Type11AFVシリーズ

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目次


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Type11M Stubbornness(雄型、強情) / Type11 Hellcat(雌型、性悪女)

 サル目ヒト科ドウアカミミヅノヒト亜科ソウコウヒト属Saevis acus humani「獰猛な針の人間」
平均身長178~288cm、平均体重:201kg以上
設定:
基本的にはソウコウヒト属Saevis acus humaniかキコウヒト属Saevis acus humaniと分類されるヒト系人類。通称クレリアン(Clyrean)。
その特徴的な身体能力と容姿を持つ女戦士を多く輩出しているクレリア王国(Kingdom of Clyrea)から取ってそう呼ばれる。
もしくはρ13-γ27大陸のクレリアと呼ばれる高熱帯の住人だからとも。
属の違いをきちんと区別して呼ぶ必要がある場合はソウコウヒト属のは古代クレリアン、キコウヒト属のは機甲クレリアンと呼ばれる。
かつてはρ13を支配していたらしい人類。現在では彼らによる文明の滅亡しているらしく文明を持っていた人類という姿は今はもう見る影も無い。

亡帝國の資料には彼らみたいな人類との交戦記録と「皮膚下に装甲を持つ装甲機動兵器のような人類」と記されていることから
ρ13にかなり古くから居る人類であるともとれるが肝心の彼らは長らく“高度な”文明を持っていなかったせいでろくな資料がない。
その割にはρ13に侵攻してきた殆どの勢力が持っている資料には「空飛ぶ女」と共に「皮膚下に装甲を持つ装甲機動兵器のような人類」として出てくる。

彼らによる文明も記されているがどれも文明としては小さく、どれも例外なく力による専制君主制のような統治体制である。
というより彼らからして力を伴う法令でなければろくに言う事聞かない、聞く耳も持たないようだ。
規模で言えば最大でも人口が3000万人規模だがクレリア王国以外ではまず見られず、
それなりに見かけるものは人口が500人程度の規模、
最も多く見かけるものは1人から10人程度の家族レベルの規模。
そのくせ無駄に知能が高いせいで無駄に高い技術力を持っているという。
“高度な”文明を持たなかったと書いたが宇宙船らしい設備がないのに何故か様々な惑星で出没して紛争が絶えない。
彼ら自身に超テレポート能力が備わっているのか、かつての超文明を作った人類だったからなのかは不明である。
少なくとも現在では我々と天然資源絡みの紛争が絶えない厄介な蛮族である。
よりにもよって有用な天然資源が豊富にある巨大惑星に住んでいることが多くそれらの巨大惑星一つで10~100人程度の集落がいくらかあるらしいとはいえ、
非常に高い機動力と戦闘能力をもってして我々の前に立ち塞がる。

普段はどこで寝食を過ごしているのかが全く解らないのも特徴である。
定住性の生活様式を持つのに一週間で7つ以上の世界を回ることも珍しくないと言われるほど極端に行動範囲が広いがどこで寝ているのか解らない。
そもそもどこに住んでいるのかも把握できず殆どの文明は彼らの扱いに困っている。

様々な地域で出没する為、同じ人種を指す呼び方が多い。
当然のことだが基本的に彼ら自身は自分達の事を「人間」と呼んでおり、他の人種と話すときに初めて「クレリアン」という呼称を使う。
我々の文明ではType11もしくはType11AFVと呼称される場合が多いが地域によってはもっと別の呼び方をしている。
「ムスペル」、「鉄剛鬼」、「太陽フレア」、「ヒト型戦車」、「冬将軍」、「雷神」、「クニクズシ」、「魔人」等。
珍しい所では女性型しか見かけなかったのか「鉄鋼姫」という呼称も見られる。

MはMale(雄)のM。雌型とは防護部位とそのレベルが大きく違っているため分けられている。
ヒトよりやや強い身体能力と裸体でも凄まじい防御力をもつ人類にすぎない者から当にバケモノまでいろいろ居る。
滅茶苦茶な能力を持つがヒトを祖先としているらしい。
かつては見たままニードロイド、皮膚下に装甲を持ったタイプは今でもクレリア王国に多く見られるのとそこの出身の傭兵が多かったためクレリアンとも呼ばれていた。
なおニードロイドにはシュヴェシィナとツュヴェツィナも含まれる。ややこしい事にそれっぽいシュヴェシィナも居てほんとにややこしい。
現在では混血によって出現するようになった無装甲Type11と呼ばれるものが多く、装甲を持っている奴自体は少なくなった。

ドミニクに言えば傭兵として最長8ヶ月まで雇える。が、傭兵側に性別の明記義務が無い為必ずしも雄型を雇えるとは限らない。
というか探せるType11の傭兵は8割くらい雌型だと思ってもいいほど。しかも大抵は性格が酷い。

最近になって戦列化が進み、量産型も現れてきた。
というより、量産型が出てきたから所謂ニュータイプな奴の存在も確認されているのだが。
量産型はHEAT対策を施した歩兵戦闘車のような堅さであるが、何故かHESH(粘着榴弾)が通る謎装甲である。
全てのニュータイプがウィルキンスを落としたあいつのように
「機関砲の徹甲弾そしてAPFSDSも通さず、貫通力1000mm超えの対戦車ミサイルも弱点であるはずのHESHも効かず、強力な爆弾直撃か貫通力100mm以上の徹甲弾が必要」
なくらい強いわけではない。
探せば、HESH効かないけどHEATが弱点というニュータイプもいる。
というか量産型より強いニュータイプってかなり珍しい。
貴族とか王侯貴族だから強いとかそんなことはない。
確かに強く育てられるが某王国の女王なんか装甲厚が6mmしかなかったり……。

