エセコイ


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142 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/08(土) 22:06:27.60 ID:6VKLhXtIo



♪ピンポンパンポーン

『1年B組須賀京太郎くん、至急職員室まで来てください。繰り返します。1年B組須賀京太郎くん、至急職員室まで来てください』

♪ピンポンパンポーン



京太郎「……オレェ?」

玄「そうだね、京太郎くんが呼ばれてたよ」

憧「今の声ってうちらの先生でしょ? アンタ何しでかしたのよ」

京太郎「なんもしでかしてねえよ!……多分」

穏乃「多分なんだ」

宥「悪い子はあったかくないよ……?」

灼「ともかく急いだ方がいいと思……」

京太郎「それもそっすね。監督、ちょっと抜けます」

レジェンド「あいよー行っといでー」

京太郎「行ってきまーす」タタッ

143 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/08(土) 22:07:33.08 ID:6VKLhXtIo

~職員室~



























































        ,..-、_,.ィ⌒:.ー-、
        /:.:.ハ:.:..ハ::::i:::::::.::.:.ヾー:、
      /.::::::::トヽYハ!:i:|::i:::::i:::::::|:.:.:.ヽ
       !::|::|:::i|     }:ハ:ハ:::!:}:::i|:::::::..:i
.     ノ::|::i!::i:|   ノ-j;!‐!:|:i:::i:|:::::::::.:i
    人:i:::{:、ト|-_ r‐彳テiY |;:ィ::i,:_::::.::!  「よー京太郎くん。しばらくだな」
       仟ィiテ)⌒ー―'′ハ!:i'^ヽ::::!  
         `┼'7        リ  /::ト!
.          | ヽ        ィイ:::::|
         、  -―‐    / }:!:::トヽ_
           丶  `゙  ,、 ゙ ′i リ!y′ |`ー-、_
          "',、__,,、ヽ     ! /   |     `ヽ
           // \     i /_    !     _冫ー、
           / /n  ハ    | \. |   /   ヾ、
     .   /   //ノ  {_ !  /f'"   \!   / :/:       i
      /    レ \_ |`  イ        ′:!:       |
      ハ         `ヽ  ノ       ハ /  /:  |

京太郎「ファッ!!?」

152 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/08(土) 22:31:41.20 ID:6VKLhXtIo

担任「あ、須賀くん。保護者の方がお越しですよー」

京太郎「いやいやいやいや!」

 知らないオジサンだよ!

 いや、知ってるけど俺の知ってる保護者と違う。

 宮永界さん。

 咲の親父さんが何故ここにいるんだ。

界「いやぁ、すみませんね先生。無理なお願いを聞いてもらって」

担任「いえいえ。遥々長野からお見えになったんですから、お子さんとも早く会いたいですよね」

界「僕としては先生と会えただけでも十分満足ですがね」キリッ

担任「え、ええっ!?」ドキッ

 おい妻帯者(別居中)。

 なーに口説いてんだ妻帯者(別居中)。

京太郎「……あの、すみません先生。ちょーっとダディと二人で話がしたいんですが」

担任「ぇあっ!? そそそうですよね! ごめんなさい気付かなくて、すぐ席を外しますね!」アタフタ

京太郎「いえ。こっちが廊下に出ます。お手数おかけしました」ペッコリン

界「じゃあ先生、また後ほど」キリッ

京太郎「いいからアンタはツラ貸せよ」

161 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/08(土) 22:49:36.67 ID:6VKLhXtIo

~廊下~

京太郎「なッにッをッ……やってんすかアンタは!?」

界「そう怒鳴らないでくれ息子よ」

京太郎「息子じゃねーでしょうが! マジで何やってんすかおじさん!」

界「何って訊かれれば仕事って答えるが」

京太郎「あ、ああ……はい」

 確かに俺が長野にいた頃も、界さんが仕事で県外に出向くことは何度かあった。

 そんな時は咲が俺んちに泊まったり俺が咲んちに泊まったりしたもんだ。

 前者はともかく、後者は色々と大変だったなぁ。

 二人してロクに家事も出来ないから、何をやっても失敗ばかりでギャーギャー騒いで……ん?

京太郎「……ちょっと待ってください」

界「どうした?」

京太郎「さ、咲は!? 咲は今どうしてるんですか!?」

界「ああ、咲なら――」

京太郎「餌は!? 散歩は!? ブラッシングは誰がやってるんですか!!?」クワッッッ

界「君は相変わらずうちの娘をペット扱いしてるのな」

167 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/08(土) 23:16:12.10 ID:6VKLhXtIo

