屋外スピーカーや防災体制に対する管理人の考えです。

 

■屋外スピーカーは全て撤去し、緊急時の連絡はスマートフォン・携帯電話で行う

いつ来るかもわからない災害のために街中に屋外スピーカーを設置しても、住民へのメリットはありません。
スピーカーからの距離によって情報格差が生まれ、災害時には被害の拡大を招きます。
 
維持管理のコストや機器の老朽化の際の更新・入れ替えを鑑みても、費用対効果は優れていません。
何より、防災のためといって近隣住民へ一方的に我慢を強要するという点で行政サービスとて成立していません。
 
それであれば、屋外スピーカーは全て撤去するべきです。
余った税金でスマートフォン・携帯電話などによる通知サービスの拡充を行えば立派な防災対策にもなります。
 
 
 
とはいえ、行政側の「屋外スピーカーで住民に危険を知らせたい」という思いもまったく理解できないわけではありません。
(行政が理解に至れるだけのことを行っているとも考えていませんが。)
 
そこで、現実的な妥協案として下記のものを提案します。
 

【妥協案】

■屋外スピーカーによる訓練放送の頻度を減らす

災害などの非常事態にスピーカーから放送があるということを住民に知らしめるために、
滋賀県草津市のように毎週放送を行う必要はありません。
むしろ頻度が高ければ高いほど、それが当たり前になって誰も聞かなくなります。(オオカミ少年効果)
それであれば、頻度を減らすことで逆にスピーカーの存在をアピールすることにもなり、
近隣住民が騒音被害に悩まされることもありません。
 
  訓練放送を流すタイミングの例
  • 1月17日(阪神淡路大震災)
  • 3月11日(東日本大震災)
  • 9月1日(防災の日、関東大震災)
防災にまつわる日に、屋外スピーカーの点検と、市民の防災意識向上のために訓練放送を流すと聞いて
怒るような人はいないでしょう。
(無論、「いつ放送しようと騒音被害を被ってしまう」と声をあげる住民が一人でもいれば、それは放送してはなりません)
 
屋外スピーカーは毎週放送のあるTV番組でもなければ、時間を知らせるための装置でもありません。
非常時に備えスピーカーを設置しておきたいのであれば、最適なタイミングで訓練放送を行ってこそ、本当の効果が得られます。
 
※ちなみに、草津市の消防サイレンは月1回の点検です。
http://www.city.kusatsu.shiga.jp/kurashi/bousaianshin/bosai/shouboukyuukyuu/shobosairenteiki.html
 
 
管理人の個人的見解ですが、過去の大災害でお亡くなりになった方々も、
「日本中をスピーカーだらけ、騒音だらけにして防災にあたってほしい」などとはお考えにはならないでしょう。
最終更新:2014年01月17日 17:10