身体の殆どに装甲が入っている為、通常の打撃ではまずダメージを入れることは出来ない。
もし格闘で仕留めようとするなら内部に打撃を伝える格闘術、即ち北斗神拳のようなものでなければ撃破は難しい。
その上でHESH耐性持ちだと更に撃破が難しくなる。
何よりも普通の人間では軽くても500kg以上という巨躯に打ち勝つのはかなり難しい手段である事は忘れてはならない。

+ 吸収型防御機構うんぬん
学名の「獰猛な針の人間」の通り拳と足の甲にタングステンのスパイクが二つついており後頭部と耳(?)に針を持つ。
体内には比熱や電気抵抗が極めて小さい“油”がめぐっており、身体の針と胸部に存在する“炉”に接続されている。
この針もなかなか独特な性質を持ち、エネルギーに指向性を付ける性質をもつ。
もう一つの性質で電波を使った通信や索敵が可能。
身体全体を覆うように皮膚下に鋼板が入り、骨格は建材に用いるような高強度鋼によって出来ている。

上記の身体の性質のせいで多量の放射線やプラズマ等のエネルギー兵器に対し高い防御力を誇り、
その防御力は絶大な熱量で熔かすM713熱核粒子兵器やその他粒子ビーム兵器、そして反物質兵器ですら市場から駆逐するほど。
上記のいずれの兵器も戦車や装甲車等の機甲兵器や防御システムが格段に発達した艦艇や航空機には効果が無くなり、
戦場においては対人にしか用いられなかったのだがそれらに終止符を打ったのである。

それらのエネルギー兵器を受けたときに“炉”に吸収されているとも言われているが反物質の対消滅反応時に生じるエネルギーからすると不自然である。
針によって排熱されている分もあるがそれは体内で発生する莫大な熱量から生体組織を守る為の防護機構の一つに過ぎず、
現在ある理論上では反物質の対消滅反応時に生じるエネルギーの前には無力のはずなのだ。
最近の研究では“炉”内部は何かしらの領域となっているそうで如何なる方法でエネルギーの出入りが起きている事はわかったそうだ。
そのディメンションにおけるほぼ全ての兵器にそのようなシステムがあり、原理が全くといっていいほど分かっていない。
もちろんレドタルボや一部のシュヴェシィナにも同様のシステムがあり、同様にまるで効かないのがいる。


+ クレリアン系人類の技術Tier
Tier 特徴 主な素材 初めて出現する可能性が高い兵器・武器
1 そのまま使うだけ その場にあったもの 拾ったそのままの兵器・武器
2 石材や雑多な有機物を有用な材料へ加工する 石とプラスチック 電磁推進式前装銃、ロケット弾、弓矢、棍棒
3 原始的な金属加工設備を備え、真面目な電子機器を作る 青銅や粗鉄 機関銃やミサイル、青銅砲、車両、航空機、軍艦
4 高度な冶金設備を備え、用途に適した金属を製造する 鋼鉄やアルミニウム 装甲戦闘車両、火砲
5 魔境の工業力を完全に発揮 より高度な鋼鉄や金属 特になし


+ ちょっと面倒というかあんまり重要じゃない設定
Type11もといクレリアンの生活史
まず最初に目に付くのはその歪な男女比であろう。
あろうことか1:300という圧倒的に女性が非常に多い歪な男女比である。
何故このような男女比になったのかは性決定遺伝子、特に男性にする性決定遺伝子に反応する致死遺伝子の多さにあるというのが有力。
そもそも母親が男の子を間引く習性に原因があるとも言われる。

基本的には金属骨格を持つ代表的な哺乳類であるシュヴェシィナと同じような成長の仕方である。
特徴である皮膚下装甲はできる場合とできない場合があり、できる場合は男女共に生後2年、
授乳期を終えるまでは装甲を形成する細胞が出来ず16歳まではずっとバリスタンの男性のような皮膚下装甲である。
この間に多量摂取した金属が皮膚下装甲の主成分となりやすい。
女性は16歳を過ぎると堅牢な皮膚下装甲が形成されると同時に生殖器の発達も始まり25歳ほどで成熟する。
男性は皮膚下装甲の形成が落ちつく30~33歳までは生殖器が発達せず40歳でやっと成熟する。
そもそも成熟する前に原因不明の病気で死んでしまったりそもそも女性は陸棲シュヴェシィナ、男性はバリスタンあたりに成長してしまうといった具合である。
しかし、主な生息地域と言われている大深度地下もとい惑星核付近では概ねヒトと同じくらいの時間でクレリアンへ成熟すると言う話もあるらしい。

彼らの寿命は生体組織や骨格の堅牢さのおかげで半永久的と呼べる寿命を持っており、個体によっては数億歳という者も居る。
しかし、そんな彼らの違う意味での寿命は3ヶ月である。
これは運動をしなくなってから3ヶ月ほど経つと皮下装甲の縁が錆び付き動けなくなるというもので
彼らにとって3ヶ月以上動けなくなる程の大怪我というのは死を意味する。
また地上に居ると皮下装甲に亀裂が入り始めるというなかなか困った体質も持っているのであまり地上には長く滞在できない。
時間が来ると彼らは姿を消すがどこへ姿を消しているのか解らない。

先の歪な男女比からクレリアンの社会は典型的な女性中心どころか女性しかいない社会を取る事が多い。
ただ、機甲クレリアンと呼ばれるものはそもそも集まりはしても群れる事が殆ど無いのでどういった社会を形成するのか、
まず社会を形成するかしないのか不明である。

