提督×不知火、鈴谷5-94

前回の話

 

「ぬいぬいズールーイー」
アイスを食べ終わった鈴谷がまだ不知火にブーイングを続けている。
一方こちらも食べ終わった不知火は最初の方の挙動不審はどこへやら
「じゃんけんで勝ったのは不知火です。見苦しいですよ鈴谷さん」
と普段は滅多に見ないドヤ顔を鈴谷に向けている。

「うわーん提督~、ぬいぬいがイジメる~」
「え? おい、鈴……わぷっ!」
嘘泣きしながら近づいてきた鈴谷が提督の頭を掴んで胸を押し付けてきた。
「ちょっ、やめ」
理性は鈴谷の体を引き離そうとするのだが、そこは悲しい男の性
ムニムニと心地よいやわらかさが提督の顔面を包み
中途半端に手を上げた状態で固まってしまう。

ピシッ!

(ああ、なんか不知火の方から固まった空気の割れる音が……)
背筋に冷や汗が落ちるのを感じるのだがいかんせん体の方が動いてくれない。
「鈴谷さん、司令が困っていらっしゃるようなので離れていただきたいのですが」
氷の刃のような冷たさを持った声で不知火が鈴谷を威嚇する。
「え~、じゃあ離れる代わりに鈴谷も提督から食べさせてもらおうかなー」
お茶飲むついでに取り出した煎餅でも食べさせれば気が済むのだろうか。
体を離した鈴谷にホッとした提督だが……

「よっこらせっと」
「お、おい鈴谷! お前何するつもり……!?」
体を提督から離した鈴谷は執務用の机の中に身をかがめて入り込んだ。
そして手はすぐに提督のズボンのチャックに伸びてゆく。
「いいもーん、提督を食べちゃうから」

ガタッ!

不知火が自分の机からものすごい勢いで立ち上がり、提督の机に向かってくる。
(よ、よし。不知火、早く鈴谷を止め……)
「そこは譲れません」
お前は加賀か!? と心中でツッコミを入れる提督を無視して不知火も狭い机の下に入りこんできてしまった。
鈴谷の方はというと提督の竿を取り出したところで律儀に不知火が来るのを待っていた。
「まったくもー、ぬいぬいが遠征から帰ってくるまで何もしないで我慢してあげたんだから
ちょっとは感謝して欲しいなー」
「鈴谷さん……」

ちょっと待て、そこは感動するところじゃないだろう不知火!
そう叫ぼうとする提督をよそに、机の下の二人は肉棒の先端に舌先を伸ばしてくる。
「「チュッ…チュル…チュパ…」」
「うぅっ……」
二人の口撃によりあっという間に臨戦態勢に入ってしまう肉棒
反り返ろうとするそれは不知火と鈴谷の手で阻まれ、二人の舌に嬲られる。

コンコン

「ッ……だ、誰だ?」
不意に執務室の扉がノックされる。
不知火の方は一瞬動きが止まるが、鈴谷の方が動きを止めないのでそのまま舐めるのを再開する。
「加賀です、演習の報告に参りました」
「あ、ああ。入れ」
下半身の刺激から必死で気を逸らし、入室の許可を与える。

「失礼します」
いつもの無表情を崩さぬまま入室してくる加賀。
しかし机の上にあるアイスの容器を見てピクっと反応する。
「そ、それで報告は?」
「あ、はい。今回の演習報告ですが……」
加賀が淡々と演習の経過や結果を報告してくるのを提督は必死に無表情を装って聞いていた。
不知火と鈴谷は音が出ないように半分ずつ口で咥え、口内で舌を這わせている。
音こそ出ていないものの、第三者がすぐそばにいるというだけでもたらされる背徳感と快感はとんでもない。
何度も奥歯を食いしばり射精を耐えているものの、加賀の報告はなかなか終わらない。
というか明らかに時間稼ぎをしているように感じる。

