1950年台に流行した、放射能健康食品ブームと同時に定着した都市伝説。
放射能入り歯磨き粉。
放射能入りチョコレート。
子供用放射能実験キット。
放射能入り腕時計。
放射能入り座薬。
放射能入りクルミパン。
そして、放射能入り飲料水こと『Radithor』。
恐ろしい事に、当時は飛ぶように売れていたりしたのである。
無知、噂、デマが恐ろしい現実を生み出したのだ。
しかし、そのブームもやがて去る。
それらの健康食品に使われていた放射性物質の極めて強い毒性の発表。
同時に、『Radithor』を愛飲して憚らなかった有名人の入院と手術。
肌も内蔵も溶け爛れ、下顎がボトリとゴミのように落ちた元プレイボーイの姿を見て、人々は一瞬で正気を取り戻した。
『放射能』を制する水の、都市伝説。
初出は第十三話。龍門渕透華が保有する三つの都市伝説の内の一つ。
彼女が『青いネックレス』の放射能の影響を受けない理由がこの都市伝説であり、彼女を真に対人最強たらしめる所以。今では考えられない事実だが、放射能が健康食品扱いされていたことがあり、天然温泉に放射性物質が混じっていたこともあった。彼女自身はその方がカッコイイと言う理由でこの能力を『Raditor』と呼んでいる。ちなみに読みは『ラジター』。
この都市伝説の能力により、放射能を散布すればするほど彼女自身が強化され、他の生物は放射能に侵されていく。おそらく戦闘では自分にバフ効果をかけながら相手にデバフを与えると言う戦法で、味方にすれば非常に頼もしい性能を誇っているのだろう。
最終更新:2013年05月10日 02:09