わりとマジでどうでもいい設定
装甲型クレリアンはおよそトン単位の体重を持ちながら素早く動くために発達した骨格と筋肉が特徴的だが、
そのせいで女性は不細工な筋肉女というステレオタイプが与えられる事が多い。
エスニックジョークの世界ではもっぱらクレリアンの女というだけでもう筋肉女の意味である。
そんな彼女らの女らしい部分はというと発達した乳房と体型だけである。ぶっちゃけそれだけである。
見た目をマシにする手段も無くは無いが皮下脂肪を増やして筋肉の張りを目立たなくさせるくらいしかない。
そのため、ムキムキに見えないクレリアンの女は概ね大食いである。

常に例外というのは存在するもので時には筋肉が高性能なので少ない筋肉量で済み、線が細いという体型を持つ個体も居る。
そういった個体は彼女達の憧れであり、同時に嫉妬の的である。

クレリアンの女性の特徴としてその豊満な胸がある。
これは地上に出ているクレリアンの女性の特徴らしいがなぜそうなるのかはよく解っていない。
一説によれば深海魚を深海から海上へ釣り上げると浮袋が膨らんたり目玉が飛び出たりするのと同じ要領で
もともと高圧環境で暮らしている彼女らが地上に出ると他の臓器や部位と違って
頑丈な筋肉が無くて頑丈な皮膚しかないその乳房はそれ自身が持っている内圧によって膨らんでしまっているだけ……という説がある。
しかし宇宙空間でも裸体で行動できる彼らの皮膚が果たして地上に出たくらいで変形するのだろうかという疑問があり、あまり信じられてはいない。
有力な説にはやはりただのセックスアピールというのがあるが極端に遠視な彼らが見た目で男女を判別しているのかどうかという疑問がある。

量産型Type11(養殖)

雄型と雌型の違いは見た目と生殖器と腹部装甲の有無しかないので特に表記しない。
基本的な量産型の雌型の仕様としてかなり特殊な薬物を投与しなければ自分より劣化した雌型しか産まない。
要は生殖能力が落とされている。

量産型は製造方法の違いで養殖型と造成型の二つに分けられる。
養殖型は遺伝子操作などによってあらかじめ出来る身体を決めておいて通常の繁殖方法で製造させるというもの。
造成型はあらかじめ骨格や発動機などを作っておいてその状態で培養槽に入れて肉体を造成させるというもの。
前者は設計から製造までがなかなかうまくいかず、その上で品質が安定せず量産ラインに乗らなければ大量生産がしにくいが、
設備が(比較的)簡易なもので済むというもの。
後者は設計から製造まで比較的スムーズで品質が安定しており大量生産がしやすいが複雑な設備と製造技術を要する。
代表的な例としてBMP-T11シリーズが養殖型でエッセダラクトリスシリーズが造成型だ。

しかしどちらも冶金技術に左右されるため現在では強豪国家の一部でしかType11を量産できていない。
基準としては持ち前の技術で戦車を作れるかどうかであるため戦車や装甲車の代わりになることはまずない。

BMP-T11型

平均身長 雌型197cm、雄型228cm
平均耐久力 雌型2000、雄型6800
皮膚下装甲 Object1095流体装甲 対KE RHA45/20/15mm相当、対CE 正面で80mmHEAT弾防御
      HESH抵抗無し
積載量8081kg、自重511kg前後
固定武装:拳搭載8.35mm3連装拳銃およびスパイク2基
設定:
一番量産されてるタイプ。というかこれがType11。
充実した電子兵装とそれなりの実弾抵抗は非常に脅威となる。
事実、殆どのType11もといクレリアンはこれより薄い装甲となる。
同性能で電子兵装と武装の違いでFV1218とPz.Kpfw.11等がある。
結構前から大量生産が行われているのと安定した品質で製造できるのもあって、所謂量産型ではないType11も使う事がある。

雄型の場合は鎧のデザインが変更されるので割りと見分けが付きやすい。
筋力等の基礎体力も雌型と比べればかなり高く、攻走守三つを両立することも割りと簡単だがType11の歪な男女比の関係で狙って生産するのはほぼ不可能。
しかも何故か雄型の遺伝子には天然コピーガードと呼ばれるような挙動を示す致死遺伝子が含まれているのでクローン生産も無理。
野生型からして既にこの厄介なコピーガードがあるので雄型のクローン量産ができないのは宿命である。
このコピーガードの破壊力は非常に強力でかつての研究の結果によれば乗っ取ったバイドをバイド体ごと消滅させるほどだという。
当然この強力な致死遺伝子を対バイド兵器へ転用しようとたが遺伝子自体にもコピーガードがあるので複製は不可能。
お蔵入りとなった。雌型にもこの致死遺伝子はあるので乗っ取り型生体兵器群に強いという特徴がある。

BMP-T11系共通の弱点として小型軽量な為に重量を必要とする火器の運用が難しく、火力の向上が難しいというものがある。
具体的に言うと戦闘重量が2t未満なので最適とされる口径40mm級の戦車砲でも反動がきつくて運用が難しく、
ミサイルやロケット弾、無反動砲の運用を視野に入れる必要がある。
特に同じBMP-T11系を相手にした場合の対抗手段が弾頭直径(ライナー径)100mm以上の成形炸薬弾か貫通力60mm以上の火砲くらいしか無い。
対戦車ミサイルを撃ち込むのが理想であるが費用対効果が非常に不味い嫌な兵器。
だが貫通力がRHA60mm台の戦車砲かそれに匹敵する機関砲を持つ戦車さえ用意できれば費用対効果の面でも効率的に対処ができる。
市街地戦なら歩兵戦闘車の機関砲でもどうにかなる。

