966 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/23(金) 22:13:32.01 ID:HQthw6Oto
ﾃｸﾃｸﾃｸ...
京太郎「夕飯の買い物してたら遅くなっちまったな……」
京太郎「自炊にも慣れてきたけど、やっぱ一人飯は寂しいし……」
京太郎「あーあ、どっかに美人の通い妻とか落ちてねーかなー」
ｶﾞｻｯ
京太郎「ん？」
ｶﾞｻｶﾞｻｯ
京太郎「今、あの辺の草むらで何か動いたか……？」
京太郎「犬か猫な。ここらで野良なんて滅多に見ないけど」
ｷｭ...ｷｭｰ...
京太郎「！？」
京太郎「……今、まるでカピみたいな鳴き声が……」
京太郎「………………まさかな。カピはもちろん、野良カピバラなんているわけ……」
京太郎「……」
ﾊﾞｯ
京太郎「！」
968 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/23(金) 22:16:36.03 ID:HQthw6Oto
/{: ./ /: . : . /: . : . : |: . : . : . : | : . ﾊ: . : . : ﾟ｡
/ 乂/: . ′: . :/!: . : . : .|: . : . : . : |＼-=...ﾑ : .{il}二¨¨¨
/-－.′: | : . : l│: . : ...:.|∨: . : . : | ﾟ｡: . 。: . : . : ｀ヽ
/: /.../. :..| l | : . | | : . : . : | :｡: . {: 八 ｡: . :ﾟ: . : . : . |
/ | ′: .| リ＼ | |: . ﾄ : . :。 乂:,:斗: .ﾟ:。│: . |: . : . : |
ｉ: .∧′: . リ {＼ﾟ｡.:{ ＼ 斗 '" ＼{＼_{ |: . :.|: . : . : . :｡
|: .| ｉ: . : . |γ⌒ヽ 乂 ＼ﾐ __,， |: . :.|: . : . : . ﾟ｡ 「ふきゅっ！」
|: .| |: . : . |.乂_,,ノ z≦三¨ │: . l- ､: . : . : .
|: .| |: . : . } |: . :.| ﾟ｡: . : . :
∨ ﾟ。|.: . : ｲ ､＿ ノヽ |: . :.| /: . : . : .
∨ |: . /八 ∨ } │: . |／ . : . : . : .
丶|: /＼ ｀ _ ＼___,ﾉ イ}: . :.| . : . : . : . : .
|: ﾄ､ : ＼ |≧==--zrt―=≦￣￣｀i: . :ﾟ: . : . : . : . : .
|: | ＼:..:.＼.|: . : . ｛ニXニ｝ ﾉ: ./＼ : . : . : . : .
: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ﾞ､: . ﾞ､ﾞ､. ＼
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :､.i. .i: : . ｀ ､
.: : : : : !: : : : : | |､: : :| | : : i | !: :|:| : |:､: : : : : : ＞
: : : : : :| : : |: i 「! ヽｰト!､: : ﾘ !: |ﾊ: ﾄ : |￣￣
.: : :,..-､|: : :i: :|: !ﾞ､ _､!二ﾞ､-| イ: ﾘ ! |ヽ:|
: : / へ.ﾞ､ :丶ヾヽ<´{::::i｀ ヽ! 1!|:/| :!ﾉﾞ､ﾘ
: :ヽ ＼ : :!丶 ￣ Ｖｲ:ﾊ |＼:i
.: : 丶 ＼ﾞ､ ｀> ﾘ ｀
