都市伝説最大カテゴリーの一つ。

ムラサキカガミ、合わせ鏡の悪魔、水鏡の向こう、リアル、お前は誰だ、鏡の向こうの世界etc…
数多くの都市伝説を内包する、人の歴史と共に在る文明の利器のカテゴリー。


『ネオテニー』という現象が存在する。
生物が幼体の形態と特性を維持したまま、各器官を分化させず成熟してゆく現象である。

ヤゴがトンボにならないまま大きくなり、水中で強大な力を得る姿を想像してもらうと分かりやすいだろう。
人は猿のネオテニーである、とする説もあるほどだ。

ネオテニーによって発生した個体は、そうでなかった個体よりも多くの『可能性』を内包する。
成長の過程で分化し、特化し、固有の存在になるのではなく、無限の可能性を内包したまま成長するのである。
何にもならなかったが故に、何にでもなれる。

もっと砕けた言い方をするのなら、どんな美女にでもなれる可能性を秘めた美少女合法ロリの事である。
無論可能性自体は普通のロリの方がはるかに大きい。しかし、同年代の中で見れば可能性は非常に高いのだ。

美女に成長できない可能性も、成長できる可能性も、どんな美女になるのかも、考えられるだけの可能性が内包されている。


夢乃マホに発現したこの『鏡』は、そういうものだ。

まだ何にもなっていないが故に、何にでも成れる。
鏡を包括するが故に照魔鏡も使え、今は何の力も持たない最弱でしかなくとも、ただ望み・真似・映し出すだけで最強に成れる。


まさしく鏡。

覗きこむ者が誰か、それを手にした者が誰か、それが何を映し出すかで全てが変わる千変万化。
そこに聖邪は関係ない。そういうものだ。

今は何も映っていない、そんな鏡。



初出は第二十二話。夢乃マホが発現した都市伝説のカテゴリーそのもの。

マスカレイド曰く希少種と呼べるほどに珍しい存在であり、実際マスカレイドは自身の最大の弱点がバレるリスクを払ってまでマホ(の能力)を手中に収めようとした。
能力としては『コピー&ペーストのごとく、他者の力を一度のみそっくりそのまま獲得する事』ができる。

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最終更新:2013年08月25日 23:52