京太郎「だ、だって俺もおじさんもいないんですよ? 誰がアイツを世話するるるんですか……!」ワナワナ

界「そして相変わらず過保護だな……心配しなくても、咲なら君んとこに預かってもらってるから大丈夫だよ」

京太郎「うちに……? なんだ、それなら安心ですね」ホッ

界「俺も助かってるよ。お礼に土産でも買って行きたいんだけど、オススメはあるか?」

京太郎「あ、それなら俺の友達の家がやってる和菓子屋が――じゃなくて!」

界「和菓子屋じゃなくて洋菓子屋だった?」

京太郎「そうでもなくて! 仕事で奈良まで来たのは分かりますけど、阿知賀にいる説明にはなってませんよね!?」

界「なってないわな」

京太郎「ナンデ!? アチガナンデ!?」

界「そりゃ頼まれたからだよ。君が奈良で立派にやってるか見てきて欲しいってな」

京太郎「え、お袋にですか」

界「そんなとこだ」

京太郎「それは……仕事で来てるのに余計な面倒をお掛けして」ペッコリン

界「お安い御用だよ。面倒ついでに部活中の様子なんかも見せてもらえるとありがたいんだが」

京太郎「ええ? まあ、顧問に確認して許可が出たら構いませんけど……」メルメル

171 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/08(土) 23:42:49.82 ID:6VKLhXtIo


~部室~

♪ムーネーノーオークーデーフールーエーテールー

レジェンド「お、須賀くんからメールだ」

憧「え、メール?」

穏乃「なんでメール?」

玄「呼び出しが長引いてるのかな?」

宥「京太郎くんがいないとあったかくない……」ブルッ

灼「あれから二年か……」

憧「いや経ってないから!」

レジェンド「なになに……ふぅ~む、なるほどなるほど」

穏乃「京太郎、なんて書いてるの?」



レジェンド「今から親御さん連れてきてもいいですかーって」

「「「「「!?」」」」」



レジェンド「『いいよー(^O^)/』っと……」メルメル

「「「「「!!?」」」」」



179 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/09(日) 00:14:17.94 ID:rZ+3j19Ro

穏乃「え? え? 親御さん? 京太郎の?」

玄「つ、連れてくるの? ここに? 今から!?」

宥「ゎゎゎゎゎゎゎ……」プルプル

灼「どゆこと……」

憧「ていうかハルエはなにあっさりOK出しちゃってんのよ!?」

ハルエ「えー? だって断る理由もないし」

憧「だからって……!」

穏乃「ねえ、京太郎の家の人、どうして急に奈良に来たのかな」

玄「え? それはもちろん京太郎くんに用事があるから……じゃないの?」

宥「なんの用事……?」

灼「わざわざ長野から来るなんて不自然だと思……」

憧「た、確かに……電話かメールで済ませられる用事ならそうしてるよね」

穏乃「じゃあ、そうしないってことは?」

憧「……もっと大事な、深刻な用事……?」ゴクリ

183 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/09(日) 00:46:06.71 ID:rZ+3j19Ro

玄「でも部活を見に来るんだよね? なら急ぎの用じゃないのかな」

宥「そっかぁ……本当に急用なら帰っちゃうもんね」

憧「となると目的は限られてくるわね……」フム

穏乃「わざわざ奈良まで来て部活を見学する理由かぁ……」フーム

灼「……あ」

憧「灼さん?」



灼「信じて送り出した一人息子が麻雀部のマネージャーにドハマリして彼女を作る暇もないなんて……」ボソッ

「「「「!!?」」」」



穏乃「そ、そっか! 京太郎が阿知賀を選んだ理由って!」

憧「彼女を作る為……!」

玄「じゃ、じゃあじゃあ、もし京太郎くんに恋人がいないって分かったら?」

宥「……長野に、連れ戻される……?」

「「「「「………………」」」」」

191 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/09(日) 00:57:36.79 ID:rZ+3j19Ro

憧「……ま、まさか! そんなことで連れ戻されるなんて……」

灼「でも須賀くんは『そんなこと』の為に奈良まで来たんだよね」

憧「――」

穏乃「だ、だけど京太郎に彼女がいれば連れ戻されたりは!」

灼「実際いないよね」

穏乃「――」

玄「い、一条くんはもう大人だからるりちゃんの貧相な裸を見てもいやらしい気持ちになったりはしないですのだ」

灼「ちくわ大明神」

玄「――」

宥「あ、あのぅ……だったら、誰かが京太郎くんの、こ、恋人のふりをすれば……///」

灼「一人で足りるのかな」

宥「――」

「「「「………………」」」」



灼「ハルちゃん、ネクタイ曲がってるよ」キュッ

レジェンド「おっ、サンキュー灼。やっぱ保護者さんの前じゃ真面目にしないとねー」

197 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/09(日) 01:33:11.56 ID:rZ+3j19Ro


~廊下~

テクテクテク...

京太郎「いいですか? 部外者に校内をうろつかせる訳にはいかないんで、名目上は俺の父親ってことで話を通してますからね」

界「似てない親子だなぁ」

京太郎「他人っすからね!!……あの、そんなことより」

界「ん?」

京太郎「咲のやつ、どうしてますか?」

界「あー……ま、ぼちぼち元気にやってるよ」

京太郎「そうですか……」ホッ

界「君に負けじと家事も頑張ってるし、部活にも入ってるんだぞ」

京太郎「部活!? マジすか……あの咲がなぁ」

界「意外か?」

京太郎「そりゃもう。文芸部とかですか?」

界「ハズレだな。聞いたら驚くぞ、なんと――」

京太郎「あ、着きましたよ。先に挨拶から済すませましょう」

界「――ってオイ、話し甲斐のないヤツだなぁ」

京太郎「こう見えて忙しいんですよ……すみません、ただいま戻りましたー!」

ガチャッ

226 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/09(日) 21:54:55.71 ID:rZ+3j19Ro

ザワッ...