ヽ: : :｀┬ ､ ヾ /
i: ;ｨノ U ,....-ｨ /
,,:‐ﾚﾘ _ ￣ /
゛=!_ ＼ ｀ｰ-､_ ＿/
::::::゛＝= ､ ＼ /￣ヽ､
::::::::::::::::::::::゛＝==-､ >
973 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/23(金) 22:33:47.36 ID:HQthw6Oto
◆
「ふきゅ～……？」ｷｮﾛｷｮﾛ
京太郎「連れてきちまった……」
京太郎「……憧、だよな？ どう見ても」
京太郎「でも小さい……幼いとかじゃなくて、そのまんま小さい」
京太郎「ねんどろより一回り大きいぐらいかな」
「ふきゅきゅっ！」ﾄﾃﾃｯ
京太郎「あ、こら待て！」ﾑﾝｽﾞｯ
「ふきゅっ！？」
ﾋｮｲｯ
京太郎「うわ軽っ……中に綿でも詰まってんのか」ﾂﾝﾂﾝ
「ふきゅ！」ｶﾌﾟｯ
京太郎「おうっ！？」
「ふきゅふきゅ」ｶﾞｼﾞｶﾞｼﾞ
京太郎「噛むな噛むな」
「ふきゅん」ﾁﾛﾁﾛ
京太郎「舐めるな舐めるな」
978 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/23(金) 22:59:17.36 ID:HQthw6Oto
ｽﾄﾝ
京太郎「とりあえず座布団の上から動くなよ、わかったか？」
「ふきゅ！」
京太郎「返事だけはいいな……つーか言葉わかんのか？」
「ふきゅー！」ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝ
京太郎「これ絶対分かってねえわ！ ああもう、スカートめくれてんぞ」ｻｯ
「ふきゅっ！？ ふきゅー！」ﾌﾟﾝｽｺ
京太郎「あ、怒った。別にお前のパンツなんて見ても気にしねーから安心しろって」
「ふきゅ！ ふきゅ！」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ
京太郎「全然痛くねえ」
「ふきゅ～～～！」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁﾍﾟﾁﾍﾟﾁ
京太郎「さて、この先どうするかだよなぁ……」
ｷｭｰﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ...
京太郎「……」
「ふきゅぅ……」ｸﾞｰ
京太郎「……まずはメシか」
9 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/23(金) 23:42:13.29 ID:HQthw6Oto
◆
京太郎「そもそも人間と同じモン食わせていいのかな……もう作っちゃったけど」
「ふきゅ？」ﾄﾃﾄﾃ
京太郎「おう、意外に大人しくしてたな。偉いぞ」ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ
「ふきゅ～♪」
京太郎「で、これ食えるか？ 見た目が憧だからつい作っちまった須賀ナポリタン」ｽｯ
「ふきゅっ！ ふきゅきゅー！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ
京太郎「急に興奮しだした！？ やっぱり好物なのか……？」
「ふきゅ！」ﾃｼﾃｼ
京太郎「はいはい、今小皿に分けてやるから……ほれ」ｺﾄｯ
「ふきゅー！」
ﾁｭﾙﾙｰ
京太郎「うまいか？」
「ふきゅっ♪」
京太郎「(やばい、この謎生物に癒やされてる俺がいる)」
18 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/24(土) 00:09:20.71 ID:scTtTvZto
