二次キャラ聖杯戦争@ ウィキ

抗え、最期まで

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「やはりこの程度だったか」

どことも知れぬ空間に呆れとも寂寥ともとれる声が響く。
その声の主を一言で言い表すとすれば黄金。
身に付けた鎧と、何よりその男の存在、魂そのものの色を表現するには他に言葉がない。

その男の名は英雄王ギルガメッシュ。
その総身にも黄金の甲冑にも一切の傷はなく、空間に存在する者全てを睥睨している。
コツコツと黄金の英雄王が近づいてくる音を火野映司は地に這い蹲りながら朧気な意識で聞いていた。



「………っ、…ぁ…」

声を出そうとしたが喉は十分な声量を発してくれない。
立ち上がろうとしても身体に力が入らず、どころか刻一刻と全身から力が消えていくようだった。
視界は鮮烈な朱に染まっている。自分の身体から流れた血液だった。
仮面ライダーオーズへの変身もとうの昔に解除されている。



「…み、……んな……」

全霊の力を振り絞って首を動かし周りを見渡した。
だが現実は無情にも映司を打ちのめした。
前方にはガウェインとルルーシュが、左には陽介が、やや後方ではこなたが無数の武具に全身を刺し貫かれていた。
理解したくなくても理解できてしまう、完全な敗北だった。



「…ぁ、ああああ……」
「雑種とはいえここまで辿り着いた真の英傑ならばもう少しは骨があるかとも思ったがな。
これでは興醒めも甚だしい。貴様らに期待していた我の目も随分と曇ったものよ」

気怠げな呟きと共にギルガメッシュが宝剣を手にし、映司にとどめを刺そうと振りかざす。
一秒後には訪れる終わりの時が何故か永遠のように感じられた。





(…どうして…こんなことに……)



犠牲を払いながらも前進できているはずだった。
今まで以上の絆と想いを乗せてこの金色の英雄王を打倒せんと誰もが気炎を上げていた。
なのに、だというのにどうして。

―――俺達は一体何を間違えてこうなってしまったのだろう?






『何を、だって?おかしなことを言うね。
そんなこと、君自身が一番よくわかっていたんじゃないか?』
「えっ…」

ふと目の前に見覚えのある人物が突然現れた。
とうに消えたはずのセイバーの一人であるイスラ・レヴィノスだった。
映司を嘲笑うかのような態度は仲間として接している間は見ることのなかったものだ。
次いでイスラの隣に見覚えのない小柄な男が出現した。
士郎やルルーシュから伝え聞いた特徴からして彼が太公望なのだろう。

『アレと戦うには単純に戦力が不足しておったのだよ。
新都のチームとの決戦前には十分な人数が揃っていたはずだが、どこぞの何者かのせいで戦死者が続出した。
わしは激戦になる事を見越して最初から仲間集めに策を巡らしておった。
それをおぬしという奴は…よくもまあ見事に台無しにしてくれたもんだのう?』

二人は映司が内心で抱えていた澱みを迂遠に、それでいて的確に責め立てる。
人間にはわかっていても他人に指摘されたくはないことがある。
それを無遠慮に突いてこられたために映司は押し黙るしかない。
やがてイスラと太公望の姿が朧に消え、代わりに出てきたのは戦友同然だった白銀の少女騎士。



『オーズ、私は貴方を信じていたしそれは貴方も同じだったでしょう。
ですが、いや、だからこそその信頼を無碍にした貴方は許し難い。
貴方が今コナタと共にいる時間は我々の犠牲の上に成り立っていることを本当に理解していますか?』
「あ、う……」

映司の罪の象徴ともいえるディケイドとの戦いでの大きすぎる失態は決して消えない罪悪感となって今なお彼を苦しめている。
その傷をアルトリアは無表情に、被告に罪状を宣告する法務官のような冷徹さで踏みつけた。
悄然とする映司だが更なる追い討ちが待っていた。

『お前にとっては満足なのかもしれないな、ライダー。
本来使えなかった力に目覚めて仲間と団結してあのDIOも倒した。
けれどそんなものは私に言わせればこの上ない蛇足だ。
セイバーの強硬策は間違っていなかった、間違えたのはお前だけだ。
彼女がDIOを倒すまでお前がディケイドを封じておくことさえ出来ていれば私達は死ななかった!』
「キャスター、さん……」

銀髪黒衣の少女、リインフォースの糾弾が映司をより追い詰める。
鬼気迫る形相のリインフォースの隣にはいつの間にかマスターである名無鉄之介もいた。
彼もまた、これまで見たことのない冷えきった瞳で映司を嘲笑する。


