサーを集めていることはもう聞いたモナね?」

( ^ω^)「はいですお。でもどうしてそんなことをするんですかお?」

( ´∀`)「簡潔に言うと、自分の研究所に優秀なレーサーを集めてミニ四駆界を支配する為モナ」

(;'A`)(;^ω^)「「ミニ四駆界の支配!?」」

モナーは続ける。

( ´∀`)「そうモナ。ニダーは極端な勝利至上主義で、速ければいい、勝つためには相手のマシンの破壊も厭わない男モナ。
今はまだ、そこまで極端な思想は巷には広まってないモナ。正々堂々と戦って、勝っても負けてもお互い称え合う、それを理想とするのが普通モナ」

( ^ω^)「おっお、当然ですお」

92 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 21:58:35.90 ID:yr6hkM/lO
( ´∀`)「でもその風潮が少しずつ変わってきているモナ」

('A`)「どうしてですか?」

( ´∀`)「去年のSGJCのウインターカップにあるひとりの無名選手が出場したモナ。…実際見てもらった方がいいモナね」

そういうとモナーは一枚のDVDを機械にセットした。

( ´∀`)「予選はとりあえずいいモナ。早送りして…このレースモナ」

( ^ω^)「おっお、どのマシンも速そうですお!」

('A`)「問題のレーサーはどれですか?」

( ´∀`)「このレーサーモナ」

モナーが指差す先には覆面を被った小柄なレーサーが映っていた。

(;'A`)「なぜ覆面…」

( ^ω^)「ずいぶんちっちゃいですお。もしかして子供ですかお?」

( ´∀`)「…かもしれないモナ。さあ、レースが始まるモナよ」

96 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 22:14:07.14 ID:yr6hkM/lO
(;^ω^)「……」

(;'A`)「……」

レースを見終わったドクオたちは全く言葉が出せなかった。

( ´∀`)「…感想はどうモナ?」

(;'A`)「いや、なんていうか…」

(;^ω^)「すごすぎますお…」

正に圧巻だった。スタート直後から圧倒的な加速。鋭いコーナリング。全てが完璧だった。ほとんどのマシンはついて行くことすらできない。
そしてただ一台だけなんとか追いすがっていたマシンは衝撃波のようなもので弾き飛ばされていた。

( ´∀`)「別に他のレーサーが遅いわけじゃないモナ。むしろ大会始まって以来のスター選手揃いだったモナ。中でも最後まで追いすがったマシンのレーサー、ショボンくんは一番の注目株だったモナ」

( ^ω^)「おっお、孤高のレーサーショボン!ブーンも聞いたことがありますお!」

('A`)「そんなに有名なの?」

( ´∀`)「ショボンくんはその年のスプリングカップ、サマーカップ、オータムカップの覇者だったモナ。ウインターカップを制覇すれば、史上初のグランドスラム達成だったモナ。さらに自身の100連勝の記録もかかってたモナ」

99 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 22:23:42.14 ID:yr6hkM/lO
(;'A`)「す、すごい!」

( ´∀`)「だからもちろんみんなショボンくんに注目してたモナ。だけど…」

('A`)「覆面レーサーが勝ってしまったわけですね」

( ´∀`)「そうモナ。あの後の騒ぎはすごかったモナ。ミニ四駆界に新星現る!あのショボンが敗れた!って。そのレースの様子を見て、圧倒的な速さと何者も寄せ付けない凶暴さに魅せられた者も少なくないモナ」

( ^ω^)「なるほどですお」

( ´∀`)「そしてその覆面レーサーの所属がニダー博士の研究所であることが判明したモナ。それからは速さを求めてニダーの下に集うレーサーが増えてるモナ」

(;'A`)「でも、そんなレーサーばっかりになったら…」

( ´∀`)「ミニ四駆界が殺伐としてしまうモナ。子供から大人まで楽しめるのがミニ四駆の魅力モナ。だから相手のマシンを壊すような、そんな暴力的なレースは広まってほしくないモナ」

101 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 22:31:36.17 ID:yr6hkM/lO
だから、とモナー博士は続ける。