「」ﾓｷｭﾓｷｭ
京太郎「(こんなのが相手でも、誰かと食卓を囲むって嬉しいもんなんだなー……)」
京太郎「(いや、昨日大勢で食事したばっかだけどさ。松実家で)」
京太郎「(でもロクに喉を通らなかったし、通っても味なんて分かりゃしなかったし……)」
京太郎「(それに比べたら可愛いもんだよな。なにせ憧と瓜二つだし)」
京太郎「(あー、やっぱ生き物っていいな。すっげー和む)」
「ふきゅ、ふきゅ」ﾃｼﾃｼ
京太郎「ん？ どうした？」
「ふきゅ……」ﾁﾗﾁﾗ
京太郎「もしかして食い足りないのか？ じゃあ俺のを分けてやるよ、ほれ」
「ふきゅー♪」ﾊﾟｸｯ
京太郎「しっかし警戒心ゼロだな……変な奴に拾われないで良かったよ」ﾂﾝｯ
「ふきゅ？」
京太郎「ま、今日のところはウチにいろよな。外もう暗いし、色々こえー」
「ふきゅ」ｺｸｺｸ
京太郎「はは、慌てて食うからソースついてんぞ」ｸﾞｼｯ
「ふきゅ～」
京太郎「(………………ところで同級生のミニチュアみたいな生き物を家に置いとくのってセーフ？ セーフか？)」
21 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/24(土) 01:01:09.37 ID:scTtTvZto
◆
「ふきゅっぷい」ｹﾌﾟｯ
京太郎「食ったなぁお前……自分の体積以上食ったんじゃねーか？」ﾂﾝﾂﾝ
「ふきゅ」ｶﾌﾟ
京太郎「こらこら、俺の指はデザートじゃねーぞ」ﾋｮｲ
「」ﾌﾟﾗｰﾝ
京太郎「離れろよ！？」
「ふきゅっ」ﾎﾟﾃｯ
京太郎「さて、食器片付けちまうかな」ｽｯｸ
「ふきゅ？」ﾄﾃﾃ
京太郎「ついてこなくてもいいぞ？ すぐ戻ってくるから」
「ふきゅ！」ﾋﾟﾄｯ
京太郎「おい」
「ふきゅふきゅ」ﾖｼﾞﾖｼﾞ
京太郎「登ってくるし……分かった分かった、こうすりゃいいのか？」ﾋｮｲﾎﾟｽ
「ふきゅっ！？ ふきゅ～！」ｷｬｯｷｬｯ
京太郎「頭の上は気に入ったか？ じゃあ落ちないように気を付けろよな」
「ふきゅー♪」
72 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/24(土) 21:49:19.58 ID:scTtTvZto
◆
京太郎「ふぃー、終わった終わった」
「ふきゅー、ふきゅっきゅふきゅっきゅ」
京太郎「真似すんなっつの」ﾋﾟﾝｯ
「ふきゅぅっ」
京太郎「うりうりー」
「ふきゅぅぅぅ……」ｳｯﾄﾘ
京太郎「ん、よく見たらこいつ結構汚れてんな……草むらにいたんじゃ当然か」
「ふきゅ？」
京太郎「どうすっかなぁ、犬猫は風呂嫌いなのも多いけど……」ﾁﾗｯ
「ふきゅ！ ふきゅ、ふきゅきゅっ！」
京太郎「うん、流石ミニ憧だ。風呂と聞いた途端テンション爆上がりだ」
「ふきゅっ！」
京太郎「ならバスタブにお湯張ってる間に洗っちまうか。ほれ、行くぞ」
「ふきゅ～♪」ﾄﾃﾄﾃ
76 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/24(土) 22:40:46.54 ID:scTtTvZto
◆
ｼﾞｬｰ...
京太郎「ところでその制服って脱げんの？」
「ふきゅう！」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ
京太郎「はい、デリカシーが欠けておりました。申し訳ありません――っと」
ｷｭｯ
京太郎「ほれ、洗面器なら溺れる心配もねーだろ」
「ふきゅーっ♪」ﾋﾟｮﾝｯ
ﾊﾞｼｬｰﾝ
「ふきゅう……♪」ﾌﾟｶｰ
京太郎「器用に浮いてんなー……しかも着衣で。いや、実はそういうナリの生き物なのか？」
「ふ～きゅ～♪」ﾁｬﾌﾟﾁｬﾌﾟ
京太郎「ま、深く考えても仕方ないか。俺も入ろっと」ﾇｷﾞｯ