『つーかさあ、俺とリインちゃんが死んだのって全部あんたのせいじゃん。
DIOの野郎が生きてたから俺らが殺されたようなもんだってわかってる?
そりゃ人数不足で金ぴか王に負けてもしょうがねえよ、さっさと諦めて楽になったら?』
「そんな、でも…これが結末だっていうのか!?
俺はいい、でもこなたちゃんも陽介君もルルーシュ君も未来があるんだ!
みんながこんなところで死ぬのが正しいなんて、そんなことは受け入れられない!!」
『それは虫が良すぎる話なんじゃないかしら?』



叫ぶ映司に対し、駄々をこねる子供をあやすような調子で語りかける声が一つ。
聖杯戦争で映司が一番最初に取りこぼした命、遠坂凛だった。

『魔術の基本原則は等価交換、って知ってる?
あなたが自分のミスで死なせた人数分のツケを支払う時が来ただけの話よ。
むしろ本来ならとっくにDIOに全滅させられてたんだから等価以上の報酬をもう得てるじゃない。
世の中必ず正義の味方が勝つとは限らない。つまりそういう事でしょう?』
「……そんな、凛ちゃん………」

赤い魔術師はただ冷酷に告げた。
これはお前の起こした必然の結果でしかないのだと。
士郎や鉄之介らを死なせた時点で確定した事象なのだと。

『それだけじゃないよな、火野さん。
カンドロイドだったっけ?あれを使えば衛宮切嗣の作戦から柳洞寺の連中を守ることだって出来たはずだよな?
わかってるよ、あの時のあんたは泉以外誰も信じてなかったんだよな?
だから手の内を曝したくなくてわざと出し惜しみしてたんだよな?』
「陸君、それは……」

更に現れたのは眼鏡をかけた少年、天海陸。
彼の口から出た罵倒もまた映司の内心に燻っていた後悔の一つだった。
ルルーシュや陸らと柳洞寺に向かっている最中の切嗣、ディケイドによる襲撃。
あの時点でカンドロイドをこなた達に張り付けておきさえすれば切嗣の奇襲にも対処できたはずだった。
宝具の一つであるカンドロイドは銃火器など受け付けないしルルーシュらも一応銃で武装していた。
切嗣本人を倒せなくとも初撃を凌ぎ膠着状態に持ち込みさえすれば戦力差で押し切れたはずなのだ。
何より戦場が柳洞寺の近くだったことを思えばガウェインが事態を察知して独自の判断で駆けつけるのも時間の問題だった。

マスターの姿が見えない時点で奇襲を警戒すべきところをディケイドの存在に気を取られて防備を怠ったのは他ならぬ映司のミスだ。
その前の段階でイスラがいるにも関わらずマスターへの攻撃を許したという事実があるにも関わらず、だ。
あの時点でイスラに対して抱いていた信頼とごく僅かな疑惑が映司の心眼を曇らせていたのだった。
絶望に俯く映司の前に現れた最後の人物は赤毛の少年、衛宮士郎だった。



『そうだ、やり直しなんかできない。
犯したミスも失った命も決して戻ったりはしない。
俺も遠坂も名無も金田一もあんたが殺して切り捨てたんだ。
…なあ火野さん、あんた一体何考えてたんだ?俺は宴会の席で話したはずだよな?
元の世界に恋人がいることも、絶対に生きて帰らなきゃいけないことも』
「ぐ、うぅぅ……」

何故かはわからないが、映司はいつの間にか士郎に胸倉を掴まれ宙吊りにされていた。
正義の味方を弾劾する士郎の双眸は憎悪と無念と殺意に彩られていた。

『いいや俺だけじゃないな。遠坂は桜の姉で金田一は聖杯戦争に巻き込まれた一般人だ。
皆をむざむざ死なせておいて、どうして頑張った、やり遂げたみたいな顔してあんたはそこに居座ってるんだ?ふざけるな。
一体何考えて泉たちの前でヒーロー面してられたんだ?…本っ当に気持ち悪いよ』
「ぁ……許し、許してくれ………」

耐え切れず、嗚咽を漏らしながら許しを乞う映司を士郎は鼻で笑った。
直後、凍りついたような無表情になるとともに彼の左手に人が振るうものとは思えない巨大な斧剣が顕現した。

『許す?何を許すっていうんだ、ええ?
何人も死なせて皆で脱出する可能性すら自分で潰しておいて自分の望みが叶わないのは嫌です、ってか?
この期に及んでまだそんな身勝手で馬鹿みたいな高望みが通ると思っているんなら―――






殺 し て い い ん だ な 、テ メ エ ?』



一撃、二撃、三撃、四撃、五撃、六撃、七撃、八撃、九撃。
一瞬にして放たれた九つの剣閃が火野映司の全身を十のパーツに分解した。

「あ」

視界も意識も無限の暗闇に放り捨てられていく。
もう何も聞こえず、何も届かない――――――





















カチカチと、時計の音が聞こえる。
ふと眼を開けると布団で眠るマスター、泉こなたの姿があった。
木の香りが残る和室は恐ろしいほどの静寂に包まれていた。

「あ……ゆ、夢………」

全身に冷や汗をかきながら映司は現状を正しく認識した。
そうだ、あの後休息を摂るため全員でこの柳洞寺までやって来たのだった。
この街で一番サーヴァントの回復に適した場所だというガウェインのお墨付きがあったことを思い出す。
今は陽介もルルーシュも思い思いに過ごしているはずだ。