皮下装甲は所謂AC装甲とよく似た仕様である昔のクレリアンのものと同じだったので衝撃力の強い武器には脆弱性がある。
現在のクレリアンでも手足の指や関節部分に僅かな面積で残っているが主装甲はRHAになっている。
その上で恐るべき性能を誇るスポールライナーが全身にあるのでType11で通じた戦法がRHA1mmしかないような紙装甲クレリアンにも効かなくなっている。
BMP-T11だけではないが製造方法の問題で不良品を減らすのが難しいという問題がある。

野生型Type11であるクレリアンの女性を捕まえてそれを製造機としようにも無装甲Type11かType15、たまにType15Mを作ってしまう。
どうにも装甲を持つType11の発生条件が溶鉱炉のような熱い温度と百万気圧以上という凄まじい高圧力らしく
生体兵器ながら製造工場が製鉄場と戦車工場を兼ねたようなものになるという。

そのためBMP-T11を設計した企業直轄の工場では試作を製造してきた甲斐があって不良品が10万分の1程度に抑えられているが、
同じ国家の別の工場では3000分の1に跳ね上がる。
どうにも冶金技術の発達度合いに左右されるらしくどうあがいても不良品しか製造できなくて制式化を諦めた国家や企業も存在するほど。

BMP-T11系共通の弱点として脚力のみでは速力は200km/hが頭打ちで通常の装甲車や戦車と比べると機動力に制限があるところ。
+ 派生型
BMP-T11
初期武装:
 2A42 30mm機関砲(徹甲焼夷弾150発)
 7.62mmPKT機関銃(機関砲同軸、徹甲焼夷弾300発)
 120mm連装ミサイル発射機(9M111ファゴット4発)
 40mm5連装発煙弾投射機
 鎧 RHA35/30/25mm(傾)
設定:
傾斜と曲面が多い女性らしい鎧を身に付けた量産型Type11の一つであるBMP-T11。
カタログスペック以上に堅牢かつ機動力も高いためかなり厄介。
戦車との協同行動が想定されており近接防御支援を主とする。
その為か飛来するミサイルを迎撃する技能が標準で搭載されている。
何気に量産型Type11の中では最も高火力な対戦車ミサイルを搭載しているので装甲が70mm(一般的な製鉄技術におけるRHA)以上なければ戦車でも接近は難しい。
しかし、タンデムHEATではない場合が殆どなのでIV号戦車H型のようなスカート装甲付きなら接近は容易である。

BMP-T11M
初期武装:
 2A42 30mm機関砲(徹甲焼夷弾150発、APFSDS130発)
 7.62mmPKT機関銃(機関砲同軸、徹甲焼夷弾800発)
 120mm連装ミサイル発射機(9M111ファゴット8発)
 40mm5連装発煙弾投射機
 鎧 RHA35/30/25mm(傾)
設定:
BMP-T11の雄型。戦車との協同行動もできるが単体運用でもACのように強襲作戦にも使える。
直接的な砲撃能力を持たないことを除けば歩く戦車といったところ。

FV1218MkII
初期武装:
 QF 2-pdr Mk.X(徹甲弾25発、硬芯徹甲弾10発、榴弾25発)
 L7汎用機関銃(主砲同軸、徹甲焼夷弾300発)
 60mm3連装発煙弾投射機 2基
 鎧 RHA60/60/60mm、スカート部分はRHA25mm
設定:
鋼のドレスと呼ばれる特徴的な鎧を身に付けた量産型Type11の一つであるFV1218MkII。
鈍重だが重装甲で総重量が重いため砲撃精度も高い。
2ポンド砲を3インチ榴弾砲に換装したCS型も存在する。
初期装備で異様に重い装甲を着させているのはかつてType11の量産化したときに皮下装甲の品質が低かったかららしい。
特に初期型はBMP-T11と比べても防御力に差が小さかった場合が多かった。
現在では皮下装甲の品質が安定するようになったためそのようなことはなくなった。

FV1218MkIV
初期武装:
 QF 6-pdr Mk.V(徹甲弾50発、硬芯徹甲弾30発、榴弾40発)
 L7汎用機関銃(主砲同軸、徹甲焼夷弾800発)
 60mm3連装発煙弾投射機 2基
 鎧 RHA60/60/60mm、スカート部分はRHA25mm
設定:
FV1218MkIIを重武装化・高機動化したようなFV1218シリーズの雄型。
なんかちょっとした戦車みたいになってて結構強い。
6ポンド砲を25ポンド砲へ換装したCS型も存在する。

FV1218MkV
初期武装:
 QF 2-pdr Mk.X(徹甲弾25発、硬芯徹甲弾10発、榴弾25発)
 L7汎用機関銃(主砲同軸、徹甲焼夷弾300発)
 60mm3連装発煙弾発射機 2基
 軽鎧
設定:
FV1218MkIIと打って変わって非常に軽量な量産型Type11。やはり2ポンド砲を3インチ榴弾砲に換装したCS型も存在する。

Pz.Kpfw.11
初期武装:
 3.7cm Kw.K.36 L/46.5(硬芯徹甲弾50発、榴弾50発)
 MG3(主砲同軸、徹甲焼夷弾300発)
 40mm6連装発煙弾発射機
 鎧 正面のみRHA14mm
設定:
なんか武装がショボイ。とりあえず2cm.Flak.38を4門持たせたFlakPz.11とかもいる。
雄型バージョンが無いのは製造企業が雄型には自社製の強力な武装と装甲を持たせてしまうため。

StuG.11
初期武装:
 10.5cm Kw.K. L/28(砲発射対空ミサイル6発、HEAT-MP12発、榴弾12発)
 MG3(主砲同軸、徹甲焼夷弾300発)
 40mm6連装発煙弾発射機
 鎧 RHA70/20/25mm
設定:
何気に間接砲撃能力を備えてる突撃する砲兵。
Type11もといニードロイドの中では突撃砲兵は歴史が古く伝統的な装備形態である。
その装備形態は正面を分厚い装甲で固めて野砲クラスの火砲を担ぐというものだ。
出来た当初とそれ以前は重火砲を全てのニードロイドに供給する事が出来なかった。
それが理由で彼らの多くは質量で叩き割るタイプの近接武器か大威力の手榴弾を持って殴りあっていた。