「……ふきゅぅ……」ｺﾞｸﾘ
京太郎「キャー！ 見ないでよエッチー！」
85 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/24(土) 23:22:43.12 ID:scTtTvZto
◆
京太郎「ふぃー」ｻｯﾊﾟﾘ
「ふきゅぃー」ｻｯﾊﾟﾘ
京太郎「……ミニ憧の野獣の眼光から逃れるのに疲れた……」
「ふっきゅ」ｷﾞﾗｰﾝ
京太郎「お前どんどん図々しくなってない？」
「ふきゅ？」ｷｮﾄﾝ
京太郎「可愛らしく小首を傾げるんじゃあねェーッ！ 本当に可愛いだろうがッ！！」
「ふきゅっ！？」ﾋﾞｸｯ
京太郎「あ」
「ふ……ふきゅぅ……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
京太郎「わ、悪い。驚かすつもりは……」
「ふきゅー！」ｽﾞﾎﾞｫ
京太郎「畳んでおいた洗濯物の山に突っ込むんじゃあねェーッ！！」
「ふきゅ……ふきゅ……」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
京太郎「しかもパンツの中に潜り込むなや！？」
91 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 00:27:44.31 ID:R3JejhQVo
◆
京太郎「はあ、やたら疲れた……」
「ふきゅふきゅ」ﾖｼﾖｼ
京太郎「誰のせいだと思ってんだ」
「ふきゅ？」ｷｮﾄﾝ
京太郎「可愛らしく小首を――いいや。もう寝よう」
「ふきゅー？」
京太郎「そ、寝るんだよ。お前はどうする？ どこで寝る？」
「ふきゅ！」ﾋﾟﾄｯ
京太郎「ですよねー」
「ふっきゅ、ふっきゅ」ﾖｼﾞﾖｼﾞ
京太郎「登るな登るな。ったく、朝になったら寝返りに巻き込まれて潰れてるとか勘弁してくれよ？」
「ふきゅっ！」ﾋﾞｼｯ
京太郎「(……クラスメイト似の小動物と一緒にベッドインか。いよいよアウ……まだだ、まだセーフの筈だ……うん)」
96 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 01:17:50.58 ID:R3JejhQVo
ｺﾞﾛﾝ
京太郎「ほら、こっち来い」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
「ふきゅー！」ﾋﾟｮｲﾝ
ﾎﾟﾌﾝ
「ふきゅ～」ｽﾘｽﾘ
京太郎「うぉお……おま、首筋にひっつくのはやめろ、くすぐったい」
「ふきゅーん」ｸﾝｶｸﾝｶ
京太郎「嗅ーぐーなーよー」
「ふきゅ……」ｳﾄｳﾄ
京太郎「お？」
「ふ……きゅう……」ｽﾔｧ
京太郎「寝た……嗅ぎながら……」
「ふきゅぅ……ふきゅぅ……」ｽﾋﾟｰ
京太郎「……どうすんだこれ、飼い主とかいたら探すべきなのか……？」
京太郎「もしくは俺が飼うか……ここペット大丈夫だっけ……」
京太郎「……ああダメだ、眠くて頭が回らん……起きたら考えよう……」
97 名前：7月9日(火)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 01:26:31.97 ID:R3JejhQVo
◆ ◇ ◆
京太郎「」ﾊﾟﾁｯ
京太郎「……」
ﾑｸﾘ
京太郎「……」ｷｮﾛｷｮﾛ
京太郎「憧ー？」
ｼｰﾝ...
京太郎「……」
京太郎「…………」
京太郎「………………、夢？」
114 名前：7月10日(水)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 15:12:46.95 ID:R3JejhQVo
……
…………
………………
ﾃｸﾃｸﾃｸ...