「俺は…ここで俺がしてきたことは……」

両手で顔を覆い、力なく項垂れる。
召喚されてからこれまでの間に犠牲になった者の姿が脳裏を過ぎる。
殺し合いを止めるというエゴを通すために他人と戦ってきたこと。
そうしてきたこと自体に後悔はない。

「でも死にすぎた。……あまりにも人が、仲間が死にすぎた」

しかし、だとしてもこの手から零れたものがあまりにも多く、大きすぎた。
遠坂凛に衛宮士郎、天海陸に名無鉄之介と彼らの仲間やサーヴァントたち。
潜在的に殺し合いに乗った者もいたが、彼らの多くは生きて元の世界に帰る希望を持っていた。
その価値はこなたが持つそれと比べても決して劣るものではなかったはずなのだ。

「俺が死なせた…守れたはずの人たちを、俺が選択を間違えたから……」

人を守りたいという想いとそれを実現するための力とどこまでも届く自分の腕。
しかしそれらがあっても判断と選択を誤れば大切なものは容易に自分の腕から消えていく。
その積み重なりの結果があの悪夢だったのだろう。
連戦に次ぐ連戦で顧みることのなかった仲間の無念を改めて思い知らされた。
通常サーヴァントが夢を見るということは有り得ないはずだが仮眠を摂っていれば別ということなのかもしれない。
あるいはこの異常な聖杯戦争のシステムの為せる業だったのか。

「それに、きっと俺達ではもうあのギルガメッシュには勝てない。
…ディケイドの時と同じだ、まともにぶつかってはっきりわかった」



新都の連合軍との決戦でディケイドと対峙した際、映司はまるで手も足も出ずただただひたすらに翻弄されるばかりだった。
あらゆる攻撃、あらゆる挙動がいとも容易く見切られあまつさえDIOへの援護射撃を許してしまう始末。
それもその筈、この時映司の保有する戦闘スキル「心眼・真」はそもそも発動していなかったのだ。



仮面ライダーオーズこと火野映司が持つスキル心眼・真。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
が、このスキルにはたった一つ落とし穴が存在している。

それは逆転の可能性が数%を下回る相手、ないし状況下では効果が一切発現しないという点だ。
オーズと相対した時点でディケイドはクロックアップやクウガペガサスなどの能力濫用で少なからず消耗していた。
それでも尚ディケイドとオーズの間には絶対的な実力差が存在していたのだった。
それも当然、相手は数々の仮面ライダーを葬った仮面ライダーキラーとでも言うべき存在。
最初から単一世界のライダーである映司が一人で戦ってはいけない相手だったのだ。
愚かにも映司はディケイドと戦っている最中にようやくその真実に気付いたのだった。

ラトラーターコンボでディケイドを制しようとした時には既に手遅れだった。
コアメダルをセットするよりも早くアタックライド・マッハを発動したディケイドに阻止されてしまった。
メダルをセットし変身して初めて能力を使用できるオーズのコンボ。
それに対してコンプリートディケイドは一枚カードを読み込ませるだけで能力を発動できる。
この僅かなスピード差は特殊能力ありきの者同士の戦いではあまりにも致命的だった。

さらに言えばディケイドはオーズが打つ手にもある程度当たりをつけていた。
対仮面ライダーの経験が豊富なディケイドは少なからぬ数のライダーが高速化系能力を持つことも知っていた。
故にオーズのコンボ全てを知らずとも特に何も問題はなかった。
だからこそラトラーターへの変身はあっさり阻止され完膚なきまでの完封を許してしまったのだ。
つまるところ対仮面ライダー限定とはいえ戦闘論理という分野でもディケイドはオーズを超えていた。

「結果的にディケイドから貰ったスーパータトバでDIOは倒せた。
…でもそれは全部偶然で、都合良く状況が動いたからでしかなかった」



その後アルトリアとディケイドは相討ちになりDIOはマスターとの諍いが原因で新都へ転移させられた。
タイミングがあと僅かでもズレていれば映司は文字通りの意味で瞬殺されていただろう。
そしてディケイドは余程DIOが気に入らなかったのかスーパータトバの力を映司に託してくれた。
さらにスーパータトバの力が消える前に切嗣とDIOは自分達から攻め入ってくれたために大空洞で彼らを倒せた。

全部、敵の気まぐれや内輪もめの結果でしかない。
何一つとして映司が何かしらの努力をして掴み取った結果ではない。
スーパータトバにしても新たな力と言えば聞こえは良いが見方を変えればただのルール違反、本来の意味でのチート行為だ。
その力でしたことといえば本来アルトリア単独で倒せたDIOを討つきっかけを皆を巻き込んで作っただけ。
悪意的にマッチポンプなどと揶揄されても何も反論を思いつかない。