そんな中で砲兵にしか配備されてなかった火砲を重装歩兵に担がせる事によって戦いを優位に進めるような動きは以前からあったが、
いつしかそれが突撃砲兵と呼ばれ現在の戦車のように集中運用されるようになり、
実用的な戦車が生産されるようになるまでの間は陸戦の主役であった歴史がある。

現在の突撃砲兵はより機動力と火力が高くて防御効率に優れる戦車に陸戦の覇権を渡している関係で比較的軽装な鎧に身を包むが、
当時の突撃砲兵は頑丈なそれこそ戦車のような重い鎧を着込んでいた。
突撃砲兵という兵科は重装歩兵に吸収されたがその名は擲弾兵のように精鋭部隊に与えられる名である。
BMP-T72
皮膚下装甲 Object3055流体装甲 対KE RHA125/80/80mm相当
HESH抵抗有り
積載量:38080kg
設定:
強襲作戦で絶大な戦闘能力を発揮するように改良された歩く重戦車。
身長が4m近くにも巨大化し、重量も物凄く重くなり、稼働時間が最大の敵となったが兵装次第で主力戦車と殴り合える奴。
想定されてる運用が狭過ぎるのと余りにも大きな投影面積故にBMP-T11の雄型を大量投入した方が良い試算結果で限定生産となった。
結局、制式化される事も無く計画はBMP-T11系へ吸収された。
BMD-1090
皮膚下装甲 Object1090流体装甲 対KE RHA14/8/6mm相当
HESH抵抗無し
積載量:1090kg
設定:
BMP-T11の試作型であるObject 1090を量産化したもの。Type11Dという名称が付いてる。Dは劣化(Degradation)のD。
生産開始時期的にはこちらが早いそうだが、防御力は何とか機関銃に耐える程度。
BMP-T11が量産ラインに入る前に量産が始まったがそれが量産ラインに入ってからはBMP-T11へ順次置き換わっていった。

Pz.Kpfw.12

皮膚下装甲 12号多層流体装甲 対KE RHA70/30/45mm相当
HESH抵抗有り
積載量:16820kg
設定:
偶にしかみないけど量産されていたらしい。
ときどきType12と呼ばれる。身長がType11(198cm)と比べて高い(214cm)が滅茶苦茶堅い。ガチガチに装備を固めると15tを超える。
雌型が整形必須なレベルで不細工になりやすく、価格が上がりがち。
想定されている運用では戦車を投入した方がより効率が良いので早々と退役した。

量産型Type11(造成)

造成によって製造される量産型Type11はかつて存在した超古代文明が現在ではクレリアンやType11と呼ばれる人類の死体を使って無人機化して運用していたものが始まり。
そのうち巨人型をどうのこうの改造して装甲車両に仕立て上げたもの。
現在ではなんでだか野生化している上にノラ兵器群として発生しては猛威を振るう猛獣である。

現在でも大型化が比較的容易なため、いくらかの文明が製造しておりそれぞれが国内の内情に合わせて戦力化しているらしい。
冶金技術が養殖型と比べてさほど要求しないがその分絶対的な性能は劣る。

エッセダラトリクス系装甲戦闘車両群(Essedaratrix Class Armoured Fighting Vehicle)

機械骨格にクレリアンの肉体を貼り付けることによって製造されていた一連の装甲戦闘車輌群。

燃料補給は普通の食物でも燃料でも良いという雑食性に加えてあらゆる物質を核融合・核分裂反応によって栄養にしてしまう器官をもつ。
その体内の機構上、そこを流れる体液は多くのクレリアン系人類と同じく、
極めて強い腐食性を示すので死体は速やかに回収しなければならない。

本来は生殖能力が無かったはずだが現在では生殖能力が発現しており驚異的な繁殖力を得てまさにノラ兵器群となった。
繁殖するということは厳密には養殖型に分類されるべきだが未だに造成型とされる。

+ 種類
エッセダラトリクスV(Essedaratrix V : Ex5)
全高4.25m(機動兵器形態)、総重量19.3t
仕様(基本型かつ現行型):
 107mm対戦車IRレーザー
 18.3mm3銃身ガトリング式重機関銃2基
 12.7mm重機関銃
 7.62mm機関銃3基
 40mm5連装発煙弾投射器4基
 608kgパイルバンカー2基
 叩き潰す防弾積層圧縮セラミック繊維装甲β 25mm(胴体正面と頭部正面のみ)
 叩き潰す皮下組織β
 電磁防壁β(対76mm対戦車レーザー防御、半径20m球状)
 重力防壁β(弾頭質量500gまで完全遮蔽、半径30m球状)
 クレリアンV12型ガソリンエンジン
 クレリアン水素タービン 3基
設定:
軽タンク型VACに似た姿を持つノラ生体陸戦ドローン。
少なくとも突撃砲・戦車・四脚機動兵器の三種類の形態に変形することが知られている。
四脚にも見える脚部は足の部分が履帯となっておりホバー推進機構も備える。
このホバー推進機構は非常に強力な推力をもち空中機動も可能だが滅多に飛ばない。
胸部はほとんど砲塔のようなものとなっており、胸部正面には対戦車レーザーと機関銃を備える。
腕は肘から先にガトリングレールガンと胸部のと同じ機関銃が搭載されており、突撃砲形態と戦車形態のときは腕を畳む。