京太郎「(目が覚めたら朝で、ベッドの上で……)」
京太郎「(当然ながらミニ憧がいた形跡はなし)」
京太郎「……」
京太郎「(なんつー夢を見てんだ俺は)」
京太郎「(変態なのか？ 欲求不満なのか？)」
京太郎「(どっちにしろやべーだろ……なんでミニサイズだよ)」
京太郎「(どうせなら等身大の方がってちげぇ！！)」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
京太郎「(……なんで憧なんだよ……)」
京太郎「……ん？」ﾋﾟﾀｯ
憧「お姉ちゃん、いってきまーす」
望「はーい、いってらっしゃい」
京太郎「げっ」
117 名前：7月10日(水)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 15:50:13.07 ID:R3JejhQVo
憧「あ、京太郎だ。おはよ」
望「あらほんと。おはよー京太郎くん」
京太郎「お……おはようございます、望さん」
憧「むっ。ちょっとー、なんでお姉ちゃんだけ名指しで挨拶すんのよ？ あたしが先でしょ普通」
京太郎「え、ぁ、ああ。そうだよな、すまん」
望「なに、憧ってばヤキモチ？」ﾆﾔﾆﾔ
憧「ちがうわよ！/// これは礼儀の問題！」
望「そんなこと言って～。本当は少しでも長く京太郎くんを独占していたいんでしょ？」
憧「な、なんでそうなるのよ！ 意味わかんないんですけど！///」
京太郎「……」ｼﾞｰ
憧「ちょっと、京太郎も黙って見てないでなんとか言ってよ！」
京太郎「……やっぱり」
憧「え？」
京太郎「やっぱり大きいよなぁ……」ﾎﾞｿｯ
憧「ふきゅっ！？///」
118 名前：7月10日(水)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 16:32:56.01 ID:R3JejhQVo
京太郎「そうそう、それでこの鳴き声……やっぱり本物だよなぁ……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
憧「ほ、本物！？ 確かに何も詰めたりしてないけど……いきなりなんなのよばかぁ！///」
望「これはこれは……意外と二人の仲は順調みたいね？」ﾆﾔﾆﾔ
憧「ちがっ、そんなんじゃない！///」
望「しかし京太郎くんも謙虚ねー。憧ので「大きい」だなんて」
憧「別に小さくないでしょっ！！」
望「でも身近に宥ちゃんとか玄ちゃんもいるし」
憧「ぅぐ……！ で、でも京太郎は大きいって言ってくれたんですけど！？///」
望「あ、開き直った」
憧「お姉ちゃんは黙ってて！ 京太郎！」ｸﾙｯ
京太郎「うぇっ！？」ﾋﾞｸｯ
憧「きょ、京太郎は……ほんとにあたしぐらいの胸でも、満足してくれる……の？///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ
,. ⌒ヽ､/⌒ ､-- 、
／_,..- ヽ ｀ 、
/ ／´ / ∨ ＼
, ´ / ,' : ､ ヽ
／ , , / /| | :. | | | ∨
＿／ ／ / |_|__'_| | _}_|_|_| | | :
￣￣´/ ｲ ' { ´| |/__{ |: , ´/}/_}∧ | | |
/ / , rⅥｨ笊 从 {∨ /ｨ笊_ヽ}/､ | |
/ ｲ ∧{ 从 Vり ＼∨' Vり /' / ∧{ 「は？ 寝言は寝て言えよ生八ツ橋」
´／ｲ }从lﾑ ; ＼ ,ノ / ＼
| ∧ ∧,ｲ
Ⅵム - - ｲ //
＿ヽl＼ ／/ｲ__
|////} ｀ ー ´｢////|
|////| :. / |/[__}/|
,...＜////∧ , |/////＞ ､
, ＜///////////＼ ／//////////＞ ､
, ＜/////////////////}＿___{/////////////////＞ 、
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憧「死ねよやァー！！」ﾊﾞｷｨｯ
京太郎「アバーッ！？」ｸﾞﾊｧｯ
望「朝から元気ねー」
125 名前：7月10日(水)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 17:16:14.13 ID:R3JejhQVo