「俺は………」
「火野さん、こなたちゃんはどうっすか?
ルルーシュがそろそろ一回情報整理しようって言ってんだけど」

と、突然入ってきた陽介が声をかけてきた。
慌てて床から立ち上がると「ああ」と応じた。

「こなたちゃんはまだ眠ってるよ。
…無理もない。大きな戦いの連続でさっきまで大怪我も負ってたんだからね」
「そうっすね。でもルルーシュは今じゃないと不味いかもしれないって言ってるんですよ」
「どうして?」
「何でもあの黒幕の連中がちょっかいかけてくるかもしれないから情報共有だけでも早くするべきだ、ってことらしいっすよ。
実際こんだけでかい殺し合いを仕切れるなら何かしてきても不思議じゃねえだろうし。
こなたちゃんはいつ起きるかわかんねえし、起きてから改めて伝えるってことでどうですかね?」
「…そうだね。わかった、すぐ行くよ」

陽介に続いて部屋を後にする。
無論、もう同じ過ちを繰り返さないようバッタカンドロイドとタコカンドロイドを残していくことは忘れなかった。





「急に呼んですまなかったな。
ただ次の敵、ギルガメッシュは恐らく今までで最も苦しい戦いになるだろう。
どうしても今のうちに話し合いの場を作っておきたかった」
「いや、いいよルルーシュ君。
俺も彼とどう戦うかは重要な事だと思っていたから」

こなたが眠っている部屋とは別の一室にルルーシュ、ガウェイン、陽介、映司が集まった。
遠坂邸にいた時から随分人数が減ってしまったことに誰もが寂寥を覚えずにはいられなかった。
そんな空気を払うようにガウェインが話を切り出した。

「古代ウルクの英雄王ギルガメッシュ。
我ら英雄の祖ともいえる彼はギルガメシュ叙事詩を筆頭に伝承において多くの武勇伝を残しています。
ですがその中で最たるものはあらゆる武具、宝物を蒐集したという逸話です。
曰く、彼の蔵にはおよそ全ての宝具の原典が収められている、とのことです。
我々に対して行なった武具の投射もその応用の一つでしょう」
「ああ、はっきり言ってこれまでの敵とは比較にならない脅威だ」

深刻な様子の三人だが陽介だけは今ひとつ意味を呑み込めなかったらしく首を傾げていた。

「えっと、要するにたくさん武器を持ってるってことだよな?
それが何だって一番ヤバいってことになるんだよ?
今までだって時間止めるDIOとか倒してきたんだし、そんな深刻にならなくたって……」
「陽介君、英霊っていうのは基本的に能力や生前の逸話から何かしらの弱点があるものなんだ。
全ての宝具を持っているということは全てのサーヴァントの弱点を突くことができるということなんだ。
例えばDIOなら太陽に関係する宝具や時間停止を使われても凌げる盾や結界、俺なら恐竜や特定の動物に特別有効な武器とかね」
「更に言えば奴は主催側の人間、当然俺達の情報は全て知り尽くしているだろう。
これだけ言えばどれだけ不味い相手かよくわかるだろう?」
「あー、なるほど…相手が誰でも一人で弱点突き放題ってことか。
そりゃあ、本気でヤバいな……」

思い当たる節のある陽介は頭を掻いて改めて敵の質の悪さを思い知った。
相性が重要なペルソナ使いとシャドウの戦いから考えれば容易に理解できる話だ。



「無論、彼は無限の宝具の持ち主であっても一つ一つを極めた担い手というわけではないでしょう。
それでも英雄王ほどの器であれば所有する宝具を一定のレベルで使いこなす器量は最低限備えていると判断すべきです。
実際に宝具の中には真名解放を行わずとも持つ、あるいは振るうだけで効力を発揮するものも数多く存在する」
「つまり、あの弾幕を掻い潜って懐に入ってもこっちが特別有利になるわけじゃないってことですね?」
「その通りです、オーズ殿。故に我らが取り得る策はただ一つ、短期決戦のみです」
「ああ、策は単純。持てる全ての力でガウェインをギルガメッシュの下まで進ませる。
そしてガラティーンが最大限効果を発揮する距離で奴を焼き払う。
ライダーと俺達はガウェインのサポートに傾注する」

作戦を説明するルルーシュの顔色はお世辞にも優れているとはいえない。
誰より彼自身がこの作戦が確実性を欠くことを自覚しているからだ。
ガラティーンで勝負をつけるというのも神造兵装ならばギルガメッシュの防御を打ち破れる可能性が最も高いからでしかない。
更に言えばギルガメッシュの他に主催側にサーヴァント級の戦力がのこっている場合ルルーシュらは完全に詰む。
さりとてギルガメッシュを相手に余力を残して戦おうとすればあっさり殲滅されるだろう。

