提督×長門5-765

12月も半ばを過ぎ寒い日が続く。
今日の洗濯当番は長門だったらしい。
PUKAPUKAエプロンをつけて洗濯物を干しているのだが……

「なんだあれは……」

なにやらどでかい靴下が干されている。
少なくとも人間が履けるサイズではない。
しかも片方だけだしどう見ても不自然だ。
しばらく靴下を見ながら首をひねっていると洗濯物を一通り干し終わった長門が近づいてきた。
「どうしたのだ提督、何か用か?」
「いや、用というほどのものでもないんだが……あのでかい靴下は誰のだ?」
別に隠すようなことでもないので好奇心半分に聞いてみる。

「ああ、あれは私のだ」
「何!? いや、待て。どう見てもサイズが大きすぎるだろう!?」
「フッ…早とちりをするな。履く為に持っているわけではない」
「じゃあなんだ?」
「もうすぐクリスマスだからな、西欧の風習とは言え楽しみなのだ」
「はぁ……」
クリスマスとでかい靴下と長門がイマイチうまく組合わさらない。

「そして!」
ビシッとこちらに指を突きつける長門。
「クリスマスといえばサンタさんの贈り物! あれはそのために私が一年をかけて縫ったものだ!!」
「………」
言葉を失いつつも靴下の方に目を凝らしてみる。
「ま、まぁ慣れない事をしたので多少不格好ではあるが完成時にはかなり汚れていたのでな。
そこで一旦洗濯したというわけだ!」
言われてみると縫い目の幅やら縫い方がかなりめちゃくちゃで
靴下というわかりやすい形でなければなんだかわからない出来である。

「つ、つまり…あれはプレゼントをもらう用のモノと?」
「その通りだ! 今までも貰えていたがやはりサイズ的に限界があったのでな!」
思わず頭を抱えそうになる。
大和ほどではないが長いあいだ箱入り娘状態で過ごしていた彼女は
戦場でこそ勇猛なもののどこか世間ずれしているところがある。
おおかた今までは陸奥あたりがプレゼントを入れてやっていたのだろう。

「これだけ大きければいいものがもらえるに違いない。提督もそう思うだろう?」
「お……おう……」
「どうした?覇気がないな! サンタさんは元気な子にしていなければ来てはくれないぞ! ハッハッハ!」
「そ、そうだな」
たぶん貰っていない(買っていない)陸奥あたりのことを言っているのだろう。
乙女()の夢を壊すのも悪いと思い、提督はそそくさとその場をあとにするのであった。


そしてクリスマス当日の夜になった。
「ん? どうした陸奥」
秘書官をしていた陸奥が突然立ち上がり頭を抱えたのだ。
「ど、どうしよう……」
「何かあったのか?」
「え、いや…その……あーっ、もう、い、一応秘密にしてね?」
しどろもどろになりながら説明をはじめる陸奥。
「あー……つまり長門へのクリスマスプレゼントを買い忘れたと」
「あら、驚かないのね?」
「この間でかい靴下干してるの見たからな」
「そうなのよ……今年は特に楽しみにしてたから。でも最近忙しくてつい忘れちゃってて」
「しかしなにか買いに行くにしてももう時間が時間だしなぁ……」
「そうなのよね……ね、ねぇ提督なんでもいいからプレゼントにできそうなもの持ってないかしら?」
「無茶ぶりをするな、とはいえまぁ最近秘書官として突き合わせてたというのも原因だしなぁ……」
「お、お願いだから」
「とりあえず探してみる、中元やら歳暮の残りやらを探せばなんか出てくるだろう」
「ありがとう、助かるわ……って、あ」
「そういえばお前これから遠征だったか、こんな時期にすまんとは思うが」
「そうなのよね……プレゼント届けるのもお願いしていいかしら?」
「それはいいが……誰かに見つかって妙な誤解をされると困るんだが」
「下手にほかの娘に頼んで話が広まっちゃっても困るし……お願い」
「はぁ……了解。何とかしておくよ」
そう言うと陸奥は遠征の準備のため慌ただしく部屋を出ていった。

「とはいったもののクリスマスプレゼントにふさわしいものねぇ……」
中元や歳暮等で残っているものといえばせいぜいが酒とかそんなものである。
「さすがサンタのプレゼントには苦しいよなぁ……」
しかし陸奥からいつもどんなものを送っているかを聞いていなかったために
何を送ればいいのか見当がつかない。
本人に聞こうかとも思ったが棚をあさっているあいだに就寝時間が過ぎていた。
あれで長門は早寝早起きだ、既に寝てしまっているだろう。
「ああもうこれでいいか」
あの靴下にはとても見合わないが無いよりはいいだろう。
とりあえず一番高そうな酒とツマミのセットを持って長門の部屋に用心深く進む。