京太郎「ん?」

 なんだろう、妙な空気だ。

 急に張り詰めたというか、重苦しくなったというか。

 誰も麻雀を打っていないし。

京太郎「あのー、何かありました?」

レジェンド「うんにゃ? 平常運転だけど」

京太郎「はあ……あ、監督。父です」

 咲の。

界「はじめまして、須賀界です。語呂が悪いのはお気になさらず」

 余計なこと言うなや。

レジェンド「はじめまして! 麻雀部の顧問をやってます、赤土晴絵です」ペッコリン

界「素敵な前髪ですね」キリッ

レジェンド「ヴぁい!?」ドキッ

灼「」プッツーーーン

234 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/09(日) 22:19:14.08 ID:rZ+3j19Ro

灼「オラオ――」グワッ

憧「す、ストーップ!?」ガシッ

玄「灼ちゃん落ち着いて!」ガシッ

穏乃「ボウリングの球はまずいですよ!」ガシッ

灼「離せ……! 離せぇっ……!」ヴヴヴヴヴ

宥「ゎゎゎゎゎゎゎゎ」ガタガタ

ギャーギャー

界「その流れるようなフォルム、よほどセットに気を遣われているでしょう? お似合いですよ」ニコッ

レジェンド「い、いやぁ……イヤフゥー! あ、ごめんなさいテンション上がっちゃっフフゥーウ! フォウ!」

京太郎「監督。妻帯者ですよ」

 そして別居中ですよ。

レジェンド「そりゃ分かってるけどさー! やっぱ褒められて悪い気はしないじゃん? じゃんじゃん?」

京太郎「時間と場所をわきまえてください」

レジェンド「れじぇじぇ……」

京太郎「流行りません」

灼「れじぇじぇ!」

京太郎「あっちにパスが!?」

246 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/09(日) 22:42:18.02 ID:rZ+3j19Ro

界「お。あちらが部員の皆さんかな?」

レジェンド「あっ、紹介しなきゃですね。おーい、みんな集まってー!」カムカム

「「「「「……」」」」」ゾロゾロ

 レジェンドの号令に応じる憧達五人。

 だが、やっぱり様子がおかしい。

「「「「「……」」」」」ジロジロ

 俺と界さん、めっちゃ見られてる。

 憧・穏乃・玄さん・宥さんは俺達を交互に見比べていて、

 鷺森部長は界さんを殺気の篭った目で睨みつけていた。

穏乃「……あんまり似てないね?」ヒソヒソ

憧「しっ! 聞こえたらどうすんのよ!」ヒソヒソ

 聞こえてるよ。

灼「……」キュッキュッ

玄「あ、灼ちゃん……今ボウリングの球を磨かなくても……」

宥「メラメラ燃えてるのに、あったかくないぃ……」ブルッ

248 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/09(日) 23:20:23.81 ID:rZ+3j19Ro

レジェンド「じゃあ端から順番に自己紹介よろしくー」

穏乃「は、はいっ!」シャキーン

 と、

 やたら緊張した様子で穏乃が背筋を伸ばす。

穏乃「私は高鴨穏乃です! 京太郎にはとてもよくお世話になってますっ!」

京太郎「真面目!?」

憧「あ、新子憧、です。きょ……京太郎、くんは、ひたむきで裏表のない人だと、思います」

京太郎「くん!!?」

玄「松実玄と申します! 京太郎くんは私にとってお兄ちゃんみたいな人です!」

京太郎「年上ですよね!?」

宥「ゎゎ、私は松実宥です……あの、えっと、京太郎くんは……あったかい、です……」

京太郎「無理して褒めようとしなくてもいいんですよ!?」

灼「……鷺森灼。特技は人の骨を砕くこと。必要に迫られればいつでも披露します」

京太郎「怖ッ!?」

レジェンド「以上五人とマネージャーの須賀くんで、阿知賀学院麻雀部です!」

京太郎「いいんですか!? 本当にこれでいいんですか阿知賀学院麻雀部!?」

界「これはまた個性的な娘さん達だなぁ……ああ、ところで」

京太郎「?」





界「誰が京太郎くんの彼女なんだ?」

京太郎「!?」





256 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/09(日) 23:37:25.37 ID:rZ+3j19Ro

憧「ッ! わ――」


                   __
            , .-‐: : : : : : : : :`: . .、
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              |: : : : :,: : :|:八 : : l \| \| \{\从: : : : |
            八: : : :i ! ,ィチ芋ミ、      ァテ芋ミ、リ : : : |
.            /:.: : : :.: |:i《 {っ/゜:}        :{っ/゜:} 》: : : : |  「私……です」
          /.: : : : : : |:i 弋__ツ       弋__ツ  }、: : :八
             ′: : : : : :八  :.:.:.:    '    :.:.:.:  Λ: : : : : :\
           .: : : : : : : : :Λu                ,' 八: : : : ,、 \
           |: : : : : : : : : :.:..      ( .)      .Λイ: : :\ /::/: : ',
.          八: : : : :、: : : :介: . __           イ     Λ /::/ 小 }
           \: : :〉: : : : : :.\  ̄二ニ=―く--‐┐< >/ノ ノ
              /Y⌒ヽ: : : : : : : :\          }   ∨::/
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      ,.. "¨`ヽ、     \: : : : :)厂`      / -‐  ̄ ̄ ̄_つ         \
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     /                   )イ: : : : ) /   /  /⌒>: : : : : : :  -<ー
.     /               ノイ: //    <.  /  / \: : : : :.}
  /                     ,. /         `く  /      \ : /
 /                  /{      `ヽ   \       ∨



界「」

京太郎「」

憧「」

302 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/10(月) 22:07:57.05 ID:yP9vEAh8o

 穏乃。

 玄さん。

 宥さん。

 ロクでもない妻帯者(別居中)の馬鹿げた問い掛けに、三人が同時に名乗りを上げた。

 ……ナンデ?

