二次キャラ聖杯戦争@ ウィキ

No.6

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No.6


間違ったやり方で得た結果に意味はない――そう、思っていた。


大事なのは結果ではない。
それを得るための過程、プロセスこそを誤ってはならない。
一つ一つでも、正しいと思える行動を取り続けていけば、必ず望む場所へ辿りつける――そう、思っていた。



そんなはずはなかった。



甘かった。何もかもが。
この手はすでに血に濡れている。なのに、理想だけが綺麗なままでいられるはずはない。
覚悟はしていたつもりだった。
だがそんなものは、目前に迫った死の恐怖の前では紙クズも同然だった。
それを友の仕業だと責める事は出来ない。
彼の言葉が、呪いがなければ、己は無為に朽ちていただけだろう。


守るべき民をこの手で消し去った罪は重い。
一瞬で、砂城が波に崩されるように、彼らの命は摘み取られた。他ならぬ、己が引いた引き金によって。
敵が予想以上に手強かったから?
生き延びるために最善の行動を取っただけ?
言い訳を重ねる度に自らの浅ましさを思い知る。
こうなったのは誰のせいでもない、他ならぬ自らの選択の結果なのだ。


結果こそがすべて。


今なら友の心情も理解できる。彼もまた、一度すべてを失ったからこそああまで強い意志を持ち得たのだろう。
ならばこそ、今己が為すべきは彼と同じ。

どのような手段を用いてでも望んだ未来を掴み取る。
揺れず、折れず、躊躇わず、前に進んでいく。
過程はもはや問いはしない。
守るべきものも、信じるべきものもないのなら。きっと、自分は何だってできる。
それこそ――自らの願いのために、他者を傷つけることだって。


身に刻まれた刻印、令呪がぼうと輝く。
進むべき道はすでにあり、ともに駆けるナイトメア――騎士の馬、あるいは悪夢――も、ここにいる。

夜の湖を背にする、全身に黒の甲冑を纏う騎士。
その名を愛機と同じくする――否、愛機こそがその名をあやかったのだ――裏切りの騎士にとってはまさにこれ以上ないほどのベストパートナー。
彼の願いを自分は知らない。それでも、共に戦うという意思、あるいは主すらも歯牙にかけない狂おしいまでの戦意は感じられる。
戦力としては十分だ。何より――余計なことを話さないでいてくれることが、何よりもありがたい。


勝ちに往くのだ――改めて、そう自らへと呪いをかける。



これも、一つのギアス――



【参加者No.6 枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ】
【サーヴァント:バーサーカー(ランスロット)@Fate/zero】




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