なんとか誰にも見つからず長門の部屋に到着し、軽くノックする。
全く反応はない。
既に長門は熟睡しているようだ。
普段なら鍵をかけているはずだが陸奥曰く「サンタさんが入ってこれなくなると困るから鍵は空いてるはずよ」
との言葉通りノブを回すとあっさりとドアが開いた。
ドアを閉め、ソロソロと忍び足で侵入する。
薄暗い中目を凝らすと眠っている長門の横に例の靴下が置いてあるのがわかった。
(さて、とりあえずこれ置いてさっさと帰るか)

靴下に潜り込み奥にプレゼントを置こうとしたのだが……
(ちょっ、なんだこれ、い、糸が絡みついて進めん! というか戻れん!!)
荒く複雑な裁縫のせいで魔境と化していた靴下に捉えられ、身動きが取れなくなってしまった。
(ど、どういう縫い方してるんだって、うわっ!)

ガン!!

もがいていると足を滑らせて膝を床に強く打ちつけてしまった。
同時に傍の長門から起き上がる気配がする。
(ヤ、ヤバイ、どうしよう)
「な、何者だ!? って靴下が動いてるだとっ!?」
(か、完全に気づかれた!)
同時にグイっと靴下が持ち上げられる。
「ま、まさか……」
ゴクリと唾を飲み込む。
「サンタさんかっ!?」
ズコーッ!!
思わず持ち上げられた靴下の中で盛大にずっこける。

ビリッ…

(げ!)
ビリビリビリドサー!
「いってぇ!」
ズッコケたところの縫い方が甘かったのか靴下の下が空き、プレゼントを中に残したまま床に放りだされてしまった。

「て、提督だと!?」
(か、完全にバレた! すまん陸奥!!)
「ま、まさか……そんな……」
「な、長門……そのだな……」
無駄とは分かりつつも経緯の説明をし、夢を壊した罰は受け入れよう。
そう思って口を開きかけ……
「こ、今年のプレゼントは提督だったのか……」

硬直
(え、なんでそうなんの!? というか俺がプレゼントって(意味深)なことになってしまうじゃないか!?)
どう説明をしようかと長門を見ると珍しく顔を赤くし、手足をもじもじさせている。可愛い。
「そ、その……私は初めてなのだ……や、優しくして欲しい」
「あ、ああ……(い、いいのか?)」
しかしここでやめてしまっては色々な意味で酷い事になるだろう。
なにより目の前の長門は普段の凛々しさなどどこへやら、不安げな中に期待を込めた視線を送ってきてる。可愛い。

長門の腰に手を回しゆっくりと抱き寄せる。
「あっ……」
抵抗することなく簡単にこちらの胸に収まってしまう長門。
そして顔を近づけると察したのか上を向き目を瞑る。
そのまま長門の唇を奪うと柔らかい感触が脳に刻まれる。
唇を離すと「これが……接吻というものか。悪くない、な」
うっとりとした顔でそうつぶやいた。

そっと長門の体を布団に横たえる。
横になった体をほぐすようにゆっくりと撫でていく。
「あ……んっ」
見た目通り引き締まっているがそれでもやはり柔らかい女の肌を堪能したあと、さらに柔らかい箇所へ手を伸ばす。
二つの双丘がムニムニと面白いように形を変える。
その刺激に耐えるように顔を赤らめながらも口をギュっと結ぶ彼女に再び唇を合わせる。
「ンンッ!」
突然の事にびっくりしたのか長門の体がビクリと跳ね、同時に揉まれている箇所からの反応が強くなる。

そっと上着をまくると形の良い乳房が露わになり、吸い寄せられるように舌がその先端へと向かってゆく。

チュッチュルルッレロレロレロチュゥゥゥー

「ふぁっ!? て、提督!? そ、そこを吸っても乳はでな……あんっ!」
初めて味わう未知の感覚に体を震わせる長門。
そんな彼女を昂ぶらせるように手でもうひとつの乳房に手を伸ばし、絞り上げ先端をつまむ。
コリコリと乳首を甘噛みしてやると長門の口から甘い吐息が漏れるようになってきた。