( ´∀`)「私も優秀なレーサーを集めて、ニダーに対抗することにしたモナ」

('A`)「なるほど」

( ^ω^)「そういうことだったんですかお」

( ´∀`)「…というわけで、ドクオくん、ブーンくん、協力してくれるモナ?」

(;'A`)「で、でも、俺は優秀なレーサーなんかじゃ…」

(;^ω^)「ぶ、ブーンもですお」

( ´∀`)「そんなことないモナ。2人はマシンを壊されそうなビロードの為に飛び出してくれたモナ。君たちにはそういう心意気を全国のレーサーに伝えて欲しいモナ」

(*'A`)「な、なんだか照れるな」

(*^ω^)「だおだお」

( ´∀`)「それでは改めて、ドクオくん、ブーンくん、協力してくれるモナ?」

ドクオとブーンは少し視線を交わしたあと、

('A`)( ^ω^)「「はい!」」

力強く頷いた。

104 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 22:43:38.88 ID:yr6hkM/lO
( ´∀`)「ありがとうモナ。これからよろしくモナ!」

モナーは2人と堅く握手を交わした。

('(゚∀゚∩「モナー博士、壊された2人のマシンを見てあげて欲しいんだよ!」

(;'A`)「あ、そうだった!お願いします、俺のエンペラーが…」

(;^ω^)「ブーンのホライゾンもお願いしますお」

( ´∀`)「どれどれ…ふ~む、ブーンくんのホライゾンは補修でなんとかなりそうだけど、ドクオくんのエンペラーはこれだけ損傷が激しいと…」

(;'A`)「な、直らないんですか?」

( ´∀`)「直らなくはないけど、ほとんど違う形になっちゃうモナね」

('A`)「そ、そうですか…」

( ´∀`)「…このマシン、すごく大事にしてたモナね?」

('A`)「はい…」

( ´∀`)「任せるモナ!新しく生まれ変わらせて、またドクオくんと一緒に走らせてあげるモナ」

('A`)「はい!お願いします!」

106 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 22:53:02.00 ID:yr6hkM/lO
( ´∀`)「じゃあ一度GPチップを外すモナね…!?」

2人のマシンのGPチップを見て驚くモナー。

(;´∀`)「き、君たち、このGPチップはどこで手に入れたモナ?」

('A`)「え、これは模型屋の店長がくれたんです」

(;´∀`)「そ、その店長ってどんな人モナ?」

( ^ω^)「荒巻のじっちゃんのことですかお?」

(;´∀`)「荒巻っ…!」

ハッとした表情をするモナー。

('A`)「どうしたんですか?」

( ´∀`)「…いや、なんでもないモナ」

( ^ω^)('A`)?

顔を見合わせるドクオとブーン。

( ´∀`)(そうですか、荒巻先生…この2人に先生の研究の結晶を託したモナね)

それをよそにモナーはどこか嬉しそうに頷いていた。

110 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 23:04:48.46 ID:yr6hkM/lO
そこへ室内の電話がなって、モナーが出る。

( ´∀`)「…うん…うん…わかったモナ」

('(゚∀゚∩「博士、一体なんの電話だったんですか?」

( ´∀`)「う~ん…ニダー研究所のレーサーがレースを申し込んできたらしいモナ。堂々と正門から入って来たらしいモナ」

(;'A`)「な、なんですって!?」

(;^ω^)「大胆不敵ですお」

('(゚∀゚∩「敵の本拠地にやってくるなんてよっぽど腕に自信があるのか…」

\(^o^)/「無鉄砲なのか」

( ´∀`)「どうするモナか…相手は2人らしいモナ」

('(゚∀゚∩「博士、僕がいきますよ!」

\(^o^)/「僕も いきます」

( ´∀`)「任せていいモナか?…それじゃあドクオくんとブーンくんも連れて行って見学させてあげるモナ」

('(゚∀゚∩「わかりましたよ!」

115 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 23:24:15.41 ID:yr6hkM/lO
4人は所内のレース場に向かった。

( ^ω^)「それにしても博士はずいぶんあっさりとレースを許したおね」

('A`)「それだけなおさんとオワタさんを信頼してるんだろう」

('(゚∀゚∩「着いたよ!」

巨大なコースの前に到着した。すると物陰から…

( ´_ゝ`)「遅いぞ!」
(´<_` )「まったく、客人を待たせるとは…」

そっくりな顔をした2人の男が現れた。

(;'A`)「ふ、双子?」

( ´_ゝ`)「いかにも」

(´<_` )「我ら流石兄弟」

( ´_ゝ`)「兄者!」

(´<_` )「弟者!」

( ´_ゝ`)「「2人で1人、一心同体!」」(´<_` )

(;^ω^)「息ピッタリだお!」

118 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 23:32:41.26 ID:yr6hkM/lO
(´<_` )「さて、そちらは誰が相手をしてくれるのかな?」