「いや、でもさ……もっとこう、良い方法とかあるんじゃねえか?
なあ火野さん、ギルガメッシュに効くような技とか変身の一つや二つぐらい持ってねえか?」

期待を込めて訊ねる陽介だったが映司の顔色を見てすぐに望みは薄いことを悟った。
それほど彼の表情は暗く、深刻なものだった。

「ギルガメッシュさんはスーパータトバを使った俺を倒そうとしてた。
つまり彼はスーパータトバへの勝ち筋を持っているってことだ。
そしてスーパータトバは総合的には俺が使えるコンボの中で一番性能が高い。
それより基礎スペックで劣るコンボを使って彼を倒すのは逆立ちしても絶対に無理だ」

先ほどギルガメッシュと戦った際、映司の心眼はやはり発動しなかった。
口ではああ言ったもののあまりにも勝機が薄すぎるために確たる活路を何も導き出せないのだ。
ラトラーターならば、とも思うが恐らくディケイドの時の二の舞になるだけだろう。

映司がコンボ形態に変身し力を発揮するよりギルガメッシュが財を取り出し対処する方が早い。
仮にラトラーターがクロックアップを超越する速さを有していようとディケイドやギルガメッシュ相手には「遅い」のである。
しかも変身時には電子音声でコンボ名を相手にも教えてしまうため余計にリスクが高い。
よしんば仲間に援護してもらって上手く変身できたとしてもカウンターやトラップ、全方位への盾などを用意されていればそれで詰みだ。



「マジか…くそっ、こんな時衛宮たちがいてくれたら……!」
「………」

悪気などなかったのであろう陽介の一言が映司の心を穿つ。
映司のミスと力不足で死なせてしまった彼らならギルガメッシュに対抗できたかもしれない。
複数の宝具を投影できる士郎と最強の聖剣と鞘を持つアルトリアがいれば十分な勝算を以って挑めたはずだった。
先ほどの悪夢と併せて自分が何をしてしまったかを改めて突きつけられた。

「ともかく次の戦いではこちらの持てる力全てを一瞬の好機に賭けてぶつけるしかない。
聖杯戦争をずっと監視してきたのだろう主催者に小細工など通用するはずもないだろうしな。
俺は時間が許す限りイルバーンとコードキャストの慣熟に努める。
どんな結果になるとしてもここまで来てやり残しだけはしたくない」
「だな。俺も出来るだけ新しいペルソナ…一緒に戦ってくれるアレックスを使いこなせるように特訓するぜ。
ガウェインさんと火野さんだけに戦わせるつもりなんてちっともねえからな」
「ありがとう、でも絶対に無理はしないでくれ」

胸の内を悟られぬよう努めて明るく返事をし、平静を装った。
こなたが目覚め次第英気を養うため何か出前を頼むということでその場は解散となった。










澄み渡る青空の下、映司の心は沈んだまま、山門の階段に何をするでもなく座り込んでいた。
先の会議で今の自分達の持つ手札がどれほど貧弱で少ないかを認識させられたからだ。
きっと、あの悪夢はこのまま英雄王に決戦を挑んだ場合に訪れる未来の光景だったのだ。
他に取り得る選択肢が無いことは百も承知だが今の作戦ではギルガメッシュには届かないように思えてならない。



(次の戦いは単に強敵を相手にした決戦なんかじゃない。
俺が、俺のせいで確定させてしまった未来を変えるための戦いなんだ。
でもどうすれば良い?何をすれば彼に勝てる?)

スーパータトバの力はもうない。
かといって現実問題それより劣るプトティラで勝てるかといえば否だろう。
サゴーゾならば。いや、ギルガメッシュが重力干渉への対策を怠るとは考えられない。
力が足りない、手数が足りない、火力も足りない、人数も足りない。
まともな考え方では突破口すら思いつかない。





(―――いや、まともな考え方じゃなければどうだ?
そうだ、まともじゃない戦い方をしたサーヴァントとさっき戦ったばかりじゃないか!)

天啓としか思えない閃きが脳裏に走る。
ブロークンサーヴァント。
つい先ほど決着をつけたヴァレンタインが分身を駆使して編み出した戦術ならば。
ヴァレンタインとは段違いの内蔵魔力と霊格を備えるオーズならあるいは英雄王にも届くのではないか?