頭部は砲塔上のキューポラとしての機能と一緒だが、機動兵器形態以外では後ろのENパックを兼ねた張り出しに首を引き倒して高さを抑えている。
突撃砲形態⇔戦車形態ならともかく、それらから機動兵器形態への変貌っぷりが印象的過ぎたためか長い間同一の生体ドローンであることが解らなかったという。
実は首が結構長い。機動兵器形態でも後ろに倒している事が多いので分かり難いがちゃんと立てれば全高は4.9mにもなる。
さらに分かり難いが頭と胴体はそれぞれ三つである。
しかし自律意思は一つで一個どころか全部無くなっても動き続ける凄まじい頑丈さを誇る。
神経系が弱点ではないという単純な機械のような堅牢さを持つので見た目に惑わされて頭と胴体ばかりを狙うとえらい時間がかかる。
狙うべき部位は砲塔の付け根と車体後部。

武装はそれほど一定ではなく胸部の対戦車レーザーが連装になってたり対戦車波動砲になっている事もしばしば。
機動兵器用の手持ち武装を握っていることもあるらしい。
骨格がより軽タンク型VACに似ているEx6も居るが性能はほぼ一緒。

エッセダラトリクスVIII(Essedaratrix VIII : Ex8)
全高2.55m、総重量3.3t
仕様(基本型かつ現行型):
 12.7mm狙撃銃(徹甲弾、対クレリアン徹甲焼夷弾)
 11.4mm3銃身ガトリング式機関銃2基(鋼プラズマ弾)
 対人プラズマブレード2基(鋼プラズマ刃、射程200m)
 叩き潰す防弾積層圧縮セラミック繊維装甲β 25mm(胴体正面と頭部正面のみ)
 叩き潰す皮下組織β
設定:
「ρ13に居る強大な先住民の肉体を使用した自律機動兵器」と古代文献に記されているノラ兵器群。見かけは機械成分多めのケンタウロスっぽい多脚戦車型生体陸戦ドローン。

脚部は四脚型かつ運動性に優れる獣脚型で尚且つホバー機構を備える。
胸部から腕とガトリングレールガン付きの武器腕が前後に二つ並んで生え、
頭も索敵用の頭とスナイパーレールガンが捻じ込まれた頭が前後に二つ並んで生えているのが特徴的。
胸部背面には弾薬庫と自動装填装置を兼ねた機械的な張り出しがあるのも特徴。
その胸部には心臓も肺もなく、あるのは砲弾を“印刷”するための器官だけ。
生体組織を維持するのに必要な動力源を得る器官があるのは下半身だけだが
上半身と下半身の付け根の脊髄を切断しただけでは砲塔にあたる上半身の制御は止まらない構造となっている。

転倒させてから上半身に攻撃を集中して無力化するのがセオリーとなる。
彼女らは走り回りながらガトリングレールガンで対人攻撃を行うのが一般的な戦闘パターンとなっている。
クレリアンの眼と同じようなものを持っており、
頭部のスナイパーレールガンを用いて遮蔽物越しに狙撃してくることがしばしばあるので退避する時はなるべく煙幕の中に隠れること。

Type15M CheekyBoy(クソガキ)

平均耐久力:200前後
皮膚下装甲 アダマンチウム含有生体AC装甲5/5/5mm(何故かRHAと同じ強度)
設定:
MはMale(雄)のM。雌型の存在は確認されていないがこいつが居る地域ではType11から発生してる。

典型的なウサギ系獣人のような姿が特徴的。もふもふ。
ときどきイヌっぽいのとかネコっぽいのも居て彼らで言う人種のようなものが存在するみたいだ。
古い資料ではバリストに多く見られたのでバリスタンと表記されている。

防弾性は量産型Type11に匹敵する堅さを持ちながら体重が成体でも僅か20kg前後しかない。
そして身長が大きくても90cm程度と小さい身体。
骨格はチタン合金、装甲は液状のアダマンチウムと呼ばれる不明な合金。
一部のBellelophone系兵器に見られる“圧し折る装甲”が主装甲とされているのが特徴。
この装甲は受けた運動エネルギーと熱を元により強靭な強度を出すようにできている。
いわば、砲弾や銃弾を“握り潰す”装甲である。
しかし、この装甲は耐久性が極めて低く二撃目移行は急速に強度を発揮できなくなる。

この装甲はアーマードコア、特にVACと呼ばれる機動兵器に使われている装甲と似た性質を持っており
強い攻撃をもらうとその機能が機能しなくなるSTAGGER状態と呼ばれる状態にもなる。
APが存在するらしくその数は800~1600前後らしい。
連続して被弾すると強度を発揮できなくなるのはこのAPが切れた状態に近くなるためと言われている。
しかし数秒で元通りになる等まだまだ謎の多い装甲である。

筋力はType11よりやや劣る程度、すなわちイカレた出力重量比であり、
最大巡航速力200km/h以上、瞬間加速力は少々怪しいが音速である340m/sを超えるという。
対戦車兵器を持たせてしまえば攻撃機の代わりを担え、
一人で戦車や機動兵器を確実に1機以上撃破しかねない驚異的な駆逐兵器となりうる。
反応速度に劣る有人機では「見えない・当たらない・痛い」の三拍子が揃って撃破が恐ろしく困難な嫌がらせ兵器である。
無人機(ドミニク達みたいな連中)でも嫌な兵器の一つであり、安定して撃破できる傭兵は数が限られてくる。

なお、彼らの跳躍力は平均4095Gという強重力であるρ13においても地上から500mまで跳躍できる程、
航空機であっても油断のならない相手であるが、同じように強いType15Mはさらに数が限られている。
多くはひたすらすばしっこくて小さい歩兵に留まる。
また、軽い体重故に強力な火器を使えないがそれを補うように拳にはメタルジェットを発生させるスパイクがある。
このスパイクは最も貫通力の低い個体でRHA800mmにも相当する凄まじい貫通力を誇る。
言ってみれば生きる対戦車ミサイル。