\(^o^)/「オワタと」

('(゚∀゚∩「なおるよだよ!」

( ´_ゝ`)「ほう、楽しみだな。ところでコースはそちらの本拠地なんだ、ルールくらいこちらで決めさせてもらえないか?」

\(^o^)/「一理あります」

('(゚∀゚∩「構わないよ!」

(;'A`)「ちょ、いいんですか?」

(;^ω^)「そうですお!どんなルールを出してくるかわからないのに!」

('(゚∀゚∩「大丈夫だよ!」

\(^o^)/「負けません」

2人は自信満々だ。

121 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 23:42:06.26 ID:yr6hkM/lO
( ´_ゝ`)「それじゃあ…」

(´<_` )「2人のうちどちらか1人でも先にゴールした方を勝ちとする」

( ´_ゝ`)「ただし!」

(´<_` )「どちらか一方でもリタイアしたらそのチームの負け」

(;'A`)「なおさん、これって…」

(;^ω^)「事実上のバトルレースなんじゃ…」

どちらか一方でもリタイアしたら負け。つまり相手のどちらでもクラッシュさせればその時点で勝ちがほぼ確定するのだ。

('(゚∀゚∩「大丈夫だよ!」

\(^o^)/「負けません」

やはり自信満々だ。

( ^ω^)「おっお、よっぽどお互いを信頼してるんですお」

('(゚∀゚∩「僕がトップでゴールするから、オワタくんはゆっくりクラッシュさせられないように気をつけてゴールするといいよ!」

\(^o^)/「いやいや なおさんの古いマシンじゃ 無理です」

(;'A`)「え?」

124 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/10/31(金) 23:50:52.91 ID:yr6hkM/lO
('(゚∀゚#∩「古いマシンだからって遅くはないよ!君の痛々しいマシンよりかは速いよ!」

\(#^o^)/「僕のかわいらしいマシンをつかまえて 痛々しいとは なんですか」

2人は流石兄弟をほったらかして喧嘩を始めてしまった。

(;^ω^)「この2人もしかして…」

(;'A`)「仲悪いの?」
不安に顔を曇らせるドクオとブーン。

( ´_ゝ`)「あの~、そろそろいいかな?」

(´<_` )「レースを始めよう」

('(゚∀゚∩「そうだったよ!オワタくんなんかと喧嘩してる場合じゃなかったよ!」

\(^o^)/「まったくです」

4人がマシンの準備を始める。

('A`)「そういえばなおさんとオワタさんのマシンはどんなマシンなんですか?」

( ^ω^)「おっお、そういえば助けてもらったときは良く見れなかったお」

126 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 00:00:35.99 ID:W3eDTRKwO
('(゚∀゚∩「僕のマシンはこれだよ!」

('A`)「これは…」

なおるよのマシンはタイプ1シャーシのサンダーショットだった。

('(゚∀゚∩「古いシャーシだからってそこらのマシンには負けないよ!」

いくらGPチップによって多少補正がかかるとはいえ、マシンのスピードはシャーシの出来に依存するのだ。
一番古いタイプ1シャーシでこの自信、きっとそれを裏付ける実績もあるのだろう。そしてドクオたちはその速さを一瞬ではあるが目の当たりにしている。

( ^ω^)「オワタさんのマシンも見せて欲しいですお」

\(^o^)/「いいですとも」

(;'A`)「これはまた…」

オワタのマシンはボディにアニメの女の子のキャラクターが印刷されたTRFワークスだった。

\(^o^)/「かわいいでしょう この娘は魔法少女へりかる☆クラウンのピンク・クラウンちゃんで…」

(;'A`)「はぁ」

オワタが長々と語り出す。

128 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 00:06:14.70 ID:W3eDTRKwO
('(゚∀゚#∩「オワタくん、レース始まるよ!まったく、その話が始まると長いんだから…」

なおるよがオワタをスタート地点まで引きずっていった。

('A`)「流石兄弟のマシンはなんなんだろう?」

流石兄弟のマシンを観察するドクオとブーン。

( ^ω^)「お、あれは…」

('A`)「ベルクカイザーか」

しかしよく見てみると弟者の持つベルクカイザーは普通のものと少し違う。

131 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 00:15:52.56 ID:W3eDTRKwO
(;'A`)「あれは…L型!」

ベルクカイザーはアニメレッツ&ゴーではコクピットが右にあるR型とL型が存在したが、実際市販されたのはR型だけだった。しかし弟者が手にしているマシンはL型なのだ。

(;'A`)(…ということはあのアニメの必殺技が…)