勿論本当に実行すれば映司は当然消滅し、こなたも死んでしまう。
もし実際にやるなら映司の宝具や武装を捨てる壊れた幻想に留めるべきだろう。
しかし、しかしそれでも。
もしもブロークンサーヴァントを実行してもこなたや皆が助かる可能性があるのなら。
そんな状況がもしも訪れるなら。



決然とした瞳で立ち上がり、空を見る。
何かを捨てなければ何も変えられないというのなら喜んで捨ててみせよう。
その覚悟を持てなかったからこそ自分は仲間を何人も死なせてしまったのだろう。

(ガウェインさん、もしもの時は皆を頼みます)

この考えは自分の胸の内にのみ仕舞っておくべきだ。
例えこなた相手でも話すべきだとは思わない。
もう、何も迷いはない。

【深山町・柳洞寺/日中】

【花村陽介@ペルソナ4】
[令呪]:1画
[状態]:疲労(大)、魔力消費(大)、精神力消費(大)、強い覚悟と決意
[装備]:“干将・莫邪”@Fate/staynight、封印の剣@ファイアーエムブレム 覇者の剣
[道具]:契約者の鍵@ペルソナ4
※スサノオとイザナギを合体させ、アレックスをペルソナとして召喚しました。
 ペルソナのスキルとアレックスの能力を一部引き継いでいますが、会話はできません。

【泉こなた@らき☆すた】
[令呪]:2画
[状態]:疲労(特大)、魔力消費(中)、睡眠中
[装備]:携帯電話 
※何時頃目覚めるかは後続の書き手さんにお任せします

【ライダー(火野映司)@仮面ライダーOOO/オーズ】
[状態]:疲労(中)、魔力消費(小)、強い決意、精神的にやや消耗
※スーパータトバメダルは消滅しました。
※ギルガメッシュに対してスキル心眼・真は発動しません。

【ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス反逆のルルーシュ】
[令呪]:2画
[状態]:魔力消費(大)、疲労(特大)
[装備]:槍王イルバーン
[道具]:携帯電話
※槍王イルバーンを装備することで、コードキャストを発動できます。
  hadron(R2) 両眼から放つ魔力砲。収束・拡散発射が可能。      効果:ダメージ+スタン。
  絶対守護領域 決着術式“聖剣集う絢爛の城”をデチューンした術式。 効果:小ダメージを無効化。

【セイバー(ガウェイン)@Fate/extra】
[状態]:疲労(大)、魔力消費(特大)
※『聖者の数字』発動不可

















新都、教会の地下にある一室。
言峰が何気なく入ったそこは部屋そのものが黄金の気に満ちていた。
部屋の中央、ソファーに一国の王のように鎮座しているのはやはりギルガメッシュ。
そしてテーブルには見覚えのある、あるいはない物品が無数に置かれていた。

「それも貴方の蔵から取り出した宝物かな、英雄王?」
「ああ、とはいえこれらは本来ならば我の蔵には存在し得なかった。
そら、上級AIである貴様ならばどういう意味かわかるだろう?」
「む?……なるほど、確かに」



見る者が見れば即座にその異常さに気付く品がいくつも置かれている。
日本人の祖と言われる古代種族リントが作り出したアークルとその試作型があった。
ミラーワールドへの出入りを可能とするライダーデッキの原型があった。
数多のライダーの力を得る以前のディケイドライバーとディエンドライバーがあった。
現在火野映司が持っているはずのオーズドライバーと既に失われたはずのスーパーメダルがあった。
他にも神経断裂弾や技術の進歩で小型化されたクロックダウンシステムなどがあった。

全てが異なる世界の仮面ライダーに関する物ばかりだった。
ギルガメッシュの王の財宝は過去・現在・未来を問わず人類の技術の雛形を、当人の認識を越えて貯蔵する。
しかし、だとしても明らかに別世界の宝物が対象になるなど有り得るものなのか。



「時空王と魔王、あらゆる世界の観測者である小娘によってムーンセルの知覚する世界は際限なく広がった。
地球外の、異世界出身の英雄を招聘出来た理由もこれに起因する。
同時に月の裏側から呼び起こされた我の認識もまた同様に広がり、認識の拡大によって我が宝物庫に収まる財も際限なく増えたのだ。
とはいえ完全な地球外の世界の財までは対象とはならなかったがな」
「それはまた凄まじい。
しかしそれほど増えては管理も手間なのでは?」
「何、宝具を数える宝具や宝具を整理、整頓する宝具がある故問題はない。
して、そのようなことを聞くために来たわけではあるまい?本題を言え」
「では単刀直入に。英雄王、今生き残っている参加者が貴方に勝利出来る目は如何程と見る?」

自我とプライドの塊といえる英雄王に対して無礼とすら思える発言にしかしギルガメッシュは怒らなかった。
むしろ、何を当たり前のことを聞いているのか、と言わんばかりの様子である。



「そんなものは無い。現時点で奴らが我を超える可能性は全くの零だ。
騎士王とマスターの小僧が健在ならば話は違ったろうがな。
如何に我の財が増えたといっても騎士王の聖剣の鞘の加護を破ることは流石に出来ん」
「…では、彼らと戦うのは貴方にとって時間の無駄以外の何者でもないのでは?」

