提督×木曾2-761

ドンという鈍い音と駆逐艦娘たちの「キャア!」という悲鳴。いつもは平穏指令室とは違う殺伐とした空気が漂う
「なぜ追撃をしなかった…追撃をすれば奴らを完全に撃破できたはずだ」
恐ろしい剣幕で提督の胸ぐらを掴み壁に押し付けるのは軽巡洋艦、天龍
「あの時点でお前は大破していた。リスクを考えての撤退だ。」
「龍田や駆逐艦たちは小破程度、中にはダメージがない奴も居た!全員で雷撃すれば勝てたはずだ!」
ギリギリと天龍の手に力が入っていく。普段の戦闘でも刀片手に砲撃もするその腕力は大の大人にも勝るだろう
「なんにせよ私はあの場面で撤退以外の指揮をするつもりはない。さっさと入渠ドックで体を直せ」
怒る天龍に対し平然と語る提督。目の端には怯え互いに体を抱き寄せる駆逐艦たちが映る
「チッ」
舌打ちするとともに天龍は手を離す。そしてくるりと背を向け扉へと向かっていく
「俺は艦船だ、戦って勝って勝ちまくるのが矜持なんだ。死ぬまで戦わせろ」
そう言い放ちながらドアを乱暴に明けでていく
「…ふぅ」
「提督~大丈夫ですか?」
息をつき襟元をただす提督に天龍の妹艦龍田がいつもと変わらない調子で話しかける。
「あぁ…スマンな龍田。天龍と駆逐艦たちを頼む」
「は~い、じゃみんなも行きましょうね」
そう言うと駆逐艦たちを外へと誘導する
「あぁそうだ」
駆逐艦全員が外に出るといったんドアを閉めにっこりと提督に笑みを向ける
「あんまり天龍ちゃんを怒らせないでね~…私も天龍ちゃんを怒らせる人は許さないから」
最後の方はトーンが下がっている。それでも提督は顔色一つ変えずに
「努力はしよう」と返すのだった

その夜
「提督、木曽だ。遠征から帰還した」
「入れ」
第二艦隊の旗艦である木曽が遠征報告の為に指令室に入ると提督は椅子に腰かけ窓の外を見ながら酒を飲んでいた。いつもはキチンと艦娘と向き合っているのに今は木曽が書類を机に置いてもなお振り向かない
「天龍の事か?」
「聞いたのか?」
「駆逐艦たちからな。司令官と天龍がケンカしたって半泣きだった」
「そうか」
口数の少なく感情が声に出ない提督だが明らかに消沈している
「天龍に、死ぬまで戦わせろと怒られたよ。それが自分の矜持だから…てな」
ぽつりと零すように語りだす提督
「私は、誰一人として沈めまいとここに着任した時に誓った。だがそれが結果として彼女の誇りを傷付けてしまった。情けのないことだ」
「そうか」
「だれも轟沈せず生き残る策を練る。それが私の仕事であり存在意義だと思っていた。だが自分が沈もうとも戦おうとする娘もいる。そんな娘に戦わない私が指図をしていいのか。」
いつになく弱気になっている提督にゆっくりと近づく
「不安なのか」
「まぁそういう事かもな」
何時もはぴんと張りつめた空気の提督の背中が一回りも小さく見える。ぎゅ…と木曽は提督の頭を抱きしめる
「なんだ」
「不安なんだろ?そういう時のスキンシップは効果的だ」
細いが柔らかさのある腕と後頭部に当たるやわらかな感触。そして暖かな優しい温もりがじんわりと滅入った心に染みてくる
「なぁ提督」
しばらくの沈黙の後木曽がゆっくり口を開く
「お前にとっての勝利とはなんだ」
「私にとっての…?」
「ああ、敵を完膚なきまでに叩き潰すことか?それとも自らの戦略の有用性を示すことか?」
「私の、私にとっての勝利は…」

「誰一人として沈まず皆がここに帰還すること…だ。誰かが沈んだ時点で戦況での勝利など…意味がない」
「そうか。ならその勝利に向かってまっすぐ進めばいい。それが誰かの誇りに反していたとしても曲げずに。俺はそれを全力で助ける」
「木曽…」
「最初に行ったはずだ。お前に最高の勝利を与えてやるって…な」
そういうと提督の頭を抱える腕の力が強くなる。