ドクオの胸を嫌な予感がよぎった。

スターター「それではスタート位置についてください」

スターターの指示に従い4人がスタート位置につく。

スターター「レディ…ゴー!」

合図と共にマシンが飛び出した。

('(゚∀゚∩「慎重にいくよ」

最初は4台とも大差ないようだ。

140 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 00:37:12.39 ID:W3eDTRKwO
\(^o^)/「少しスピードを上げましょう」

('(゚∀゚∩「そうだね」

オワタとなおるよはマシンのスピードを上げる。しかし流石兄弟は後方のままだ。そう、2人のマシンの後ろをとるように…。

( ´_ゝ`)「そろそろ行くか…なあ、弟者」

(´<_` )「ああ、そうしよう、兄者」

2人のマシンがコクピットを内側にして寄りそう。そして2人のマシンのGPチップと、2人の腕輪が輝き出す…!!

(;'A`)「マズい!2人とも気をつけて!」

      ツヴァイフリューゲル
( ´_ゝ`)「「2つの翼っ!!」」(´<_` )

2台のマシンが凄まじい加速を見せる!!そして加速と同時にマシンの両側に風の翼が広がるっ!!

('(゚∀゚;∩「ああっ!!」
\(;^o^)/「ピンクちゃん!」

抜き去られる瞬間に2人のマシンがコースの壁際まで吹き飛ばされる!

(;^ω^)「2台ともなんとか持ちこたえたお」

(;'A`)「アニメではツヴァイフリューゲルはただ加速するだけの技だったけど…恐るべし、流石兄弟!」

144 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 00:50:26.56 ID:W3eDTRKwO
('(゚∀゚#∩「オワタくん!どうして気づかなかったんだい!」

\(^o^#)/「なおさんこそ」

(;^ω^)「喧嘩なんかしてたら負けちゃいますお!」

\(^o^#)/「とりあえず 抜き返します」

(;'A`)「オワタさん、一台でもリタイアしたら負けなんだからもっと慎重に…」

( ´_ゝ`)「来たぞ、弟者」

(´<_` )「アレだな、兄者」

2台のベルクカイザーが位置を変える。

(;'A`)「あれは…オワタさん、よけて!」

       ツヴァイラケーテ
( ´_ゝ`)「「2つのロケットっ!!」」(´<_` )

流石兄弟のマシンは加速し、後方のオワタのマシンを突風が襲うっ!!

146 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 00:57:06.79 ID:W3eDTRKwO
今度もなんとかギリギリのところで踏みとどまった。

('(゚∀゚#∩「オワタくん、気をつけるよ!」

( ´_ゝ`)「ふふふ、近寄らばツヴァイラケーテの餌食」

(´<_` )「たとえ追い抜いてもツヴァイフリューゲルでサヨナラさ」

( ´_ゝ`)「「見たか、流石兄弟のコンビネーション!」」(´<_` )

(;'A`)「こ、これはマズいぞ!」

(;^ω^)「さすが双子、抜群のコンビネーションだお。それに比べて…」

ブーンがちらりとなおるよとオワタの方を見る。

('(゚∀゚#∩「だからそうじゃなくて…」

\(^o^#)/「だけど それじゃあ…」

(;'A`)(まだ喧嘩してるよ…)

148 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 01:12:44.52 ID:W3eDTRKwO
( ´_ゝ`)「なあ弟者、せっかくだから勝利を確実にしておこうか」

(´<_` )「そうだな、兄者」

(;^ω^)「なにをする気だお…」

流石兄弟のマシンがコーナーにさしかかる。

( ´_ゝ`)「今だっ!」

(´<_` )「承知!」

       ツヴァラケーテ
( ´_ゝ`)「「2つの翼っ!!」」(´<_` )

ベルクカイザーはコーナーを曲がりきる瞬間にツヴァイラケーテを放った!コースの壁に反射した複数の方向からの風がオワタのマシンを襲う!

/(^o^)\「ナンテコッタイ」

誰もがもうダメだと思った次の瞬間!

('(゚∀゚∩「オワタくんっ!」

なおるよのサンダーショットのGPチップが輝く!

('(゚∀゚∩「サンダードリフト走法っ!」



149 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 01:21:11.00 ID:W3eDTRKwO
( ´_ゝ`)(´<_` )「「なんだと!?」」

そのまま暴風域に飛び込み、わずかに残った無風地帯へオワタのマシンを押し込む!