界「…………………………息子よ、これは一体」

京太郎「わっかんねー……すべてがわかんねー……」カタカタ

穏乃「きょーたろーっ!」ダキッ

京太郎「おわっ!?」

玄「きょ、京太郎くん!」ピトッ

京太郎「ふおぉ!?」

宥「京太郎くん……」ムニュ

京太郎「ほあああああッ!?」

 ナンダ!?

 何故この三人は俺に密着するんだ!?

穏乃「京太郎のお父さん!」

界「……あ、俺か。何かな?」

穏乃「――」スゥ



穏乃「こういうことです!!」キリッ



 どういうことだってばよ……

312 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/10(月) 22:29:45.56 ID:yP9vEAh8o

 あ……ありのまま、今起こったことを話すぜ!

 『俺は奈良に来て彼女を作ろうと
  思ったらいつの間にか三人いた』

 な……何を言っているのかわからねーと思うが、

 俺も何をされたのか分からなかった……

 頭がどうにかなりそうだ。

 催眠術だとか即堕ち2コマシリーズだとか、

 そんなチョロいもんじゃあ断じてねえ。

 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……

界「えー………………つまり、京太郎くんは三股をしてるってことでいいのかな?」

宥「ち、違います……」プルプル

玄「京太郎くんは私達全員を本気で……あ、あ、あ……愛してますのだ!///」

京太郎「」

 味わうのは片鱗じゃ済まなさそうだぜ……

322 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/10(月) 22:57:35.49 ID:yP9vEAh8o

穏乃「そうです! 京太郎は優しいから、誰か一人じゃなく私達みんなを大切にしてくれてるんです!」

玄「」コクコク

宥「」コクコク

界「うーんこの奔放すぎる長男坊……」

京太郎「――」クラッ

 アカン。

 目眩がした。

 よろけた先で棒立ちになっていた憧と目が合う。

京太郎「……おい、なんだこれ」

憧「し、知らない」

京太郎「絶対なんかあっただろ!?」

憧「存じ上げない!」プイッ

 ヌゥ、知らぬ存ぜぬとはこのことか。

 そっぽを向いた憧から情報を引き出すのは難しい。

 粘ろうにも、状況がそれを許してくれそうにない。

 今の穏乃達と界さんを放置することは、きっと死を意味する。

331 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/10(月) 23:34:50.43 ID:yP9vEAh8o

界「ふむ……つまり京太郎くんは君達を真摯に愛していると」

穏乃「は、はい」

界「では質問です」デデン

玄「し、質問?」

界「告白はどっちから? はいマフラーのお嬢さん」サッ

宥「ふあっ!? ゎゎ、私ですか……?」

界「ああ。是非お聞かせ願いたいな」

京太郎「ちょっとおじ……親父! なに言ってんだよ!」

界「いいじゃないか。子供の恋愛に首を突っ込むのは親にとって一番の楽しみなんだよ」

京太郎「下っ世話ぁ!!」

宥「ぇと……あの、私から……です///」ポッ

京太郎「宥さん!?」

 S(そんな)O(覚えは)A(ありません)!

界「黒髪のお嬢さんは?」

玄「ふえ゛っ!?……きょ、京太郎くんから……///」

界「ジャージのお嬢さんは?」

穏乃「んーと、京太郎からです!」

界「ほうほう」

京太郎「身に覚えがなさすぎるぅ……」

337 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/11(火) 00:10:38.00 ID:Vo+4duJso

レジェンド「いやーいつもながら貫禄のモテっぷりだね須賀くん!」ヒューヒュー

灼「隅に置けな……」ヒューヒュー

京太郎「アンタらまで言うのか!」

界「じゃあ第二問だ」デデン

京太郎「まだ続くのか!?」

界「京太郎くんのどんなところに惹かれた? はい今度はジャージのお嬢さんから」サッ

穏乃「私ですか?」

京太郎「穏乃もいい加減に悪ふざけはやめ――」

穏乃「やっぱり一緒にいて楽しいところです!」ニパッ

京太郎「――ぉ、おっふ……」

 やだ照れる。

 一向に意図が読めないのが不気味だが、こういう評価を受けるのは普通に嬉しい。

 いつか本当の彼女になる子にも、こんな風に好いてもらいたいものだ。

 なんつって、穏乃ぐらい素直な子なんてそうそういないけどな。

344 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/11(火) 00:43:25.56 ID:Vo+4duJso