言峰の当然といえる疑問にギルガメッシュは僅かに首を横に振った。
彼の言葉を事実とすれば無駄手間でしかないはずの戦いを心待ちにしているようにも見えた。

「まあそう結論を急ぐな。奴らがこれまで何度有り得ざる奇跡を起こしてきたと思う?
人形が最期の力を振り絞って蘇らせた聖剣の鞘、別世界の人間に所有権を移した槍に本来器でないにも関わらず他者のペルソナを得た小僧。
その全てが我ですら予期できなかったことばかりだ。
やはりこの聖杯戦争の趣向は良い。生と死の狭間にあってこそ人間の魂は輝きを放つ。
奴らの魂が更なる奇跡を呼び起こすのであれば、あるいは我を超える事もあるやもしれんぞ?」

英雄王ギルガメッシュ。
彼は月の裏側より人類史、遍く人間の辿る軌跡を眺め愉しむ者。
故にギルガメッシュは単純な強さの序列や最強の座には固執しない。
この熾烈な戦争を勝ち上がった者たちの命の輝きと価値を王として見定めるのみ。

「彼らが貴方に及ばないならばどうする?」
「愚問だな。その時は奴らも、奴らに期待した我もそこまでの器だったということ。
この先にいる魔王に相対する価値もない。我が手で全て塵に還すまでのことよ」

それは今も月の裏側で勝者を待ち侘びる魔王ゼロの望みとは些かズレている発言だった。
ギルガメッシュは例えゼロが何か文句を言ってこようと残る参加者全員を全力で刈り取るつもりだ。
もしゼロに誤算、あるいは思い違いと呼べるものがあったとすれば。
この唯我独尊を体現したような王が全くの無条件で何の理由もなく協力するものと思い込んでしまったところにある。
永き眠りに入っていた英雄王は今、己を微睡みから覚ました分に見合う全力を尽くした闘争を求めていた。
その結果として魔王が望む次代の後継者候補とやらが命を散らそうと知ったことではない。
無論、ギルガメッシュの思惑はそれだけではないが。





(―――だがもし奴の望みが叶わぬままならばいずれ全ての可能性宇宙が緩やかな滅びを迎えよう。
事実としてこの世界には既にその兆候が出始めている。
ならばこそ、此度で貴様の願いが叶わぬならば我が慈悲を以って貴様の無様な生を終わらせてやろう)

ゼロ本人は知り得ないことだが、ギルガメッシュにはゼロの望みを半分だけだが叶える術がある。
英雄王ギルガメッシュが有する数ある財の中にあってその真の最奥、乖離剣エアの権能。
文字通り世界を切り裂き星造りの一柱を担った創造神の力であれば、エデンバイタルという次元と繋がる魔王すら滅ぼせる。
とはいえ、それが可能なのはギルガメッシュとゼロがSE.RA.PHに存在するからこそなのだが。

権能とは元々六千年以上前、神代と呼ばれる時代に存在した世界を創造しうる力を指す。
西暦以降、物理法則が確立し人類の文明レベルが向上したことで役目を終えた。
もし現在、地上で権能を扱おうとすれば自我の崩壊などの相応の代償を払わねばならない。
魔王ゼロが自我を保っているのはエデンバイタルの特異性に加えて彼の元いた世界との宇宙の法則に差異があるためだ。

しかし情報世界であるこのムーンセルでは神話の空気がそのまま再現され、神代の権能を何の制約もなく扱うことが出来る。
例外として、魔王ゼロのみは異世界からの招かれざる客である故に世界からの反発でエデンバイタルの権能に幾らか制約を受けている。
またエデンバイタルの力の多くをムーンセルに対し割いているためにその権能は今、かつてないほど落ちている。
とはいえ本来ならその事実は魔王の存在そのものを揺るがすには至らない、些末な事でしかない。
例え全能の力の行使に幾らかの不備が出ようとこの世の力で魔王が滅びるなど決して有り得ない。
そうでなければ一万と5848回の試行の中で己を滅ぼし得る存在と一度も出会わないはずがない。



しかし、この月の裏側にたった一人の例外が存在していた。
それが古代ウルクの英雄王、人類の歴史の観測者にして裁定者たるギルガメッシュ。
彼の最終宝具、「天地乖離す開闢の星」でのみ、魔王ゼロとエデンバイタルの繋がりを断ち切り殺し切れる。
本来なら同じ権能であっても宇宙誕生より前から存在するエデンバイタルの方が創造神エアに優っている。
だがこのSE.RA.PHではエデンバイタル、ゼロの権能は大きく削がれエアはその真価を最大限発揮できる。
ゼロとギルガメッシュがどちらもSE.RA.PH内部に存在するという極めて限定された状況でのみギルガメッシュはゼロを殺し得る。
閑話休題。