◆
憧「変な夢を見た？」
京太郎「うむ……」
憧「それで朝からボケーっとしてたってわけ？」
京太郎「うむ……」
憧「それであたしの一部分に対して心にもないことを言ったわけ？」
京太郎「いやそれは本心で」
ﾎﾞﾋｭｯ
憧「ハエが飛んでたわよ」ﾆｺｯ
京太郎「アリガトウアコチャン！」ｶﾀｶﾀ
憧「で？ どんな夢を見たってのよ？」
京太郎「え」
憧「なによ、人に言えないような夢なの？」
京太郎「そういうわけじゃ……いや、でも憧には……」ｳｺﾞｺﾞｺﾞ
憧「あたしには？……も、もしかしてアンタ、夢の中であたしにいやらしいことしたんじゃ……！？///」ｽﾞｻﾞｯ
京太郎「し、してねーよ！ いやらしいことはしてねぇ！！」
憧「………………いやらしいこと「は」？」
京太郎「あっ」
126 名前：7月10日(水)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 18:00:18.88 ID:R3JejhQVo
憧「……」ｼﾞｰ
京太郎「う゛……」ﾀｼﾞｯ
憧「どういうこと？ まさか本当にあたしが出てきたの？」
京太郎「……で……」
憧「……」
京太郎「………………出てきた」
憧「ッ！？///」ｶｧｯ
京太郎「お前を、俺の部屋に連れ込んで……」
憧「つ、連れ込ッ！？///」
京太郎「(風呂とかベッドとか、流石に言わない方がいいよな……)」
京太郎「(でも、だったらなんて説明すれば……ここまで来たら下手に誤魔化しても……)」
京太郎「(……こうなりゃ直球、ズバッと言うしか――！)」
京太郎「飼った」
憧「○×△□＠※〒〆♪∀～～～～～～～～～～ッ！！？///」
137 名前：7月10日(水)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 21:57:55.28 ID:R3JejhQVo
◇ ◆ ◇
京太郎「はあ、今日は散々だったな……」
京太郎「憧はあれから目も合わせてくれねーし」
京太郎「監督達にはまた俺が何かしたって思われるし」
京太郎「……まあ、俺が言葉足らずだったのは事実だけどさ」
京太郎「それならそれで、弁解のチャンスぐらい頂きたいものですなぁ……っと」
ｺﾞﾛﾝ
京太郎「あ゛ー……暑い。夜になっても全然だな」
京太郎「部活に家事に学業に、学生の一人暮らしも楽じゃねーなー」
ｺﾝｺﾝ
京太郎「？」
ｺﾝｺﾝ
京太郎「客……？ インターホンじゃなくてノックって」
ｺﾝｺﾝ
京太郎「はいはい、今出まーす」
ｶﾞﾁｬｯ
'"￣￣￣: : : . ､
／: : : : : : : /: : : : : : : : : :..
＿／: :/:./: : :. :./: : : : : i: : : : : : :＼
／／′ :/:./: : : :.:/: : : : : : |: : : : : : : : :
/ :/ / : //:./: .′:./∧: : : : :.ﾊ: : :. : :|: :|: :.:.
. / :/ / : //:./」.A--x:′ﾄ､.:.:.:.′ : : : : |: :|: :〔iﾐx ､
.. / :/ レv: : :′|! V__ ｀ ヽ l___!__: : : |: :|: : :| ヽ:ヽ
/ :/ i!: |:.| ＿_ ｊ/- ｊ人｀ヽ|: :| |:.:| . : .
. / :/ |:.:.|:.| ´￣｀ヾ ＿ ヽ:|: :| !:.:! . : .
.′′ |:.:.|:.| , ¨¨ヾ､. ﾊ:.:.|:|:.:| ｌ : l
i!: :! | / .′:.|: :! | : | 「京太郎っ♪」
.′:.| .:|: :|:.ﾄ { 丶 / /: :.′:.:| | : |
′.:: ! ′..:|:.|: i ､ / /イ : /: :|: :| | : |
|:.′:| .:.:.:|:.:|:.|:.:| >､ ｀¨ ´ . イ:. :.|: /.:.:.:| : | | : |
|:|: :.:| ./: : :|: |:.l: :l／ﾍ} ｰ‐ .iヽ. ／: :. :.j/:.:. .:.|.:.:.| ! : !
