提督×榛名2-350


もう辺りは真っ暗になっていくらかたったころ、机に山積みだった書類は、優秀な秘書官のおかげでなんとか片付いていた。
 榛名「提督、今日も一日お疲れ様でした。明日からは新海域への出撃任務があるので、ゆっくり休んで疲れを残さないようにしてくださいね。」
 俺「ああ、ありがとうな。仕事が思ったより早く終わって助かったよ。榛名も、明日に疲れを残さないように、しっかり休んでくれ。」
 「提督は優しいですね。ありがとうございます。それでは、失礼いたします。」

 榛名が部屋から出て行ったあと、俺は言われたとおり疲れを残さないようにすぐに寝てしまおうと思っていたのだが、
 「寝れんな…」
 明日からは新海域への出撃任務がある。子供ではないが、仕事を任された嬉しさと、なんとも言えない楽しみで目が冴えていた。
 「酒でも少し…」
そうすれば嫌でも寝られるだろうと安い酒を取り出して、一人酒か…とおもっていると
「提督…おやすみのところ申し訳ありません、一つ忘れ物をしてしまいまして…」
と、控えめなノックとともに、榛名の声が聞こえた。そういえば机にまだ幾つか書類があったかもしれない。
 「入れ」
 入ってきた榛名は、薄暗い明かりに照らされて、なんともいえない雰囲気があった。
 忘れ物をして恥ずかしいのか、少し顔が赤い。
 「申し訳ありません…自分でゆっくり休んでくださいと言っておきながら…」
 「いや、気にしなくていい。目が冴えて眠れなかったところでな、少し酒でも飲めば休めるかとおもってたんだ。」
 「そうでしたか、お邪魔をしてすみません。重要な書類だったもので…」
その手には、あまり見覚えのない便箋が握られていた。
 「いや、ちょうど一人でさみしかったところでな。もしよかったら少しつきあってくれんか」
 少し冗談めかして言ったつもりだったのだが、
 「は…榛名でよければ、お相手させていただきます」
 快く返事をくれた。

 「提督…そんな少しだけだと、疲れなんてとれませんよ…」
そう言って榛名は酒を勧めてくる。ほんの少しのつもりだったのだが、それなりの量をとってしまっていた。
 「いや、もうこれ以上は」
そう言っても、なかなか榛名は引いてはくれず、大丈夫ですよ、と言ってくる。

 榛名の顔は赤く高揚し、床に投げ出された足は艶かしく…と、そこまで考えたところでイカンイカン、と思っていると
「提督…お顔が赤いですよ…どうかされましたか?」
そういってぐぃっと顔を近づけてくる。もしかして酔っているのか、と思ったところで、どん、と榛名の体重を感じて思わず倒れてしまった。
 「提督…」

 倒れてしまった俺は、そのまま榛名にのしかかられているような状態だった。
 「は…榛名…顔が近いぞ…」
 暖かく優しい息が感じられるほど、間近に榛名の顔があった。
 「お、おい、榛名…?」
 真っ赤に顔を染めた榛名は、さらに顔を近づけてきて、そして唐突に自分の唇を俺のそれに重ねてきた。
 「!?」
あまりのことに、頭が思考を停止した。そして何を考えることもできないまま、体を動かすこともできなかった。
そして自分の口の中に、榛名の舌が入ってきたことにすら、しばらく意識をあわせられなかった。
 榛名「ん…んぁ…ふ…」
 熱く、そして優しいその口づけに、ぼんやりとした意識はまとまろうとしない。しかし俺の体は、あろうことか欲望を満たそうと榛名の舌に自ら舌を絡ませる。
 「ん…て…ていとく…ぁ…」
その声は、頭に直接響くように聞こえてくる。
そしてしばらくの後、榛名は顔を離しゆっくりと微笑んだ。しかし、それでも頭はこの状況をのみこまない。先ほどの酒が、回ってしまっているのか。…いや、本当に、それだけなのだろうか。
 「提督…提督も、もっと気持ち良く…なりませんか…ほら、提督…」
 残念ながら、自分の欲張りな肉棒は、我慢などどいうことを知らなかった。最近は仕事に追われ、自分でやる暇などなかった。その鬱憤を示すかのように、ぐっとそそり立っていた。
そして理解した。じぶんも、この状況に、興奮してしまっているのだ。
しかし、ようやく頭の片隅にまとまったひとかけらの理性が反応した。このようなことが、艦娘との間になどあってはならないと。榛名の肩をとり、語りかける。
 「榛名、おちつくんだ。こんなことをしては…」
しかし、その言葉が終わらないうちに、榛名に腕を抑えられてしまった。頭ではなけなしの理性が働いていても、欲望を満たさんとする体は反抗しようとはしない。榛名が腕を離しても、俺の意思になど従わず、動いてはくれなかった。

