何故こんなことになっているのか。
提督は目の前で起こっている事態を飲み込めずにいる。
昨晩は業務上色々あって結局ほとんど眠れなかった。
幸いにして今日はほとんど何も予定がないので、昼に仮眠をとることができた。
ここまでは覚えている。
寝る前に朝方施した伊勢と日向の改装についてふと思い出した。
もう振り返りざまに伊勢の主砲でアンタレェスされずに済むと考えながら布団に入った。
ここまでは覚えている。
その改装した二人が、艤装を外して布団に潜り込んでいる。
ここは全く記憶にない。
「……何をしている」
「あ、起きた」
寝ぼけ眼の先には、潤んだ瞳で提督を見つめる件の姉妹。
「私達、提督にお礼がしたくて」
「お礼?」
「来るべき航空火力艦の時代を先取りできる素晴らしい飛行甲板だからね」
何を言ってるんだこの姉妹は。
未だ状況の呑み込めない提督ではあったが、それでも若い娘が男の布団に忍び込むという事がどういう意味か分からない訳ではない。
ましてや、上着の胸元をはだけさせ、潤んだ瞳で上目遣いにそう言い寄ってくるのは、そういう意味だと言っているのと同じだ。
「それで?夜這いまがいの行動がお前らの考えるお礼とやらか?」
「はい。私も日向も、折角の体で提督に少しでも喜んでもらおうと……」
伊勢の言葉を遮って提督は叫んだ。
「馬鹿を言うなっ!!俺がそんな事を期待してお前らを改装したとでも思っているのか!?」
姉妹は一瞬顔を見合わせたが、すぐ提督の方へと向き直る。
「……提督はお嫌いですか?」
「嫌いだ。そもそもそういう誤解は失礼だとは思わんのか」
提督がそう怒鳴り付けるのをどこ吹く風と、日向が自分の目の前にある提督の股間に手を伸ばす。
「そうは言っても君」
日向の手がズボン越しにその先端へと置かれる。
「勃ってるぞ?」
134 :名無しの紳士提督:2014/11/13(木) 00:03:45 ID:ZllrlS86
「なっ!?」
提督は絶句した。
どんなに怒鳴り付けようと、体は正直に夜這いまがいの行為に興奮している。
妹の指摘に姉は悪戯っぽい笑顔を浮かべて提督に接近する。
「なあんだ。提督もその気じゃないですか」
「なっ、そういうのでは―」
言いかけた言葉を伊勢は唇で塞ぐ。
伊勢の唇は吸い付くように提督のそれと一体化し、提督を求めるようにその舌を滑らせる。
やがてつうと離れた二人の間に唾液の糸が光った。
「これでも……嫌?」
頬を赤らめてそう問う伊勢に、提督は先程までの強い口調が何故か躊躇われる気がした。
突然、提督の下半身に何かが触れた。
「おい日向…っ、何やって……くぅっ!」
いつの間にかズボンを下ろされ、露出した一物を日向の手がそっと包み込んでいる。
「こんなに大きくなるのか」
「ちょ……っ、やめ……ううっ」
すぐに掌では収まりきらなくなったそれを日向は口にくわえる。
チロチロと舌で一物を舐め上げ、最大限に怒張したそれを口の中全体で味わう様にしゃぶる。
一物がしゃぶられる度に、日向の口から淫らな音が漏れ、提督を衝撃の波が襲う。
(何だこいつら?どこでこんな事を……?というかこんな性格だったか?)
快楽の波に途切れつつも提督は記憶を呼び戻す。
普通の戦艦であった頃の二人は、どちらもこんなことをするようには思えなかった。
人当たりのいい姉としっかり者の妹というぐらいの認識であって、半ば強引に男を襲う今の姿とはとても結びつかない。
それが改装を機にこの様子である。
史実の伊勢級は航空戦艦への改装により主砲を降ろしたことで艦尾が軽くなったという。
(艦尾、つまり尻が軽くなった?いやまさか、そんなくだらないシャレで……)
理由は結局分からなかったが、その間も容赦なく日向は提督の一物を口腔で弄ぶ。
「うっ……やめっ……」
不意に日向の口の中で一物が果て、大量の白濁が日向の口から溢れだす。
むせかえり、口に収まりきれなかった分を顔に浴びながらも、それでも日向は嫌な顔一つせず、むしろ嬉しそうにそれを舐めとっていく。
放心した提督には伊勢の黒インナーの谷間がゆっくりと顔に迫ってきて―
135 :名無しの紳士提督:2014/11/13(木) 00:08:12 ID:ZllrlS86
「起きろ提督。時間だぞ」
夕暮れの執務室で、日向が提督をゆする。
「うーん……うおっ!日向!?」
「そんなに驚くことも無いだろう。起こしてくれと言ったのは君じゃないか」
日向はそう言いながら炬燵で眠っている伊勢の頭を丸めたノートでポコンと叩く。
「こら伊勢起きろ。こたつで寝ると風邪をひくぞ」
そのやり取りをぼんやり眺めながら、提督は今さっきまでの光景を思い出す。
(夢だった……のか?まあ、そうだよな)
あり得ない。あんなことがある訳がない。随分アレな夢を見たものだ。
夢の割に生々しい質感があったような気がしたが、夢に決まっている。
「ほら帰るぞ起きろ」
ポコポコと日向が伊勢の頭を叩くが、伊勢はなかなか目覚めない。
「むにゃ…えへへ……提督もその気じゃないですか~……むにゃ…」
「えっ」
伊勢の寝言に提督は耳を疑った。
あれは夢だ。そうに決まってる。
だが、それを確かめることは、提督にはとてもできない。
終
これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
最終更新:2015年04月22日 17:30