二次キャラ聖杯戦争@ ウィキ

始動する吸血鬼

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匿名ユーザー

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ハイアットホテルの一室で向かい合って座る二人の男女。
そのうちの一人は人間ではない。
齢百年以上を生き世界を支配しようとした吸血鬼。
そして死後にも絶大な影響力を与え世界と契約し、守護者となった者。悪の帝王DIO

そんな彼に臆することなく向かい合うのは彼のマスター、鹿目まどか
莫大の因果律を宿すが、今はまだどこにでもいる少女でしかない。しかしその瞳は強い意志を宿していた。


「さてマドカよ、これからのことを話し合おうか。」
「はい、ディオさん。」

どこから取り寄せたのか血のように紅いワインを飲みながら、ディオは話を切り出す

「聖杯の破壊を目指す我々だが、他の参加者とは協力は難しい。これは先にも話したとおりわかっていると思う。
そのため最後の一人になるため勝ち残ることを決めたが、マドカよ。次に決めなくてはならないのは方針だ。」
「方針?」
「そう、方針だ。私の能力は、自惚れではなく正面からの一対一なら無敵という自負がある。対抗できるのは私と同じ能力を持つものだが、そんなやつは滅多にいない。いたとしても勝てる自信が私にはある。」
「えっと、それなら問題ないんじゃ?」
「それがあるのだよマドカ。いかに私としても複数のサーヴァントに襲われては少々厄介だ。もしくは私にサーヴァントをぶつけている間にマスターの方が君を狙っていたら私としてもどうしようもない。」

それはまどかにもわかった。現にディオさんが戦っている間に詩音さんともう一人マスターが自分の方に襲ってきたのだから。
そのときは詩音さんが身代わりになってくれたおかげでこうして無事でいられるが、あの時そのまま攫われていてもおかしくなかったのだから。
自分はディオさんにとって弱点以外何者でもないのだ。

「そう、残酷なことをいうようだがそれが事実なのだよ。ゆえに我々は君の存在を可能な限り隠さなくてはならない。なので君には此処にいて隠れていてもらいたい。他の参加者は私がすべて引き受けよう。」

それが最善な行動なのは理解できた。自分がいても役に立つどころか足を引っ張ってしまうだろう。令呪の援護ができるとはいえ、ただの中学生の自分ができることなどたかが知れている。
しかし、それでも・・・


「それはいやですディオさん。聖杯を壊すと願ったのは私の意志です。あなたはサーヴァントはただの剣でそれを振るうのはマスターだと言いました。だからこそ私は、きちんと自分の願いの結果を見届けなければいけません。」

そう力強く答えるマスターの答えに、どこか予感していたディオはただ「そうか」とだけ返した。


「わかった・・・ならば私から離れないようしてくれ。」
「ごめんなさいディオさん。それと、ありがとうございます。」
「気にしないでくれマドカよ。では具体的にこれからのことを話そうか。」


そういって今までに得た情報を元に自らの考えを述べる。

「まず参加者の総数は25組。私たちが接触したのは5組、このうち脱落が確認できているのは3組で、鳴上悠によって得られた参加者の情報は10組で、そのうちの3組は脱落。」
そういいながら紙に纏め上げていく。

「現在私たちは脱落した者を除けば9組の参加者の情報を手に入れている。特に鳴上悠が接触し私たちとは面識のない7組の情報を私たちは一方的に持っている。これは大きなアドバンテージだ。」

話をしながらも筆を止めることなく次々と書き写していく。

「さらにこの中でチームを組んで殺し合いに乗っているのはセイバー2組とライダー1組計3組6人の柳洞寺チーム。鳴上悠と同盟を組んでいたとバーサーカー主従、ただしこれはバラバラに行動していたらしい。」

同盟を組んですぐに鳴上悠をこちら側に引き入れてしまったため、詳しい行動方針の情報は悠自身も持っていなかった。こればかりはどうしようもないとあきらめていた。

「そして最後にハナムラヨースケというマスターと軍服姿のサーヴァント、それにキャスター主従の2組4人のチーム。彼らについては殆ど情報が無い。ただキャスターは私の宝具の一つを解除できるらしいので要注意だ。」

ハナムラヨースケというマスターが悠の親友という情報は伏せておいた。わざわざマスターを動揺させる必要は無いと判断したためだ。

「そして最後に私が戦ったアサシンじみた能力をもつセイバーとアサシン。そして悠が敗北したというライダーの主従。彼らはチームを組んでおらず単独で行動しているようだ。」

そこで一旦話を止めワインを呷る。マドカも備え付けてあったジュースを飲みながら続きを促す。

「セイバーについてはたいしたことは無い。問題は奴のマスターだ。おそらく単独でもある程度戦えるのだろう。」

その言葉にあのときの光景がよみがえる。
なにもできず震え、詩音が連れ去られてしまったあの時を。

「進めるぞマドカ。アサシンもある程度の実力は把握した。恐れるに足らんな。ライダーについては底が見え無い。いくつもの能力を隠しているようだ。マスターの方も危険人物だ。」

そうしてすべての情報をまとめ上げマドカに手渡す。


「この中で私たちが優先して排除しなければならないのは柳洞時のマスターたちとアサシン、そしてセイバーだ。もっとも柳洞時のマスターたちはさすがに私一人では無理だ。よってこれは一度おいておく。よってまずはセイバーとアサシンを片付ける。」
「それはいいのですがディオさん。柳洞時の方はどうするんですか?」
「数の力には数の力だマドカよ。先に排除するといったセイバーとアサシンは殺すのではない。私と『トモダチ』になってもらうのだよ。できるならライダーともね。」

戦ったセイバーもアサシンも一対一なら必ず肉の芽を植えつけることができるという確信があった。サーヴァントにできなくてもマスターのほうは確実だ。そしてクー・フーリンのように令呪で支配してしまえばいい。
ライダーについては未知数だがマドカさえ狙われなければ最悪逃げるだけならできる。

「まずは新都を中心に動こうマドカ。まだ私たちが把握してない参加者と接触して私たちと『トモダチ』になってもらい柳洞時攻略に協力してもらう。」

すでに魔力は十分に回復した。外の景色は陽が落ち夜の帳が下りている。
マドカの方も食事と休息を終え問題ない。


「じゃあ早速出ましょうディオさん。この戦いを、終わらせるために。」
「もちろんだマドカよ。夜は吸血鬼の独壇場だ。私の世界だ。全ての参加者を屠り、屍の頂で聖杯を手に入れよう。」


そうして、少女と吸血鬼は動き出す。
異なる目的を持ちながら、求めるものは同じ。ただ聖杯をこの手に・・・





しかし彼らは見落としていたことがある。
こちらが敵を知るように、敵もこちらを知っている可能性。
一方的にアドバンテージを持っているのが彼らだけでないことを。そして彼らが手に入れた情報は些か時間が経ちすぎていたこと。
これについては一箇所に留まっていた彼らのどうしようもなかったデメリットだろう。
これが彼らにどう影響を及ぼすのか。今の彼らには知る由も無かった。



【新都・住宅街/夜】


【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:健康、令呪残り2画
[装備]:鋼鉄の腕(アイゼン・デア・アルム)@エンバーミング 、鋼鉄の腕の予備弾@鋼鉄の腕(アイゼン・デア・アルム)
 ※行動方針:聖杯を破壊するために戦う



【アーチャー(DIO)@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:魔力消費(小) 、令呪(まどかの戦いに力を貸す)
[装備]:封印の剣@ファイアーエムブレム 覇者の剣、携帯電話

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