04年第2回委員会議など

04年度サッカースタジアム推進プロジェクト
第2回委員会議・第4回ワーキングスタッフ会議

く日時〉04年8月31日(火)13:30~15:00
く場所> 広島県立総合体育館地下1階大会議室

広島県教育委員会生涯学習部 山田穂積 折出芳和 工藤宏一
広島市市民局文化スポーツ部 山本正己 大谷直和 重富弘己
(財)広島県体育協会
(財)広島市スポーツ協会 恵南祈八郎 白雲克宏
広島商工会議所
(社)広島青年会議所
(財)広島県サッカ協会マ
サンフレッチェ広島後援会
サンフレッチェ広島
プロジェクト事務局 今西和男

<概要>
1 五日市埋立地にスタジアムを建設する場合の建設工法などについて説明があった。

(1)産業廃棄物埋立地(公園緑地予定)…一一地盤沈下が大きい

  • フローティング工法建設費134億円(用地は県から無償借り受け)
  • 杭基礎工法建設費142億円(用地は県から無償借り受け)

(2)建設残土埋立地(中小企業用地予定)……地盤沈下が小さい

  • 杭基礎工法建設費120億円(用地は別途県から購入又は有償借り受け)

2 五日市埋立地へのスタジアム建設の方向で、土地所有者である県へ報告したい。
どのような文書にするかは、改めて関係者にお諮りする。

3 本市から、「資金繰りについてはどのように考えているのか」という質問に対して、
事務局から、「建設地と工法を早期に決定したいので、財源の件については、今後の議題としたい」と発言があった。


県側の議事録

議題 五日市埋立地建設に向けて

会議資料
①直接基礎(フローティング)による建物事例 関西国際空港
②杭基礎による建物事例 東京湾臨海道路
③杭基礎による建設事例 中部国際空港
別紙資料l 東京国際空港全体構造計画概要
別紙資料2 間作国際空港全体構造概要
別紙資料3 東京都産業廃棄物処理場跡地利用
表-跡地利用の事例(昭和6 1年当時の計画含む)
他県では、産業廃棄物埋立跡地に建設の事例があり、今後、大型建築物の建設が可能になってくるであろう。

質疑

  1. 産業廃棄物跡地であれば土地価格はただなのか。
    -はっきりした回答を得ていないので答えられない。
    しかし、フロジェクトとしては、用途目的が緑地でしかない土地を有効利用するのが良いのではないかと考えている。
     
  2. 県民市民の理解を得るためにも、新スタジアムを15, 000人でスタートということは考えられないか。
    -ゴール裏を立見にしたりする方法がある。
    -外国の例で言うと1期から10期にわけて建設しているところがあるが、トータルの工事費はコスト高になるため、ロスが大きい。
     
  3. 工法として、遮水層を破るときの調査研究期間はいつからになるのか。
    埋立完了後、調査期間の2年間内を考えている。
     
  4. 現状スケジュールの中でもA3資料4ページにある※6の課題は残る。これをクリアしないと1年先に延びると考えて良いか。
    -調査期間の2年間の聞に行うことは可能であるので、延期する必要はないと思う。

     
  5. 遮水層すべてにセメントミルクを流す必要があるのか。
    -廃棄物層から遮水層に入り5m以上は必要と考えている

     
  6. 環境への配慮、を考えないといけない。
     
  7. A3資料4ページにある3案の中から選択するのか。
    -個人的には、確定するのは困難であると考えている。
    現段階では、いくつかの方法がある中でこれくらいを考えている。
    今後もさまざまな事例が出てくるであろうから、ひとつに絞るのは困難である。
    そういったことも含めて、委員会としてのスタンスを決めたい。

     
  8. 地盤沈下について、建物部分とそうでない部分を同時にクリアする方法はないのか。
    -現状ではクリアする方法はない。将来的に、沈下した部分の調整を図るための工法も必要になってくる。
    建物及びピッチについては支柱で支持しているので心配ないが、外構部分について調整が必要である。
    あくまでも、県の方針に従って、法律を守り建設計画を立てていくつもりである。

     
  9. A3資料4ページ、A-I について、維持管理費用はどれくらいかかるのか。
    -不同沈下だけであれば、数百万円であると思うが、
    実際の維持管理となるとライフラインのメンテナンス等が必要となるため年間数千万円であろうと思う。

     
  10. 不確定な部分が多いので、決めかねるのもわかるが、早く方向性を付けて決断を早くした方が良いのではないか。
    -これまで五日市について検討してきで、3つの案でこういった研究をしましたという報告を考えている。

     
  11. A3資料5ページの「実現に向けての行政の対応」の行政とは
    -それぞれの自治体によって違うので、ここでは広島県広島市に対してということであるが、表現方法としては、「実現に向けて行政への対応」の方がよい。

     
  12. 財源的な話をセットで考えていかないと前に進まないのではないか。
    -資金調達Jこついては、行政に全てをという考えはない。民間でも資金の調達(募金・借入れ)を研究して、お互いの協力にて資金計画を立てたい。

     
  13. 資金計画については現在の段階では明らかにできないところがある。
    平成の樽募金を県民運動・市民運動として実施していく必要があるのではないか。
    工期についても無理をせず、もう少し長い時間をかけて、ベスト案というのが困難であるならベター案を創ってはどうか。
    また、なぜ今なのか、目的等もっと理論的に整理して、第2ステップに進んだほうが良い。現在では最終段階の判断ができない。

     
  14. 現在の環境では、市民球場の話が進んでいる。サッカースタジアムについては、街の魅力作りや活性化等、
    県民に対し“今なぜサッカースタジアムなのか" ということを投げかけないといけない。
    どういった範囲でどういう内容を投げかけるのかが重要である。

     
  15. 最終処分場の問題は、施行規準が変わるので法改正を待たなければいけない。
  16. 別件ではあるが、情報として、本日、市民球場の件で、午前中に市県等に要望した。
  17. 現段階で何を外に向けて発信するか。選択して出していく必要がある。
  18. 各団体で、今回の内容を顧問に報告していただきたい。

プロジェクトとして、五日市の産業廃棄物埋立跡地にスタジアム建設する案について技術的な実現可能性を探った。
建設方法については2つの方法を研究している。中小企業用地に建設することについても議論した。
といった内容でレポートをまとめ、関係団体に相談したい。
 

 

 

 

 

最終更新:2013年12月28日 10:13