彼らに対する対処法としては散弾を使う火器を装備した歩兵を配備するのが最も効率的に対処できるが実際には機関銃で充分である。
相応の技能が要求される事には変わりないが。
じみーにCE防御とFE防御は主力戦車の正面装甲に匹敵する堅さで地味にうざい。

……発生条件が判明してない事から戦列化が進まない。
遺伝子情報をどんなに正確にコピーしても必ずType11になってしまう現象を始めに、
Type15Mのクローンを育てたら無装甲Type11になってたり、
そもそもすぐ死んでしまったりと不具合の塊である。
現状では何か居るのを使いまわすだけに留まる。
発生の仕方としてはこのSaevis acus humaniも胎生なので胎児が成長するときに単細胞からヒトへと今までの進化を再生しているような成長の仕方をするのだが
何らかのエラーでネズミだかイヌっぽい状態で成長が止まってそのまま成長、発生という流れだそうだ。
つまりエラーの産物かつ奇形だがそれにしては正常に成長するので新種なのではないのかとも言われる。

生育にアダマンチウムが必要なのかというとそうでもないらしく普通の食事でもアダマンチウムを生成してしまう。
ふわふわした体毛の色と模様はある程度コントロールが出来るらしいが成体になるとどうしても派手な色を持った部分ができてしまう。
気温がトリガーになって生え変わり、暑いと茶系で寒いと真っ白になるというふうに色が変わる個体も居るそうだ。

基本的に熱帯気候だと短毛、寒帯気候だと長毛、
温帯気候だとその中間というふうに育った環境でも毛の長さが変わるみたいだ。
しっぽの形と長さもまちまち。ウサギみたいに短かったりするのもあればキツネのように長かったりする。
当然ながら触られるのを極度に嫌がるがしっぽで感情表現はしない。
見た目からして意外に嗅覚は鈍いがヒトよりは多少鋭い。

+ ちょっと面倒というかあんまり重要じゃない設定
Type15Mというかバリスタンの生活史
何故か雄型だけみたいな書き方だが雌型もいる。
とはいってもちっこいウサギ系獣人がヒトサイズの狼女になっただけで概ね無装甲Type11と変り無いため特記することが無い。

これもクレリアンやシュヴェシィナと同じように生後2年までは授乳期間である。
生後4年が経つまでは耳の後ろからアンテナが生えず、
しっぽも伸びない為普通のウサギと見分けが付かない事が多い。

言葉を喋る為の声帯が発達し始めるのは生後5年からなのでそれまでは無口である。
5歳になるまでは無口だが言葉を覚え始めるのは生後2年からと言われている。
一応はクレリアンの血を引いているはずだが非常に早く成長し、8歳で成体となる。

成体になるまでの食事は肉食動物のそれと同じく胃腸があまり発達しておらず
野菜や穀物の消化がうまくできないので基本的に8歳になるまでは離乳食以外は肉のみにすべきである。
このときに野菜や穀物をあげたりしても食べるが大抵はお腹を壊していてそのまま栄養失調で死んでいることが多い。
バリスタンの男はクレリアンのようにそもそも男自体が生まれる数が少ないというのではないが
基礎代謝だけでもかなりのカロリーを必要としている為、栄養失調になり易くそれでよく死んでいる。

バリスタンの男に限定する事だが婚姻色となる派手な色をした毛はそこだけが組成が違う毛となっている。
もともと鉱石に似た成分の毛が生えるのだがこの派手な色をした毛は色鮮やかなにするために奇妙な成分になっている。
例えば青い色をしている毛にはケイ酸コバルトやサファイアが含まれていたり、緑色をしている毛はエメラルドだったりする。
中には光源の違いで色が変化する毛を持つ個体や特定の光源で蛍光する毛を持つ個体が居る。
この宝石のような毛はそれこそ宝石のような価値とされて乱獲されたり、毛の色がある程度コントロール可能な事から養殖されていたりする。

量産型

クレリアンのその死体が材料として再利用されているようにバリスタンもまたそのように再利用されていた。
これらはトゥラキアトリクスと総称されている。

トゥラキアトリクスIII/IV(Thraceatrix III/IV : Tx3/4)

全高2.2m、総重量1710kg
仕様:
 口腔搭載生体擲弾投射器(爆轟油脂、焼夷油脂)
 3連装対戦車メタルビーム砲及びタングステンスパイク4基
 対実弾電磁装甲羽毛(対CE RHA680mm相当)
備考:
ρ13に居る強大な先住民(主にバリスタン)に対する対人生体ドローン。姿勢が高い羽毛恐竜のような見た目を持つ。

恐竜のような頭にはバリスタンを捕捉する為に発達させた2対のMkVIII Eyeball、1対のBalistanEyeball-5を持つが眼とその視神経によってスペースがとられている為に脳が小さい。
脳はGPUとしての役割しかなく、記憶媒体は脊索に入っている。
バリスタンのついでに機動兵器絶対殺すドローンとも呼ばれる性能を持つ。
バリスタンもこの系統の生体兵器を倒せたら一人前。

バリスタンと同じくもっふもふ。獣的なもふもふ感とはまた違う羽毛のもふもふ感。
その羽毛はテフロンでコーティングされた超耐熱ガラスで出来ているのにも関わらずもふもふ。
しかし、哺乳類もといバリスタンをベースにしている為に製造から年月が経つとなんとも言えないけもけもした竜人の女性っぽいなにかになる。
あと何故か婚姻色がついた羽毛も生える。