界「いやー、今のは青春っぽくておじさん的にはポイント高いな」

 なんのポイントだよ。

憧「……ぅー」ジトッ

 憧の視線も痛い。

 しかし、なら何故じっと傍観しているのか。

 普段なら真っ先にこのふざけた状況をぶち壊すのに。

界「次は黒髪のお嬢さんかな」

玄「は、はいっ。ええと、京太郎くんとは趣味が同じで、それで盛り上がってる内に、いつの間にか……///」

界「へえ。こっちも爽やかでいいじゃないか」

 趣味(おもち)。

 我ながら爽やかじゃない。でも好き。

界「それじゃ最後はマフラーのお嬢さん、張り切ってどうぞ」

宥「は、い……私は、そのぅ……」モフッ

 と、

 宥さんが口元をマフラーにうずめた。

 なんだろう。

 最近、その仕草が不吉な予兆のように見えてきて――



宥「か、身体の相性が良く、て……///」ポッ



界「」

京太郎「」

憧「」

玄「」

穏乃「?」

377 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/11(火) 22:02:08.81 ID:Vo+4duJso

界「ワ~オ……マイサン……」

京太郎「ちゃうねん……ダディちゃうねん……」カタカタ

玄「お、おおぉぉおおねーちゃん! かかか身体って……!?」

宥「うん……いけないことだって分かってるんだけど、つい私の方からおねだりしちゃうんだぁ」ポワ

憧「京太郎ぉー!!」クワッ

京太郎「誤解だあああああ!!」

玄「五回も!? きょ、京太郎くんがお兄ちゃんになっちゃうよぉ……///」カァー

京太郎「なんてベタな!」

憧「し、信じらんない……! あれほど宥姉には手を出すなって言ったのに!」

京太郎「だから出してないって!?」

憧「それこそ信じらんない! 宥姉本人の言葉が何よりの証拠よ、この性欲魔じ――」



穏乃「宥さんはすっごく寒がりなんですよ!」

界「へー、そうなのかい?」

宥「は、はい……だから、あったか~い京太郎くんにはお世話になってます……」ペッコリン



憧「――知ってたけどね!」

玄「ですのだ!」

京太郎「新子、松実、正座」

386 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/11(火) 22:32:52.18 ID:Vo+4duJso

界「それじゃあ次の質問だけど」デデン

京太郎「もう勘弁してください……」

界「まあそう言うなって。これで最後だから」

穏乃「――!」

玄「――!」

宥「――!」

憧「……!」

界「さあ、改めて質問だ――君達は普段、彼女として京太郎くんとどんなことをしている?」

「「「「!!?」」」」

界「またジャージのお嬢さんから教えてもらっていいか?」

穏乃「ぇあっ!? わ、私ですか?」

界「悪いね」

 指名されて戸惑う穏乃。

 それもそうだろう。

 口からでまかせで答えるには、これまでと段違いに難しい。

 ついぞ何を考えて俺の彼女を騙ったのかは分からなかったが、それも終わりか――

穏乃「え、えっとですね」

 ――答えるのォォ~~~~~~~~~?





               . . : ̄: ̄: :- .、
             /: : : : : : : : : : : :`: 、
           /: : : /: : : : / ヽ: : : : : ヽ
              /: :!V: :/: : ハ: :{  V: }: : ハ:}
          /: : :i :V:{:ハ: !\L  /ハ:レ′
.          /: : : ∧: ハ:N ○   ○ハ}  「手を繋いだり……?」
          /: : : : : / \{:{"゙゙┌―┐゙゙):}
       /:/: : : : /   V ェ ゝ__ノ イ:j
        /:/ : : : V   -くヘ  ート  レ
        {:ハ : : :V  /  ヽー、くハニ>、    r, r,
        iハ : : ハ  /     i  く: .V:ハ  r、/ V /フ_
         V: :ハ /    /  ヽ小イ \ { ヽ   /
         V:{  L二ー-/      } !'∧ ノ` _ノ
         ヾ;  /  7┘     ゚i K /  /
               /   く   /   i / ヽ   /
               \   `<   ゚ i/  ー‐'
             7―- _ヽ〃

393 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/11(火) 22:53:37.36 ID:Vo+4duJso

京太郎「……」

憧「…………」

界「………………手?」

穏乃「は、はいっ! すっごく繋ぎます!」

 「これだ!」みたいな表情で話を膨らませる穏乃。

 膨らんでないしコレデモナイ。

 しかし、咄嗟に考えついた恋人らしいことが『手を繋ぐ』って。

 どうなんだ穏乃。どうなんだ女子高生。

穏乃「あっ! あと一緒に山にも登ります!」

界「君は健全でいいなぁ」

穏乃「ありがとうございます!」

京太郎「……ま、いいか」

 つついても蛇が出てこない分、まだ安全な藪だ。

穏乃「………………あと、可愛いって言ってくれたり」ボソッ

京太郎「ん、なんか言ったか?」

穏乃「んーん、なんも言ってないよ?」

 アレェ?