「ど、どうかしたか? 少し報告が冗長なようだが?」
正直全く余裕がない状態なので少しきつい言い方になってしまう。
「あ! い、いえ、申し訳ありません」
と、またしてもアイスの容器を横目で見る加賀。
普段であれば気づかなかっただろう、だがこの時の提督は必死に脳みそをフル回転させ
何故加賀がなかなか退出しないのかを探り当ててみせた。
「そ、そうだな。演習の報告ご苦労だった! 後で間宮さんにアイスでも差し入れるように言っておく!」
「い、いえ! そ、そういうわけでは!」
明らかに動揺する加賀をなんとか追い出すべく言葉を続ける。
「き、気にするな。それに疲れただろうから今日は早めに休め」
「は、はい。お気遣い感謝します」
そう言うと、心なしかウキウキしたような足取りで加賀は退出していった。

バタン……

───数秒後
「も、もう無理だッ……!」
その言葉を聞いた二人が互いの舌が触れるのにも構わず鈴口に舌を這わして吸い上げる。
「くぁっ……!」

ドビュッドビュッドビュルルル!!

不知火と鈴谷の口内と顔に放たれる白濁液。
二人は全く逃げもせずにそれを受け止め、放出し終わった肉棒を掃除するように舌を滑らせた。

「はぁ……はぁ……バレたらどうするつもりだったんだ」
「司令ならきっと耐えてくださると信じていましたから」
「いや、そんなことで信じられても困るんだが」
「まぁまぁ、気持ちよかったでしょ?」
「それはその……否定はしないが」

実際久々だったのでとんでもなく興奮して気持ちよかったことは否定できない。
そう思いつつ頭を抱えていると
「で、提督ばっかり気持ちよくなるのはずるいよねー」
「そうですね、同感です」
「ちょ、ちょっと待て! こんな時間にできるか!」

さっきのように誰が来るかわかったものではない。
そう思って言ったのだが……
「へ~”こんな時間じゃできない”んだってさー、どう思う?ぬいぬい」
「そうですね、つまりこんな時間でなければいいということですね」
「おいぃぃ!!」

「駄目なの……でしょうか?」
ジーっと不知火と鈴谷がこちらの目を見つめてくる
「うっ……」

ジー……

「わ、わかったよ……すればいいんだろうすれば……」
根負けしてガックリと肩を落としながら敗北宣言をする。
「やったぁ! さすがぬいぬい。提督の落とし方を分かってるねぇ」
机の中で不知火に抱きつく鈴谷。
一方の不知火は抱きつかれながらどこか照れたように顔を赤くし無表情でそっぽを向いていた。

チュッ…チュパ……レロッ……
昼と同じように不知火と鈴谷が提督のモノに熱心に舌を這わせている。
昼間と違うのは3人とも一糸纏わぬ姿であること
そして二人の割れ目に提督の指が差し込まれていることである。
二人の中は既に十分濡れており、いつでもOKな状態になっていた。

「ハァ……ンッ……チロチロ……司令……いかがでしょうか?」
「チュルッ……あむ……レロレロ……どう~提督、気持ちいい?」
不知火と鈴谷に己の肉棒を舐められている快感とその扇情的な光景
そして両足に当たる二人の異なる感じの胸の感触。
実のところ刺激が強すぎて気を抜いたらすぐにでも出してしまいそうであった。

「あ、ああ。すごく気持ちいいぞ二人とも……だ、だがちょっとそこまでにしてくれ。もう持たん」
そう言うと名残惜しそうに口を離す二人。
そして恒例のアレが始まった。

「じゃあどっちが先かじゃんけんね」
「フッ……悪いですが連勝させてもらいます」
「「じゃんけん!」」

ガックリとグーの手を出しながらうなだれる不知火。
一方鈴谷の方は「ひゃっほう!」と喜んでいる。
「じゃ、じゃあ鈴谷が先ということで……」
不知火には悪いが一応お互い合意の上での勝負なのだから結果は尊重すべきだろう。
すると早速鈴谷が上に跨ってきた。
「じゃあいっただっきまーす!……ん……あぁっ!」
ズブズブと音を立てて肉棒が鈴谷の中に飲み込まれていく。
「あっ……ふぁっ…! ひ、久しぶりだから超気持ちいいかも……」
入れている途中にビクリと体を震わせた鈴谷が呟く。
どうやら挿れている最中に軽くイったらしい。

相変わらず肉感的な鈴谷の膣内はヤワヤワと提督の肉棒を包み込み、動かずとも肉ヒダの微妙な動きが提督を射精に誘ってくる。
「じゃ、じゃあ動かすぞ」
そう言うと奥まで肉棒を咥え込んだ鈴谷に下から腰を打ち付ける。

