非エロ:提督×古鷹6-341

一年間使った鎮守府。
大掃除も終わり、執務室には自分と古鷹の二人。
「年が明けましたね、提督。」
「そうだな。」
「宴会には参加しないのですか?」
「いいのさ、私は寝正月と決めているからな。」
「そうですか……」
「さ、去年は終わった、電気を消してくれ。」
「はい、提督。」
執務室の電気が消える。
残されたのは、古鷹の左目の明りのみ。
「古鷹の目は綺麗だな。」
「そうやって、正面から言われると、恥ずかしいですね……。」
そう言いながら古鷹は左目を覆ってしまう。
今度は明かりが完全に消える。
しかし、執務室、自分にとっては手慣れた場所だ。
古鷹に歩み寄ると。急に自分が抱きしめられた。
「古……鷹?」
声をかけると古鷹はこちらと目線を合わせてきた。
明るくてキラキラした、綺麗な目で。
「提督が寝正月なら、私も寝正月にします。でも、一つお願いが有ります。」
「なんだ?」
「提督と一緒に寝させてください。」
「私は良いが……良いのか?只のおっさんだぞ。」
「良いんです。重巡洋艦が大好きな、私達艦娘を大事にしてくれる提督が、大好きですから。」
「そうか、なら、良いぞ。」

自分と古鷹は狭い布団の中ひっついて、お互い温まりながら寝た。
古鷹の体は細く、柔らかくて……とても安心する体温だった。
今年も、頑張らなくてはな。
「明けましておめでとう。古鷹。」

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最終更新:2014年01月10日 17:52