ある日の早朝、滋賀県草津市中の屋外スピーカーから誤報が流れました

 2013年4月13日早朝、関西地方では淡路島付近を震源とする地震が発生しました。
 
国のJアラートは地震を感知すると各自治体の屋外スピーカーに情報を伝えます。
滋賀県草津市の屋外スピーカーも本来であれば地震より先に緊急地震速報を放送するはずですが、
実際は以下のような音声だけが放送されました。

 「さきほどの緊急情報は 誤報 です」

早朝、多くの市民がまだ眠っている中でいきなり「誤報です」という放送がされ、
その後、地震の揺れがやってきました。
 
この誤報の原因は、草津市が設置している屋外スピーカーの設定にミスがあったことです。
 
上記のような放送を聞いて、地震が来ると身構える人はいないでしょう。
むしろ、「よくわからないけど誤報なら安心していいのか?」と考え、気を緩めます。
しかし実際は、屋外スピーカーからの放送のすぐ後に地震に襲われました。
 
防災のための屋外スピーカーのはずですが、逆に市民の生命を脅かす結果となりました。
 
また、本件に関する草津市側の見解は、最初は国のシステムに問題があり、草津市側にミスは無いとされていました。
しかし後日調査されたところ、国には一切問題が無く、草津市が独自運用しているシステムにミスがあったと発覚しました。
 

草津市は何も調査をしていない状態にも関わらず、

国に責任があると断定していました。

 
 
誤報に関わる、管理人(Q)と危機管理課職員(A)のやりとりを以下に記載いたします。

 
【2013年4月14日時点でのQ&A】
 
Q. 「さきほどの緊急情報は誤報です。」という放送が流れましたが、原因は何ですか。
 
A. 国が運営するのJアラートの不備です。
 
Q. 国には不備を正すよう伝えてください。
 
A. 必ずお伝えします。

 
【2013年4月22日時点でのQ&A】
 
 
Q. 22日の草津市のホームページ更新で、誤報の原因は国ではなく草津市に原因があると記載されています。
  14日にもらった回答と異なりますが。
 
 
A. 調査の結果、草津市側に問題があったと発覚しました。
 
 
Q. 14日時点では何故、国側に問題があると断定していたのですか。
 
 
A. 草津市側がシステムの仕組みを知りませんでした。
 
Q. 知らなかったのであれば、何故14日時点では「原因不明なので調査中です」という回答ができないのですか。
  国からすると草津市から責任を押し付けられた上、草津市が国民を騙しているとも受け取れますが。
 
A. (無言)
 
Q. 草津市のホームページには対策として、「初期設定を直ちに改めた」とありますが、具体的にいつ改めたのですか。
 
A. 4月17日か18日のどちらかです
 
Q. 4月13日に誤報が流れ、仮に早い方の17日に初期設定を改めたとしても、4日も経過した後です。
  「直ちに」という表現は不適切ではないですか。
 
A. はい。
 
Q. ホームページの内容を訂正してください。
 
A. 訂正はしません。
 
Q. では、草津市は市民に向けて事実と異なる情報を掲示するのですね
 
A. (無言)
 
Q. 実際に地震が発生して、スピーカーは役に立たないどころか被害を増長しかねない情報を発信しました。
  それでも毎週の訓練放送を続けるのですか。
 
A. 防災のためご理解とご協力をお願いします。
 
Q. 家の真横に設置された誤報を流すシステムには理解も協力もできません。
 
A. 本当に申し訳ない。防災のためご理解とご協力をお願いします。

 
【2014年6月14日追記】
本件で管理人と電話で話した危機管理課職員の方が、
えふえむ草津(草津市のローカルラジオ)で防災についてお話しされたそうです。
管理人はそこまで暇ではないですし聞いてません。そもそも存在を知ったときには放送後でした。
 
http://www.fm785.jp/active/428.html
 
オンデマンド配信はされていません。
配信すると職員の発言が証拠として残りますし、市にミスがあったとき不利になりますものね。

【2014年8月6日追記】

本件で管理人と電話で話した危機管理課職員の方(誤報は国が原因だと断定された方)が、
8/7と8/10にえふえむ草津(草津市のローカルラジオ)で熱中症についてお話しされるそうです。
 
http://www.fm785.jp/active/1402.html

 熱中症について正しい情報が流れるといいですね。

草津市 虚偽報告 八田渉

最終更新:2016年02月21日 14:46