変態これくしょん ~~変これ~~
提督:分霊?
叢雲: そ。
あたしたち艦娘はそれぞれ本来の軍艦を基礎とした付喪神で、おおもとの御霊は来世とかあの世とか
……まあそういう場所にいるわ。あ、艦娘によっては碑や神社なんかに祀られてたりもしてるわね。
で、この鎮守府にたくさんいる妖精によって神降ろしする器が作られたら、本体から分かれた分霊が
器に宿ることで艦娘となるわけ。そして、考えたくないけど轟沈したりしたら……この体での記憶や
経験。それに伴う成長も失って本体と合霊してもとの御霊に還るわ。
だからおおもとの御霊から複数の分霊が同時に「叢雲」として存在することもあるし、そうなった
場合大体の性格や知識も一緒。
でも、その「叢雲」は一人として同じ「叢雲」にはならないわ。神降ろしするまでの経緯とそこま
での存在、記憶や知識、技量は同一でも、いちど降霊してからの経験と成長はそれぞれでまったく異
なるのだから……って、寝てんじゃないわよ!
提督:うおっ、起きてる、起きてるって。起きてるから酸素魚雷でケツバットはやめてくれ。
要するにあれだろ? パソコンのマスターのデータをコピペするとか、ああ、あれだ。Fateのサー
バントとか、そういう感じだろ?
叢雲:まあそうだけど、いいの? その喩え使って。
提督:いいんだよ細かいことは。
しかしそうなると俺の野望成就も近いな。
叢雲:野望?
提督:おう。
まずは普段ツンツンしてるが二人っきりのときとかはさりげなく甘えようとして、でもデレきれず
にツンに戻るのがかわいい恋愛成就直前バージョンの叢雲なお前。
叢雲:バッ!?
バカ言ってんじゃないわよ!! 誰があんたなんかに恋してるっていうのよ?!
……
……
……
……でも……まあ……ああ、あ、あんたが、ど、どどど…どうしてもつきあってくださいって言うん
なら、考えてあげてもいいっていうか(真っ赤になってうつむきながら小声で)
提督(聞こえてない):そして! 出会った頃のツン100%、提督だからって敬意をぜんぜん払わない
高飛車さが思いっきりいぢめて泣かせたいサディスト魂をくすぐる、ついでにちょっぴり踏んづけら
れて蔑まれた視線で見下されたいマゾ心も刺激するタカビー叢雲!
叢雲:……は……?
提督:さらにデレ120%。人目もはばからず俺に甘えまくるラブラブモード全開。もちろんエッチもお
ーけー。むしろあんなことやこんなこと、(放送禁止)や(検閲削除)でも「あなたが好きだから」と
受け入れてくれるえろらぶ性奴隷叢雲!!! これら3人! いやそれ以外にもツンデレ比重や好感度
の違いによるさまざまな叢雲を毎晩とっかえひっかえして楽しめる夢の叢雲ハーレムを!! 作ること
が可能になるのだっっっ!!
叢雲(淡々と):さて、と。カットイン射撃の練習といきますか。
ちょうどいい的がそこにいるし。
まあこういう解釈もあってもいいんじゃないかなーと
おまけ
北上:あー、それでこの消し炭てーとくが転がってるんだ。
で、どうする? この変態。 捨てちゃう?
叢雲:バカ言わないでよ。うちの鎮守府の恥が広まっちゃうじゃない。
少しはマシな提督になるように、秘書艦としてこのあたしが直々に躾けてやるわよ……って、何よその
笑いは?
北上:いやー、なんていうかなー
二人の関係って、傍で見てると、退屈しないわー、