八尺様


八尺(約240cm)ほどの身長と語り継がれる、女性の姿をした都市伝説。

「ぽぽぽ……」という無機質な音のような声と、常に外さぬ被り物、人並み外れた高い身長が特徴である怪異。
地蔵に括られたとある土地に封印され、数年から十数年に一度目を付けた子供を取り殺すという。

他者に擬態する能力を持ち、その姿はまちまち。
喪服の女性であったり、奇妙な老婆であったり、どこにでも居そうなおばさんであったり。
最も有名な姿は、白いワンピースに帽子を被った2mを超える身長の若い女性の姿だろう。


この都市伝説が持つ危険な要素は三つ。

一つ。御札や盛り塩などの常套手段が非常に効きにくい。
転じて、自身に干渉する特殊な効力への耐性。
そして少なからず、対抗神話にも耐性を持つ。

一つ。人の心の隙間を突く擬態能力。
誰にでもなれるという事は、誰の心の隙にもつけ込めるという事。
けれど己の要点は変えられないために、常に変わりきれない自分と向き合い続ける宿命に在る。

そして最後に、執着心。
彼女から逃げ切って十年の月日が経っていても、安全とは言い切れないほどの耽溺さ。


姉帯豊音はこの特性の一つ目を特に強く発現させている。
もしも彼女が二つ目の特性を強く発現させていた場合、6つのスキルを操る万能型として戦う力を得ていただろう。

ルーツに『山女』『山姫』などを持つ。
特に山姫は都市伝説としての側面も持ち、都市伝説として非常に高い適性を持っている。

屈強な成人男性が何人も集まっても逃げの一手を打つしか無いという強さも重ね持っているが、本質はそこではない。
盛り塩も退魔の札も跳ね除ける干渉への耐性と、多様性を持つ擬態の力こそがこの都市伝説の本質だ。

数ある都市伝説の中でも指折りの上位に位置する、魔性の女の都市伝説である。



初出は第十七話。姉帯豊根が保有する都市伝説。

都市伝説の中でも特に強力な部類で、ナイトメア・マスカレイドにとっては天敵ともいえる『効果ダメージ無効』の能力を有している。豊音はこの都市伝説を保有しているがためにマスカレイドの謀略の対象にされたり、村人の信仰対象として村内に閉じ込められたりと割と不遇な出来事に見舞われている。
京太郎と豊音が力を合わせるとネクサスシフトの応用・ブラックシフトが使えるらしいが詳細は不明。今後マスカレイドと戦う上で、彼女の力を借りる場面が来るかもしれない。

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最終更新:2013年06月15日 16:56