Tx4は眼が1対のBalistanEyeball-5に減っているがどういうことか古代の文献には載っていない。
野生化したTx3が進化したものと考えられる。

原型は使い物にならなかったがノラ兵器群として出現した個体はわりと性能通り。

トゥラキアトリクスV(Thraceatrix V : Tx5)

全高2.2m、総重量2180kg
仕様:
 口腔搭載生体擲弾投射器(爆轟油脂、焼夷油脂)
 上顎搭載13.7mmピストルカービン
 3連装対戦車メタルビーム砲及びタングステンスパイク4基
 対実弾電磁装甲羽毛(対CE RHA680mm相当)
 短距離ミリ波レーダー
 航空機用無線器官
 シュヴェシィナ発動機II加速型4基
備考:
ρ13に居る強大な先住民(主にバリスタン)に対する対人生体ドローン。姿勢が高い始祖鳥のような見た目を持つ。
何故かTx3と同じく2対のMkVIII Eyeball、1対のBalistanEyeball-5を持つ。

非常に空中機動性の高い生体ドローンでもあり、ついでにシュヴェシィナも狙えるほど。
一連のドローン系生体兵器の中では異様に強力。
骨格は陸戦兵器用の鋼製骨格でかなり重い。
離陸する時はクレリアン系ツュヴェツィナと同じように地面に殴りと蹴りを同時に行って跳びあがる。

これも原型は使い物にならなかった。

トゥラキアトリクスVI(Thraceatrix VI : Tx6)

全高2.2m、総重量1980kg
仕様:
 上顎搭載13.7mmピストルカービン
 3連装対戦車メタルビーム砲及びタングステンスパイク4基
 対実弾電磁装甲羽毛(対CE RHA680mm相当)
 叩き潰す皮下組織γ
 短距離ミリ波レーダー
 航空機用無線器官
 シュヴェシィナ発動機II加速型4基
備考:
ρ13に居る強大な先住民(主にバリスタン)に対する対人生体ドローンに似た何か。
姿勢が高い始祖鳥のような見た目を持つ。
Tx5と比べると省エネになっている。眼はTx4と同じく1対のBalistanEyeball-5のみとなった。

……何故かρ13で繁殖してる上にバリスタンと生息地域が被ってる不思議兵器。
おそらくTx5の変種、もしくは野生化したTx5が進化した姿とされている。

制式名称無し、人型空中巡洋戦艦及び人型空中高速戦艦 ツンツングルノヴォイリ / ヴォルドムグルノヴォイリ

Tumtumglynovoire / Volldomglynovoire
学名:Hiemis desperatio(絶望させる冬)
全高:228~47000m前後
通常空中速力:22~59ノット

攻撃兵装:(800m級ミサイル艦型)
 35.6cm80口径6銃身ガトリング式速射砲 2基
 400cmミサイル発射管 6基
 75cmミサイル発射管 16基
 33cmミサイル発射管 180基
 18cmミサイル発射管 450基
防御兵装:(800m級ミサイル艦型)
 0.75in4連装対空赤外線レーザー砲 250基
 3in9連装対空誘導粒子炸裂砲 125基
 電磁防壁(展開範囲50km)

最早消え去りつつある古代言語で「冬の女」と「冬の火山」を冠する鋼鉄の巨翼と外殻を持つ巨人。

人型のままかなり大型化した謎の超巨大生体兵器。
果たしてこれが人工物なのか自然発生なのか生態も個体数も不明だが現在では大半が野生の状態で生きている。
基本的に単独行動を主とするものと2隻以上の集団で行動する2タイプがある。
武装にあまり統一性がないが出てくる時は同じような武装で出てくる。
武装が古かったり新しかったりする。

ぶっちゃけ武装よりも降りてきた時にエネルギーを吸収する性質のほうがヤバイ。農業的にヤバイ。
標準サイズの惑星で30分も経たずに氷河期に変えてしまうほど吸収する事が時々あるので見かけたら
尋常じゃない量の高エネルギー兵器を当てるか次元消滅使って別の惑星に押し付けよう。そういう意味で大量破壊兵器。

最小でも全高228m程だが年齢と大きさに相関性は無い。
恐ろしく圧縮された鋼殻の下には大きさ以外はヒトに似た生物が入っている。
水棲ベレロフォンの原種のように2対の腕のうち1対が翼になっているのが特徴的。
それと大きさ以外はヒトと良く似ている。

言語は我々人類が使っている言語(無線通信)も使うが基本的には謎の衝撃波か地震波のようなものを声とする言語を使う。
その衝撃波は当該次元群以外では一言喋る度に数十万桁の宇宙が消え去るほどの破壊力を持っている事が最近になって判明した。
古の兵器や超兵器もそのような言語を使うのだが、ツンツングルノヴォイリらが喋るとそこまでの破壊力を発揮する。
その無意識の内に桁違いな数の世界を滅ぼしうる破壊力を誇る言語のせいで当該次元群からはなかなか出させてもらえなくなった。

どうにも地球型惑星の核付近で幼少時代を過ごすらしく幼生体が確認されていない。地上に姿を現した時にはもう成体だという。
雄型と雌型がいるが生殖行為が確認されていないので有性生殖なのか無性生殖なのかもわからない。
雌型は惑星に降りるととにかく食い荒らし、雄型は破壊の限りを尽くす。

内面的にはヒトとそれほど変わらない精神構造なので宇宙やワープ中に出会っても無視したり手を振ってきたりするくらいにはおとなしい。
だが十人十色と言うとおり個体数が多い故に変な個体も多い。
癌化するらしくその場合はさらに巨大化する。大きさに上限がなく恒星サイズにもなるそうだ。

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MI4989 武装
最終更新:2018年03月01日 12:46