「そうか、確かに我らを抜けぬようでは新たな魔王になる価値もないか。
では英雄王、私は失礼しよう。先ほど泰山に注文した麻婆ワインセットがそろそろ届く頃合だ。
貴方が持つ酒と比すれば安酒でしかないが後で御一献どうですかな?」
「麻婆豆腐はいらぬが酒は貰おう。麻婆豆腐はいらぬが酒は貰おう」



どこか人間味のある、それでいて不気味な神父が去り部屋にはギルガメッシュのみが残された。
ゼロは焦っている。少なくとも己を格別強力な一介のサーヴァントとしか認識できない程度には。
エデンバイタルの力の行使や知識の取得に制約が生じていることも原因の一つではあるだろうが。
それ以上に「魔王の後継者を選び出し自身を殺させる」という手段に拘泥しているように見受けられる。
仮に後継者を出さぬままゼロが果てたとしてもエデンバイタルは新たな魔王が生まれる芽を作るとギルガメッシュは見ている。
それはそれで世界に新たな混沌と活性化を生む切っ掛けになるはずだ。

「自らの足跡を無にしないために飽くまで後継者を見出すことのみに執心するか。
良くも悪くも元は同じ人間…されど辿る道は正反対、か」

長い時を生き過ぎたために全能の力に対して視野が狭まった孤高の魔王。
聖杯戦争に参加したルルーシュも元は同じ人間だけあり似た性質は持っていた。
しかし彼はこの戦いを通して挫折を味わい、本当の意味で他人との協調性を学んだ。
参加した時点のルルーシュならあるいは魔王の役目を受け入れたかもしれないが最早二人は相容れることのない存在となった。
これも聖杯戦争を通した人間の進化であるとすれば何とも皮肉な話ではある。

とはいえギルガメッシュも魔王の後継者を選び出すという考えそのものに反対しているわけではない。
もし自分を倒し新たな魔王が誕生したならば英霊の座からその者の生き様を愉しみながら眺めることになるだろう。
が、それも全ては英雄王たる己と何故か八極拳の心得があるらしい神父を踏み越えた後の話だ。

慢心せずして何が王か、とはギルガメッシュの持論だが今回ばかりはそれも引っ込めざるを得ないかもしれない。
今やゼロの存在は全ての世界にとって大きなものとなりすぎた。
当人の意志に関係なく彼がただそこに存在しているだけで世界は停滞し、緩やかな滅亡へと傾いてしまう。
今ここで今代の魔王を代替わりさせるか何らかの方法で滅ぼさなければあらゆる世界に停滞が波及してしまう。
故にこれから行うのは人類の命運を預けるに足る者の選定であり、そうである以上慢心を捨て去る時も来るかもしれない。
いや、残る参加者がギルガメッシュの想像を越える奇跡を起こせばその瞬間は必ず来るだろう。


(エアは使えん。魔王もあれの存在を知れば対策を講じることは必定。
もし奴らが期待外れに終わり我自らが魔王を滅ぼす段になってエアの存在を知られていては別の世界に逃げられるかもしれん。
そうなれば如何に我であっても追いきれん)

ゼロ自身の本心がどうあれギルガメッシュは人類を停滞させ終わらせる芽を見逃す気は毛頭ない。
同時に、非常に珍しいことだが不老不死と己を上回る全能の力を持たされた、ただの人間に対する彼なりの心からの慈悲でもあった。



「この戦いを通して生き残った奴らはまさに真の英傑と呼べる強者ばかり。
だがまだ足りんな。我を踏み越えられぬ程度の者には遍く世界の命運を託すわけにはいかん。
更に魂と力を高めよ、更なる奇跡の輝きをこの我に見せてみよ。
それすら出来ないのであれば――――――微塵も残さず踏む潰すぞ?」

【新都・教会/日中】

【言峰綺礼@Fate/extra】
[令呪]:2画
[状態]:健康

【ギルガメッシュ@Fate/extra CCC】
[状態]:健康
※ムーンセルの知覚領域の拡大によって「王の財宝」内の財宝に各参戦作品の武器、アイテム等が追加されています。
これは人類の歴史の観測者であるギルガメッシュ自身がムーンセルと同質の存在であるためです。
ただし追加される財宝には以下の制約があります。
  • 「クレイモア」、「サモンナイト」など完全な異世界を舞台にした作品のアイテムは出自の一切を問わず追加対象にならない
  • 神造兵装など人の手によらない武器、アイテム等は追加対象にならない。
※魔王ゼロに対して彼なりに考察していますが必ずしもその全てが的中しているとは限りません。
※参加者に対して「乖離剣エア」及びエアの最大出力である「天地乖離す開闢の星」を使用する気はありません。
仮に使ったとしてもエアの権能を解放しないFate/stay night準拠の「天地乖離す開闢の星」になるでしょう。
また基本的に慢心を完全に捨て去るつもりはありませんが状況によっては捨てることもやむ無しと考えています。
とはいえ相手が聖杯戦争を勝ち抜いた強者なので慢心したとしても度合いは最小限に抑えられるでしょう。

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