パンパンッ

「あっ! ヤダッ! 提督!! それ気持ちいいよっ!!」
為すすべもなく欲望から与えられる快感に翻弄される鈴谷
しかしここで意外な伏兵が登場した。

「チュ……んんっ……」
提督の首に腕を回してディープキスする不知火
その突然の行動に更に大きくなったペニスの感覚に鈴谷の嬌声が大きくなる。
「……司令」
「な……なんだ?」
「鈴谷さんはどこが弱点なのでしょうか?」
突然の問いに答えに詰まる提督、だがすぐさまなぜこんなことを聞いてきたのか見当を付ける。
「……確か乳首を責められるのが弱かった気はするな」
「了解しました」
そもそも今日こういう事態になっているのは大体鈴谷のせいである。
ちょっとくらいイタズラさせてもらおう。

提督から離れた不知火が鈴谷に近づき、不意に乳房を掴んで乳首を吸い上げる。
「ひゃうっ!? ぬ、ぬいぬいいきなりなにするの!?」
だが不知火はそれに答えずに鈴谷の乳首を舌で転がし甘噛みをする。
「きゃっ! ダ、ダメ! ぬいぬい、それダメだってばぁ!!」
不知火が鈴谷の胸に刺激を与えると、それに連動して中の締りが強くなる。
強くなった締めつけは提督にも快楽を与えるが鈴谷に対しても今まで以上の快感を提供する。
「あぁっ! やっ! ダメェ! 鈴谷おかしくなっちゃう!!」
「いいぞ、おかしくなって」
腰を振りながら鈴谷の胸に顔を近づけ、提督も乳首に吸い付く。
大きな胸に似合わぬ感度を持つの鈴谷はイヤイヤをしながら二人を押しのけようとするが
全く腕に力が入らずただただ与えられる快感に圧倒される。
「チュウチュウ……コリコリ……レロッ……っはぁ……鈴谷さん、早くイってください」
そう言うと不知火は鈴谷のクリトリスに手を伸ばし指で刺激を加え始める。

「あっ……!ダメェ!もう……ダメェッ!!」
そう叫ぶと鈴谷の中が一際激しく肉棒を締め付ける。
「クッ!?」
ただでさえ射精寸前だったモノがその刺激に耐えられるはずもなく……

ドクン! ドビュッドビュルル!!

鈴谷の一番奥に濃い白濁液を流し込む。
背を仰け反らせてビクビクと体を痙攣させながらそれを受け止めた鈴谷は提督の方に倒れ込んできてしまった。
「お、おい。大丈夫か鈴谷?」
さすがにやりすぎただろうか?
鈴谷は反応もできずに虚ろな目で荒く息を吐いている。

「では次は不知火の番ですので」
心配する提督をよそにそっと鈴谷の体を持ち上げるとゆっくりと横の布団に寝かせる不知火。
あら優しい。

一度出したにもかかわらず全く萎えずに屹立としている肉棒。
おそらくは鈴谷の持ってきた怪しげなマムシドリンクのせいだろう、多分。
そして今度は不知火が提督の上に跨ってくる。
「では……失礼します」
そう言うと充分に濡れている割れ目を開き、提督のモノを飲み込んでいく。
「クッ……うぁっ」
出したばかりなのに薬のせいで敏感になっているのもあるが
相変わらず締まりの良い不知火の中は提督を肉棒を容赦なく責め立て離そうとしない。
必死に歯を食いしばりその快感に耐える提督。
お互いに快楽に夢中になっていて横で寝ていた鈴谷がノソリと起き上がってきたことに気づかなかった。

「ぬ~い~ぬ~い~!」

ガバッ!!

