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*GOLEM MAN 一行の元にユーが訪ねて来る。 彼から要塞に閉じこもり戦闘用のゴーレムを密造する謎の科学者Drゼムオディッソンの討伐を依頼される。 そして要塞の水先案内人としてゼムオディッソンの元部下の女錬金術師ヴァータ・コゥも同行すると言う。 要塞で一行を待ち受ける物とは…… アリアンロッドナイツオブラウンド 番外編3 「GOLEM MAN」 ――その街に、愛と勇気の花束を *参加メンバー ・ミルテ Lv8 ・エスト Lv8 ・クロア Lv7 ・フィリップ(NPC)Lv7 *オープニング 一行がギルドハウスでまったりとしているとユーが小柄なエキスマキナの女性を引き連れて現れた。 女性は錬金術師のヴァータ・コゥと女性は名乗った。 挨拶もそこそこに一行はユーから依頼を受けた。 政情不安定の地パンマンルド、 古くからドゥアンとネヴァーフとの部族間の抗争が絶えない地域であったが、 その為に荒廃し治安が乱れ、 今では犯罪天国となっているという。 あるネヴァーフの錬金術師“ゼムオディッソン”が 治安改善のためのゴーレムを研究していたという。 彼女ヴァータ・コゥもそんなゼムオディッソンの理想に共感した一人だ。 強力な警備用ゴーレムを安価で量産できれば犯罪の蔓延を抑止できるからである。 だが先日、 試作用ゴーレム3機がロールアウトしたのだが、 それを見て彼女は愕然とした。 完成したゴーレムには治安維持用としては過剰な戦力が搭載されており明らかに戦争用だったのだという。 問いただそうとする彼女だが、 ゼムオディッソンは以後要塞に籠り連絡が取れなくなってしまったという。 仕方なしに彼女が旧知の仲であるユーに話を持ちかけた所、 帝国はアールを現地へ調査の為に派遣した。 しかしアールは3体のゴーレムにやられ病院送りにさせられたという。 本来ならユーが行くべきなのだろうが、生憎彼は皇帝から別の任務を命じられている。 その為、彼はゼムオディッソンの一件をナイツオブラウンドに依頼することにしたという。 こうして依頼料生命の呪符3枚と後払い5000Gでゼムオディッソンの要塞に潜入し彼の討伐ミッションを依頼される。 尚、ミッションには水先案内人としてヴァータ・コゥも同行した。 *ミドル 荒廃の街 馬車に揺られて一行はパンマンルドへ到着する。 馬車を降りながらコゥからもう日が傾いでいるので要塞攻略は明日にして今日は宿屋に泊ることを提案された。 荒れた大地に木造の粗野な家屋が立ち並ぶ西部劇の様な街並みの中、 荒廃の風が土埃を巻き上げた。 乾いた空気と共に一行はどこからともなく飛んできた爆薬に迎えられる。 しかし一行はこれを察し回避する。 何事かと鼻白む一行だが、 一行はそのままギャング団「カーヴァ・О」とマフィア「テン・M☆N・ドン」 との抗争に巻き込まれてしまう。 銃撃戦の中、脇をかすめる流れ弾に恐々としながらも一行はその場の離脱に成功する。 そのまま宿屋に駆け込んだ一行はその晩、 コゥより要塞の情報とゼムオディッソンの過去を聞いた。 曰く元々は傭兵だったが、錬金術を学びゴーレムの研究者に。 この地域に平和をもたらすために警備用ゴーレムを作ると言っていたが、完成したのは戦争機械だった。 彼は武力でこのあたり一帯を支配するつもりらしいとコゥは騙されていたとうなだれる。 *ミドル 潜入ゼムオディッソン要塞 翌日、ゼムオディッソン要塞へ行った一行はパスワードに迎えられた。 数字を入力する形式だったが脇にヒントが刻まれていた。(リドル) 問題 ゴーレムの燃料が入った桶が100個ある。 しかし内一つには大量の角砂糖が投げ込まれてしまった。 ゴーレムに燃料を補給しなければならないが、 砂糖入りのを補給するとそのゴーレムは駄目になってしまう。 しかしゴーレムが駄目になってしまうのは補給した10時間後である。 今から12時間以内にどの桶が砂糖入りかを判別しなければならない。 判別には最低何体のゴーレムが必要か。 尚、桶の燃料はゴーレムに補給してみる以外には判別不能とする。 少々手こずったもののエストがその明晰な頭脳で正解を導き出した。 答えは&color(white){7}(←をドラッグ) パスワードを突破した一行だがいきなり落とし穴に引っかかったり、 宝箱の罠に爆破されたりと消耗させられる。 雑然とした倉庫エリアを抜けた一行は封魔の魔法陣のかかった部屋で黄色いゴーレムに襲われる。 ゼムオディッソンの3機のゴーレムの1機インドイエローだ。 だが、これをエストの魔法とミルテの呪術で完封し突破する。 続く部屋で一行は冷たい雨が降る中、水も滴るいい男、 もとい2機目美貌のゴーレム、ニマイメホワイトとそれが生成する補助ユニット、DQゴーレムをも順調に葬った。 そして最後の部屋、立ちはだかるのはゼムオディッソンの最強のゴーレム、アンパー・1だ。 アンパー・1は全力の右ストレートをミルテへと向けて放った。 しかしクロアがそれを庇った。 だがその一撃を受けてクロアは遥か彼方まで吹っ飛ばされてしまった。 