ｌi!: : | ′.:.:.|: |:.|: :ﾚ′ ＼ ∧ |:. :.: : : |: :. :.:.|: :.:|
lﾊ : | く`ｰ‐ｒ.|: |:.|: :ﾄ､ /＾V! ∧.l＼: : :. | : : : |: : :| ′:.|
l: :l/ ヽ | |: |:.|: :| ＼∧ ol ∧ ｀ヽ !:. : : | : : | l:.l : |
|:.:| ___ﾊ＾i＾i ト,〔￣｀Y¨Y¨¨¨¨i |: : . :ﾄ: .:.:| l/!.:.|
| :| / ￣ﾚ_// ﾉ7: : : :ｌ__.ﾄ､: : : l |.:.:. :.| !: : | : :|
|:/ l ヽ〉─‐'ｌ |: :＼/ < |: :. :.| !.:.:.:| : :
i} /! /＼: :./ ＼_/′ |: : : | !:. :.:| |: |
′ / /l ＼ ､ ′ |: : :.′:. :.:l |: l
/ / /. l＼ ‘, | .// : : / |: : : | V
. / / / | ＼ ‘, |// レ |: :. :.|
144 名前：7月10日(水)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 22:37:45.82 ID:R3JejhQVo
京太郎「憧？ こんな時間にどうし――」
「きょーたろっ♪」ﾀﾞｷｯ
京太郎「どうしたあああああッ！？」
ﾄﾞｻｯ
京太郎「い゛……！」
「きょーたろー♪」ｽﾘｽﾘ
京太郎「でェえ！？ なな、何してんだ憧！？」
「何って？ 見て分かるでしょ？」ｽﾘｽﾘ
京太郎「わかんねーよ！ また酔ってんのか！？」
「ぶっぶー。お礼だよ、お礼♪」
京太郎「お礼！？」
「昨日は京太郎にとーっても優しくしてもらったから、今日はあたしの番！」
京太郎「昨日……？ お前、まさか昨日のミニ憧！？」
「そうでーす♪」
156 名前：7月10日(水)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 23:35:20.18 ID:R3JejhQVo
京太郎「な……いや……嘘だろ？」
「ふきゅ？ なんで？」ｷｮﾄﾝ
京太郎「だって、完全に憧じゃねーか……」
「憧だもん」
京太郎「じゃあ違うだろ！？」
「違わないよー。昨日のことは全部覚えてるんだから」
京太郎「ぜ、全部って」
「ぜーんぶ。あたしを拾ってくれた。ご飯を食べさせてくれた」
「お風呂にも入れてくれたし、一緒に寝てくれた」
「あたたかかったなー♪ いいにおいだったなー♪」
京太郎「……！」
「だからね、今日はあたしの番。ご飯もお風呂も一緒。その後も――」ｽﾙｯ
京太郎「あ、こ」
＿＿＿
, . : : ´＿＿_: : : : : : : ､
／ , へ_{ |―/￣＼:＼
/ ／ 八 .ﾉ :{ /、_＼
//＼ ,＞_''二二二二二''_ く / 〉: ',
___/〈 ／ '´: : : : |: : : : : : : : :｀ヽ`〈: : _|＿
／. -┼' ｀¨´ /: : : : :/|: : : : |: : : : : ＼ ￣ ┼‐-ﾐ :.