404 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/11(火) 23:43:53.23 ID:Vo+4duJso

界「じゃあ続けて黒髪……と見せかけてマフラーのお嬢さん!」

宥「ふあっ!?」

 女子高生からかって遊んでんじゃねーよ妻帯者(別居中)。

宥「ゎゎゎ……わ、私は……うんと、ええと……」ワタワタ

 両手をわたわたさせながら考える宥さん。

 見てるだけなら癒やし効果ばつ牛ンだが、その口からどんな発言が飛び出すか気が気じゃない。

 出来ることなら塞ぎたい。何でとは言わないが、情熱的に、ねっとりと。

宥「ぁ……私のためにマフラーを直してくれました」ポワ

界「へえ? 編み物なんて出来たのか」

京太郎「最近覚えまして」

 良かった、安牌だ。

宥「それと、ぎゅってしてくれます」ポワワ

京太郎「しッ……たことある……!」

憧「あるわね……」ジトッ

 最近だと遠征の時とか。

 他にも度々宥さんとは抱きついたり抱きつかれたりしてる気がする。

 それを一々挙げられては非常に困るぞ。

 止めなきゃ(使命感)。

宥「あとは……」ウーン

京太郎「ゆ、宥さん? その……そういうのは言い触らさないでもらえると――」

憧「そ、そうよ宥姉! 恋人同士でナニをしてるかとか人に教えるものじゃ――」

宥「あっ」





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  ゚ . : . 。 : .| . : . :|. : . 斗匕"「||. : . ト、 : :。_/i! :
 .° . : . ゚ : /| . : . 斗匕´: ./: / j/1 . : / | |\: .! ̄`ヽ} }
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. : . :  八.--〈 ゚, . : . ′     ( ー―ァ    丿.:..│  「いっしょに、お風呂も……///」
. : . : . : \. .\:,. : . ,        ̄  -=ニニニヽ:.ノ
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. . .ゝ . : . : . : ヽ..゚,__/ヽ ¬/ ノイニニニニニニニニム  「ヽ
. . . . \>  。: . :/  ヽ  ‘ , }ニニニニニニニニニニニ} } 「}、
. . . . . . \. . .}\ / \   ‘:,  } ノニニニニニニニニニニニ|..ノ // 〉
! {:/ヘ        ノ:,: : : : :ト--  ___, -{: : : : {     ハ V
 V ∧      ノ' .|: : : : :}   `ー-'´ ヽ、: : l:ゝ   /.}





京太郎「うわあああ否定できねえええええ!!!」

411 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/12(水) 00:10:28.92 ID:pt9vo1TZo

界「ほう……つまり事実だと」

京太郎「違っ、部活で! 部員全員で入ったからセーフ!!」

界「アウトじゃね?」

京太郎「アウトでした!」

憧「ば、ばかっ! 思い出させないでよ宥姉……!///」カァー

玄「はうぅ……///」プシュー

レジェンド「私もいたけどね!」

灼「ちくわ大浴場」

ウォーズマン「コーホー」

穏乃「またみんなで入りたいなー」

SPW「おれもだぜ!」

宥「今度は一緒にお布団に……」チラッ

京太郎「堪忍してください」ゲザッ

宥「ぁう」

419 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/12(水) 00:26:55.75 ID:pt9vo1TZo

SPW「「誰だ?」って聞きたそうな様子してんで自己紹介させてもらうがよ、おれぁおせっかい焼きのスピードワゴン! 長野からジョースターさんが心配なんでくっついて来た!」

界「それではトリは黒髪のお嬢さんにおまかせしようかな」

玄「……おまかせ?」ピクッ

京太郎「」ハッ

憧「」ハッ

界「ん? ああ、おまかせしたいんだけど、駄目かな?」

玄「お、おまかせしていただけるんですか……?」プルプル

界「そう言ってるが……」

京太郎「いけない! それ以上刺激したら――」

憧「ダメよ玄、辛いだろうけど我慢しなきゃ――」

玄「――」



                      -――-
                . . : : : : : : : : : : : : `丶、
                   / :/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
                  . : : :/:/::.::.::./::.::.::.::.::.::.::.:: : ヽ::.::.
            /::/::.:: /::.::.::./:|::.::.::.::.:|::.::.::.::.:i.::. ::.:
            ,'::/::.::.: i:.::.:: / │::.::.::.::|\| .:: |::.| ::.i
             |::i::.::.:|::.|::`ト|  | :|::.::.::.L イ::.::|::.| ::.|
             |::i::.::.:|::从≫=ミ|八 .::. 抖=ミ从::| ::.|  「おまかせあれ!」
             |::i::.::.:|::.:|{ rJハ  \_{.rJハ }|::.:| ::.|
            V|::.::.|::.:| 弋ツ    弋ツ ::. | ::.|
            /Ⅵ:|::.:|'. ::、::、  '   ::、::、 /|: | ::.|
             ,::/゚|::.l :.仏     __     厶|: | ::.|
            .:/::.:|::.| :.|:个: . .  ‘ ’   . :介/::/::八
          /::{/{∧::.::.i.::|〈  {≧ ‐≦}  |/::.::.: /ヽ::..
            / ::.::/ _V^>、|∧ ∨ーヘ. /iレく∨ ∧.::.、
.           / ::.::.」 // \く>、∨|  /∨rく_ン⌒∨ |::.::.\
          /::.::. 〔/ //⌒7┴ヘ_,//ー| ̄\\.\ 〕 .::.::.:\
       /::.::.:/       〈  -={_}=ー 〉`     \ .::.::.::.::\
.      /.::.::/{          人_,/| |\_人       ト、.::.::.::.::.: \



