もう一人の自分の都市伝説。
直訳すると「二重に歩く者」。ダブルとも呼ばれる。
日本でも昔から『影の病』として恐れられた、世界中で確認される最上位の知名度を持つ都市伝説。
言葉を口にしない・自分と同じ姿をしているなど、いくつかの特徴を持つが、この都市伝説が持つ最たる特徴はたった一つ。
『自分と同じ姿のドッペルゲンガーを見ると死ぬ』という、シンプルかつ極めて恐ろしい脅威である。
死に方は様々。しかし、死を避ける明確な方法は存在しない。
現象型であれば最初は人型の黒い影として、発現型ではそのプロセスを飛ばして最初から誰かの姿を形どる。
同じ姿の相手に対して『必殺』の特性を持ち、限定条件下でリアルを超える凶悪な殺害能力を持つ。
原典を辿れば、本人の魂や影が一人歩きをし始めたものというタイプが最も多い。
この都市伝説の根源となった恐怖は、「自分の知らない所で自分が何かをしていたという話になっている」という恐怖。
自分の知らない自分が存在している、という未知にも似た恐怖である。
更にそこに「避けられない死」という特性が付加され、世界的に知られる人々共通の悪夢となった。
『ダブル』にして、重なる足跡を残すもの。
このスレにおける世界三大都市伝説の一角であり、影というカテゴリーの頂点に立つ都市伝説である。
初出は第二十六話。山谷ひなが発現した都市伝説。
最終更新:2013年09月28日 01:19