そろそろ大丈夫か、とそっと両足の付け根に手を伸ばす。
胸への刺激に夢中になっている長門は気づかれずにそこに手を這わせることに成功する。
「んくっ……あぁっ!? て、提督、そこは!」
返答を待たずに既に湿り気を帯びているそこを下着の上から何度もなぞるとどんどん湿り気が強くなってきた。
下着をずらし直接触れてやると既にヌルヌルとした愛液が割れ目の中から溢れ出てきていた。
指で押し広げながら中指の腹で擦ってやると普段の彼女からは聞くことのできない嬌声が耳に飛び込む。
「あっ…ダ、ダメだ……提督、そ、そこを触られると私は……私はっ!」
その反応がたまらず、今度は頭の位置をそこまで下げ、直接舌を這わせる。
さすがにびっくりした長門が頭を押して離そうとするが、舌の触れる方が早くその刺激で手に力が入っていない。
「や……ぁ……提督……そこは……汚……あぁっ!!」
ピチャピチャとわざと音を立てて舐めてやるとただでさえ赤くなっている長門の体が羞恥でさらに赤くなる。
そして同時に秘裂の奥からはどんどん蜜があふれてくる。
それを舌ですくい上げ、音を立てて飲み干す。

ジュル、ジュルルルル

「は、恥ずかし……やっ……て、提督! それ以上されたら……や、やめ……あ、あぁぁぁぁ!!」
舌で皮をむいたクリトリスを強く吸い上げてやると体をビクビクと跳ねさせながら長門が絶頂を迎えた。
愛液が秘裂より吹き出し提督の顔を汚す。

快楽の余韻に浸っている長門をみてゴクリと喉を鳴らしつつ、カチャカチャとズボンを脱ぎこれ以上ないほど勃起したそれを取り出す。
「す、すごい……これが殿方の性器か……」
「長門……いいか……?」
最後にもう一度だけ確認すると長門は微笑みながら頷いた。

十分に濡れた割れ目に肉棒を押し当て、愛液をまぶしながら徐々に挿入していく。
「くっ…くううぅ!!」
さすがに痛みが勝るようだ、一旦動きを止め、長門の体が落ちつくのをまってからまた少しだけ進む。
この繰り返しで処女膜を破り、ようやく彼女の一番奥深くまで肉棒が差し込まれた。
「全部……入ったぞ……」
「はぁ……はぁ……不思議なものだな……痛みは感じるのに全く別の感触も感じる……」
そういう長門の体を愛撫しながら注意深くピストンを開始する。
最初はうめき声だった長門の声に徐々に甘いものが混じりつつある。
同時にきつかった中も分泌された愛液によってだんだん滑りが良くなってくる。

「長門……大丈夫か?」
「ああ……まだ少し痛むが……」
「ならゆっくりにしたほうがいいか」
「フッ、ビッグ7を侮るな。この程度の痛み道ということはないさ
それに、その……激しくしてもらうほうがその……気持ちいい」

可愛い
リクエストに応えるべく荒々しく奥につきこんでやると締りの良い膣がもっともっととでもいうように肉棒を締め付けてくる。
もともと長門を痛がらせないように我慢していたのでそろそろ限界に近い。
「クッ……長門、すまん。そろそろ限界だ!」
「あっあっ! 提督! 私も何か変な感じが来る! あっ! あぁぁぁぁぁぁ!!」
「グッ!!」

ドクン!!

長門の一番奥に叩き込んだ瞬間、我慢していた欲望が解き放たれ彼女の子宮を白濁液が満たしていく。
その感触を長門は体中を震わせながら受け止めていた。

そのまま眠ってしまった長門の体を拭き服を着せてやり、酒とつまみセットを持って提督は長門の部屋を出た。
下手なものを置いたままにしておくよりは後腐れがなくていいだろう。
そしてクリスマスの夜は静かに更けていった。

───翌朝
「おお、陸奥か。遠征は成功だったようだな!」
「え、ええ。お陰様でね。と、ところで昨日サンタさんは来てくれたのかしら?」
もし失敗していたらどうしよう。
そう心配する陸奥の杞憂を吹き飛ばすように長門は豪快に笑った。
「ああ、サンタさんも粋なことをするものだな。最高のプレゼントだったぞ!」
「そ、そう。なら良かったわ」

一体何を渡したんだろう。
「ねぇ提督、姉さんったらすごく喜んでたけど結局何を渡したの?」
「すまん、ノーコメントで」
「?? まぁ問題なかったみたいだから別にいいけど」
釈然とはしなかったが姉が満足してるみたいだしいいか
無理に頼んだのは自分なのだからいちいち追求するような権利もない。

こうして今年のクリスマスの夜に何が起こったのかを知るのは幸いなことに二人だけの秘密となったのであった。

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最終更新:2013年12月19日 20:42