「「あぁ~……」」

454 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/12(水) 21:51:31.78 ID:pt9vo1TZo

玄「えっとえっと、まず朝は京太郎くんのおうちまで起こしに行きます!」

玄「ねぼすけさんの京太郎くんが支度をしてる間にごはんを作って、二人で食べるのです!」

憧「は!?」

玄「お昼は京太郎くんの教室まで迎えに行って、中庭の芝生でランチタイムですのだ!」

玄「もちろんあーんで食べさせ合って、中身お揃いなのにおかしいねなんて笑い合うのです!」

穏乃「ほぇー」

玄「部活が終わったらスーパーに寄って夕飯のお買い物なのです!」

玄「京太郎くんがカゴを持ってくれて、今夜のメニューを一緒に考えるのです!」

宥「ゎゎゎ……」

玄「京太郎くんのおうちに帰ったら置いておいたエプロンを着けて」

玄「たまに京太郎くんも手伝いますよなんて言ってくれて」

玄「狭い台所で肩がぶつかりそうになりながらも仲良くお料理して」

玄「今日一日のなんでもないような出来事を話しながら食べるの!」

京太郎「……」






                      ( )
    i ニlニ○ _L/、     /   (⌒ ⌒)
    { cト  ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ  て人_)
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   rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三    三ミメ.|:/|:.ト{ \
   /:{ V:|::.|::.:.|´i             `|:: |:.|     「そういうの、いいなぁ……///」
   |:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__   /// |::.i!:.!
   {i:{:: :ハ::.: 込{. __  (__ ノ    .ィ}:リ|:
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イ.:/::.:.:.:. /  /\     {      {:小{  (⌒ ⌒)
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./::.:.:.:.:.:. 人       ,八      ノト{
'::.:.:.:.:./:.:.:.:ト、    /  乂   /:.:|



京太郎「妄想乙!!!!!!!!!!」

465 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/12(水) 22:19:25.51 ID:pt9vo1TZo

玄「でね、でねっ! 帰る時は京太郎くんが送ってくれて……そ、それで、家の前でお別れの……きゃー!///」イヤンイヤン

京太郎「まだ言うか!」

穏乃「ずるいですよ玄さん!」ガシッ

京太郎「穏乃!?」

宥「独り占めは、あったかくないよ……?」ガシッ

京太郎「宥さん!!?」

玄「あっ、私の旦那様を取っちゃダメですのだ!」ガシッ

京太郎「MA☆TSU☆MI!」

 なんということでしょう。

 背中に穏乃、両腕に松実姉妹。

 感触はそれぞれ控えめ、たっぷり、どっしり。

 なんということでしょう。

 嬉しいのに喜べない。

 顔が引き攣って戻らない。

 界さんの視線が、痛い。

473 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/12(水) 22:45:50.86 ID:pt9vo1TZo

穏乃「京太郎は私と山に登るんですー!」ムギュー

宥「おふとん……」ムニュムニュ

玄「三食昼寝付きですのだ!」ムニムニ

京太郎「やめてくれよ……(絶望)」

 もし界さんが今の俺の有り様を実家に報告したとしよう。

 アカン。

 最悪、強制送還だ。

 それは困る。本当に困る。困るのに。

穏乃「やーまー!」ムギュギュー

宥「おふとん~」ムニュンムニュン

玄「おもち!」ムニィムニィ

 俺の同級生と先輩達が修羅場すぎる。

 恋人とのイチャイチャより先に体験する羽目になるなんて。

界「ふむ……これは流石に見過ごせないか……?」ボソッ

憧「!!」

憧「……」

憧「――」グッ





憧「あ、あのっ!」

481 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/12(水) 23:19:18.64 ID:pt9vo1TZo

界「ん?」

京太郎「憧!」

 憧が。

 俺の前に、背を向けて立った。

 つまり――界さんと対面する格好になる。

 男嫌いの憧が。

界「えーと、君は……」

憧「あ、新子憧、です」

界「そうそう、新子さんだ。悪いな」

憧「い、いえ。あの、それで――」

界「もしかして君も京太郎くんの彼女なのか?」

憧「ふきゅ!」

界「ふきゅ?」

京太郎「気にしないでください、鳴き声みたいなもんです」

界「そうなのか」

憧「ち、違いますっ! アンタも適当なこと言うな!」

507 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/13(木) 00:14:26.24 ID:WO++2te6o