('(゚∀゚∩「ふう…危なかったよ…」

\(^o^)/「なおさん…ありがとうございます」

('(゚∀゚*∩「お、オワタくんがクラッシュしたら僕も負けちゃうからだよ!そんなことより勝つ方法を考えるよ!」

\(^o^)/「はい!」

そうなのだ、命びろいしたとはいえ、不利な状況は変わらない。

\(^o^)/「なおさん いいことを思いつきました」

('(゚∀゚∩「なんだい、オワタくん!」

\(^o^)/「壁の両脇から追い抜くんです」

('(゚∀゚∩「そんなことしたってツヴァイフリューゲルでやられちゃうよ!」

\(^o^)/「ツヴァイフリューゲルを うたせるんです」

('(゚∀゚∩「どういうことだい?」

\(^o^)/「耳を貸してください」

154 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 01:35:51.48 ID:W3eDTRKwO
\(^o^)('(゚∀゚∩ウンウン

(´<_` )「無駄なことを…」

( ´_ゝ`)「最後の直線だ!」

\(^o^)/「これが 最後のチャンスです」

('(゚∀゚∩「いくよ、オワタくん!」

\(^o^)/「はい!」

\(^o^)/「いっけー ピンクちゃんスペシャル」

( ´_ゝ`)「やけになったか」

(´<_` )「手加減はせん」

      ツヴァイフリューゲル
( ´_ゝ`)「「2つの翼っ!!」」(´<_` )

\(^o^)/「耐えるんです ピンクちゃんスペシャル」

オワタのマシンがピンク色に輝く!

     マジカルチアリング
\(^o^)/「魔法少女の応援っ!」

(;'A`)「え?な、なにあれ?立体映像?」

(;^ω^)「ボディにペイントされた女の子が浮かび上がってマシンを応援してるお!」

156 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 01:49:22.44 ID:W3eDTRKwO
~*(‘‘)*ガンバレガンバレ オ・ワ・タ!ガンバレガンバレ ワークスチャン! [#eee991a0]

(´<_`;)「な、なんだあれは!?」

(*´_ゝ`)「え~、弟者知らないの?魔法少女へりかる☆クラウンのピンク・クラウンちゃんだよ?本当はお姫様なんだけど、普段はヘリカル沢近として人間界で暮らしてて…」

(´<_`#)「そんなことはどうでもいい!あのマシン、ツヴァイフリューゲルを耐えきったぞ!」

( ´_ゝ`)「大丈夫だって、あそこまで後退したらさすがに届かないって…」

('(゚∀゚∩「隙ありだよ!」

(´<_` )「クッ…だが弱まったとはいえまだ風は吹いている。この風の中、我々のマシンを追い抜いてゴールすることは不可能!」

('(゚∀゚∩「それはどうかな?いっけー、サンダーショット!」

なおるよのマシンが壁を吸いつくようして走る!

(´<_`;)「バカな!壁走りだと!?」


158 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 02:02:06.97 ID:W3eDTRKwO
(´<_`#)「兄者、もう一度ツヴァイフリューゲルだ!」

(*´_ゝ`)「ピンクちゃん…ハアハア」

(´<_`#)「兄者のクソッたれーっ!」

スターター「ゴール!」

('(゚∀゚∩「やった、勝ったよ!」

なおるよがトップでゴールし、オワタも無事完走した。2人の勝利だ。

(´<_`;)「俺たちのコンビネーションが破れるなんて…」

(*´_ゝ`)「ねえねえ、そのマシンもっと良く見せてくれる?」

\(^o^)/「いいですよ」

(*´_ゝ`)「おお、よく描けてるなぁ」

\(^o^)/「自信作ですから」

(´<_`#)「…って兄者!なにやってるんだ!帰るぞ!」

( ´_ゝ`)「え?もう帰るの?この研究所広いしもう少し見学してこうよ」

(´<_`#)「なにしに来たんだ!いいから帰るぞ!」

兄者は弟者に引きずられて帰っていった。にこやかに手を振って、また来るよ~なんて言いながら…。

159 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 02:08:27.84 ID:W3eDTRKwO
( ^ω^)「それにしても2人とも見事なコンビネーションでしたお!」

('(゚∀゚∩「そうでしょう!僕の華麗な壁走りのおかげだね!」

\(^o^#)/「ツヴァイフリューゲルを耐えきった僕のマシンのおかげです」

('(゚∀゚#∩「僕が君のマシンを助けたこと忘れたのかい?」

\(^o^#)/「作戦を立てたのは僕です」

またしてもなおるよとオワタは喧嘩を始めた。

(;'A`)「また始まった」

(;^ω^)「き、きっと喧嘩するほど仲が良いんだお」

(;'A`)「そ、そうだよね」

なおるよとオワタ、2人の友情が勝ち取った勝利。だが、彼らの戦いはまだまだ続く。



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最終更新:2013年09月06日 14:24