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(1) 作用部位・作用機序
抗うつ剤の作用機序は確立されていない。
脳内モノアミンに対する作用として,モノアミンの再取込み阻害によりシナプス間におけるモノアミンの利用率を亢進させることが抗うつ効果と関連して注目されているが,矛盾点も多い。
(2) 薬効を裏付ける試験成績
1) イミプラミンと同等のセロトニン再取込み阻害作用を有するが,ノルアドレナリン再取込み阻害作用は非常に弱い。イミプラミンやデシプラミン結合部位への親和性が極めて弱く,セロトニン(5-HT)受容体,ドパミン(D2)受容体へかなり強い親和性を示すなどの点でイミプラミンと異なっている18)。