「情けないところを見せたな。ありがとう木曽」
「指揮官が吹抜けていては勝てないからな。」
ようやく向き合った二人はともに笑顔だった。吹っ切れたように微笑む提督とニィと照れくさそうに笑う木曽
「しかし、励ましたのはソッチじゃないんだがな」
「え…」
ジトッとした目に変わった木曽の視線の先には不覚にもテントを張ったズボン
「いや、これはだな、その、うああああああ!」
ガジガジと頭を掻き机に顔を押し付ける
「ははは、まぁそのなんだ。」
クスクス笑いながらすっと木曽の顔が提督の耳元に近づく
「慰めついでにどうだい…?」
「…っ!木曽、下手に男を勘違いさせるようなことはいうもんじゃない」
「心外だな。俺はそこまで軽い女だと思われてたのか」
提督が伏せた顔を上げるとそこには耳まで赤くなりそろばん帽子で顔を隠した木曽がいた


「やるぞ」
「その、俺は初めてだが…好きなようにしな」
指令室の隣の提督の私室。畳に最低限の私物と布団をしいた簡素な部屋である。その布団の上に寝かされた木曽はいつもの不敵な態度とは打って変わって小さくなっている。
すっとセーラー服の中に手を入れ、胸の膨らみをなでる
「ヒッ」
「ずいぶんと可愛らしい声じゃないか」
「う、うるさッあぁ!」
ふにふにと膨らみを弄り時折指で乳首を転がす
「ふぁ…あん」
徐々に甘くなる声とピクッと震える体、ゆっくりと服を脱がすと日に焼けていない白い肌が見える。
「奇麗なもんだな」
「ふぇ…あう!奇麗とか、ふぅ…俺には、似合わない」
「そうか?すべすべして触り心地も良いしな」
「はぁ…バカか…」
「どうとでも」
右の胸を舐めつつ左手は左胸を弄る。そして右手はゆっくりとズボンの中へ侵入。脱がせつつ下着越しに股を撫でるとトロトロと指に愛液が絡む
「あ、そこはっ」
下着をずらし中指が一本木曽の中に入ってゆく
「うっく…はぁ入って、ん…きたぁ」
ぐちゅぐちゅと淫靡な水音が指の動きとともに響く
「くぅう」
ぎゅうとしがみ付いた木曽の手、快楽に耐えようと提督の背に爪を立てる。そんな痛みも提督には愛しく思えた
「二本目だ」
「ふあああ」
人差し指を突っ込むと一段と高い声で鳴く。粘液は止まることなく提督の指と布団を汚していく
「はぁはぁ…もう、大丈夫だ」
涙をためた眼で提督を見る
「ん」
ギンギンに膨張した提督の肉棒がズボンから飛び出す。
「い、意外に大きいのな」
「怖いか?」
「はぁはぁ…まさか」
息も絶え絶えに軽口を叩くが初めて見るそれに体が震えている。それを止めるように優しく頭を撫でる
「…情けないな、戦場より体が震えるなんて」
「力抜いとけよ?」
「ああ」
くち…と粘液同士が当たる音と共にゆっくりと木曽の中へと入ってゆく。体に入って来る異物に反射的に全身が強張る。それを解すように提督の手が木曽の体を撫でる。
「く…」
ぷちぷちと引き裂かれるような痛みと生温かい血の感覚
「っ…どうした、動か、ないのか?」
無言で頭を撫で落ち着かせようとする

「もう大丈夫だ。」
「分った」
ゆっくりと腰が動きだし肉と肉がぶつかる音がする。
「あ、ああっ」
段々と水音が激しくなるにつれ再び高い声が響く。同時に射精を促すように膣の中が動きだす。やわらかな肉ヒダの動きが急に締め付ける。
「提督ぅ!提督ぅうう!」
「くぅ…」
木曽がイクとすぐにドップリと提督の精子が放たれる


翌日
「おい提督!追撃許可出してくれ!」
天龍が嬉々と声を上げる。こちらは天龍、龍田、木曽、そして駆逐艦が3隻。全員ほとんどダメージなし。
「分った。全員気を引き締めろ、追撃開始!」
待ってましたと言わんばかりに突撃する五隻。
「やれやれ、元気だな」
ふんと息をつく木曽。その正面から軽巡クラスの深海棲艦が突っ込んでくる。その様に口元が緩む
「お前らの指揮官は無能だな!」
最高の勝利を提督に届けるため、装備した艦砲が火を噴くのだった

タグ:

木曾
最終更新:2013年10月21日 01:40