しかし、クロアは何度吹っ飛ばされようとも不屈の精神で立ち上がりアンパー・1の攻撃から仲間を守り続けた。 結局、アンパー・1も一行の前に倒された。 *クライマックス 激突ゼムオディッソン 一行は要塞を突破してインドイエロー、ニマイメホワイト、アンパー・1の3体を屠るとゼムオディッソンの部屋へと踏み込んだ。 踏み込んだ瞬間コゥが叫んだ。 平和への想いを利用して戦争機械を作ったことを糾弾するコゥにゼムオディッソンは吠える。 しかしゼムオディッソンのはルパーナを一喝する。 「知ったような口を叩くな」 かつてこの地にあったドゥアンとネヴァーフの部族間の抗争、 それによって治安が悪化し匪賊が流れ込み、 そしてその匪賊によって治安が悪化する悪循環にこの地は陥っていること。 悪循環を断つためにはこの地に蔓延る悪徳を暴力を以て一掃するような『脅威』が必要であると。 ならば自分が戦争機械を駆り、 暴力で悪徳を一掃し、 「脅威」として住むものの共通の敵となれば、 共通の敵を倒すために住人は団結すると。 過去にゼムオディッソンはこの地を良くするためにあらゆることをやった。 でも何をやっても状況は悪くなるばかりだったと。 項垂れながら、現実に打ちひしがれながらもゼムは尚も語った。 もう何が正しいのかわからない。 何のためにこの世に生を授かり何をして生きるのか……。 でもそれがわからないまま一生を終える……。 &bold(){――そんなのは絶対に嫌だ}、と。 そして激昂と共にダンジョン崩壊スイッチを押す。 降ってきた瓦礫を凌ぎ、瓦礫の山と化した要塞跡で皆が無事を確かめあっていると背後から声を掛けられた。 「まさか君たちは『ひ弱な』錬金術師が『追い詰められて』『自棄を起こして』崩壊装置を起動したと思ってはいるまいね?」 瓦礫を踏みしめる力強い足音が近づいてきた。 「単にあそこでは狭すぎたのだよ」 足音は数メートル先で止まった。 同時に、空気が軋むような強烈な緊張感が辺りを包み込んだ。 「所で君たち?何故この治安状態インフェルノなパンマンルドで俺が護衛も雇わず呑気にゴーレム開発ができたと思う?」 巨大な人影が現れ顔を上げた。 その相貌には強烈なアルカイックスマイルが刻まれていた。 相対する者の背骨を氷の腕で握りしめるような恐ろしい威圧感を放つ表情だ。 「この鍛えられた筋肉があるからだ」 言い放つとともにゼムオディッソンは軽く地面を踏みしめた。 それだけで堅い要塞の瓦礫が軽く砕ける。 飴細工の上に巨大な鉄塊を落としたようでもある。 事実、強度という意味ではゼムオディッソンと瓦礫とでは純鋼と飴玉ほども違うだろう。 尋常ではない強度である。 踏み込みが強いのではない。 ゼムオディッソンという存在が強いのだ。 その足も、腿も、腹も、胸も、腕も、手も、首も頭も。浮かべている表情すらも強い。 ゼムオディッソン、巨大な鉄塊を強い形に鋳造したような男である。 だが何よりも強いのはその意思である。 「まあ結局、木偶人形などでは駄目だな」 鋼は砕けない。たとえ歪み拉げ曲がろうとも千切れずに堪える靱性を持っている。 「だから、俺が脅威になればいい。ちょっと今から麓で貴賤善悪老若男女問わず2,30人ぶち殺してこのあたり一帯を暴力で支配すればいい。そうすればいい。簡単な事だ」 鋼鉄が敵意の切っ先を差し向けた。 「というわけで今から世界平和の為にまず手始めに君たちに暴力を振るうが、別に恨んでも構わんぞ?」 素早く動こうとするゼムオディッソンをコゥが制すると一行は戦闘に有利な陣形を敷いた。 ゼムオディッソンは自らの創造物と同じように、全力で殴り掛かった。 だが、アンパー・1のように的を絞ったりはしない。 無造作に、そして無作為に殴り掛かった。 自信である。 その拳が命中すればどんな物体だろうと粉砕してやれるという自信がその拳を突き動かしていた。 事実、その拳を受けたクロアは事前にモンクの修行をしていなければ一撃で倒れていたであろう。しかし堪えた。 必殺の一撃を凌がれ強いゼムオディッソンに刹那の動揺が生じた。 その隙に一行は一気にたたみかけた。 一行の強烈な攻撃にさらされたゼムオディッソンだが不屈の闘志で何度倒されようとも立ち上がった。 しかし3度目。 クロアの槍によりゼムオディッソン3度目に膝をつかせると、とうとうゼムオディッソンはその奥義を放った。 怒りを載せた彼の全身全霊の一撃。 その素点実に430点。人間が7,8回は死ぬ威力である。 だがクロアはそれを紙一重で躱した。 魂の全てを込めた一撃が空を切ると、流石のゼムオディッソンももう立ち上がることはできなかった。 *エンディング パンマンルドの行方 ラクレールに帰還した一行はユーがコゥから預かった残りの報酬を受け取りながらパンマンルドのその後を聞いた。 今回の一件を聞いたユーが皇帝に進言し、パンマンルドの治安回復の為に乗り出したと。 またゼムオディッソンも元々は善意の行動であったことと一行により計画が阻止されたためこれといった被害もなく微罪にとどまったという。 悪徳に塗れた荒廃の街に再生の風が吹き始めた。

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