／ ' ｌ|: ヽ: : ///: : :/ ,: : : :.ﾄ､: : :＼:|:∨:.|: |:.', ＼:＼
/ :/ l:!: :.:|:Ｖ//L:_:/ ,: : : :| ＼:__」Ｌ||/:|:.:|:｜ V∧
/ :/ l:|: : :|.:|Ｎ :|: /＾''ｰ ,: : ::| ‐''´ヽ:川||/:l: :l: :ｌ V∧
/ :/ l l : : |.:|| ｘ===ミ ＼ | x===ミ ||: :|: :| ｜ V∧
. / :/ ｌ | : : ト|l《 | {:::ﾉ | | {:::ﾉ | 》|'＾|::｜:.ｌ V∧ 「たくさん気持よくしてあげるからね、京太郎♪」
/ :/ ｌ.:|: : ｜||', 乂ｚン 乂ｚン || | : | : l V∧
. / :/ :!.:|: :.:.:ト||_, ::::::::: , :::::::::: ,||ノ|: ｜: l V∧
/ :/ :ｌ :|: : : |:.||人 /:||: :l : :l: : l V∧
/: / :ｌ:.:|: : : l: ||: : ＞ , ` '′ ＜:_:||: :|: : |: : l V∧
. /: / :l: :|: : : | :||／| `ト .,,__,,.イ'′|ヾ､ |厂|: :.:ﾄ :..l V∧
.′l |: :|: : : l'´l| ∧ ＞―＜ |: }} ｜:.:.|: ヽ V∧
l: : | ／|: : : | ‐-{Ｌ_' /､＞‐</＼ |: }} |: : :| | , -┐ _,へ
l: : | ,′:| : : :l {{ |./＿__Ｌ::｣、 ヽl }} |: : :| |', / ‐<／〈／〉
l: : |: l :l : : :′ /￣￣ -l,＼::＼ 叭: :.:| ﾉ∧ ｜ } (_／〉、
l: : | ∧ |: :.:ｉ {/ ＿__ l＼ヽ:::＼ ＼lト',:.:.Y^う:∧ | (_／〉:＼
l: : |: /.:〈Ⅵ:.:.:|ｰ|￣￣￣ |｢ノ＼_〉 Y::::ヽ ＼l|:.:|＾|: : :∧, く (_／＼ : ヽ
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l: : |: ′: :.:.圦 : ∨ ____________|l ∨ |::::::/ )∨:/ノ〉〈 ＼ | : |
l: 八 ｉ: : : : : ヽ＼ Ｖ´ ＼厂 ｛ 〈::::/ ｒ'､,}/^Ｔ／ ＼_ ○ ＼ | : |
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＼＼从 |ﾆﾆﾆﾆ≧=≠≦ﾆニィ ／: : :｜
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160 名前：7月10日(水)[saga] 投稿日：2014/05/25(日) 23:52:06.69 ID:R3JejhQVo
◆ ◇ ◆
ｶﾞﾊﾞｯ!
京太郎「………………！！」
京太郎「…………」
京太郎「……」
ｷｮﾛ
京太郎「……」
ｷｮﾛ
京太郎「……」
京太郎「――」
京太郎「ふぅ」
京太郎「…………………………死にてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…………………………」
169 名前：7月10日(水)[saga] 投稿日：2014/05/26(月) 00:36:42.83 ID:Wddpuc2To
◇
ﾑｸﾘ
憧「……」
憧「へんなゆめみた」
憧「……」
憧「………………ヘンな夢見たぁぁぁぁぁ///」
憧「なに。なに？ なに！ ナニあの夢！？」
憧「なんであたし、京太郎と、あんなっ……」
憧「…………………………裸で……///」ｶｧｧｯ
憧「～～～～～～～～～～～～～～～っ！///」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
憧「」ﾋﾟﾀｯ
憧「……まだ夜中よね……」
憧「……」
憧「も、もっかい……」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
ﾎﾞﾌｯ
憧「……」
憧「…………」
憧「…………………」
憧「…………………………………寝れないぃぃぃぃぃ///」
【TO BE CONTINUED...】
【須賀京太郎のステータスが更新されました！】
称号：欲求不満？(new!)
憧への印象：..→あの笑顔はドキドキする
→翌日は憧の顔が見れなかった(new!)
【新子憧のステータスが更新されました！】
称号：欲求不満(new!)
京太郎への印象：...→モヤモヤが少し小さくなった
→翌日は京太郎の顔が見れなかった(new!)
最終更新：2014年05月28日 01:43