「ヒャッ!? す、鈴谷さん!?」
「ふ、復活したか」
「よくもやったな~」
後ろから不知火に抱きついた鈴谷はそう言うと不知火の体中に手を伸ばす。
「きゃっ! そ、そこは、ちょっ、ぷ……クク……」
胸から脇腹から不知火の体を無遠慮に鈴谷の指が弄る。
「む~ここも違うか~……じゃあここだ!」
「ひゃうっ!!」
不知火が突如素っ頓狂な声を上げる。
それと同時に肉棒への締め付けが一瞬強くなる。
「うぁっ!?」

「お?」
不知火は心なしか青ざめた顔をしている。
「そっかー、ぬいぬいはここが弱点なんだー」
そう言うと手を動かすのを再開する鈴谷。
不知火は必死になって声を抑えようとしているが膣の反応は正直だ。
鈴谷が手を動かすたびキュッキュッと不知火が締め付けてくる。

提督からは死角になっていて見えないがそこはおそらく……
「し、不知火……お前弱点てもしかしてアナ……」
「し、司令! 言わないでください!!」
真っ赤になって叫ぶ不知火。
「あ~あ、自分で白状しちゃった」
そう言って意地の悪い笑みを浮かべると鈴谷は不知火の菊門の周囲をツーっとなぞる。
そのたび不知火の背にゾクゾクと言い知れぬ快感が立ち上ってくる。

「~~~~~!! ……ぁ……す、鈴谷さん! お、お願いですからやめ……」
「イ~ヤ」
あっさり拒否すると鈴谷は不知火のソコに軽く指を差し込む。
その瞬間声にならない叫びを上げて不知火が背をのけぞらせ、提督のものを激しく締め付ける。
「あっ……ぐっ……!」
射精しそうになるのを何とかこらえ更に不知火の中に欲望を打ち込んでいく。
鈴谷からのアナルへの刺激と提督から与えられる前後からの刺激に
一度も見たことが無いような泣きそうな顔になる不知火。
「あっあっあっ、ダメ!ダメです!! それ以上されたら不知火は───!!!」

今までで一番きついのではないかと思うくらい不知火の中が肉棒を締め付ける。
子宮を叩き、先端をこすり付けていた鈴口から今までこらえていた大量の精液が放たれる。
それは不知火の狭い膣を満たしただけでは足りず、外に漏れ出してくる。
不知火はパクパクと口をあけながら体を硬直させて絶頂に達していた。

────数時間後
「し、死ぬかと思った……」
あの後調子に乗った鈴谷が『ぬいぬいアナル開発計画』を始め
不知火を散々嬲った後、今度はキレた不知火に両手を縛り付けられ
何度もイクまで胸攻め開始。
その両方につき合わされ、すでに提督の精も根も尽き果てていた。

ちなみに両者とも疲れ果てダブルノックダウンに近い状態で眠っている。
提督も疲れ果ててはいたもののさすがにそのままと言うわけにもいかず
二人の体を拭いてやって布団に寝かせてやった
これで布団は占領された形になったので、提督は毛布を持ち出して床に寝転んでいる。
二人とも先ほどとは打って変わって穏やかな寝顔を見せているのを見て
「本当に……普段もこうなら可愛げがあるんだがなぁ」
そうぼやきつつ提督も眠りにつくのだった。

───翌朝
「あれ?」
なぜか提督は布団で寝ている。ちなみに両腕は二人に占領されて動けない模様。
二人はまだスゥスゥと眠りながらしっかりと提督の腕に自分の腕を絡ませている。

「……あ、提督おはよー」
目をこすりながら鈴谷が目を覚ます。
「おはようございます司令」
同時に不知火の方も目を覚ましたようだ。
「なんで俺は布団で寝てるんだ?」
「不知火たちが布団で休んで司令を床で休ませるなど……」
つまりは不知火が床で寝ていた提督を見つけて布団に放り込んだらしい。
「だよね~、ぬいぬいぐっじょぶ!」
そして鈴谷はその後に気づいてさっきの状況になったらしい。
「なるほど、事情は大体わかったんだが」
「はい」
「うんうん」
「ところでそろそろ離れてもらえないと起きられないんだが」
「え~」
「まだ起床時間まで30分ありますね」
「じゃあ、後5分寝てよっ?」
「そ、その提案には賛成ですが……そ、その鈴谷さん……昨日のことは」
ああ……弱点がアソコの話ね……
察する提督。
「大丈夫だってー、三人だけの秘密って事で」
そういって不知火にウインクする鈴谷。
「か、感謝します」

と言うか勝手にあと5分この体勢を強いられることになってしまった提督である。
我ながら二股というアレなことをしている罪悪感はあるのだが
(まぁ……悪くないのかもな)
こうして笑っている二人の顔を見ているとそう思えてしまうのだった。

 

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不知火 鈴谷
最終更新:2013年12月10日 17:38