 こっちを向いて牙を剥いて、憧はまた界さんを見た。

憧「あたしは……京太郎の友達です」

憧「そこの三人と違って、恋人とかそういうのじゃ、ありません」

界「ふむ」

憧「……でもっ」

憧「京太郎は大切な友達です」

憧「あたしのことをいつも助けてくれて、支えてくれて……」

憧「こんなことしてくれるの、京太郎だけなんです」

憧「本当に大切な、友達なんです」

京太郎「憧……」

界「そうか。そんな風に思っててもらえると俺も嬉しいよ」

 寝言は寝て言え妻帯者(別居中)。

 俺の方が嬉しいに決まってる。

 憧は親の前だと思ってリップサービスしてくれているのかも知れないが、それでも。

 物凄く、嬉しい。

憧「だ、だからっ!」

憧「京太郎にいなくなって欲しくないんです! 離れたくないんです!」

憧「だから、だから――」





.             xァ′ /       |                ヽ {__j__
           '   /   ′       / |     |      .         :, `丶 \
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      /  /         | |  ‐-L_ | |     | j |i  | |  |         \ \
   .         |    |:八  人j ト八      i |斗匕|「 | |  |   l: .,        ヽ
      /     |    |  Ⅳj]xぅ妝斥 \    i/≫ぅ妝ミxV|  |   |: .′       ,
.      ′     八  :{  |  |坏´_)「:::ハ   \ ∨  _)「:::ハⅥ  |   |: .        ′
  ;           \乂_|  |八 rヘしi::::}     \   rヘしi::::} オ |  . .|: . i           ;
  |   i        l .⌒|  |   乂__/ソ          乂__/ソ |  |  . .|: . |       i   |  「京太郎を連れて帰らないでください!!」
  |   |          | . . .|  |    ,,,      ,      ,,,   |  |  . .|: . |       |   |
  |   |         /:| . . .|  |\i                 |  |  . .|: . |       |   |
  |   |          | . . .|  |:::八     r'ア ̄`ヽ       /::|  |  . .|: . |       |   |
  |   |       i | . . :|  {::::::个:...   ∨     ノ    イ:::::}  |  . .|: . |       |   |
  |   |       | | . .八  V斗ri:i:i:〕ト       ィ:〔:i:i:iTV  八   .|: . |       |   |
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510 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/13(木) 00:19:44.90 ID:WO++2te6o










京太郎「……えっ?」

界「連れて帰らないけど?」

憧「えっ」

穏乃「えっ」

玄「えっ」

宥「えっ」






灼「知ってた」

レジェンド「私も」

憧「えっ」

穏乃「えっ」

玄「えっ」

宥「えっ」










憧「えっ」

516 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/13(木) 00:36:31.30 ID:WO++2te6o

……
…………
………………

~校門~

界「今日は急に来て悪かったな」

京太郎「気にしないでください。そして二度と来ないでください」

界「おいおい、そう邪険にしてくれるなよ。言われなくても来ないし、来るなら君の方だろ」

京太郎「……まあ、はい」

界「お盆には帰ってくるのか?」

京太郎「ちょっと微妙ッス。部活もありますし」

界「なんだ、すっかり奈良の人間だなぁ」

京太郎「んなこたーない……つもりですけど」

界「そうか? ま、君がそうしたいならそうすりゃいいさ」

京太郎「うちの親とカピと、あと咲にもよろしく言っといてください」

界「おー。じゃあな、色々頑張れよ」フリフリ

京太郎「ういーっす。……色々?」

520 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/13(木) 01:07:39.35 ID:WO++2te6o

~部室~

憧「…………………………///」

京太郎「……あ」

憧「言わないで!!///」

京太郎「ぉう」ビクッ

憧「お願いだから何も言わないで……! ああもう、ほんとありえないっ……!///」プルプル

京太郎「常識的に考えて親に馬鹿正直に話してるわけないだろ」ズバァッ

憧「言わないでったらぁー!///」ウギャー

 耳を塞いで悲鳴を上げる憧。

 一方で本日の暴走三人娘は、

穏乃「いやー京太郎が阿知賀に残れてよかったー!」

玄「な、なに言ってるの私ったら……うぅ、恥ずかしいよぉ……///」

宥「恥ずかしい……けど、あったかぁい……」

 ご覧の有り様だった。

 この合計四名は、なんと界さんが俺を長野に連れ戻しに来たと勘違いしたらしいのだ。

 だから俺の彼女のフリをして奈良に居続ける理由をでっち上げようとした……らしいのだ。

 なんというか……なんということでしょう。

 掛ける言葉が見つからないが、それでも。





 アレが実の父親でもなんでもないことだけは、言わない方がいいだろう。

【TO BE CONTINUED...】

526 名前:6月21日(金)[saga] 投稿日:2014/03/13(木) 01:30:06.67 ID:WO++2te6o

【おまけ】

~長野~

界「帰ったぞー」

ドタドタドタドタ!

咲「お父さん!」

界「おー咲。大好きなパパだぞー」

咲「そういうのいいから京ちゃんは!?」

界「そういうのって……」

咲「早く教えてよ!」

界「へいへい……京太郎くんなら元気だよ。すこぶる元気だった」

咲「ぁ――そ、そっか」ホッ

界「ったく、なんつー親使いの荒い娘だ。まさか奈良までパシらされるとは……」ブツブツ

咲「だ、だって私じゃどうしても着かないんだもん……」ショボリン

界「分かってるよ。お前を一人で行かすぐらいなら俺が行った方がマシだ」

咲「うん、ありがとうお父さん。京ちゃんが元気だって分かって安心したよ」

界「マジで元気だったぞー。元気すぎて彼女が四人いた」

咲「もー、その冗談つまんないよ?」

界「冗談じゃないんだがなぁ」

咲「はいはい。晩ご飯まだだよね? 今あっため直すから待ってて」パタパタ

界「おー」




界「……知らねーぞー。どっちもな」

もいっこ【TO BE CONTINUED...】