そして榛名は、その手を、盛り上がったズボンに持って行った。ゆっくりとジッパーをおろす。すると、もう我慢の限界だとでも言わんばかりの肉棒が飛び出した。
そして榛名は、その手を今度は自分の巫女服の前に持って行きはだけさせた。そしてそのしたからは、さらしに巻かれた胸がわずかに姿をみせていた。
そのまま、さらしまでほどいて行く。いよいよ理性などどいうものはとびさっていた。その手が、一周して行くたびに、そのものが見えてくる。
そして、とうとうその姿を現したそれは、そのまま俺の肉棒を包み込んだ。
 「くっ…」
その快感に、思わず声が漏れる。そして榛名は、そのまま上下に胸を動かし始めた。
 「提督…あっ…もっと…榛名を感じてください…おっぱいで、気持ち良くなってください…」
 普段健気に仕事をこなす榛名の口からおっぱいなどという単語が出てきたことに、肉棒は早くも興奮で決壊寸前だった。
くちゅ、くちゅ、と、いやに神経を刺激してくる音が響く。
 「榛名…だめだ、出るっ」
 榛名のさらに激しく動く胸に導かれるように、先から白濁液が飛び出す。
そしてその液は、もうほとんど脱げていた巫女服に、榛名の胸に、そして顔に大量についていた。
 「まだまだです…提督…」
 顔についた精子を舐め、飲み込みながら、榛名は言った。そしてその言葉に期待しているかのように、肉棒はおさまることなど知らぬ、といったようだった。

 榛名がミニスカートをたくし上げ、秘部を晒す。
まだ穢れをしらぬ、綺麗なものだった。そしてそこは、淫らな液で、すでにぬらっといやらしくひかっていた。

そしてそれを不器用な手つきで、俺の肉棒にあてる。
 「…あぁっ!…んぁぁ!」
そして、ゆっくりと腰をさげ、
そのまま、ズッと沈み込む。
 「はぁ…はぁ…て、提督…もっと、もっと、…榛名を感じてください…」
ダメだ、ダメだと、ここへ来てようやく理性が戻ってきた。しかし、そんなものはもう手遅れである。極限まで高められた体の興奮は、理性の言うことなど聞かない。
 動き出す榛名にも、何の抵抗もなく、快感に身を任せていた。
すっ、すっ、とゆっくりとした動きが、じれったく、そして確実に肉棒に快感を与えている。しかし一度イッているそれは、早々果てそうにはない。

そのうち、榛名の腰を動かすスピードも上がってくる。
 「あぁっ…はっ…はっ…はぁっあっ」
もう腕にかかっているだけの服と、恍惚とした表情は、男の欲情を増大させ、快感を与えてくる。先ほどのはてそうにないなどという言葉は全くのうそだった。
 「だめっ…あっ…んぁぁっ!て、提督!あっ…はぁっ、もう、止まりません…あっ!」
 「ダメだ、榛名、俺も、もう…」
 「提督!提督!榛名は…!あっ!」
 「榛名!もう、出る…」
 中になど、出せるわけがない。せめて、外に…
「提督!いいです…いいですから!中にください!あなたの!あぁっ!」
そして止まることなどない榛名に、またもやなすすべなく、発射する。
 「あぁっ!て、提督!提督…!!」
そして榛名も絶頂に達し、体をひくつかせ、果てた。

「ん…ん?朝か…」
あのまま寝てしまったのだろうか、すぐ隣には榛名の姿があった。もう少し寝かせておこう。
その間に、汚れたところを綺麗にしてしまおうと、シーツや、自分と榛名の服をとる。
そしてしばらく経ったあと、ムクリ、と榛名が起きた。
 「おはよう、榛名…」

…キャァァァァァァァァ!!!!!!!
しかしその挨拶は甲高い叫びにかき消された。
 「て…て…提督ぅぅぅ!!!!????え、な、なぜでしょうか…、え、あ…」

もしかして、もしかすると、
 「覚えていないのか…?」
 「…え?…あ、あれ…」
どうやら、あまり覚えていないのかもしれない。げんなりとした気分に襲われながら、綺麗になった服をわたす。
 「え、あの、提督…その、申し訳ありません…」
 顔を真っ赤にしてうつむく榛名。

まあ、酔っていたからあんなことになってしまったのだろう。
 「気にするな。今日から、新海域へ向けて、気分をきりかえていこう。」
はい…、と返事があり、なんとか無理矢理にもそらせたか、と思いきや。
ドタドタドタと足音がしたと思うと、ドアが荒々しくノックされた。
 「て、提督ゥー!?榛名の叫びが聞こえてきたのデスが、大丈夫ですヵー!?」
 金剛の声だ。少し焦るが、榛名にすぐ服を着るようにつたえ、急いで周りを片付ける。
 「あ、いや、大丈夫だ、心配しなくていい…」
 「………」
……返事がない。安心して帰ったかと思ったのもつかの間、
 「グッモーニーン!提督ゥー!今日もいい天気……!!!!!!!!!榛名!なんデスか、その格好ハ!」
バーンとドアを開けて入ってきた榛名の姉の、声にならないさけびに、場が凍りつく。不運なことに、榛名はさらしを巻いている最中で、いつもよりなんというか露出の多い格好となっていた。
 「あ…いえ、姉様これは…」
 「こ…金剛、これはだな…」
 必死に言い訳を考えているところに、さらなる絶望がおしよせる。
つまり、今の金剛の声を聞いた艦娘たちのこちらへ来る足音が響いてきたのだ。
 「姉様!?やはり榛名になにかあったのですか!?」
ほかにも、大丈夫ですかー??とか、提督は一体何を…などと様々な声が近づいてくる。
 「はは…やべ…」
その日の鎮守府は、その歴史に類を見ない大嵐を迎えようとしていた…
 

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榛名
最終更新:2014年06月11日 22:52