クトゥルフ


クトゥルー。
クチュリュー、チューリュー、クトウルフ、ク・リトル・リトル。
日本においては九頭竜とも称される。
水淵より来たるもの。海底都市ルルイエの主。祀られる水棲。全ての鮫の父。
大いなるクトゥルフ。

旧支配者(グレート・オールド・ワン)。

クトゥルフ神話において、おそらく最も有名であろう水妖の王。

おぞましき球形の蛸のような頭部、背中から生えた正気を削る無数の触腕。
粘液に濡れた蝙蝠の翼、命を刈り取る鋭い鉤爪、名状しがたき粘液質の緑鱗を持つと言われている。
声はこの世ならざりし慄然たる音、神経を逆撫でし精神を摩耗させるという。
水棲の怪異達が信奉する邪神であり、現在は『海底都市ルルイエ』に封印されている旧き世界の支配者の一柱。
ルルイエは一説にはムー大陸と呼ばれる場所に在ったとされる謎に包まれた存在。
ディープ・ワンなどにも崇拝されており、ダゴンやハイドラをも従える海の邪神。

諸説あるが、氷河期の時代からルルイエの棲み家にて長い眠りについていると言われている。
星辰と呼ばれる星の並びが正常な位置に戻ったその時に目覚め、ルルイエと共に地上へと浮上するのだという。
クトゥルフは夢や歌声に例えられるテレパシーを常に発しており、それは海水の封印によって遮られている。
不完全な浮上であっても、子どもや芸術家のような感受性の強い者が発狂してしまうほどの冒涜的な歌声なのだ。

そして星辰が揃いかの邪神が目覚め、封印が解かれ地上に一度降り立てば、人類は終演を迎えるとされている。
その日、『時は止まり、死は死に絶える』と語り継がれる、世界終焉の引き金となる可能性を持つ邪神。

ちなみにクトゥルフと同格とされるのは
『邪悪の皇太子』ハスター
『這い寄る混沌』ニャルラトホテプ
『生ける炎』クトゥグア
の三柱。美少女ラブ    コメディが出来そうだとか言ってはいけない。

夢見るままに待ちいたる、水のグレート・オールド・ワン。



初出は第十九話。クトゥルー神話の象徴たる邪神。

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最終更新:2013年07月03日 00:35