KETPicを初めて使う人のための最初のサンプルを練習するページです.次の絵のような「座標軸と放物線」をTeXを用いて書いてみましょう.
準備は済んでいますか?
(TeXに関しては,自分で用意したTeXファイルからdviファイル(中間的にできばえを見ることが出来るファイル)やpdfファイル(配布するためのファイル)を作ることができることを確認してください.この部分についてはできるものとして話を進めます.)
は終わっているでしょうか?まだ済んでいなければ
こちらを参照してインストールをしてください.
でははじめます.
まずファイル名を決めましょう.
つまらないことのようですが,KETPicを使ってファイルを作っていくとあっという間にファイルがたくさん出来上がります.このとき,ファイル名が内容を反映していないと,いちいちファイルを開いてみなければいけません.ですから,最初の1つめとはいえ,「sample」のような名前は使うべきでないと思います.ここでは座標軸と放物線なので,「放物線のグラフ」かまたは英語で「plot_parabola」などがよいと思います.以下では「plot_parabola」で説明します.
ユーザが作るべきファイルは2つです.
1つはScilabで作るファイルで,こちらはplot_parabola.sceというファイル名になります.もう1つはTeXで作るファイルでplot_parabola.texとなります.(最近の仕様で,拡張子(.sceや.tex)は表示されませんが,これはどのソフトウエアと関連付けられているかを示す重要なところです.)なお,texファイルもsceファイルも「メモ帳」などで作ってファイル名を***.texや***.sceとすればよいですが,一般的にはよくないことも注意しておきます.
sceファイルを作りましょう.
- そして,左上のアイコン(上図赤丸)をクリックします.
- ここに次のプログラムを書き込みます.とりあえず,c:\User\***\Document\KETPic というところに「plot_parabola.sce」という名前で保存します.
Ketlib=lib('C:\Users\Ahara\Documents\KETPic\ketpicsci_v4_3_0a\ketpicsci_v4_3_3\ketpicsciL5\');
Ketinit();
Setwindow([-2, 2], [-1, 5]);
g1=Plotdata('x^2','x=[-2,2]');
cd('C:\Users\Ahara\Documents\KETPic');
Openfile('plot_parabola_fig.tex')
Beginpicture('1cm');
Drwline(g1);
Endpicture(1);
Closefile();
- そうしたら,メニューから「実行する」「・・・ファイルを実行(出力あり)」を選びます.なれてきたら[ctrl+L]というキーを押しても同じことです.そのあとにファイルをいれてあるフォルダをみると次のようになっています.
- 次は,「plot_parabola.tex」を作成します.texのエディターがあればそれを,そうでなければメモ帳などで次のファイルを作りましょう.
\documentclass{article}
\newlength{\Width}
\newlength{\Height}
\newlength{\Depth}
\usepackage{amsmath,amssymb}
\begin{document}
\input{plot_parabola_fig.tex}
\end{document}
- plot_parabola.texをコンパイルします.そうして出来上がったものを見ると,次のような絵がかけていることがわかります.
最終更新:2013年12月26日 10:11